はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、理系学生の就職先について解説していきます!

この記事では、「理系学生に人気の職種」や「【学部別】おすすめの業界」など、理系の就活に関わることを詳しく解説します。

これから就活をはじめる理系学生の方はぜひ参考にしてみてください!!

理系が就職に強い理由

前述した通り、「理系学生は就職に強い」といわれることが多くありますが、これにはどのような背景があるのでしょうか?

ここでは、まず初めに、理系学生が就職に強いと言われる理由4つを解説していきます。

職種の選択肢が多い

理系学生に人気・メジャーな職種として研究・開発職などがありますが、これらの職種の募集は理系学生限定となっている場合が多くあります。

一方で、文系出身者限定の求人は限られており、理系学生は一般に文系職といわれる営業職やマーケティング職に就くことも可能です。

一例として、川崎重工業やホンダなどの企業では、採用者のうち約8割が理系出身者というデータもあります。
 
職種の選択肢が幅広いのは、理系学生のメリットといえそうです。

大手企業に就職できる可能性が高い

理系学生は専門的な技術を学んでおり、一定の知識・スキルがあると見なされます。

そのため、就職活動では自分の専門分野とマッチした職を探すと、自分の知識やスキルを生かせる職業を見つけられるでしょう。

不況に強い業界が多い

理系学生が進むことが多い進路には、食品・日用品・薬などの研究開発、ネットワーク関連など、日常生活に欠かせない商品・サービスに携わる業界が比較的多いです。

そのため、経済的な不況に陥ったとしても、仕事や給料への影響が少ない可能性が高いといえるでしょう。

【理系】就職先の選択肢

「理系の就職先にはどんなものがあるの?」と疑問をもったことはありませんか?

ここでは、理系学生の就職先の選択肢について解説していきます。

進む道が決まっている方もそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。

専門分野への就職

理系学生に多い就職先として、専門分野への就職が挙げられます。

自分の知識や技術が求められている業界を選ぶことで、就職活動がスムーズになる可能性が高くなります。

特に、薬学・機械・電気・情報・建築などの技術職は、即戦力として活躍することが期待される分野でもあります。

自分の専門分野と志望企業の求める分野がマッチしている確認しておくとよいでしょう。

専門分野以外への就職

自分が学んだ専門分野以外の職種・業界に就職するという選択肢もあります。

特にIT系や製造業の場合、専門分野の学生に限らず、理系学生全体を歓迎している場合もあります。
就職先を幅広く考えたい方は、専門分野以外への就職も考えてみてはいかがでしょうか。

文系職

理系学生の就職の選択肢として、文系職もあります。

理系に多い文系職としては、商社や銀行、保険会社などの金融機関、コンサルなどが挙げられます。

細かいデータの分析や統計を行うスキルが求められる職種では、理系学生が採用されるケースが増加傾向にあります。

一方で、文系職へは文系学生も多数志望するため、差別化を図る必要があります。

理系に人気の職種4選

理系学生はどのような職種に就いているのでしょうか?

ここでは、理系学生に人気の高い職種4選をご紹介します。

研究職

研究職とは、一般企業や国の教育機関などで研究を行う仕事です。
仕事で求められる専門性が高いため、学生時代に身に付けた技術や知識が必要になります。

文系学生が研究職に就くことはめずらしく、理系学生が大半を占める職種です。

また研究職は、「基礎研究」と「応用研究」の2つに大きく分けることができます。
「基礎研究」は世の中に存在しないものの研究を行う仕事で、「応用研究」は既に存在するものを応用して新たな研究・開発を行う仕事です。

どちらの研究に携わるかは学生時代の研究内容や自身との相性もありますので、研究職に興味がある方はぜひ一度調べてみてください。

開発職

企業での開発職の仕事は、研究結果をもとに自社で新しい製品を開発することです。

企業によっては、開発職が「商品開発」と「技術開発」に分けられる場合があります。
「商品開発」は製品やサービスを新たに生みだす仕事、「技術開発」は製品やサービスを生み出す方法を見つける仕事です。

開発職は募集自体が理系限定の場合が多く、メーカーの開発職は理系学生に非常に人気の高い職種です。

生産・技術、品質管理

生産技術・品質管理の仕事内容は、製品が完成するまでの工程を設計する仕事です。

また、より生産性を高め、高品質な製品を生み出すための改善案を模索することも生産技術・品質管理の役割です。

製品の生産ラインでは、トラブルシューティングやコスト管理、材料調達などさまざまな問題が発生します。
このような課題に対し、他部門・部署とコミュニケーションをとりながら解決に向けて動く、企業の中でも重要な職種といえます。

セールスエンジニア(技術営業)

セールスエンジニアとは、技術に関する専門知識を使い、クライアントの課題に向き合う技術営業を行う職種です。

技術営業といっても扱う専門知識は多岐にわたり、メーカーであれば、商品の材質から設計方法などさまざまです。

また、専門知識を用いた営業活動だけでなく、自らクライアントの工場・現場に出向き、製品の修理などを行うケースもあります。

【学部別】理系におすすめの業界

ここでは、学部別におすすめ・人気の業界について解説していきます。

まだ業界が決まっていない就活生の方は必見です!

理学部

理学部の方におすすめしたい業界は、以下の4つです。

①化学メーカー
 化学メーカーは、化学製品の研究・開発を行うメーカーで、扱う化学製品は石油製品・プ ラスチック製品・紙製品・医薬品・洗剤など多岐にわたります。
 化学メーカーに多い職種としては、研究職・営業職・品質管理などがあります。
 生物・バイオ関連分野を学んだ学生に人気の業界です。
 

②保険・金融業界
 保険・金融業界も、理学部出身の方におすすめの業界の1つです。
 保険・金融業界の職種の例として、保険数理士(アクチュアリー)、金融証券アナリスト  (クォンツアナリスト)などがあり、数字に強い理系学生の方におすすめです。

③インフラ業界
 インフラ業界は、電気・ガス・水道・エネルギーなどにかかわる業界です。
 土木・建設・環境・エネルギー関連の知識をもつ理系学生の方におすすめです。

④コンサルティング業界
 理学部の学生におすすめしたい業界4つ目は、コンサルティング業界です。
 コンサルティング業界では、理論に基づいた情報収集や仮説検証などの能力が求められま す。
 そのため、データ分析や仮説検証プロセスの能力などを業務で発揮できる可能性が高いで しょう。

工学部

次に、工学部出身の理系学生の方におすすめの業界4つをご紹介します。

①機械業界
機械業界は、農業機械・建設機械・電気機械・情報通信機・精密機械などを扱う業界です。
専門知識を活かした機械のエンジニア、金型設計・品質管理・生産技術・生産設備設計などの職種が考えられます。

②自動車業界
工学部の学生は、人気が高い自動車業界とも相性がよいです。
具体的には、開発・設計・デザインを行うエンジニア職、自動車の整備士、専門知識を活かした販売・営業などが挙げられます。

③半導体業界
半導体は、現代の生活においてあらゆるデジタル製品に使われている部品です。
そのため、半導体業界は非常にニーズの高い業界の1つです。
半導体業界に多い職種としては、電子回路技術者・電気設備設計・サービスエンジニアなどがあります。

④IT業界
IT業界もまた需要が高く、就職先・転職先の多い業界です。
プログラミングを学んでいれば、システムエンジニア(SE)やインフラエンジニアなど、システム開発を担うエンジニア職を目指せるでしょう。

農学部

次に、農学部の学生におすすめの業界4つをご紹介します。

①食品メーカー
 食品メーカーは、食料品・飲料品・嗜好品などの製造・販売を行います。
「食」の需要はなくなることがないため、安定した業界として人気の高い業界です。

②種苗メーカー
 種苗メーカーは、野菜・穀物・草花・牧草などの種子を扱うメーカーです。
「食」の土台として私たちの生活を支えている業界といえます。
 農学・園芸学・農業工学などの専門知識があれば、品種改良や企業のファームでのフィールドワークなどに携われるでしょう。

③ファーム(大規模農家)
 農家は全国各地にありますが、組織化された大規模農家もおすすめしたい就職先の1つで す。
 農家での仕事内容は、農業機械を用いた耕作・田植え・収穫作業、農作物の販売管理など 多岐にわたります。

④水族館・動物園
 水族館・動物園などの観光施設も、人気の高い就職先の1つです。
 具体的な職種としては、飼育員や学芸員が挙げられます。

建築学部

最後に、建築学部の学生におすすめの業界3つをご紹介します。

①総合建設業(ゼネコン)
 総合建設業(ゼネコン)とは、「設計」「施工」「研究開発」の3つを自社で行う企業のこ とです。
 具体的な職種としては、土木設計技術者・建設コンサルタント・土木施工管理・測量士な どが挙げられます。

②不動産業界
 不動産業界に進む場合、建築・土木学に関する専門知識に加え、宅建士の知識があると不 動産業界への就職が有利になるでしょう。
 また、不動産の営業職は歩合制を採用している企業も多いため、高収入を目指している方 にお勧めです。

③建材・資材メーカー
 建材・資材メーカーは、建築資材や住宅設備機器を扱う業界です。
 具体的な職種としては、設計士・意匠設計・構造設計・建設施工管理などがあります。

これだけは知っときたいポイント!(まとめ)

この記事では、「【理系就職】理系大学生の就職を徹底解説!」ということで、理系学生の就活に関わることをまとめました。

ここで、この記事の重要なポイントをおさらいしておきましょう!

・理系が就職に強い理由
 1,職種の選択肢が多い
 2,大手企業に就職できる可能性が高い
 3,不況に強い業界が多い
 4,論理的な思考が身についている

・【理系】就職先の選択肢
  ①専門分野への就職
  ②専門分野以外への就職
  ③文系職

・理系に人気の職種4選
  ①研究職
  ②開発職
  ③生産・技術、品質管理
  ④セールスエンジニア(技術営業)