こんにちは。理系就活情報局です。

文系に比べて就職しやすいイメージある理系学生ですが、具体的にどのような業種や企業に就職するのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

ひと口に理系といっても、工学部や理学部などさまざまな学部があり、学部ごとに就職先も異なります。

そこで、今回は理系学生の就職先について、人気の職種から学部別の主な就職先まで詳しく紹介していきます。

最後には、人気の就職先を目指す時のポイントも解説していますので、理系就活生の方はぜひ参考にしてみてください!

24卒ランキングに見る理系の人気就職先

24卒ランキングに見る理系の人気就職先

大手IT・メーカーが根強い人気

【就職人気企業ランキング結果/理系総合】

1位NTTデータ
2位ソニーグループ
3位野村総合研究所(NRI)
4位トヨタ自動車
5位富士フイルム
6位富士通
7位パナソニック
8位アクセンチュア
9位日立製作所
10位村田製作所

(引用:産経新聞社、ワークス・ジャパン「2024年卒大学生就職人気企業ランキング」)

産経新聞社、ワークス・ジャパンによって行われた24卒を対象としたランキング結果からは、IT・ソフトウェア会社とメーカーの人気が根強いことがわかります。

2位のソニーグループと6位の富士通は、独自のインターンシップを開催していることでも知られています。

たとえば、ソニーグループは、最先端技術の現場で働ける長期有給インターンシップや、最前線で働くプロからフィードバックがもらえるコンテスト形式のインターンシッププログラムを開催しています。

(参考:SONY「Sony's Internship」)

ほか、4位のトヨタ自動車、5位の富士フイルム、7位のパナソニック、9位の日立製作所、 10位の村田製作所は、誰もが知る大手メーカーです。

3位にランクインした野村総合研究所(NRI)、8位のアクセンチュアなど、近年理系就活生から注目を集めるコンサルティング会社も人気を博しています。

理系に人気の職種4選

理系に人気の職種4選

研究職

理系学生に人気の職種として、研究職が1つ目に挙げられます。

研究職とは、その名の通り、企業や大学などで特定の技術などの研究を行う仕事のことです。

研究分野における専門的な知識を要求されるため、大学時代に学んだ技術や知識を活かして仕事を行う必要があります。

そのため、文系学生が就職することはほとんどなく、理系学生が大半を占める職種となっています。

研究職の業務は、「基礎研究」と「応用研究」の2つに分かれています。

基礎研究では、世の中にはまだ存在しない新しい技術などの研究を行いますが、応用研究ではすでに存在している技術などを応用して新たな技術を生み出す研究を行っています。

研究職として、基礎研究か応用研究のどちらに従事するかは、学生時代の研究内容や成果によっても変わってくるでしょう。

開発職

理系学生に人気の職種2つ目は、開発職です。

開発職とは、研究によって得られた成果をもとに、自社で新しい製品やサービスを開発する仕事を指します。

特に製品販売を生業とするメーカーでは、非常に重要な職種となりますが、企業によっては商品開発や技術開発など細かく業務を分けられる場合もあります。

商品開発では、製品やサービスの開発を担当しますが、技術開発では、製品やサービスを生み出すもととなる技術の開発を仕事としています。

品質管理職

理系学生に人気の職種3つ目は、品質管理です。

品質管理とは、製品が生み出されるまでの工程を設計し、管理する仕事を指します。

他にも、製品生産における生産性を向上させ、よりクオリティの高い製品を作るために課題発見や改善策を提案することも業務としています。

製品を生み出すまでの生産ラインでは、トラブルシューティングやコスト管理などの多くの課題を抱えています。

他部署との関わりが多いため、連携のためのコミュニケーションも必須となる職業と言えるでしょう。

セールスエンジニア

理系学生に人気の職種4つ目は、セールスエンジニアです。

セールスエンジニアとは、技術的な側面から営業をサポートする仕事を指します。

エンジニアという名前のため技術職のイメージがありますが、実際に業務は営業に近い仕事です。

セールスエンジニアは、製品やサービスの営業にあたり、製品・サービスの詳しい説明だけでなく、顧客の意見をヒアリングして新しい提案を行いながら、製品の良さをアピールしていきます。

通常の営業職と違う点は、製品やサービスに関する専門知識を持っている点です。

例えばメーカーの場合、製品の材質や設計方法などの技術的な背景を知識として有している営業がセールスエンジニアとなります。

製品やサービスの営業活動だけでなく、顧客の工場や現場を訪問し、販売した製品やサービスの修理等アフターフォローを行う場合もあります。

学部別の主な就職先

学部別の主な就職先

理学部の主な就職先

理学部は、数学・物理学・化学など、学科ごとに細かく専門が分かれており、就職先も学科により大きく異なります。

その中でも理学部生に人気の就職先として、以下が挙げられます。

・化学系メーカー

化学を専攻している学生には、専門性が活かせる化学系メーカーへの就職が人気です。

化学製品には、プラスチック製品などの日用品から医薬品まで、さまざまな種類があります。そのため、化学を専攻している理系就活生は、自分の研究内容と合う化学製品を扱う企業へ入社するケースが多いと言えるでしょう。

・金融・保険業界

金融・保険業界は、数学や物理を専攻している学生に人気が高い業界です。

数字を読み解く力や分析力が求められるアクチュアリー(保険数理士)や金融証券のアナリストへの就職を目指す学生が多くいます。

・インフラ業界

電気・水道・ガスなどのライフラインに関わるインフラ業界は、理学部の学生に人気の業界です。

具体的な職種としては、地域調査・環境分析技術者・測量士などが挙げられ、地学を専攻している方には有利でしょう。

・コンサル業界

コンサル業界も、理論に基づいた情報収集や仮説検証能力が求められる、理学部と相性が良い業界です。担当する仕事の幅が広く、やりがいを感じたい理系就活生に人気の就職先の1つです。

工学部の主な就職先

工学部生は機械や設計に関する企業に就職するケースが多く、具体的には以下の業界が人気です。

・機械業界

機械業界には、農業や建設で用いる機械を中心に、機器や機械を扱う企業が多く存在します。

工学部の中でも、機械工学を専攻している場合は、学習した内容をそのまま活かして、開発職などで活躍できるでしょう。

・自動車業界

自動車業界は、就活ランキングの上位に入る人気企業が多くあります。

工学部の理系就活生の進路としては、自動車の開発を行う開発職や自動車の知識を活かしたセールスエンジニアなどがあります。

・半導体業界

半導体業界、近年非常にニーズの高い分野として注目を集めています。

工学部の理系就活生は、電子回路技術者や電気設備設計などの仕事で活躍できます。

・IT業界

IT業界は、近年非常に成長の目覚ましい業界であり、理系の就職先も多い業界です。

人気の職種としては、プログラミングスキルが活かせるシステムエンジニアやインフラエンジニアといった、システム開発を行うエンジニア職があります。

情報通信系を専攻しており、プログラミングの知識があれば、活躍が期待できます。

農学部の主な就職先

農学部では食料や環境などを学習分野として扱うため、以下の関連した業界が人気の就職先となっています。

・食品メーカー

農学部生の就職先として圧倒的に人気なのが、食品メーカーです。

食品メーカーは、お菓子などの加工食品から飲料を扱う会社までさまざまな企業があります。

食品メーカーの主な職種としては、研究職や品質管理などが挙げられます。

・製薬業界

また、農学部とは一見関わりがなさそうな製薬業界も人気の就職先の1つです。

農学部で学ぶバイオサイエンスや応用生物科学を活かして、研究職や開発職につくことができます。

人気の就職先を目指す時のポイント

人気の就職先を目指す時のポイント

これまで、「理系に人気の職種4選」から「学部別の主な就職先」まで解説してきました。

これから志望先を検討する理系就活生に向けて、最後に人気の就職先を目指す時のポイントについて解説します。

専門性を深める

人気の就職先を目指す時のポイント1つ目は、専門性を深めることです。

理系就活生の強みは専門的な知識ですが、就職活動は、自分と同じ専門性を持つ他の就活生と比較される場です。

まずは、一度自分を客観的に捉えなおしてみてください。

自分と同じレベルと就活生と比べた時に「何が強みで、何が足りていないのか」を確認して、自分の専門性を深める方法を探りましょう。

関連する分野の資格を取ったり、研究発表を行ったりすることで、自分の強みを伸ばしていけます。

理系は専門分野以外に潰しが効かないと言われがちですが、ITパスポート試験やプログラミングスキルなど、幅広い業種で役立つ部分を補うのもおすすめです。

インターンシップに参加する

人気の就職先を目指す時のポイント2つ目は、インターンシップに参加することです。

人気企業のインターンシップに参加するのは狭き門ですが、エントリーを通過して参加できれば、直接企業の担当者と会うことができます。

インターンシップで自分の強みをアピールできれば、特別選考に案内してもらえたり、リクルーターが付く可能性もあります。

まずはインターンシップに参加して、適性を見ながら自分をPRしてみてください。

逆求人型サイトでオファーをもらう

人気企業の中には、自社の採用サイトや大手ナビサイト以外でも採用活動を行っている場合があります。

理系就活生におすすめしたいのは、理系に特化した逆求人型サイト「TECH OFFER」です。

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まとめ

理系就活生から人気を集める企業は、さまざまな魅力を持っています。

ランキングや学部ごとの就職先を参考に、「自分が何を企業に求めているのか」を確認してみましょう。

そうすれば、自ずとエントリーしたい企業が見つかるはずです。

人気の企業や就職先を参考に、あなたらしいキャリアビジョンを見つけてみてください!