はじめまして、理系就活情報局です。
「就職留年が次の就活で影響するか心配・・・」「就職留年と就職浪人の違いって?」という思いを持っている学生も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「就職留年とは?」から「就職留年の理由と印象」「就職留年のメリット・デメリット」「就職留年で就活を成功させるポイント」まで、解説します!
就職留年とは?

就職留年とは大学卒業まで就活を続けたものの内定を取れず、就職活動を続けるために留年することです。
就職留年は以下3つのケースが考えられます。
1つは卒業に必要な単位数を満たさない場合です。
卒論がある学科であれば卒論を提出しない場合も当てはまります。
2つ目は卒業延期制度を使う場合です。
この制度を設けているかは大学によりますが、使う場合には手続きが必要であり条件もあります。
また、就職留年での制度利用を認めていない大学もあります。
そのため、利用する場合には条件や注意点をしっかりと読みましょう。
3つ目は休学する場合です。
休学は半学期単位となるため、卒業が半年か1年遅れることになり、学生のまま就活を続けることが可能となります。
国立は休学の際に学費免除となる場合が多いですが、私立の場合は休学費もしくは在籍費がかかる場合があり注意が必要です。
休学を考える場合は大学にある学生課に行き、制度や条件などを確認しておきましょう。
就職浪人との違い
就職浪人も似た意味合いがありますが、違う点は大学を卒業した既卒生なのか学生のままで続けるかという点です。
就職浪人は大学を卒業した状態で就活を続けることを指します。
就活留年は大学に在籍したまま、つまり留年状態で就活を続けることになります。
就職留年の理由と印象

ここからは就職留年でよくある理由とともに、企業側からの印象も紹介します。
志望企業に再挑戦するため
志望企業に再挑戦するという理由で就職留年するケースがあります。
結論から言うと、この理由を面接の場で伝えるのはリスクが高いと言えるでしょう。
まず第一志望の企業をもう一度受け直しても、なぜ就職留年をしたのかという理由を話した際に、「去年落ちているということはうちの会社と相性が良くないのではないか」「会社として欲している能力が欠けているのではないか」と思われてしまう可能性があるからです。
また第一志望の企業以外も受ける場合、この理由を素直に話してしまうと企業側は入社意欲を感じられないため悪い印象になってしまいます。
以上のことを考えると、志望企業に再挑戦するためという理由で就職留年をしたという回答は企業側に悪い印象を与える可能性が高くなります。
業界・職種を変えるため
これは業界・業種を変えた理由によって印象も変わってきます。
まず1つ目に考えられるのは「前年度に受けた業界で内定を得られなかったため業界を変える」という例です。
この場合は企業に対して良い印象を与えません。
理由としては、別業界とはいえ企業に落とされてしまった人を雇いたいと考えないからです。
2つ目の理由は、「就活を通してその業界・職種が自分の本当にやりたいことと食い違っているとわかったから」という例です。
業界研究、職種について沢山調べ、自分のやりたいことと自己分析をしっかりできている上で本当にやりたいことができる業界・職種を選んだことは面接官も納得しやすい理由でしょう。
このように明確な目的と理由がある場合には、企業に対して悪い印象を与えません。
就職留年をして再挑戦をしたとしても、選考で影響する可能性は低くなります。
部活・学業に専念していたため
「部活・学業に専念していたため」という理由も面接官に納得してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
部活・学業だけでなく、アルバイトで責任のある仕事を担っていたためという場合も含まれます。
部活は引退時期が遅く、学業は研究などがあり、アルバイトでは責任のある大きな仕事をしていたために没頭した結果、選考時期を逃してしまうことも考えられるからです。
何かに夢中になり没頭したことは選考の場においてプラスに評価してくれる可能性があります。
より説得力をあげるためにも、大学生活4年間没頭したことにより得られた成果は何か、得られた経験は何かを伝えましょう。
就職留年のメリット・デメリット

なぜ就職留年をするのかという理由とそれに対する印象を紹介してきました。
次に就職留年をすることのメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
ここではメリットを5つ紹介します。
1つ目は新卒枠で応募できることです。
新卒採用枠は多めに設定している企業がほとんどです。さらにポテンシャル採用もあるため、新卒として応募できるメリットは大きいでしょう。
また新卒として就活ができるためインターンにも参加できます。
そのため改めて業界研究・職種研究をしたい学生にとって大きなメリットでしょう。
2つ目は再挑戦できる点です。
落ちてしまった企業に再挑戦すれば必ずしも内定をもらえるわけではありませんが、受ける以上内定を貰える確率は存在します。
落ちた時の原因はしっかり分析しておきましょう。
また、業界によっては選考時期がかなり早いものもあります。
就職留年をする前は気付いたら終わっていたという業界・企業に応募できます。
3つ目は前年度に集めた情報と得た経験を使える点です。
前年度に企業説明会やインターンに参加していれば、志望業界に対してある程度の知識をもっているでしょう。
そのため効率良く就活をすすめられます。
また前年度もエントリーシートや面接を受けているため、就活に慣れていることも大きなメリットです。
ガクチカや自己PRなど定番の質問に対する回答をスムーズに話せることは武器になります。
4つ目は同級生から情報を得られることです。
大学の同級生が就職したということで企業のリアルな雰囲気、どんな仕事をしているかなど気軽に聞けることも大きなメリットです。
OB・OG訪問よりも簡単に話を聞けることは就活において有利に働くでしょう。
5つ目は時間に余裕があることです。
就職留年の場合、学校の単位を取り終えていることが多いため比較的時間に余裕があるでしょう。
就活に多く時間を割けるため、業界研究や選考対策なども取り組みやすくなります。
デメリット
デメリットとしては3つあります。
1つ目は学費がかかることです。
就職留年の場合、半年分もしくは1年分の学費を払わなければならず、経済的な面を考える必要があります。
2つ目は企業側に納得してもらうのが難しいことです。
留年をしていることに対してマイナスなイメージを持つ企業もあります。
また家族に学費を出してもらう場合は家族にも就職留年を理解してもらう必要があるでしょう。
3つ目は精神的な負担があることです。
大学の同級生が社会人として働き始めている時期に就活を続けなければならず、同級生の後輩として入社する可能性もあります。
上記を気にしながら、就活が上手くいく保証がないことも考えると精神的な負担が大きくなりやすいでしょう。
就職留年で就活を成功させるポイント
就職留年で就活を成功させるためのポイントを解説します。
具体的には以下のポイントが挙げられるでしょう。
・説得力のある理由を説明する
・早めに就活を開始する
説得力のある理由を説明する
就職留年をした場合、企業もどのような理由で留年に至ったか興味があります。
そのため就職留年に至った経緯や理由を面接官の納得できる形で伝える必要があるでしょう。
曖昧な回答や表現をすると企業側からの印象に悪い影響を与える可能性があるため、回答を事前に準備しておくことが大切です。
早めに就活を開始する
時間的に余裕がある場合、就活を早めに開始した方が良いでしょう。
就活早期に取り組めるおすすめの活動はインターンシップです。
インターンシップを経験することで働くイメージをつけやすいのはもちろん、面接の場でインターンシップでの成果をアピールすれば選考においてプラス評価となる可能性もあります。
就活上有利となることも多いため、積極的な参加をおすすめします。
まとめ
この記事では「就職留年とは?する際に気を付けること」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・デメリットを把握し対策を立てる必要がある
・就職留年で就活を成功させるには明確な理由の提示、早期就活の開始はおすすめ。