面接時に必ずと言っていいほど聞かれる、「ガクチカ」。せっかくガクチカを伝えるのであれば、できるだけ高い評価を獲得したいものです。そのためにも、まずはガクチカの基本的な話し方を学び、事前準備の方法を理解しておきましょう。

今回は、面接で評価を上げるガクチカの話し方とガクチカに対する質問例、さらに評価を高めるための方法までを解説します。内定に少しでも近づくために、ぜひ参考にしてみてください。

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ガクチカとは?

ガクチカとは?

ガクチカとは、「学生としての期間に力をいれたこと」を省略した言葉です。面接で聞かれることはもちろん、ESや面接でも聞かれることが多い傾向にあります。話し方ひとつで印象を大きく変えることも可能ですので、意図を把握したうえで丁寧に伝えることが大切です。

なぜ面接でガクチカを聞かれるのか

面接でガクチカを聞かれる代表的な理由としては、以下のようなものがあります。

・思考やマインドを知りたい

経験したことや直面したトラブルに対して、どう考えてどのように対処したかを聞き、思考やマインドの傾向を知っておきたいという意図があります。人によって捉え方は多様であるため、同じ現実に直面しても、どのように捉えるかはひとそれぞれです。結果以外のプロセスにも注目し、どんな人間性を持っているかを把握することで、選考の材料にしたいと面接官は考えています。

・自社との相性を確認したい

思考やマインドを踏まえたうえで、自社との相性を確認したい狙いもあります。企業によって組織風土は大きく異なるもの。そのため、実際に組織に加わった場合に、より良い影響を与える人物かどうかも必ずチェックしています。早期退職を防ぎ長く活躍して貰うためにも、面接官が注意してみているポイントのひとつです。

・伝える能力や話し方をみたい

ガクチカの話し方から、エピソードを伝える能力がどのくらいあるかについても確認しています。伝える能力はビジネスでも必要になる基本能力のひとつ。初めから完璧に話す必要はありませんので、まずは相手を思った伝え方をすることが大切です。面接官にしっかりと当時の情景や心情が伝わるよう、丁寧な表現を心掛けることをおすすめします。

自己PRとの違い

ガクチカは自己PRと混同されがちな面もありますが、大きな違いがあります。具体的には、ガクチカは「学生時代に力を入れた取り組みと、心情や努力」を伝え、自己PRは「自分の強み」を中心に伝えるのが基本です。

ガクチカは目標までの過程を伝え、自己PRは強みをエピソードで裏付けることでアピールします。この違いを把握したうえで、ガクチカを作成することをおすすめします。

面接で評価を得るガクチカの伝え方

面接で評価を得るガクチカの伝え方

では、ここからは実際に面接で高い評価を得ることを目的とした、ガクチカの上手な伝え方について解説します。

結論から伝える

面接官に話す内容を伝え強く印象づけるために、結論から伝えることが大切です。面接官の頭の中では、「結論=ガクチカのタイトル」のように認識されるため、内容が伝わりやすくなることも結論から伝えるメリットのひとつ。ビジネスにおいても重用されている話し方です。

また、ガクチカ全体の構成としては、結論→理由→具体的なエピソード→結論→質問への回答という流れがおすすめです。冒頭に伝える結論次第で、印象も大きく変わります。試しながら内容を修正していくことで、納得できるガクチカに作り上げましょう。

できるだけ具体的なエピソードを話す

ガクチカに用いるエピソードは、説得力を持たせるため、できるだけ具体的な内容にすることも大切なポイントです。基本となるガクチカを作成したら、客観的に内容をチェックして修正・アップデートを実施。より細かい描写や5W1Hを意識しながら、少しずつ具体性を増していくこともおすすめの方法です。

できるだけ端的に伝える

具体的な内容を目指すと長い文章になりがちですが、ガクチカはできるだけ端的に伝えることが効果的です。面接官は一日に何回もガクチカを聞いているため、汎用的なエピソードや要点のないガクチカは聞いていられないもの。しっかりと印象に残るアピールをするためにも、端的で飽きさせないガクチカにすることが良策です。

行動に至った感情を伝える

ガクチカで評価を上げるためには、行動に至った感情をあわせて伝えることが非常に大切です。例えば、「失敗続きだった研究で、最終的に大きな成果をあげた」という内容であれば、「失敗続きで終わっては、後輩達に残せるものがないと考えて一層努力を重ねた」と再び目標を目指した心情を伝えます。

面接官は就活生の性格やマインドを知りたいと感じているため、行動+感情を伝えることで納得感を与えることが可能です。できるだけポジティブな感情を、エピソードと重ねて伝えることでさらに効果的なアピールをすることができるでしょう。

ガクチカに対する質問例

ガクチカに対する質問例

面接でガクチカを話した後には、面接官から質問がある場合がほとんどです。このガクチカに対する質問への対策を考えておくことが、面接での好印象に繋がります。ここでは代表的な質問例の意図と、回答のポイントを解説します。

その経験を社会人としてどう活かしますか?

学生の期間に習得したスキルを、入社後にどう応用して活用するかを確認する質問です。自社と自分を、どの程度理解しているかを把握することを意図とした内容だといえます。また、どのように能力を活かしていきたいか、本人の意向や希望を確認することも目的のひとつ。組織が求める人物像を理解したうえで、自分が持つ能力をしっかりとアピールしましょう。

なぜその行動をとろうと思ったのですか?

行動をする上での判断基準や、価値観を把握するための質問です。行動の判断基準や価値観を知りたいのは、業務上のモチベーションの源泉だからだといえます。入社後の業務やマネジメントとの相性を確認する意図もありますので、素直に伝えても問題はないでしょう。

苦しかったことはどんなことがありますか?

行動の判断基準と同様、どんな部分を苦しく感じたかを聞くことで、個々の価値観を把握する狙いがあります。この質問も入社後の配属など、仕事や環境との相性を知るために聞く内容です。回答のコツとしては率直に苦しかったことを伝え、一方でそのお陰で得たものを伝えると、さらに良い印象を与えることができます。

失敗前に戻れるとしたら、どう行動を変えますか?

これまでの失敗を改善に繋げられているか、客観的に分析する力を確認するための質問です。また、失敗の捉え方を知ることで、性格や特徴を知る目的もあります。面接前には一度、これまでの失敗を振り返っておくと、質問にも答えやすくなるはずです。

面接でガクチカの評価を上げるための準備

面接でガクチカの評価を上げるための準備

最後にガクチカを通して面接での評価をあげるための、事前準備のポイントを解説します。

面接の基本マナーを把握しておく

面接での話し方と合わせて、面接時の基本マナーを把握しておく必要があります。ノックの仕方や入室の仕方、入室後の振る舞いや面接時の姿勢など、面接時の基本マナーは話を聞いて燃え合ううえで非常に重要なルールです。

沢山気をつけるポイントがあるものの、一度覚えれば一生使えるビジネスマナーでもあります。そのため、話し方と同様にマナーの確認も必ずしておきたいところです。面接時の印象UPにも繋がる部分ですので、しっかりと事前準備をしておきましょう。

自己分析や企業分析を丁寧に行っておく

面接でのガクチカは、自分と志望企業のことをどのくらい深く知っているかで回答の質が変わります。それは「自分の経験が企業に活かせるか」を伝えるのが、ガクチカの役割だからです。

自己分析だけ徹底していても、企業のことを何も知らなければ面接官に伝わるアピールはできません。しっかりと自分や企業のことを事前に深く知ったうえで、ガクチカを作り始めることをおすすめします。

実際に面接でガクチカを話してみる

面接での評価を上げるための最も良い事前準備は、面接の場数を増やすことだといえます。その面接の場数を増やす方法としては、TECHOFFERなどの逆オファー型就活サイトがおすすめです。TECHOFFERは理系に特化したサービスとなっており、学部や研究分野、希望業種や希望職種を入力することで、企業からのオファーを直接受けることができます。

企業側は興味のある学生のみにオファーを送りますので、採用確率も高く、場合によっては面接の一部免除などを受けることも可能です。自分を求める企業がどのくらいあるかを見極めながら、面接の場数を増やすこともできる就活サービスとなっています。面接の場でガクチカを伝えてみることで、より回答の質を高めることができるでしょう。

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まとめ

今回は、「面接で評価を上げるガクチカの話し方とガクチカに対する質問例、評価を高めるための方法まで」を丁寧に解説しました。ガクチカは自分自身をアピールできる、絶好の機会です。しっかりと事前準備をすることで、面接での評価を少しでも上げる努力をしていきましょう。