こんにちは。理系就活情報局です。
理系学生にとって、就活を考える中で研究職に就きたいと思うことも珍しくありません。
専攻を活かして働きたいと思っている理系学生にとっては、研究職はとことん今までの学業を活かせる環境で魅力的に映ります。
そのため、研究職を目指して就活をしようと考えている学生もいるのではないでしょうか。
「研究職に就きたい。志望動機はどうやって書いたらいいのか」
「研究職希望で就活を進めるためには、どうしたらいいのだろう」
「研究職を受けたい、志望動機をどう書いたらいいのか分からない」と思っている理系就活生に向けて、今回は研究職を選ぶ場合に重視されるスキルや特性、具体的な志望動機の書き方について解説します!
これから就活本番を迎え、活動を本格刺させようと考えている理系就活生は、ぜひ参考にしてください。
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研究職はどんな仕事?
そもそも、研究職はどんな仕事でしょうか。
研究職の仕事内容を大きく分類すると、基礎研究と応用研究に分けられます。
基礎研究
基礎研究は、新たな製品を生み出すために行う研究です。
今後開発するための基礎となる未知の素材・物質・技術・仕組み・既存物質などの新たな利用法を研究する役割を担います。
基礎研究がそのまま新たなサービスや製品になることは少なく、すぐに結果が出ることはあまりありません。しかし、10年・20年といった長期的なスパンで考えながら研究を続け、その結果がビジネスにつながっていきます。
基礎研究の内容は、業界や企業・大学研究室によって大きく違います。
真っ先に想像するのは医療・化粧品・化学分野かもしれませんが、工業・農業など数多くの分野で最先端の研究が行われています。
応用研究
応用研究は基礎研究で生み出された成果をもとに現実の問題や課題に反映し、新しい技術や方法・製品を開発することです。
自社にとって実用的な解決策を見つけ、革新的なアプローチや製品の開発へとつなげます。
業務としてはデータ分析・実験・モデリングなど多岐にわたり、結果を実際の状況に適用し、より効果的な解決策を提案します。
基礎研究に比べるとビジネスとして形になりやすい反面、結果が求められる難しい一面もあります。
研究職と開発職の違い
研究職と開発職は、目的やアプローチ・役割が少し違います。
研究職は新しい知識や理論を発見し、基礎的な問題に対する理解を深めることに焦点を当てています。
実験・観察・文献調査などを通じて未知の領域にアプローチし、新しい概念や理論などを生み出すのが主な目的です。
すぐに結果が出るとは限らず、長い時間をかけて大学・研究機関・企業の研究部門などで続けることもあります。
開発職は既存の知識や理論を使って具体的な製品やサービスを設計・開発し、市場や社会に導入することに焦点を当てます。
実用的な問題に対する解決策や新しい技術の応用を通じて、製品やプロセスの向上を図るのが目的です。企業の研究開発部門・技術部門・製品開発チームなどで働きます。
応用研究の分野は、企業によっては開発職と非常に近い役割を担うこともあるようです。
研究職として就職できる場所は?
大学の研究室
真っ先に挙げられるのは、大学の研究室です。
特に研究室の教授が研究分野において第一人者である場合、多くの研究者が集まりやすい環境となり、専攻を深めていくにはうってつけでしょう。
大学で研究者となる門戸は非常に狭く、大学院博士課程まで修了した後も研究室に残っている先輩などがいる場合は、かなり厳しい道となります。
非常勤で講師などをしながら、他大学の正規ポストを求める人も多くいます。
民間企業の研究部門
業界や企業によって規模は様々ですが、自社で製品を開発している幅広い業界で研究部門を設置しています。
専攻分野によって研究職のポストがどれくらいあるかには幅があるだけでなく、年によって募集に波があるため事前にしっかりと業界研究をすることが重要です。
公的機関や研究所
公的機関や、民間が設立している研究所などが該当します。
毎年定期的な採用をしているところは少なく、欠員募集のケースも見られます。
中途採用者との競合になることもあり、非常に高い競争率を勝ち抜く必要があります。
公的機関の研究職の場合は公務員試験などの対策が必要になるケースもあり、事前のリサーチと対策が鍵となるでしょう。
研究職の就活で重視されることは?
専攻分野
研究職の場合、やはり一番重視されるのは専攻分野です。
専攻分野と希望している企業の事業内容が密接に結びついているか、またはどのように応用できるのかなど、志望先とのマッチング度を判断されることが多いでしょう。
どのような研究をしたいのか
どのような研究をしたいのかという視点も大切です。
単に専攻分野をそのまま活かして深めたいのか、周辺分野も含めた研究を行いたいのかなどをしっかりとアピールできるかが採用のポイントとなります。
専攻分野をどのように活かすのか
専攻分野をどのように活かし、貢献していくのかビジョンを持っているかも採用において重視されます。
研究職は新卒・中途採用とも非常に希望者が多く、高い競争率を勝ち抜く必要があります。自分の言葉で、専攻分野をどのように活用していきたいのかを説明できるようにしておきましょう。
研究職を選ぶ際に注意すること
研究職を選択する際、どのようなことに注意したらいいのでしょうか。
今後のキャリアをしっかり考えておく
今後のキャリアをしっかり考えておきましょう。ファーストキャリアで研究職を選択すると、その後他の職種へのキャリアチェンジが難しい場合があります。
また、専攻分野によっては業界がニッチだったり、給与水準が他と比べて低かったり、かなり狭い範囲でしか転職等ができなくなる可能性もあります。
研究職以外のキャリアも含めてしっかりと考えて決断しましょう。
本当にその分野を極めたいのか自問自答する
専攻分野を活用した研究職に就いた場合、職種転換やキャリアプランが限定されることも珍しくありません。
もっと幅広い範囲で仕事をしたいと思っても、一度その分野で研究実績を積み重ねると変更しづらくなります。本当にその専攻分野を極めたいのか、しっかりと考えておくことが大切です。
希望分野の将来性も含めて慎重に検討する
希望している専攻分野によっては、将来性が見込めない場合もあります。
全ての分野において言えることですが、今は有望な分野だったとしても将来的に変化することはあり得ます。
その分野が将来性のあるものなのか、それとも将来性等に関係なく極めたいのかなど覚悟を決めて就活することが重要です。
テックオファーに登録して専攻内容を評価してくれる企業を待とう!
テックオファーに専攻分野を登録しておくことで、意外な企業からスカウトが届くことがあります。
テックオファーでスカウトしてくれる企業は、あなたの専攻分野だけでなく、人柄や強みなど、しっかりと見極めてからアプローチしてくることが多く、ミスマッチが少ないこともメリットの一つです。
ぜひ、就活の窓口を広げるためにも登録してみてはいかがでしょうか。
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研究職に向いている人
探求心旺盛な人
研究職はまだ見ぬ未知の効能・効果を探したり、求めている効果を実現するための物質を探したりする仕事です。
答えを見つけるために様々なことへ探求心・好奇心を持って対応できることは、研究職として必要な素質となるでしょう。
粘り強く取り組める人
研究職では、答えのない事に対して何度もあきらめずに取り組む必要があります。
同じ事柄を何度も何年も繰り返し研究することもあり得ますが、飽きずに粘り強く取り組める人は向いているでしょう。
試行錯誤を苦にしない人
研究職は、最大限の結果を求めて組み合わせ・条件を変えながら何度も試行錯誤を繰り返す作業でもあります。
試行錯誤をおもしろいと思い、あきらめずに何度も苦にせず取り組めるかどうかは、研究職に就けるかどうかを左右する大きな素質です。
研究職の志望動機の書き方
専攻を活かして何かを開発したいか
専攻分野を活かし、何を研究・開発したいのか具体的に述べるようにしましょう。
単に「専攻分野を活かしたいです」という理由だけでは、熱意が足りないと思われます。
ただでさえ門戸が狭く、新卒だけでも多くの志望者が殺到する職種です。
具体的に何を開発したいのかをしっかり明確にアピールしましょう。
専攻内容を志望企業の事業内容をマッチさせる
専攻内容と志望企業の事業内容をマッチングさせ、自分が入社した場合どんな貢献ができるのかをしっかりアピールする必要があります。
単に専攻分野・志望企業の事業内容が重なっているだけなら、他にも候補者は多くいます。自分がどのように差別化できるのか、しっかりとした言葉で説明することが重要です。
志望動機の具体例
私は食べることが大好きで、食品に関わる専攻分野で研究を重ねてきました。
貴社はヘルスケア関連食品において多くの人の生活を支えており、健康・美容に関心が高まる世の中で、常に革新的かつ消費者に寄り添った食品を作り続ける姿勢に魅力を感じ、応募いたしました。
もし、入社できたら日常生活で不足しがちな栄養素や機能成分を摂取できつつ、おいしさにこだわった健康食品の研究・開発に注力したいと考えています。
多くの人に支持されるような食品を開発して、貴社と二人三脚で社会に貢献していきたいと思い志望しました。
まとめ
以上、研究職の詳細な仕事内容から志望動機の書き方まで解説しました。
研究職は、元々門戸が狭い上に志望者も多く競争が激しい職種です。
その中で勝ち抜き、内定を得るためにはしっかりとした志望動機が求められます。
ぜひ、あなたらしい志望動機を作り、しっかりとアピールしてください。