面接で緊張のあまり頭が真っ白になり、言葉が出てこず、立ち往生してしまったらどうしよう、と不安に思っている人も多いのではないでしょうか?
本記事では、緊張しない方法を探るために、まず、緊張とはなにかを理解し、自分の緊張の傾向を理解しましょう。そこから、緊張をしないための準備を説明します。さらに、それでも緊張してしまった時に、簡単にできる対処法を紹介します。
緊張とは何か、どうしたら良いかを理解し、緊張を恐れず面会に臨みましょう。
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面接で緊張するのはなぜ?自分なりの理由を知る
緊張と言ってもいくつかのタイプがあります。自分の緊張のタイプを理解するところから始めましょう。
面接で緊張する理由
面接で緊張してしまう理由は、大きく5つに分けられます。これらの要因を理解することで、対策を講じやすくなります。
失敗したくないという不安や緊張
面接は自分の将来に大きく関わるイベントであり、結果に対するプレッシャーが強いため「うまくやらなければ!」という強い思いが生じます。このプレッシャーが緊張につながります。
周りの人が優れて見えて自信を失う
面接会場では、他の候補者が自分より優れているように感じることがあります。そのため、自己評価が下がり、緊張感が高まります。
失敗したことがトラウマになっている
過去に面接や他の重要な場面で失敗した経験があると、その記憶がトラウマになり、同様の状況で緊張しやすくなります。
準備不足
面接の準備が十分でないと、自信が持てず、焦りや不安が生まれます。準備不足が緊張の一因となることはよくあります。
未知の出来事に不安を感じている
面接の形式や質問内容が事前に分からないことから、先が見えない状況に不安を感じることがあります。この「未知」が緊張感を引き起こします。
自分の緊張のタイプを知る
まずは、自分がなぜ緊張するのか、そのタイプを知ることが重要です。人によって緊張の原因は異なるため、適切な対策を講じるためには、自分の緊張タイプを把握し、対策法を立てましょう。
失敗したくないという不安や緊張
統計によれば、就活生は平均20社ほどエントリーし、1社か2社の内定を得ているとのことです。つまり、平均的な就活生は18社ほど不採用になっています。確かに、不採用はつらいことですが、特別なことではない、誰もが経験していることと覚悟の上で、それでもベストを尽くすという方向に気持ちを切り替えましょう。
周りの人が優れて見えて自信を失う
面接会場では、他の候補者が自分より優れているように感じることがあるかもしれません。しかし、面接では必ずしも他人と直接比較されるわけではなく、会社はあなたの独自の強みや適性を見ています。また、他の候補者も同様に緊張している可能性が高いです。自分のペースで話すことを心がけ、自信を持って挑みましょう。
過去、失敗したことがトラウマになっている
過去の面接で失敗した経験があると、それが心の重荷となってしまうことがあります。しかし、過去の経験から学んだことを活かせば、次の面接で成長した姿を見せることができます。失敗は成功へのステップと考え、前向きな姿勢を保ちましょう。
準備不足
準備が不十分だと、面接での自信を失い、焦りや不安が増すことがあります。しかし、しっかりと準備を行うことで、自然と自信が生まれ、冷静に対応できるようになります。質問の想定や自己PRの練習、企業研究などをしっかり行い、面接当日に自信を持って臨みましょう。
未知の出来事に不安を感じている
面接の進行や質問内容が事前にわからないことは不安の原因になりますが、未知の状況に対応する力もまた、面接で評価されるポイントの一つです。想定できないことが起きても、落ち着いて対処することで、柔軟な対応力をアピールできます。全てを予測することはできないと割り切り、当日はリラックスして臨むことが大切です。
また、面接で準備を十分にしておくことが、緊張対策にも役立ちます。次の記事を参考に、面接の準備を始めてください。
面接での緊張が「悪い緊張」にならないために
一口に「緊張」といっても、「良い緊張」と「悪い緊張」があります。2つの違いを知り、対策を立てましょう。
緊張には「良い緊張」と「悪い緊張」がある
最初に、緊張と身体の仕組みを理解しておきましょう。人間は外敵から襲われた時、「戦え/逃げろ」と脳が指令し、ノルアドレナリンが分泌されます。そうすると、心拍数は上がり、血流が増え、筋肉にエネルギーを送ったり、周囲がよく見えるようになります。
しかし、ノルアドレナリンが過剰になると、心拍数がさらに上がって血流が増加する一方、末端の血管が収縮し、思うように動けなくなります。視野が狭窄し、頭が真っ白になるのもこのためです。
ノルアドレナリンが適度に放出されている状態を「良い緊張」、それが行き過ぎて過剰になった状態を「悪い緊張」と整理することができます。
「良い緊張」の特徴
良い緊張状態に入ると、身体が「臨戦態勢」モードに入り、「やってやるぞ」という気持ちが生まれ、集中力が高まります。
面接官の質問に対しても、脳がフル回転し、最も良い答えを探そうとします。声にも張りが出て、強い視線でアイコンタクトが取れます。外から見てもやる気が伝わってくる状態です。
「悪い緊張」の特徴
心臓がバクバクしたり、体が思うように動かなくなったり、頭が働かなくなったりするのが「悪い緊張」の特徴です。
面接官の質問に対しても、言葉が出なかったり、声がうまく出せなかったりします。外から見ても明らかに緊張していることがわかる状態です。
「良い緊張」が「悪い緊張」にならないために
「良い緊張」の状態にある時、人はあまり自分が緊張していると思いません。「やる気がわいてきた」「よし!頑張ろう」といった気持ちになり、集中力が高まります。そのため、一般的に「緊張してきた…」「ドキドキしてきた…」と感じる時は、ノルアドレナリンの放出が増えているサインです。
そんな時は、まず大きく息を吐き、それから3〜4秒かけてゆっくり息を吸い、次にその倍の速さで息を吐きます。この深呼吸を1分間続けるだけで、ノルアドレナリンの放出を抑えることができます。
以降、この記事での「緊張」とは、「悪い緊張」のみを指すものとします。
面接で緊張しないためにしておきたい準備
面接で緊張しないために、以下の準備をしておきましょう。
志望動機や自己PRを見直す
志望動機や自己PRは、面接の重要なポイントです。事前に見直し、自分の言葉でしっかり伝えられるように準備しておくことで、緊張が和らぎます。また、企業の求める人材像と自分の強みが一致しているかを確認し、自信を持って伝えましょう。
想定問答を作成する
面接では、予想できる質問に対して準備をしておくことが大切です。自己紹介や志望動機、自己PR、ガクチカなど、定番の質問を元に、想定問答集を作成しましょう。事前に想定問答を作成しておくことで、当日焦ることなくスムーズに回答できます。
以下の記事では頻出問題を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
面接練習を行う
練習は緊張を減らす効果的な方法です。特にキャリアセンターやハローワークなどで模擬面接を受けることで、実際の面接に近い環境で話す機会を作りましょう。年長者から質問されることに慣れるだけでも、本番にむけての効果があります。また、友人と面接を互いに行うことで、他の就活生がどのように面接を受けているかを知ることもできます。想定問答を実際に声に出して練習する場合は、録画して自分の話し方や表現を確認しながら行いましょう。
模擬面接については次の記事でも詳しく説明しています。
成功体験を振り返る
過去に成功した経験を振り返り、自分の自信につなげることが有効です。特に、自分が努力して成果を上げた経験を、何のために何をしたか、そのためにどのような努力をしたか、とできるだけ細かく、具体的に思い出すことで、面接でもその自信が表れ、緊張を軽減できます。
自分をコントロールできた時を振り返る
同様に、緊張した状況で自分を落ち着かせたり、冷静に対処できた過去の経験を振り返るのも効果があります。自分がコントロールできた瞬間を思い出すだけで、自分には自分のメンタルをコントロールできるのだ、という自信が生まれます。面接当日もその経験を活かし、冷静に対応できるようになります。
自分なりのルーティンを作る
緊張を和らげるためには、自分なりのルーティンを作ることが効果的です。たとえば、面接練習をする前に、まず3分間深呼吸をする、リラックスできる音楽を聴く、遠くの1点を見て集中する、など、自分が集中でき、かつ落ち着く一連の習慣を作ります。こうしておけば、当日も同じルーティンを繰り返すことで平常心を保ちやすくなります。
面接直前での緊張しないためにすべきこと
いざ面接、となった段階で緊張しないために、簡単にできる方法を紹介します。
深呼吸をする
呼吸は、自律神経を唯一、意識的にコントロールできる手段です。深呼吸を行うことで、ノルアドレナリンの放出を抑制し、リラックス効果を得られます。面接直前にゆっくりと深い呼吸を行い、気持ちを落ち着けましょう。
発声練習をする
口を大きく開け、お腹から声を出して発声練習を行うことで、自然と呼吸が深くなります。また、口の周りの筋肉が活発に動くようになり、面接中の発音や声の通りがよくなります。これにより、緊張感も軽減されるでしょう。
トイレなど、一人になれる場所で、実際に「アー、イー、ウー、エー、オー…」と50音をはっきり、大きな口を開けて発声してみましょう。
イメージトレーニングをする
頭の中で模擬面接を細かくシミュレーションすることで、実際の面接でも落ち着いて対応しやすくなります。また、普段から逆に、緊張した場面をあえてイメージし、その状態に慣れることで、面接本番でも冷静に振る舞えるようになります。
面接での緊張に繋がるNGな行動
回答を盛る
想定問答を作る際、実際よりも話を大きくしてしまうことがあります。例えば、TOEICの実際のスコアが480点なのに780点と誇張すると、詳細な質問に対して答えられなくなったり、話が破綻してパニックに陥る可能性があります。誠実な回答を心がけましょう。
回答を丸暗記しようとする
面接で想定通りの質問が来ることは稀です。回答を丸暗記してしまうと、質問が予想外の角度から来た場合、うまく対応できなくなります。また、丸暗記によって度忘れが起こると、焦りが生じ、さらに緊張感が増すこともあります。柔軟な対応を意識しましょう。
遅刻・忘れ物に気をつける
ギリギリに到着したり遅刻してしまうと、焦った状態で面接に臨むことになり、平常心を保つのが難しくなります。また、忘れ物がある場合、そればかり気にしてしまい集中力が欠けてしまうことも。緊張を避けるためにも、時間に余裕を持ち、持ち物チェックを徹底しましょう。
面接中に緊張してしまった時の対処法
どれだけ準備をしたとしても、緊張する時は緊張してしまいます。そんな時の対処法を紹介します。
想定外のことを聞かれた時
面接で予想外の質問を受けた場合、焦らずに冷静に対応することが大切です。まずは質問の意図をしっかり理解し、質問意図がわからない場合は「もう少し詳しく教えていただけますか?」と確認しましょう。こうすることで、時間を稼ぎながら考える余裕を持てます。焦らず、自分の経験に基づいた回答を心がけましょう。
答えにくいことを聞かれた時
答えにくい質問をされた場合、正直に自分の考えを伝えることが重要です。無理に話を作ろうとせず、「その点については考えたことがありませんでしたが…」といったクッション言葉を使って時間を稼ぎながら、質問の意図に沿って、自分なりの回答を誠実に述べましょう。
また、「ほかにどんな企業を受験しているか」「〇〇社(面接を受けている会社の競合)は受けていないのか」などの答えにくい質問に対する回答を用意していなかった場合は、すべてありのままに答えるのではなく、自分が志望している中から、同業でその会社よりやや下位の企業を答えておくのが無難です。ただ、本番でそこまでゆとりがなければ、正直に(すべてではなく)1社程度の名前を挙げておきましょう。
頭が真っ白になった時
緊張や不安で頭が真っ白になった時は、まず一度深呼吸をしましょう。時間が必要な場合は、「少し考えさせていただいてもよろしいですか?」と伝え、冷静さを取り戻す時間を確保します。無理に話を続けず、落ち着いた状態で再度質問に向き合うことが大切です。
面接で緊張を恐れず対策をしておこう
本記事では、まず、自分の緊張の傾向を把握した上で、緊張には「良い緊張」と「悪い緊張」があること、その良し悪しは、ノルアドレナリンの放出の量によって決まることを説明しました。
さらに、面接に向けての緊張しないための準備や、いざ本番で緊張してしまったらどうするかの対策法についても説明しています。
緊張は特別なことではなく、誰でもするものです。それを恐れるのではなく、1回1回の面接の経験を次に活かし、緊張をうまく自分でコントロールできるようになってください。その経験は、社会人になってもかならず活きてくるでしょう。
また、緊張しやすい人にとっては、企業からオファーをもらい、就活を進めることも効果的です。
就職は、自分が企業を探し、応募するほかに、企業の側に自分を見つけてもらい、条件の合う企業からオファーを受けるという方法があります。第一段階で、企業の側が自分に関心を持ってくれているとわかると、面接の段階でも過剰に緊張することがなくなるかもしれません。ぜひ、オファー型サイトの活用を検討してください。
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