就活履歴書は記載内容だけでなく言葉遣いもみられています。
どの業界や企業でも書類選考が行われますが、意外にも言葉遣いで失敗してしまうケースも多くあるのです。
そこで今回は、就活履歴書のやってはいけない言葉遣いについて解説します。
就活履歴書の言葉遣いがうまくできているか不安な方はぜひ参考にしてみてください。
就活履歴書は言葉遣いも重要

就活履歴書の言葉遣いが重要な理由は、採用担当者が会社に相応しい人物か判断するのに就活履歴書の言葉遣いを判断材料とすることがあるからです。
就活履歴書で不適切な言葉遣いをしてしまうと採用担当者から「ビジネスマナーが身についていない」と判断され、マイナスな印象を与えかねません。
入社後にさまざまな取引先とやりとりする際、適切な言葉遣いができていないと取引先との信頼関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
履歴書で自己PRすることは大切ですが、ビジネスに相応しい言葉遣いができることも重要です。
履歴書はもちろん、普段から社会人として正しい言葉遣いを身につける必要があります。
就活履歴書でNGな言葉5選

就活履歴書ではいくつかNGとされる言葉遣いがありますが、その中でも以下の代表的な5つのNGな言葉を紹介します。
・話し言葉
・ら抜き言葉
・略称
・なので
・である調とですます調の混在
就活履歴書では上記の言葉遣いをしないよう特に注意しておきましょう。
話し言葉
就活履歴書では基本的に話し言葉はNGです。
就活履歴書は公的な書類として扱われ、記入される内容もフォーマルなものが求められます。
話し言葉は就活履歴書で使うのにカジュアルな要素が強く、企業に対して失礼にあたるため注意が必要です。
話し言葉で文章を書くと相手への敬意がなく失礼になってしまいます。
就活履歴書は企業で重要書類として扱われることを意識し、フォーマルな文章を心がけましょう。
ら抜き言葉
ら抜き言葉も就活履歴書でNGな言葉遣いの1つです。
ら抜き言葉とは「食べれます」や「見れます」のように「ら」が抜けている言葉遣いのことです。
「食べられます」や「見られます」が正しい表現ですので注意する必要があります。
ら抜き言葉は表現として間違いである上、カジュアルな印象を受ける言葉とも言えるでしょう。
就活は企業とのやりとりでありフォーマルさが求められるため、就活履歴書にら抜き言葉を記載してしまうと採用担当者に悪い印象を与えかねません。
就活履歴書を見直す際に、チェックしておきたい言葉です。
略称
略称も就活履歴書ではNGです。
特に生年月日や学歴、資格の記載時は注意しておきたい箇所と言えます。
例えば年号「令和」を「R」と省略することが挙げられるでしょう。
学歴は「〜高校」ではなく「〜高等学校」が正しく、よく間違えやすい箇所です。
資格も「運転免許」ではなく、「普通自動車第一種運転免許」が正式名称となっています。
上記のように略称ではなく正式名称で就活履歴書を記載することが大切です。
他にも「アルバイト」を「バイト」と記載してしまうのもNGであり注意した方が良いでしょう。
なので
「〜なので」は口語表現であり、就活履歴書に相応しい言葉遣いではありません。
敬語でなく、企業に対して使う言葉としても不適切です。
「〜なので」を履歴書で利用する場合、「ですので」や「したがって」といった表現の方が適切でしょう。
「ですので」や「したがって」は普段会話で利用する言葉でなく違和感があるかもしれませんが、話し言葉と書き言葉の両方で使える表現です。
よく使われる口語表現は就活履歴書でも出やすく、口語表現を調べて就活履歴書に使われていないか常にチェックしておきましょう。
「である調」と「ですます調」の混在
「である調」や「ですます調」が混在した文章は、採用担当者に幼稚な印象を与えてしまいます。
「である調」で描き始めた場合は、「である調」で最後まで書き切るなど語調を統一した方が良いでしょう。
どちらで書いても問題ありませんが、混在する形はNGです。
特に長い文章を書いていると、どちらの語調で記載したか忘れてしまうことがあります。
普段から文章を書くときの語調を統一しておくのがおすすめです。
就活履歴書を書く際の注意点

就活履歴書を書く際、言葉遣い以外にも以下の点に注意しておきましょう。
・空欄はなくす
・誤字脱字に気をつける
・修正ペンやテープを使わない
・まとまりのある文章にする
上記の点は選考でマイナス評価となる可能性があり注意が必要です。
空欄はなくす
就活履歴書はなるべく空欄をなくすようにしましょう。
特に自己PRや志望動機の欄で空欄が目立つと、入社意欲が薄いと採用担当者に判断されかねません。
ただし、不必要に大きい文字での記載や冗長な文章で空欄を埋めてしまうとマイナスな印象となります。
記入欄を埋める明確な基準はありませんが、8割程度埋まっていれば空欄が目立たず就活履歴書としての印象がよくなるでしょう。
以下のケースは「特になし」と記入し空欄がある形でも問題ありません。
・職歴
・資格・免許
・特記事項
・備考
誤字脱字に気をつける
誤字脱字が多いと就活履歴書の評価が下がってしまうでしょう。
採用担当者は数多くの就活履歴書を読むため、学生1人の就活履歴書に目を通す時間は限られています。
時間が限られる中、誤字脱字が多いと「仕事上のミスも多いのでは?」などの印象を与えてしまい、中身をちゃんと読み進めてもらえないかもしれません。
就活履歴書を書き終えたら、言葉遣いとともに誤字脱字もチェックしておきましょう。
パソコンで記載する場合、無料の誤字脱字チェックツールを活用するのもおすすめです。
修正ペンやテープを使わない
就活履歴書では修正ペンやテープを使わないよう気をつけましょう。
就活履歴書は公的な文書であり、修正ペンやテープの使用はふさわしくありません。
また、修正ペンやテープを使った後が見えると印象もよくないでしょう。
理想ははじめから書き直すことですが、時間がない場合は間違えた箇所に二重線を引き、上から訂正印を押すことで修正できます。
ただしあまり見栄えが良くなく、1〜2箇所程度に留めるのがおすすめです。
修正ペンやテープと同じく、消せるペンも公的な文書に適していません。
消せるペンで記載した場合、郵送途中に文字が消えてしまう可能性もあります。
まとまりのある文章にする
就活履歴書はまとまりのある文章にしましょう。
特に意識しておきたいことは「結論から書き始めること」です。
採用担当者は数多くの就活履歴書に目を通すため、一枚一枚を丁寧に読むことは難しいでしょう。
結論が最初に書いていない文章は要点が分かりにくく内容を理解しづらいため、主活履歴書を読み進めてもらえない可能性があります。
一文はなるべく簡潔にし、結論から記載することを意識しましょう。
接続詞を多用してしまうと文章が冗長となり、内容が分かりにくくなるため注意が必要です。
関連記事:【理系就活】履歴書の書き方&マナー講座
就活履歴書で参考にしたいテンプレートを紹介

就活履歴書で参考にしたい履歴書テンプレートを紹介しますが、おすすめは「厚生労働省履歴書様式」です。
参考:「厚生労働省履歴書様式」
厚生労働省履歴書様式は、2021年4月に厚生労働省が公正な採用選考を実現する目的で作成した履歴書で、基本的な項目が網羅されています。
一般的な履歴書と違う点は以下の点です。
・性別が(男・女)の選択式でなく任意記入となっている
・「通勤時間」「扶養家族(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」が設けられていない
性別欄は未記入でも可能で、上記項目から採用可否が決められることを防止しています。
どの履歴書を使えばいいか迷う方は、厚生労働省の様式を使えば問題ないでしょう。
これだけは知っておきたいポイント!(まとめ)
就活履歴書は内容だけでなく言葉遣いもチェックされています。
就活履歴書にふさわしくない言葉遣いで記載してしまうと、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまい、選考結果に影響を及ぼしかねません。
就活履歴書を書き終えた後は言葉遣いとともに誤字脱字などもチェックし、質の高い主活履歴書で選考に臨みましょう。