こんにちは。理系就活情報局です。

理系の就職先としてまず思い浮かぶのは、研究開発職やIT企業ではないでしょうか。

しかし、理系就活生の可能性は理系分野だけに留まりません。

金融業界は、近年理系就活生から人気を集めています。

2020年には、三菱UFJフィナンシャル・グループで、初めて理系出身者の社長が就任したことも話題に上りました。

2023年卒理系就活生に人気のインターンシップ先ランキングでも、銀行や保険会社がランクインしています。

関連記事:【必見!】2023年卒理系就活生に人気のインターンシップ先ランキング

そこで、今回は人気のインターンシップ先ランキングにもランクインしている「三菱UFJ銀行」を例に、理系の金融業界での就活に注目します!

金融業界に興味がある理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

金融業界は理系人材が活躍できるフィールド

金融業界は理系人材が活躍できるフィールド

金融業界は理系の基礎能力と専門性の両方が活かせる

金融業界が理系院生を求める理由は、理系の基礎能力と専門性の両方が仕事に活かせるからです。

理系の学生は数字に強く、数字を用いた論理的な思考力を持っています

金融業界では、決算書や損益計算書を読み解きながら投資を判断するなど、事実や数字にもとづいた論理的な判断が求められます。

そうした基礎能力だけでなく、金融業界では理系が研究で培ったスキルを活かせるシーンが多いのも特長です。

たとえば、保険商品を生み出す「アクチュアリー」や、数理モデルを投資判断に活かす「クオンツ」と呼ばれる専門職は、理系出身者で構成されています。ほかにも、金融企業のIT部門で情報系の専門性を発揮してシステム開発を行っている理系出身者もいます。

このように、金融業界は理系人材が活躍できるフィールドなのです。

関連記事:金融業界で理系は就職できる?理系学生に求められていること

理系が活躍できる主な金融業界の業種

理系が活躍できる主な金融業界の業種

以下では、理系が活躍できる主な金融業界の業種を紹介します。

銀行系

1つ目は、銀行系です。

銀行は、お金の運用や融資など、お金にまつわる様々な業務を行い、社会で経済を回す役割を担っています。

銀行は、以下の3つに分類できます。

①銀行

企業や個人からお金を預かり、貸し付けることで、円滑な資金の循環を行います。

企業に融資してもいいか判断する際、統計学を用いた数理的なデータが使われています。

理系が活躍できる部署:リスク管理・ホールセール営業・リテール営業・IT

②信託銀行

信託銀行は、資金・年金・不動産・証券を預かって運用・管理を行います。

企業年金の運用を担当する「年金アクチュアリー」、証券の運用を担当する「ファンドマネージャー」など、理系出身者が活躍できるさまざまな専門職を有しています。

理系が活躍できる部署:年金アクチュアリー・ファンドマネージャー・クオンツ・不動産金融など

③投資銀行・証券会社

証券会社は、有価証券の売買や発行に加えて、企業の資金調達などのアドバイザリーを行います。

有価証券を売買するトレーダーや金融商品の開発職、金融商品を販売するセールス、投資先を判断するアナリストなど、理系が活躍できる業種です。

理系が活躍できる部署:トレーダー・商品企画・セールス・アナリスト・IT など

アセットマネジメント

2つ目は、アセットマネジメントです。

アセットマネジメントは投資信託や年金商品などの企画・運用を行っており、株式・債券・為替・不動産の証券化を通して、顧客の資産を最適に運用しています。

アセットマネジメントでは、金融商品を生み出す商品企画や、その運用を手がけるファンドマネージャーなどの職種で、理系出身者のニーズがあります。

理系が活躍できる部署:商品企画・ファンドマネージャー・アナリスト・トレーダー など

保険会社

3つめは、保険会社です。

保険会社は、人や物などを対象とした損害を補填するための各種保険を取り扱います。

保険の種類は幅広く、生命保険・損害保険・自動車保険・地震保険、火災保険・旅行保険・介護保険など、商品内容は多岐にわたります。

中でも、統計や確率のスキルを用いて保険商品の開発に携わるアクチュアリーは、理系学生の需要が高い職種です。

理系が活躍できる部署:商品企画・アクチュアリー・クオンツ・リスク管理・IT など

関連記事:【理系学生必見】アクチュアリーとは?就活対策も合わせて解説!

三菱UFJ銀行を例に見る理系の就活

三菱UFJ銀行を例に見る理系の就活

ここまで、金融業界における理系の就活事情を確認しました。

次は、三菱UFJを例に用いて、「理系が金融業界での就職を目指すこと」について解説します。

理系が培った探求心を活かせる事業

三菱UFJ銀行は、日本最大級の総合金融グループMUFJの子会社です。

三菱UFJ銀行はグローバルなフィールドで社内外の企業と協力しながら、デジタル・トランスフォーメーションの再先端を担うことで、日本の金融機関の活性化と国内外の経済発展をめざしています。

三菱UFJ銀行の採用サイトは、理系人材を求めていることが明確に示されています

国内外に巨大な事業フィールドを持つ三菱UFJ銀行の魅力は、理系就活生が持っている「探求心」や「専門とする領域への造詣の深さ」を発揮できる環境が整っていることです。

理系が活躍できる事業には、法人業務・ウェルスマネジメント業務・投資銀行業務・国際業務・金融マーケット業務・企画業務・ファイナルシャルテクノロジー・システム・戦略財務会計などがあります。

以下では、「ファイナンシャル・テクノロジー」「システム・デジタル」「その他の総合職」をピックアップして紹介します。

(参考:三菱UFJ銀行「理系×私たちのやりたいこと」)

ファイナンシャル・テクノロジー業務

理系就活生が活躍できる三菱UFJ銀行の業務の1つに、ファイナンシャル・テクノロジー業務があります。

ファイナンシャル・テクノロジー業務の領域は広く、金融市場というビジネスフィールドで、価格変動リスクを管理するデリバティブ価格計算モデルの開発や資本運営、最先端の金融商品開発などを担当します。

金融商品の開発・トレーディング開発・リスク管理などの業務には、金融についての知識だけでなく、高度な数理・情報科学の専門知識と金融実務の知識を駆使しなければなりません。

三菱UFJ銀行では、ファイナンシャル・テクノロジーコースで入社した場合、市場企画部 市場業務開発室に配属されて、半年間の研修を受けるところからキャリアをスタートします。入社半年後に、ファイナンシャル・テクノロジーの関連部署へ配属される流れです。

以降は、各業務のエキスパートとして活躍したり、本社や海外拠点に出向するなど、さまざまなキャリアがあります。

(参考:三菱UFJ銀行「ファイナンシャル・テクノロジー」)

システム・デジタル業務

理系就活生が活躍できる三菱UFJ銀行の業務の1つに、システム・デジタルがあります。

システム・デジタル業務では、最先端のIT技術によってシステムの企画や商品開発、業務変革を担当します。

三菱UFJ銀行が提供する金融サービスは幅広く、システム企画や技術活用、プロジェクトマネジメントやサイバーセキュリティなど、サービスに付随する業務は多岐にわたります。

そのため、システム・デジタル業務を担当する社員のキャリアもさまざまです。

三菱UFJ銀行の採用サイトでは、金融サービスを世界中に届ける仕組みをプラットフォーマーと提供して作り上げる仕事や、AIを用いてスタートアップ企業の成長性を予測する仕組みを構築する仕事を担当した社員のインタビューが掲載されています。

(参考:三菱UFJ銀行「システム・デジタル」)

総合職でさまざまな角度から銀行に携わる

三菱UFJ銀行には、「オープン」という総合職があります。

金融業務全般を通してプロフェッショナルになることをめざすオープン職では、銀行内の

さまざまな業務フィールドを経験できるだけでなく、グループ会社でも活躍できるチャンスがあります。

総合職(オープン)で入社した場合、新人研修で銀行員としての基礎を学んだのちに、各拠点へ配属されます。各拠点のOJTで銀行内の業務を学び、先輩行員の指導を受けながら、一人前のバンカーとしてのキャリアをスタートする流れです。

オープンで入社した銀行員には、多様な仕事を経験することで全社的な視野や経営的視座を養い、ゆくゆくは管理職としてMUFGグループの中核を支える人材となることが期待されています。

(参考:三菱UFJ銀行「オープン」)

理系就活生が金融業界を目指すなら

理系就活生が金融業界を目指すなら

これまで、「金融業界は理系人材が活躍できるフィールド」から「三菱UFJ銀行を例に見る理系の就活」まで解説してきました。

実際の銀行を例に用いたことで、より具体的に金融業界を志望する気持ちが高まったのではないでしょうか?

最後に、「理系就活生が金融業界を目指すなら」について解説します。

インターンシップに参加してみる

理系就活生が金融業界をめざすなら、まずインターンシップやセミナーに参加して適性を見ることをおすすめします。

「金融業界」と一口に言っても、理系就活生が活躍できる業種は職種には幅があります。

いざ入社してから「自分には向いてなかった」と後悔しないためにも、興味がある銀行や証券会社、保険会社などのインターンシップに参加してみましょう。

自分が学んできたことを活かせる職種か吟味する

理系就活生が金融業界をめざすなら、自分が学んできたことを活かせる職種か吟味することも重要です。

たとえば、同じ銀行でもトレーダーと企画職では業務内容がまったく異なります。それぞれの仕事に求められる理系の専門知識も違ってくるため、自分が大学で学んできたことが活かせる職場かどうかを念頭に置いて、企業研究を行いましょう。

また、志望する金融業界の職種で、「自分の専門性やスキルを活かしてどんな仕事ができるのか」をイメージしておくと、入社後のミスマッチを防げます。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「金融業界に入りたい!三菱UFJ銀行を例に見る理系の就活」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・金融業界は理系人材が活躍できるフィールド

 ①金融業界は理系の基礎能力と専門性の両方が活かせる

・理系が活躍できる主な金融業界の業種

 ①銀行系

 ②アセットマネジメント

 ③保険会社

・三菱UFJ銀行を例に見る理系の就活

 ①理系が培った探求心を活かせる事業

 ②ファイナンシャル・テクノロジー業務

 ③システム・デジタル業務

 ④総合職でさまざまな角度から銀行に携わる

・理系就活生が金融業界を目指すなら

 ①インターンシップに参加してみる

 ②自分が学んできたことを活かせる職種か吟味する

・活用するべき逆オファーサイト

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