こんにちは。理系就活情報局です。

「数学科を出た後の進路に迷ってる……」

「大学院進学も視野に入れつつ、就職活動についても知りたい」

そんな悩みを持つ数学科の理系就活生の方もいると思います。

今回は、「数学科必見!就職事情や人気の就職先について解説」をテーマに、数学科学生の就職事情について紹介します!

数学科の理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

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数学科の就活事情

数学科の就活事情

大学院進学率が高い

※北海道大学理学部数学科「学部卒業後の進路(過去5年間)」をもとに作成

北海道大学理学部数学科「学部卒業後の進路(過去5年間)」によると、学部卒の進路として大学院進学が占める割合は、同大学内 53%・他大学など 10%と、半数以上を占めます

東京大学理学部数学科の卒業後の進路情報でも、半数以上が大学院進学を希望していることが明らかになっています。

このことから、大学院進学が珍しくない理系就活生の中でも、数学科は大学院進学率が高いと言えます。

関連記事:学部卒で理系就職か大学院進学か?理系学部卒・院卒の就活の違いとは?

数学の知識を必要とする企業は多い

数学科の就職先は、必ずしも数学や専門分野に直結する業界だけに留まりません。

数学科の理系就活生は、大学で学んだ専門性だけでなく、数学科の素養や経験によって培ったスキルを幅広い業種で発揮できます

数学に打ち込むことで得た課題解決力や論理的思考力は、様々な業界で役立ちます。

例えば、顧客の要望に応じてシステムを開発するIT業界や、企業の課題解決を担当するコンサル業界、データ分析力を用いるマーケティング業界などで活躍することが可能です。

志望企業を決めるときに自分の専門性を優先しすぎると、選考前から就職先の候補を狭めてしまうことになりかねません。

最初から可能性を狭めず、自身の強みが活かせる業界や職種を探してみましょう。

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数学科の理系就活生に人気の業界

数学科の理系就活生に人気の業界

保険・金融業界

数学科の理系就活生に人気の業界1つ目は、保険・金融業界です。

保険・金融業界では、確率・統計情報・市場動向などを解析して、商品開発設計や株式投資などを行います

市場の動向を読み取るマーケティングなど、データを活用する際には、解析学や確率統計学の知識が求められます。

企業例:東京海上日動火災保険・第一生命保険・損害保険ジャパン・野村ホールディングス・三菱UFJ銀行 など

IT業界

数学科の理系就活生に人気の業界2つ目は、IT業界です。

IT業界では、ビッグデータと呼ばれる膨大なデータを分析していくため、数学的知識が必要不可欠です。

より新しく効率的なシステムを構築するためには、ユーザーの要望を理解した上で対応できる問題解決能力や、システムの設計ができる論理的思考力が必要になります。

企業例:Google・Amazon・Yahoo・・NTTデータ・富士通・日立製作所 など

コンサル業界

数学科の理系就活生に人気の業界3つ目は、コンサル業界です。

コンサルティング業界は、経営戦略から人事まで、企業が抱えるさまざまな課題を専門的なノウハウでサポート・解決することが求められます。

経営戦略からIT系まで業務範囲はさまざまですが、数学科の情報収集に関するスキルや、論理的思考力が発揮できる業界です。

企業例:アクセンチュア・野村総合研究所・NTTデータ経営研究所・野村総合研究所・ガートナージャパン など

製造業界

数学科の理系就活生に人気の業界4つ目は、製造業界です。

製造業界では、製品開発や工程改善の場面で数学科で学んだスキルが発揮できます。

システム構築や不具合対応では、論理的に課題を考えて改善策や対処法を組み立てる際に、数学科の素養が生かせます。

企業例:ソニー・三菱重工業・三井化学・パナソニック・トヨタ自動車・サントリーホールディングス など

教育業界

数学科の理系就活生に人気の業界5つ目は、教育業界です。

学校の教師や塾講師など、教育業界は数学科で学んだことを直接的に生かせることが魅力です。教職以外にも、教科書の出版を専門にする会社や教育的なサービスを提供する企業などがあります。

「数学の面白さを伝えたい」人におすすめの業界です。

企業例:学校・東京個別指導学院・東京書籍・教育出版・学研ホールディングス・ベネッセホールディングス など

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数学科の理系就活生に人気の職種

数学科の理系就活生に人気の職種

アクチュアリー

アクチュアリーは、統計学などの数理的知識をもとに、生命保険・損害保険・企業年金・退職金などの商品設計や制度設計、検証などを行う仕事です。

アクチュアリーは、事故や病気などの事例に基づいたデータを用い、予測されるリスクを計算します。

データ分析や統計学などの数学的知識が活かせるため、数学科出身の理系就活生から人気の仕事です。

研究開発職

研究開発職は、メーカーなどの製造会社で、製品の研究・開発を担当する仕事です。

メーカーで行う研究開発は、納期とコストを加味しながら効率的に研究を行います。

チームで長期的な課題に取り組むため、協力し合って粘り強く仕事に向き合える人におすすめです。

研究開発に必要な情報収集力や論理的思考力を発揮でき、数学科出身の理系就活生から人気の仕事です。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビッグデータを分析して企業の経営課題を解決する方法を提案したり、経営戦略に必要な情報を収集したりする仕事です。

企業の経営に携わるため、やりがいのある仕事をしたい理系就活生におすすめです。

ビッグデータを分析・活用することは、企業経営に必要不可欠です。IT・金融・コンサル・メーカーをはじめ、データサイエンティストの需要は多く、さまざまな分野で活躍できます。

統計学・データ分析・プログラミングスキルといった数学科で学べるスキルが活かせ、採用の窓口も広いことから、数学科出身の理系就活生から人気の仕事です。

SE

SEは、システムの企画や立案設計、開発・保守・管理を行う仕事です。

数学科では、徹底的なまでに論理的に考える力が鍛えられます。

SEの仕事では、論理的な間違いに気づけたり、与えられた命題や理屈の真偽を確認できたりするスキルが生かせます。

課題をクリアできるまで取り組む仕事のため、数学科の素養や思考力を活かせる職種として、数学科出身の理系就活生から人気の仕事です。

数学科が就活でアピールできるスキル

数学科が就活でアピールできるスキル

これまで、「数学科の就活事情」から「数学科の理系就活生に人気の職種」まで解説してきました。

最後に、数学科が就活でアピールできるスキルを解説します。

論理的思考力

論理的思考力とは、問題や課題に直面したときに解決までの筋道を立てて、客観的に一貫性のある説明をつけるスキルです。

論理的思考力が身につくと、問題の解決やトラブルの防止・情報の取捨選択などが可能になります。

論理的思考力は、さまざまな業種や職種で活かせるスキルです。

「志望する職種ではどのように論理的思考力を活かせるのか」を考えて、志望動機や面接でアピールしてみましょう。

データ分析力

データ分析力は、あらゆる情報を把握し、分析して活用するために必要なスキルです。

データの分析・活用には数学科で学んだ素養や学問が活かせるのはもちろん、データサイエンティスト以外の職種でも役立ちます。

就職活動でデータ分析力をアピールする際は、「実際にその仕事に就いて何をしたいのか」に結び付けて、具体的に何ができるのかアピールすると良いでしょう。

まとめ

数学科の理系就活生には、さまざまな業界・職種の選択肢があります。

学んだことを直接活かしたいのか、素養として活かしたいのかで進む道は変わってきます。

現代社会では、どんな企業も数字やデータと無縁ではいられません。

数字やデータを扱うスキルを活かす道は幅広くありますので、まずは「自分は何をしたいのか?」「自分の能力はどんな仕事なら活かせるのか?」と考えてみましょう!