大学3年生になると、徐々に周りも就職活動をはじめていく時期です。
そんな就職活動の早期から参加できるのが「インターン」です。

しかし、理系学生の多くは学校の課題や研究も忙しくなるこの時期に、インターンシップにいくべきなのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系大学の3年生がインターンに参加すべきなのかについて、インターンに参加するメリットも含めて解説していきます。

理系大学の3年生になり、インターンに参加しようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

なぜインターンが開催されるのか?

企業がインターンを開催する理由としては、主に以下の2つが挙げられます。

・企業の魅力をアピールするため
・優秀な人材の早期確保

企業の魅力をアピールするため

企業は自社の魅力を就活生にアピールすることを目的としてインターンを開催します。

企業で行っている事業内容や業務実績などをインターンを通して伝えることで、就活生の興味関心を惹きつけ、志望先として選んでもらおうとする目的があります。
そして、企業が求める優秀な人材に応募をしてもらうためには、より多くの就活生に自社の魅力をアピールする必要があるのです。

また、企業の情報を詳しく紹介することで、入社時のミスマッチを防止し、企業の特性にあった働く意欲のある人材を集めることが可能です。
インターンを通して、パンフレットやホームページだけでは伝わらない組織風土や職場環境などを就活生に実感してもらいやすくなります。

優秀な人材の早期確保

優秀な人材を早期に確保することも、企業がインターンを開催する理由の1つです。

インターンは採用選考よりも早期に開始されるケースが多く、志望先を明確に定めていない就活生も多く参加しています。
インターンでは、グループワークや実務体験などを実施して就活生の適性を見分けられるため、企業で活躍できそうな人材をいち早く発見し、他の企業に入社する前に声をかけることも可能です。

また、就活生側にも多くのメリットがあり、インターンの成果次第では採用選考の一部が免除となるなど、就活を有利に進められるケースもあります。
特に長期間に渡って行われるインターンは、就活生の能力やスキルをより把握しやすくなるため、自社の人材確保のために行われていることもあります。

理系大学の3年生がインターンに参加するメリット

企業側に多くのメリットがあるインターンですが、ここでは理系大学の3年生がインターンに参加するメリットについて解説します。

具体的には以下の5点がメリットとして挙げられます。

・新しい技術に触れられる
・専門的な研究を追求できる
・人脈が増える
・社会経験を積める
・就活を有利に進められる

新しい技術に触れられる

インターンに参加することで、企業のもつ新しい技術に触れることができます。
理系学生は多くが技術系の職種に応募することとなるため、新しい技術にどれだけ精通しているかは選考でもみられるポイントとなります。

特にAIやブロックチェーンなどといった最新の技術は、大学の講義では学ぶことができず、インターンを通して実践的に学べるのは大きなメリットです。
また、企業の社員から適切なアドバイスももらえるため、ビジネスの現場で実際に活用される最新技術を学び、選考でもアピールできるチャンスとなります。

専門的な研究を追求できる

研究職のインターンであれば、より専門的な研究に従事できる可能性があります。

大学では理論や基礎的な研究を重視して行われる傾向がありますが、企業の研究の場合、世の中に直接影響を与える研究が多く行われています。
インターンによっては、企業の最新の機材などに触れることも可能です。

自身の大学の研究テーマに即したインターンが開催されていた場合、積極的に参加することをおすすめします。
自身の研究に役立つことはもちろん、研究者同士の人脈も広げることもできます。

人脈が増える

インターンに参加すれば、就活生同士の人脈を増やすことも可能です。

インターンにはさまざまな大学の就活生が参加しているため、新しい友達と出会える可能性があります。
インターンを通して自己成長につなげたいという意識の高い就活生が参加しているため、就活のモチベーション向上にもつながります。

共同で作業を行うグループワークの機会もあり、周囲の人と仲良くなるチャンスは多くあります。
インターンの貴重な経験を共有できた大切な友人ができる可能性もあるでしょう。

社会経験を積める

いち早く社会経験を積めることもインターン参加の大きなメリットです。

学生としての学業とは異なり、企業の業績に関わる責任のある業務を任せられることもあるため、自身の成長にもつながりやすいです。
また、社会人としての生活習慣を身につけられることも就活生にとっては貴重な経験となるでしょう。
インターンで業務経験を積んでおけば、新卒で入社した会社で他の人よりもスムーズに業務に取り掛かれます。

就活を有利に進められる

インターンに参加することで、就活を有利に進められる確率が高くなります。

インターンで社会経験を得た就活生は、企業にとって即戦力と考えられるため、他の就活生よりも企業の採用需要があります。
実際に、就活のエントリーシートでインターンの経験があるかどうか問われる場合も多くあるのはそのためです。

また、インターンに参加した就活生をそのまま採用する企業もあります。
特にインターンで高い成果を出した就活生は、そのまま企業の業務で高い成果を出すことが期待できるため、より自社の新入社員として採用したいものです。

志望先が明確である場合は、その企業のインターンに積極的に参加した方が良いでしょう。

インターンはどう探したらいい?

ここでは、実際にインターンをどう探したらいいのかについて解説していきます。

具体的には以下3つの方法が挙げられます。

・企業のホームページから探す
・インターンに特化したサービスを利用する
・大学のキャリアセンター等で相談

企業のホームページから探す

1つ目は、企業のホームページから確認する方法です。

この場合は、実際に志望先の企業が明確に決まってから行った方が良いでしょう。
志望先の企業が決まっていた場合、他の就活サイトなどからインターンを探すよりも、直接企業のホームページから探した方が効率的に応募手続きができるでしょう。

そのため、企業のホームページから探す場合は、志望先の企業が明確になってから活用することをおすすめします。

インターンに特化したサービスを利用する

続いては、インターンに特化したサイトを利用する方法です。
特に志望先の企業が明確に決まっていない場合などは、この方法でインターンを探した方が良いでしょう。

インターンに特化したサイトでは、多くの企業のインターンに関する情報が掲載されています。
そのため、気になる企業のインターンにまとめて応募できるなど、効率的にインターンの募集情報を収集できます。

こうしたインターン特化型のサイトでは、勤務地や業界などを絞って検索できる機能が備わっているため、自分が求めているインターンの募集情報を見つけやすくなります。

大学のキャリアセンター等で相談

最後の方法は、大学のキャリアセンターで相談するという方法です。

大学のキャリアセンターでは多くの企業の就職に関する情報を保有しており、インターンに関する情報も持っている場合があります。

ただし、他の方法と比べると情報量が少なくなる傾向があるため、若干の物足りなさを感じる可能性があります。

その代わり、大学のキャリアセンターに在籍している職員がインターンを含めた就活に関するアドバイスを提供してくれるため、就活にどう取り組んだらいいかわからないという方は、まずはキャリアセンターで相談をしてみましょう。

理系学生におすすめのインターン

ここでは、インターンに応募する際の参考として、理系学生におすすめのインターンを紹介していきます。

具体的には以下の3つの職種がおすすめです。

・SE(システムエンジニア)
・エンジニア職
・研究職

SE(システムエンジニア)

まず1つ目はSE(システムエンジニア)です。

システムエンジニアとは、通常のエンジニア職とは異なり、システムの設計や構築などにエンジニアとして携わります。

システムの設計業務からクライアントとの打ち合わせなど業務も幅広くあり、企業によって担当する業務も異なる可能性があります。

インターンで担当できる業務は主にサポート的な部分がメインとなりますが、企業からも採用需要の高い職種のため、いい経験となるでしょう。

エンジニア職

2つ目がエンジニア職です。

エンジニアは近年IT化が急速に進む中で、非常に採用需要の高い職種の1つと言えます。
エンジニア不足が叫ばれている日本では、どの企業もエンジニアの採用に力を入れて取り組んでいます。

エンジニア職のインターンでは、プログラミングに関するスキルがなくても応募できるケースが多いため、興味がある方はぜひ参加してみることをおすすめします。
需要の高いスキルであるプログラミングをゼロから学ぶことができるため、将来的な選択肢も広げることができるでしょう。

研究職

3つ目が研究職です。

研究職は理系職種の中でも人気の高い代表的な職種ですが、多くの企業や研究所で研究職のインターンを募集しています。
大学で関連した研究を行っている場合は、その研究をさらに専門的に追求できるため、研究職を志している場合は、ぜひ参加しておきましょう。

これだけは知っておきたいポイント!(まとめ)

大学3年から参加できるインターンですが、参加することで選考で有利になるなど多くのメリットが存在します。

特に志望先の企業が決まっている場合は、死亡企業のインターンは積極的に受けておいた方が良いでしょう。
志望先が見つかっていない場合にも、自身の職種に対する適性を判断するためにも大いに役立ってくれます。

インターンを積極的に活用し、理系学生の就活を早期から成功に導きましょう。