こんにちは。理系就活情報局です。
今回は、「【就職活動を成功させる秘訣】企業が理系学生に求めているものとは?」というテーマについて説明します!
就職活動に真面目に打ち込んでいるほど、「自分」という枠組みの中に思考を閉じ込めてしまいがちです。
就職活動は確かに「あなた」という人材を企業に売り込むことですが、内定を勝ち取るためには「ただ真っ直ぐゴールを目指す」だけでは足りません。
そこで、本記事では「外側から見た理系学生の就職活動」に着目します。
自分の殻に閉じこもっているだけでは成長できないように、就職活動も自己完結しているだけでは内定に手が届きません。
周囲より頭一つ抜け出して選考の壁を突破したい理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
内定を獲得するには複数の視点を持つことが必要
就職活動には、「分析」や「研究」という理系学生にとってお馴染みの言葉が付き物です。
コツコツ対象に向き合うという点では、自己分析も企業研究も、理系学生にとって苦ではないことかもしれません。
研究で必要なデータの採取には細心の注意を払うように、就職活動の「分析」や「研究」にも一定の基準やコツが存在します。
そこで、以下では「自分を見つめ直す自己分析」と「客観的な自分の価値」に焦点をあてて、理系学生の就職活動について解説します。
まずは自己分析で自分を見つめ直す
就職活動では、まず自己分析をするところからスタートします。
「志望業種もやりたいことも明確だし、特に自己分析の必要は感じないけどな……」と思っている人もいるかもしれません。
でも、人は自分で思っているほどには「自分という存在」について理解しているとは言えません。
就職活動は、将来自分がいったいどんな人となって、どんな生活を送りたいのかを見つめ直すのにいい機会です。
これまでは、世間の大半の人が共通して通る、学校という枠組がありました。
でも、大学を卒業した後の道は千差万別です。理系就活生は、これからは真の意味で自分一人で進む道をみつけて歩いていかねばなりません。
何かと軽視されがちですが、自己分析は就職活動における重要なステップです。
まずは、おおまかに自分の望みを書き出してみることでも構いません。
「大手に就職したいけど、無理かもしれないし……」と遠慮せず、自分の望みをどんどん可視化していきましょう。
そうすれば、おのずと自分でも意識していなかった望みや将来像が見えてきます。
おすすめの自己分析方法については、この記事とこの記事で解説しています。
「自己分析をしてみようと思ったけど、いったいどこから始めればいい?」という方は、併せてお読みください!
企業の視点に立って客観的に自分の価値を知る
「自分という存在」を中心に据えて分析することができたなら、今度は「自分という存在を俯瞰する客観的な視点」を得ましょう。
前述したように、就職活動において、将来決定に関わる自分の望みを知ることはとても大切です。しかし、ずっと「自分軸」しか持たないまま就職活動をしていては、上手くいくものも上手くいきません。
何故ならば、就職活動するのは「あなた」でも、採用するのは「あなたではない」からです。
理系就活生が内定を掴み取るためには、「自分という存在の客観的な評価」を認識することが必要不可欠です。
採用する企業の視点に立って自分を見つめることで、長所はもとより「今は不足している箇所」が見えてきます。早い段階で自分の強みと弱みを知っておけば、選考へ向けて具体的な対策を練ることも可能です。
就活市場における自分の価値を量ろうとすることは、少し怖い気持ちがするかもしれません。鏡を正面から覗き込むには勇気が必要です。
たとえあなたが自分から目を背けたとしても、企業は必ずあなたという人材を評価します。それならば、勇気を出して情報の一つとして得ておくことをおすすめします。
企業が理系就活生に求めているもの3つ
ここまで、「自分を見つめ直す大切さ」と「自分を客観視する大切さ」について説明してきました。
複数の視点を備えることの必要性を理解したところで、次は「企業が理系就活生に求めているもの」について把握しておきましょう。
ニーズを把握すること無しに、自分という人材を効果的に売り込むことはできません。
企業が理系就活生に期待している点を押さえた上で、効果的な訴求を行いましょう。
即戦力となる専門性
企業が理系就活生に求めるものの中で、最も大きなものが「専門性」です。
理系の売りは、学生生活で培った専門性です。この専門性というものは、文系学生が持ち得ない大きな武器です。
理系就活生が持つ専門性は、企業側にとっても目に見えて分かりやすい「長所」にして「個性」なのです。
また、理系学生の多くが持っている「やりたいことを仕事にしたい」という指向は、企業側の「専門性を活かして自社で活躍してほしい」という望みとぴったり合致しています。
そのため、あなたの専門性と合致する企業にとって、あなたは魅力的な人材として映るでしょう。その前提を把握した上で、エントリーシートや面接で的確に「御社で役立つ人材です」とアピールすることができれば、内定はぐんと近づきます。
論理的な思考と実践力
理系就活生の多くは、就職活動を始めると「論理的な思考」や「理系としての素養」を評価されることに少なからず驚きを覚えることになります。
そして、これまでは当たり前のように必要だった理系としての素養が、一歩社会に出てみると思いのほか有用かつ個性的な武器であることが分かってくるはずです。
理系就活生が学生生活で積み重ねてきたのは、専門的な研究だけではありません。
理系ではない人から見れば、研究にまつわるプロセスすべてが特殊な能力のようなものです。数値や情報を適切に取り扱い、分析から実用まで持っていく手腕は、あなたが思っている以上に幅広いフィールドで活かせる能力です。
そのことを念頭に置くと、文系と比較される業種での選考でのアピール方法も変わってきますね。
長期的に活躍できるポテンシャル
理系就活生に企業が期待しているものの中でも、見落とされがちなのがこの「ポテンシャル」です。理系就活生は専門性という強みが見えやすいため、文系と比較して伸び代を見てもらいやすいというメリットがあります。
そもそも、企業は新卒を採用するときに、「きっとこの人なら、いずれ自社で活躍してくれるはずだ」という長いスパンにおける期待をかけています。
現時点での評価はもちろん重要ですが、新卒採用とは将来への期待と同義です。
つまり、企業にとっての採用とは、多くの候補者の中から期待をかけるにふさわしい存在を選ぶことなのです。
そのことを理解すれば、「自己分析と俯瞰的な視点で見つけた自分の強みと弱み」をどのように育てていけばいいかが見えてくるのではないでしょうか。
企業目線で見つけた自分に足りない部分を補おう
ここまで、自分と企業という二つの視点を得ることの必要性について説明してきました。
企業側の望みについて確認したところで、次は実際にアクションを起こしていきましょう。
これから、「企業目線で見つけた自分に足りない部分」を補うためにおすすめの方法ついて説明します。
研究で実績を作る
まずは、理系就活生が持っている分かりやすい長所である「専門性」を、より魅力的な武器となるように磨きましょう。
同じ専門性を持つ理系就活生と比較したときに、あなたはどんな長所と短所を持っているでしょうか?
大学の偏差値は今から変えることができなくとも、実績は作ることができます。
たとえ具体的な実績にまで至らなかったとしても、「研究にどれだけ意欲的に打ち込んできて、こんな結果を出してきた」というプロセスも、あなたの魅力となります。
専門性を高く評価する企業の選考に参加するということは、同じ専門性を持つ就活生と比較されることを意味します。
数多くの就活生を振るいにかける採用側の目に留まりやすくなるよう、「同じジャンルの理系就活生」と並べられた時に目立てる要素を一つでも多く身につけたいものですね。
インターンシップに参加する
志望する企業が決まっていたり、おおまかに志望業種が絞れているならば、学部3年の時に開催されるサマーインターンシップへの参加がおすすめです。
この時期のインターンシップは長期間にわたるものも多く、中にはインターンシップがそのまま内定ルートに繋がることもあります。
また、実際の会社の雰囲気や現場の仕事に触れられる点も魅力です。
データだけでは分からない情報を積極的に集めておくと、入社後にギャップを感じることもなくなります。
就活シーズンの早い段階で、興味のある業種の短期インターンシップに複数参加するのもおすすめです。まだ業種を絞りきれないという人は、ぜひ複数のインターンシップに参加して、自分にどんな仕事が合いそうか検討してみましょう。
インターンシップに参加するメリットについては、こちらで詳しく説明しています。
就職後を見据えた長期的なアピールポイントを作る
専門性を強化する方法は、研究の実績だけではありません。
理系の場合、就職後に資格を取得して業務に活かすことがしばしばあります。
そういった、入社後に必要となる資格が分かっているのであれば、取得を目指すのも大変有効です。
もし試験日程が合わず、実際には取得まで進んでいなかったとしても、安心してください。その場合は、自己PRで「入社後、即活躍できる人材となれるよう、今から資格の勉強をしています」と主張しましょう。
そうすれば、企業の採用担当者は、あなたのアピールに意欲とポテンシャルを感じるはずです。
あなたの将来に期待をかけようとしている採用側に、「今あなたが持っている能力」にプラスして「将来を見越したチャレンジをしている」ことをアピールすることができれば、選考を有利に進めることができますよ。
理系就活生が複数の視点を持つことで得られるメリット
これまで、「内定を獲得するには複数の視点を持つことが必要」から「企業目線で見つけた自分に足りない部分を補おう」まで紹介してきました。
最後に、理系学生が複数の視点を持つことで得られるメリットについて、解説します。
就活市場における自分の長所と短所が分かる
理系就活生は、基本的な素養として冷静な分析力と論理的思考を持っています。
だからこそ、普段研究に向けているその分析力をうまく自分に向けることができれば、内定への道を縮めることができます。
自分の望みや立ち位置を知ることなしに、就職活動の終わりが見えてくることはありません。
自分と企業という複数の視点で見つめた「就活市場における自分の価値」を把握すれば、今後いったいどのように行動すればいいのかを知ることができます。
自分の長所だけでなく短所にも目を向けるのは、気が進まないことかもしれません。
ですが、短所を自分の「マイナス要素」ではなく「これからプラスにできる要素」と捉えて、ポジティブに向き合いましょう。
エントリーシートや面接の内容に説得力が増す
複数の視点を得たことで周囲に差が付く最初のポイントは、エントリーシートです。
いざ書き始めると、エントリーシートは思いのほか時間がかかる上に、自分への理解が曖昧なままだとふわっとした内容に留まってしまうことが分かってくると思います。
しかし、自分への理解を深め、企業側のニーズも把握していれば安心です。
ポイントを押さえながら「自分という人材」を売り込むことができれば、順調に選考を通過できます。
そうすれば、次はいよいよ面接です。
複数の視点から得た学びを忘れずに会話を組み立てれば、あなたの想いは必ず採用担当者に伝わります。
エントリーシートと面接を通して、説得力ある言葉で「自分は採用されるに相応しい人材だ」と自信を持ってアピールできれば、もうゴールは目の前です。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【就職活動を成功させる秘訣】企業が理系学生に求めているものとは?」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・内定を獲得するには、自分と企業両方の視点を持つことが大切!
・企業が理系学生に求めているもの3つ
➀即戦力となる専門性
②論理的な思考と実践力
③長期的に活躍できるポテンシャル
・企業目線で見つけた自分に足りない部分を補おう
①研究で実績を作る
②インターンシップに参加する
③就職後を見据えた長期的なセールスポイントを作る
・理系学生が複数の視点を持つことで得られるメリット
①就活市場における自分の長所と短所が分かる
②エントリーシートや面接の内容に説得力が増す
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