こんにちは、理系就活情報局です。

今回は、院試において必須となってくる研究計画書について基礎情報からコツまで、例文も踏まえて徹底解説していきたいと思います。

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研究計画書とは?

まず最初に、そもそも研究計画書とは何なのか、何を書かなければいけないのかを解説していきましょう。

誰が何のために書くのか?

研究計画書というのは、大学院入学試験に必要とされる書類の1つで主に、院試受験生が大学院に向けて、自分が研究している研究や目的などを簡潔にまとめたものです。

自分が研究している研究の他、大学院進学後に達成したい研究目的などをまとめることも求められます。

どうして必要なのか?

一般的に研究計画書をまとめる理由として挙げられるのは、自分の研究を明確にして伝えることで、資金や支援を得ることができること、面接などでのコミュニケーションのため、そして研究をまとめることでこの先の研究も整理することができることです。

大学院に進学するのも、大学受験と同じように受験者の興味と大学院の提供する学びがマッチしていないと意味がないので、しっかり自分の研究を大学院に伝えていくことは必要になってきます。

研究計画書で押さえる基礎

次に、研究計画書がどんなものかを理解した上で、最も抑えるべきポイントを紹介していきます。

目的を記載する

まず、自分の行う研究の目的を記載していかなければいけません。

自分の研究するテーマにおいてどのようなことが重要になってくるのか
どんな点に対して問題になっているのか
問題を研究していくことで何を解決していくのかというように、
上記のように細かい目的を示していくことが基礎となってきます。

研究の背景・理由を記載する

研究を行う目的を示すだけでは、なぜ、研究そのものが現在進行形で問題となっているのかという細かい部分が曖昧になってしまいますよね。

なので、研究の背景、理由も記載していくことは抑えていかなければいけないポイントとなってきます。

研究のネックとなる背景を遡ることで今までの自分の研究分野や知識もアピールしていくことができるでしょう。

どのように研究を進めるか記載する

研究の目的、研究に至った背景を述べた上でこれからの研究をどのように進めるかを忘れず抑えていかなければいけません。

大学院入学後における研究へのアプローチの仕方を記載することで更に研究に現実味を持たせることもできて、大学院側も興味を持ちやすくなるでしょう。

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研究計画書の書き方と例文

全体的に抑えるべきポイントを理解したうえで、次は項目に分けてそれぞれ抑えるべきポイントというものを紹介していきます。

研究テーマ

研究テーマは何があっても絶対忘れてはいけません。

研究テーマをしっかり記述しないと全体的に何の研究計画書を書いてるのかまとまらくなってしまいます。

自分の研究が具体的にどのようなことを目的にしているのかなどを簡潔に書くことが求められ、大体40文字前後で抑えるのがよしとされています。

簡潔なアイデアを書くと同時に目を引くような研究計画書のタイトルも考えなければいけません。

例えば、「災害に備えた公園デザイン」というタイトルを計画書につけたとします。タイトルは短く簡潔ですが、具体的にどのような研究をしているのかがあまりわかりません。

なので、「災害に備えた公園デザイン―避難時のマンホール型トイレ使用1週間シミュレーション―」とすると、研究の具体性が見えると同時に簡潔にまとめられているため、良いとされています。

研究背景

研究の背景をかく時に抑えていきたいのが、「学術的背景」と「社会的背景」の2つの側面からアプローチしていくことです。

社会的背景では実際の統計のデータや研究の重要度を取り上げていく中で、学術的背景では学問的に今までの研究やこれからの研究とどのような繋がりを持っていくのかということを挙げていきます。

研究目的

研究をする上での目的をしっかり記載することも研究計画書を書いていく中で1番か2番を争うほど重要になってきます。

どれほどたくさん参考文献や詳細が書かれていても、目的が不明確であれば、読み手は研究を理解できません。

ポイントとしては、先行研究などを踏まえた上で、何が足りてないのか、解決できていない部分はあるのかを挙げていくことです。

研究対象

研究対象においては、何を対象に研究を行っているかを記載します。

研究方法

研究対象を示したのちに、どのような方法を用いて研究を進めていくかを記述することが重要になってきます。

調査方法や用いる分析方法は全て細かく具体的に書くことが求められるため、研究対象となる人やものも具体性が重要になってくるでしょう。

研究方法を記載していく上で、読み手が具体的にイメージできるように記述することが重要になってきます。
そのため、アンケートなどを実施する場合はアンケート対象となる性別、年齢から細かくどこでなどと言った情報を記載することがポイントです。

結果と予想

ここでは、自分の期待する結果と予想というものが重要になってきます。

自分の提案する研究計画書の中で、「何を得られるのか」を述べることが求められてきます。

あくまでも、自分の予想や仮説であるため、必ずしも言及した結果が実現にならなければならないことはありません。

書く時に抑えるポイントとしては、自分の研究を通して、何が解決されると思うか、そして問題を解決していくことでどのようなことに貢献したいかなどを書いていくことです。

参考文献

参考文献においては、自分が研究のために参考にした文献について記載していきます。

参考文献はしっかり漏れが内容に記載しないと、盗作などに引っかかってしまう可能性があるため、しっかり書いていくことがポイントです。

著作名、論文名、雑誌名、出版年月日、ページなどを抑えておけば問題はないでしょう。

好まれる研究計画書のポイント

最後に、研究計画書をより素晴らしいものにするために試験官に好まれる研究計画書の書き方のポイントを紹介していきます。

自分の共有したいビジョンを提示する

前述したように、研究計画書を書いていく1つの目的として、大学院側に自分の追求する研究を提示していくことで自分が大学院で何を学びたいかを提示することが挙げられます。

なので、大学院側には研究計画書を通して自分の持っているビジョンが共有できると、とても好ましい研究計画書を作成することができるのです。

あくまで、計画書であるため、実際現実にすることができるのかというのはあまり気にせず、自分の持っているものや求めるものを大学院側と共有することが好ましい研究計画書を書く一歩です。

研究内容が新しく、魅了的である

また、今まで誰も触れてこなかった研究内容であったりするとなお、魅力的であるとされています。

もし、すでに研究結果が出ているような研究計画書を作成したとしても、先行研究は調べたのか、という自分のリサーチ不足が大学院側に問われてしまうでしょう。

なので、しっかり先行研究を理解した上で、その中でも欠けている部分やまだ解決されていない部分に注目することで魅力的な研究計画書を作り上げることができます。

研究内容が具体的である 

研究内容が具体的であることも、大学院側の読み手から好まれる研究計画書を書く上で重要になってきます。

「持続可能な社会を作りたい」などの、全体的に曖昧で具体性のない研究計画書というのは、ゴールが見えないため、好ましい計画書ではありません。

なので、研究テーマから参考文献まで全て細かく具体的に提示して、まだ実現はしていないが、実現可能でありそうな研究計画書というのが最も好まれる計画書でしょう。

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まとめ

今回は研究計画書について、書く目的からそれぞれの項目における抑えるポイントや例文などを解説してきました。理系学生は自分の研究する分野をもっと追求するために、大学院に応募する学生も少なくはないでしょう。
今回の記事を通して大学院への選択肢、また研究計画書で悩んでいる学生への参考になれば幸いです。