こんにちは。理系就活情報局です。

就職活動において、筆記試験対策は重要です。

「エントリー直前になって筆記試験対策を始めるのは、もう遅い?」

「筆記試験対策ができてない……」

そんな悩みを持つ理系学生に向けて、今回は機械系に特化した筆記試験・WEBテストについて解説します!

これから機械系の企業にエントリーする方は、ぜひ参考にしてみてください!

機械系の就活でも筆記試験対策は必須

就職活動で目にする応募要項の選考過程にある「筆記試験」「WEBテスト」は、すべての企業で同じ種類・形式のものが使われているわけではありません

1種類の試験の対策をしているだけだと、志望する企業の選考を突破できない可能性があります。

理系就活生が次のステップに進むには、志望する業界・企業の選考過程をチェックして適切な筆記試験・WEBテスト対策をする必要があります

「自分には専門性がある」「基本的な勉強はできるつもり」でも、事前のリサーチが不足していると次の選考に進めないかもしれません。

機械業界に就職するには専門性も大事ですが、まずは選考される対象になるために、筆記試験・WEBテスト対策を行いましょう。

就職希望企業ランキングから見る筆記試験・WEBテスト傾向

ランクイン企業10社と筆記試験・WEBテスト一覧

就職希望企業ランキング:業種別編<機械・電気・電子・精密機器・医療用機器>」にランクインしたトップ10の企業の筆記試験・WEBテストを一覧にまとめました。

以下の一覧表にまとめた筆記試験・WEBテストの情報は、「ONE CAREER」などの就活情報口コミサイトを参照しています。

口コミをもとにした情報であり、あくまで参考情報としてご覧ください。

会社名筆記試験・Webテスト
ソニーWebテスト(言語・非言語・性格検査)
富士通Webテスト(自社オリジナル:計算・記号規則性・言語・英語読解・性格)
CAB・玉手箱系
日立製作所玉手箱系(言語・計数・英語・性格と適性診断)
パナソニックSPI(テストセンター、専用会場試験)
三菱電機Webテスト(言語・非言語・性格検査)
キーエンス玉手箱(テストセンター、専用会場試験)(性格・計数・言語・構造把握)
SPI(テストセンター、専用会場試験)
三菱重工業SPI(テストセンター、Webテスティング監視型)・構造把握力
クボタWebテスト(CUBIC、言語・非言語・性格)
キヤノン企業オリジナル(言語・非言語・性格検査)

内定獲得のためには複数の種類をカバーしよう

ランキングトップ10企業を見ただけでも、筆記試験・WEBテストの形式は統一されていません

中には、富士通やキヤノンのように企業オリジナルの試験を実施している企業もあります

この一覧の通り、同じ業界でも1つの筆記試験・WEBテスト対策だけでは不十分だと分かります。

関連記事:【理系就活】就活四季報を使いこなそう!理想の企業の見つけ方

機械系が対策しておきたい主要な筆記試験・WEBテスト

SPI

筆記試験・WEBテストの代名詞としても有名な「SPI」(Synthetic Personality Inventory)は、リクルートキャリアが開発した性格適性検査です。

多くの企業が採用しているため、就活生なら一度は受験することになります。

出題方式は、以下の3つです。

  1. ①テストセンターのパソコンで受験する
  2. ②自宅で受験するWebテスティング
  3. ③専用の会場などでマークシート式で回答する筆記試験

SPIは「能力検査」と「性格検査」で構成されています。

能力検査では言語・非言語問題が出題され、企業によっては英語も含まれる場合も。

性格検査は約300問の問題から構成されており、企業が求める人材に合致するかをチェックします。

(参考:リクルート「SPI3」)

玉手箱

玉手箱は、日本SHL社が開発した適性検査です。

出題方式は以下2通りがあります。

  1. ①自宅で受験できるWebテスト
  2. ②テストセンター方式の受験「C-GAB」

玉手箱はWebテストが主流で、企業が指定する受験期間に自宅のパソコンから受けます。

玉手箱は、「能力テスト」と「性格テスト」で構成。

能力テストでは、計数・言語・英語の問題が出題されます。

計数・言語問題は各3種類あり、英語は2種類の問題を用意。企業は8種類の問題から取捨選択し、組み合わせて出題するため、企業によって内容は異なります

企業によって異なる構成で出題されるため、玉手箱の対策ではどの問題にも対応できるようにしておく必要があります。

また、玉手箱はほかの試験よりも時間が短く設定されているため、スピード感をもって解く必要があるでしょう。

(参考:日本SHL社「日本エス・エイチ・エルの商品」)

CUBIC

CUBICは、e-人事 株式会社の適性検査です。

SPIや玉手箱と比較すると認知度は低めですが、志望する企業が採用している場合は、対策が必要です。

CUBICは、「能力検査」と「採用適性検査」で構成されています。

「能力検査」には、言語・数理・図形・論理・英語の5科目があり、各科目につき3つのレベルが用意されています(※英語は基礎編のみ)。

企業が採用したい人材にあわせて「科目と難易度を自由に組み合わせる」ことができ、難易度や苦手分野によっては入念な対策が必要です。

また、CUBICの適性検査は「この回答が信頼できるものか」を表す「信頼係数」を算出しており、回答の矛盾度が数値として現れます。

「自分を良く見せたい」「企業が望む人物像に合わせよう」と思って回答を選択したくなりますが、できるだけ素直に受験しましょう。

(参考:e-人事 株式会社「CUBIC適性検査」)

試験対策をする時にチェックしておきたいポイント

これまで、「機械系の就活でも筆記試験対策は必須」から「機械系が対策しておきたい主要な筆記試験・WEBテストまで解説してきました。

最後に、試験対策をする時にチェックしておきたいポイントについて解説します。

筆記試験・WEBテストは、対策をすれば結果として返ってきます。

しっかり対策をすることで、着実に選考を進めていきましょう!

第一志望と業界の傾向を把握する

業界研究・企業研究を行う際には、「就活四季報」や口コミサイトなどを活用して、志望企業の筆記試験・WEBテストを確認した上で対策を練りましょう

志望する業界の傾向を把握すれば、ピンポイントで必要な筆記試験・WEBテスト対策ができます。

複数の企業を志望する場合は、志望度によって優先度を付けて、まずどの筆記試験・WEBテストから対策を進めるべきなのか判断しましょう。

時間がない中、効率的にSPI対策をするアプリについては、下記の記事で解説しています。

関連記事:【時間が足りない!】効率的に就職活動がしたい理系学生におすすめのアプリ

Webテストとペーパーテストの違い

Webテストは、自宅あるいはテストセンターのPCから受験します。

WEBテストは、テストセンターや指定の試験会場に出かけなくとも、自宅のPCを使って受検することも可能です。中には、受検日時を選べるタイプもあります。

反対に、ペーパーテストは、指定された会場で受けるマークシート式の筆記試験です。

自宅受験型のWebテストの場合、企業によっては不正受験が行われていないかチェックする監視機能を付けて行うこともあります。

自宅で受験する場合は、自宅のPC環境を考慮して、リラックスできる環境で受験しましょう。

自社オリジナルの試験を実施する会社もある

玉手箱やCUBICのように、企業が自社に合わせて問題を組み替えられる試験のほかに、独自の問題を作成している企業もあります。

もし志望企業の過去の選考内容を調べてオリジナルの試験を実施していた場合は、先輩たちの口コミをもとに対策を練りましょう。たとえオリジナルの問題であったとしても、やり方次第で対策できます。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

自分がどの筆記試験・WEBテストをベースに対策をするか決まったら、隙間時間にコツコツ時間をかけて問題を解いてください。

筆記試験・WEBテストは、面接に進んであなたの魅力を企業に伝えるために通過しなくてはならないステップです。

志望業界に焦点を合わせた対策を取って、内定を掴みましょう!