はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、"理系学生は就活に有利か?"といった事柄について解説していきます!
理系学生の方は特に進路選択などの場面で、なんとなく理系の方が就職が有利といった話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、「理系は就活に有利か?」といった話題から「理系で有利な学部と就職先」まで、解説します。
理系就活を優位に進めたい理系就活生は是非参考にしてみてください!!
理系は就活に有利か?
絶対に理系が有利!とは言い切れないものの、理系学生が文系学生よりも有利な点もあります。
そのような理系就活の真相について解説していきます。
最終的な就職率は文系と変わらない
実は理系と文系で就職率はさほど変わりません。
文部科学省の「令和2年度大学等卒業者の就職状況調査」によると、令和3年3月大学等卒業者の就職率は文系で96.0%、理系で95.9%となっています。
ここで、”最終的な就職率”といった観点で見たときに文系と理系は就職にさほど関係ないことが言えます。
即戦力な点で理系学生は魅力的
ではなぜ理系学生は就活で有利だと言われるのでしょうか?
それは理系学生が即戦力という点にあります。
自社製品の構造や仕組みに関わる職についたときに、文系出身の人だと会社になってからそのような仕組みを勉強する必要がありますが、理系出身者だとそういった知識を既に大学で学んでおり、土台ができています。
その点で、すでに専門知識の勉強を終えている理系出身者は有利となります。
そして、文系の学生だと専門職よりも就職すると、営業に配属されることが多いです。
数年間顧客との打ち合わせなどの中で技術的な知識を身につけ、晴れて商品開発部門などにうつることが多いですが、理系出身であると即戦力として現場での勉強経験なしに設計、製造、院卒であると研究開発部門に配属される人が多数派です。
そのような自分の研究を生かしたところで商品の設計や品質の管理などを配属当初から行います。
前提として文系出身だと就職後その業種に行くのか、その業界に行くのかは不透明ですが、理系出身だと技術的な知識を身につけている点で即戦力となるのです。
そのような、大学で勉強したことを生かせる専門分野の就職だけではなく、一般企業の就活の際にも理系学生の専門性の高い知識が評価されることで就職に結びつくケースがあります。
なぜなら面接でも何でもできますというよりも、何かひとつこれができますといったものがあった方が自分を売り込む際にも役立ちます。
その経験をもとに人生で学んだことや身につけたことと言った話にも落とし込めるので、一つの専門分野に向き合った理系学生にとってその専門性は面接の場面で強い武器になるでしょう。
もし専門分野以外の就職をしても、一つのものに向き合った経験はどこにでも使える就活の武器になるでしょう。
なぜ理系は就活に有利だと言われるのか?
なぜ理系は就活に有利だと言われるのかについて、理系学生しかない、理系学生ならではの魅力があります。
そこで、ここではなぜ理系が就活に有利と言われるのかについて3つ紹介します。
文系にはない理系限定の求人がある
1つ目の理系が就活に有利と言われる理由は、理系限定の求人が多いことにあります。
大手企業でその流れは顕著で、たとえば大手インフラ会社では募集人数が文系約30人に対して理系の募集が約70人であったり、鉄道各社でも理系の採用人数が文系の4倍にもなります。
この点において、理系の求人が多いことと、理系学生の方が大手企業に就職できる可能性は高いと言えます。
採用職種でも理系学部限定のものはあれど、文系が就職する職種として代表的な営業は全学部全学科が募集対象です。
つまり理系しかできない仕事はあれど、文系しかできない職種はありません。
この点でも理系の求人は多いけれど、文系の求人は少ないと言えるでしょう。
特に銀行や証券では理系出身者の就職は多く、文系出身であれば経済学を学んでいることよりも数字に強いという理系学生の方が重宝される場合もあります。
さらに技術職の募集のない学科の人や、技術職での募集ではない全学部全学科募集のところで銀行や証券会社に就職する理系学生もいます。
理系学生の方が早期内定の割合が高い
2つ目の理系学生が就活に有利と言われる点について、理系学生の方が早期内定率が高いことが挙げられます。
理系学生の内定取得時期が早い理由として、理系学生に限定した専門職種の採用活動が早めに動き始めることが挙げられます。
企業側が求めるスキルや専門知識を学んできた理系学生の採用ニーズは高く、優秀な学生を採用するためにどの企業も早めの採用活動を行う傾向があります。
それらの点によって理系学生の方が早期内定の割合が高いと言えます。
理系学生には学校推薦の選択肢がある
理系学生が就活に有利と言われる点について、学校推薦の選択肢があることが挙げられます。
学校推薦は学校宛に届いた求人にふさわしい学生を学内選抜を行った上で選考をするものですが、自由応募と比べて選考回数が少なくなるため内定の時期が早くなると言えます。
そのような学校推薦は理系にしかない特権でもあるので、理系学生が文系学生よりも就活が有利になると言われる所以と言えるでしょう。
理系であることの就活のデメリット
就活において理系の方が有利と言われる点は多くありますが、そんな理系学生にとっても、理系学生だから直面する、理系学生ならではの就活におけるデメリットがあります。
そのような理系であることの就活のデメリット2点について紹介していきます。
研究と就活の両立が難しい
理系であることの就活のデメリットの1点目は、研究などの学問が忙しく、研究と就活の両立が難しいことです。
修士課程以上になると研究室に篭りっぱなしになることも多く、長時間の観察や課題など学業に費やす時間が文系に比べて多いでしょう。
そのため、研究と就活を両立させるために忙しいことを前提として、自己分析や業界研究に早めに取り組み、志望企業の説明会やエントリーシートの締め切り日、面接の予定を調整する必要があります。
理系学生にとって推薦応募があると言ってもそれは100%のものではないので自由応募も並行して進めていく必要があります。
そのような研究と就活の両立が忙しいという理系ならではのデメリットに対して、理系学生は余裕を持って早め早めの就活をしておくことが得策と言えるでしょう。
就職先が限られる
理系であることの就活のデメリットの2点目は、就職先が限られることです。
理系学生の強みは高い専門知識です。
それは就活で有利になる場面も多いですが、反対に理系学生の就活のデメリットとして、学生時代の研究内容に関連した職種に限定されがちな点が挙げられます。
文系であると専攻がそのまま仕事になることは比較的少なく、特定の学部以外でも銀行や建築会社などを選べますが、理系の場合だと業界関係なく仕事を選べるというわけではありません。
そういった就職先が限られる点は理系学生のデメリットであると言えます。
理系で有利な学部と就職先
理系の就職について、有利な学部というものも存在します。
そこでここでは理系に有利な学部と、その学部出身の人がどういう就職先を選びやすいかを解説していきます。
メーカーなら機械・電気系が有利
工学は機械工学や電気通信工学、情報工学などの学科がある学部で、建設の分野や工業メーカー、IT系企業に就職するのに有利な学部になっています。
エンジニアとして就職する人も多く、大学院出身に進学する人も多いです。
食品メーカーに強い農学部
農学部には農工学、畜産工学、応用生命科学などの学科があり、食料問題や環境問題への関心の高まりで、今後さらに需要が増えていくでしょう。
就活生にとっても人気な食品メーカーへの就職にも強く、その専門知識を発揮することができるでしょう。
メーカー系の就職にも強く、化粧品メーカー、薬品メーカーなどに就職する人もいます。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
重要なポイントをおさらいします。
・最終的な就職率は文系と変わらないが、即戦力となる理系学生は売り手市場である
・理系限定の求人があることで文系学生よりも応募できる範囲が広い
・推薦応募などを利用できる理系学生は早期内定の割合も文系学生に比べて高い
・研究と就活の両立が難しいので、余裕を持った就活が就職を成功させるコツである
・理系学生に人気のメーカーは、工学部や農学部が有利である