こんにちは、理系就活情報局です。

就活では軸を持つように言われますが、軸と言っても一体何なのかわからないという学生もいるかもしれません。または、軸を探しているうちに混乱し、悩んでいる人もいるでしょう。

「就活の軸っていったい何?決めておかないといけないの?」

「就活の軸と言われるけれど、どうやって見つけたらいいかわからない」

という学生に向けて、この記事では就活の軸の見つけ方や面接での答え方などを解説します。

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就活の軸とは?

就活の軸とは?

就活の軸は「自分に合った企業や仕事を選ぶ条件や基準」

就活の軸とは、学生が自分に合った企業や仕事を選ぶ条件や基準のことです。

例えば、志望企業を選ぶ際「自分の専攻が活かせる企業で働きたい」や「自分の地元で就職したい」などのさまざまな条件や基準があるでしょう。

就活の軸は、自分に合った仕事や企業を選ぶ際に重要で、就活の軸を定めるためには自分自身がどういう人間なのかを把握することが大切となります。    

就活の軸の答え方

就活の軸で押さえておくべき、答え方のポイントは3つあります。

・就活の軸は一文にまとめて、伝わりやすくする

・就活の軸を設定した理由を簡潔に伝える

・就活の軸を企業の方針や風土に合わせたものにする

具体的な答え方としては、

「私の就活の軸は〇〇です。

就活を始める前から(就活の軸に関するエピソード)

このような思いから今回入社を志望するに至りました。入社後もこの思いを忘れず、組織の一員として成長する努力を続けていきたいと考えています」

上記のような構成で回答すれば、面接官に内容が伝わりやすいでしょう。

就活の軸は400文字以内で簡潔に

就活の軸は、基本的には200~400文字程度で簡潔に伝えます。特に先方から指定がない場合も、400文字以内を目安に回答しましょう。ちなみに口頭で伝える場合の目安は、600文字で約1分程度。400文字だと40秒程度になりますので、時間を意識しながら回答することでより簡潔に伝えやすくなります。

就活の軸が必要な理由は?

就活の軸が必要な理由は?

ここでは、就活の軸が必要な理由について解説していきます。

応募企業を選びやすくなる

就活をする上で、応募する企業をある程度絞れないと、気になる企業に全てエントリーしなければならず、膨大な行動量となってしまいます。

また、複数内定をもらった場合にどの企業の内定を承諾するか決める際にも、就活の軸を定めて絞り込む必要があります。

就活の軸を明確にすることで、就活におけるあらゆる行動の判断基準となり、自分が何をすべきかを効率的に決めて行動できるでしょう。

応募企業や入社する企業を効率的に決めていくためにも、就活の軸を明確にさせたほうがいいと言えます。

ESや面接対策にもなる

企業は採用を行う際、なるべくミスマッチを防ぎ、入社した人に長期的に活躍してもらうことを採用活動の軸としている場合が多いものです。

そのため、企業の業務内容や社風、企業理念と学生が企業に求めるものが一致するかを選考の場面で重点的にみています。

こうしたことから、選考におけるESや面接などでは就活の軸を質問として投げかけられる場合が多くあるのです。

就活の軸を明確にすることで、企業から就活の軸について質問された時も適切に回答できるため、就活の軸を明確にすることはそのままESや面接の対策にもなります。

今後のキャリアの参考になる

就活の軸がないまま就活を進めてしまうと、仮に企業に入社できたとしても「なんか違うな」というミスマッチが起きやすくなり、働きづらくなってしまいます。

入社後に長期的に活躍していくためにも、企業選びの段階で就活の軸を持っておくことは非常に大事です。

そして、就活の軸を明確にすることで、これからの自分がどのように働きたいのかも明確にできます。そのため、就活の軸は就活だけでなく今後の社内でのキャリアや転職の場面などでも、仕事選びの基準として大切なものとなるでしょう。

就活の軸を企業側が把握したい理由

就活の軸を企業が把握したいと考える理由は、自社をどのような考えで志望し、学生の持っている軸と自社の社風や事業内容・求めている人物像とマッチしているかを確認したいからです。

また、学生が就活に対してどんな考え方や価値観を持っているのかを知るために、様々な質問をして学生の本質を知ろうとしています。

就活の軸の見つけ方と考え方

就活の軸の見つけ方と考え方

ここでは、就活の軸の見つけ方や考え方を紹介していきます。

興味のある仕事を調べる

就活の軸はそもそもどんな仕事がしたいのかをベースに考えていくものです。

そのため、自分が興味のある仕事を調べてピックアップすることが、就活の軸を決める近道となります。

自分が憧れている業界や企業があったら全てピックアップし、リスト化しましょう。

必ずしも憧れの業界や企業での仕事が自分にあうとは限りませんが、興味や関心があることは仕事で活躍する上で重要な要素です。

特に新卒の選考では、スキルや能力面に加えて、自社にどの程度の興味や関心があるのかというやる気やポテンシャルの部分も評価の対象となります。

自分の志望する企業がもともと興味関心のあるものの場合は、より企業にも自身のやる気や熱意を伝えやすいでしょう。

そして、入社後も仕事を楽しみながら長く続けられる可能性もあるため、就活の軸として興味のある仕事を考えることは重要です。

自己分析

就活の軸を設定する上で、自己分析を行うことは非常に重要となります。

自己分析は就活の軸に限らず、就活対策の基本でもあります。

就活の軸を決めるには、まず自分がどのような人間なのか知ることから始めなければなりません。

自己分析を行うことで、自分の能力や人柄を把握でき、仕事に求めるものや相性の良い仕事も判断しやすくなります。

また就活の軸を決める際には、自分が求めるものだけではなく、自分が活躍できそうなことも軸として考えた方が良いでしょう。

自己分析が不十分だと就活の軸を決めるのは難しく、自分が意図していない方向に就活が進んでしまう可能性があります。

将来像をイメージする

前述の自己分析後に行うのがおすすめです。

自分の興味や関心のあるものが見えたら、自身の将来像をイメージすることで、就活の軸が定まりやすくなります。

ここでいう将来像とは、「企業や業界内でどのようなポジションにいたいか」や「どのようなライフスタイルを実現したいか」というものです。

自分の将来像が明確になることで、自分自身が仕事に求めているものも把握しやすく、就活の軸も決めやすくなるでしょう。

企業へのアピール内容を整理する

自己分析や興味のある仕事を選定した後に、就活の軸として企業にアピールするものを絞り込んでいきます。

実際に企業にアピールできるものとできないものを仕分けしていきましょう。

アピールできないものは、福利厚生や待遇面といった仕事内容に直接関わらないものが中心となります。

これらを選考過程でアピールしてしまうと、企業からマイナスイメージをもたれることもあり、不合格の原因にもなってしまいます。

このように就活の軸を整理することで、企業にアピールしやすい形にできるとともに、自分が本当に仕事に求めるものが明確になるので、企業選びもしやすくなるでしょう。

就活の軸はいくつ持つべきか?

就活の軸は、多すぎても少なすぎてもよくありません。例えば1つだけに絞れば、企業を選ぶ際に見る目が厳しくなり、選びきれないということになりかねません。

逆に多すぎても、どの軸を優先したいのかがわからず、企業選びに迷うことになります。

2~3つに絞っておくといいでしょう。

複数の軸の中で優先順位を決め、企業を選ぶ際にランキング付けしていくと選びやすくなります。

就活の軸がない!就活軸の診断方法

就活の軸がない!就活軸の診断方法

就活の軸がない場合、どうやって診断したらいいのか悩みます。

新卒就活サイトの診断ツールや、大学のキャリアセンターで提供している診断ツールを使ったり、ネット上にある適性職業診断など複数やってみて、自分に向いた職業や適性・強みを知るところから徐々にやっていくといいでしょう。

就活の軸とは?志望動機にも使える業界別の就活の軸の例を一覧で紹介!(例文付き)

就活の軸とは?志望動機にも使える業界別の就活の軸の例を一覧で紹介!(例文付き)

就活の軸:IT業界

私の就活の軸は、「テクノロジーで社会を便利にする仕事」につくことです。

大学時代はプログラミングを専攻していましたが、最新のテクノロジーに常に触れることで、プログラミングを通して世の中をより便利にできる可能性があると感じました。

常に最新テクノロジーを駆使したサービスを開発している御社で、最新のテクノロジーを生み出し、世の中の利便性をあげる仕事がしたいと思っています。

就活の軸:メーカー

私の就活の軸は「主婦が楽しく生活できる世の中を作れる仕事」につくことです。

私の所属しているゼミでは、主婦の仕事を定量化して評価する研究を実施しており、主婦の仕事がいかに大変かを学びました。

私自身も5人兄弟の末っ子として生まれ、母親が家事や育児で大変な思いをしている姿をみてきたので、ものづくりに携わりこうした主婦の負担を軽減できる仕事がしたいと考えていました。

御社のような業界屈指の家電メーカーで仕事をすることで、その思いが実現できると考えています。

就活の軸:技術職

私の就活の軸は「自分のスキルを向上できる環境で仕事をすること」です。

私の兄がフリーランスのコンサルタントとして活動していますが、自身のスキルを活用して仕事をしている姿に常に憧れを抱いていました。

兄の職種とは違いますが、私はエンジニアとして兄のように自分のスキルを磨きながら活躍できる人になりたいと考えています。

次々と革新的な製品を生み出している御社で、日々スキルを磨いて貢献したいと思っています。

就活の軸をもとに志望動機を作成する方法

就活の軸をもとに志望動機を作成する場合は、志望企業のビジョンや求める人材・事業内容をよく見て「自分の軸とどうマッチしているのか」「どう生かせるのか」を考えるところから始めましょう。

具体的に「どう生かせるのか」「どう貢献できそうなのか」を洗い出し、自分の経験や考えと絡めて話せることが大切です。

「就活の軸とは?」と面接で聞かれた場合の答え方

「就活の軸とは?」と面接で聞かれた場合の答え方

ここでは、面接で就活の軸を聞かれた場合の答え方について解説します。

 具体的なエピソードを交えて話す

「私は〇〇な仕事がしたいです」というだけでは説得力がなく、本当にそう思っているのか疑念をもたれてしまいます。

そのため、就活の軸に関連する具体的なエピソードを一緒に説明することで、面接官がなぜその就活の軸を設定したのかを理解しやすくなります。

面接官に伝えられるようにできるかぎり具体的なエピソードを盛り込み、志望動機に繋げていきましょう。

説明会などの体験をベースに話す

説明会やインターンなどでの体験を交えて伝えることで、より面接官の印象に残る回答が可能です。伝えるエピソードがより具体的になることはもちろん、入社後の目標がみえてくる点が現場に触れる大きなメリットになるでしょう。

就活の軸で「お客様に寄り添う」など抽象的なことだけではNG

就活では、抽象的なことを話すだけでは説得力がなく、選考で評価されません。単に「お客様に寄り添う」ではなく、どんな行動や言葉で寄り添うのか、どんな信念をもってお客様と接するのかを話せるようにしてください。

テックオファーのようなスカウト型サイトに登録しておくことも大切

自身のプロフィールを登録すれば企業からオファーが届く、「TECH OFFER」などのサービスを活用して、企業との距離を近づけることも良策です。

「TECH OFFER」は無料で利用できる、逆オファー型就活サイト。自身の専攻や研究分野、志望職種や業界などを登録しておけば、求める人材だと判断した企業から、説明会やインターン、本面接へのオファーが届きます。選考の一部免除が実施される場合もありますので、早めの登録がおすすめです。まずは現場に触れ、それから就活の軸の回答を制作するのも良い方法です。

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まとめ

以上、就活の軸の見つけ方や面接での受け答え方法、具体的な例文などを解説しました。就活の軸は、今後のキャリアプランニングだけでなく、内定を受けるかどうか、どの企業を志望するかどうかなどの行動指針となるものです。

しっかりと時間をかけて、自分なりの軸を見つけてみてください。