はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、理系学生が迷う「理系大学院生の就職先」について解説していきます!

「人気な就職先はどこだろう?」「有利に就活をしたい」という学生が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、「大学院生に人気な就職先ランキングを紹介!」から「大学院卒で就職するメリット」、「院進が有利に働く業界・業種」、「院卒で就職する際のポイント」まで、解説します!

大学院生に人気な就職先ランキングを紹介!

まずは大学院生に人気な就職先のランキングを紹介します!

1位:ソニー
2位:旭化成グループ
3位:トヨタ自動車
4位:日立製作所
5位:アクセンチュア
6位:NTTデータ
7位:川崎重工業
8位:味の素
9位:野村総合研究所
10位:サントリーグループ
11位富士フイルムグループ
12位:住友化学
13位:パナソニック
14位:ホンダ
15位:富士通
16位:三菱重工業
17位:デンソー
18位:PwCコンサルティング
19位:キリン
20位:カネカ
21位:中外製薬
22位:東京エレクトロングループ
23位:三菱ケミカル
24位:花王
25位:カゴメ
26位:島津製作所
27位:コーセー
28位:明治グループ
29位:東海旅客鉄道
30位:NTTドコモ

これは2023年卒の就活生によるランキングです。このランキングは以下のものを参考にしています。

(参考:発表!2023年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?~就職希望企業ランキング:大学院生編~

どんな共通点がある?

大学院生に人気な企業の共通点は何でしょうか?

まず、全体的に言えることとしては有名企業かつ大企業がほとんどです。
また、その中でも大学院生の割合が高い企業が多いです。

大学によってはその企業に行く学生が多い場合や、学校推薦があると考えられます。
学校推薦は大学院生が優先して取れることが多いため、人気かつ大学院生の割合が高くなるのでしょう。

業界としてはメーカー、IT、食品となっています。

メーカーや食品は需要があるため、安定しています。そのためずっと人気な業界といえます。また、最近はDX化が進んでいる今、IT業界も急成長している業界のため、情報系の学科でなくても注目している学生が多いでしょう。

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大学院卒で就職するメリット

次に、大学院生で就職するメリットを紹介していきます。

大学院に進学したのだからメリットをきちんと知っておき、活用したい学生は多いでしょう。そのためにもメリットを参考にしてみてください!

初任給が高くなりやすい

学部卒の初任給は平均約21万円です。それに対し、大学院生の初任給は約23〜24万円となっています。

企業によっては大学院生の初任給をもっと高く設定しているところ、またスキルに合わせて高い初任給、給与に設定されているところもあります。

そのため、学部卒に比べて大学院生の初任給は高く設定されているところがほとんどです。

ここで、「学部卒の人は院卒よりも2年経験を積んでいるのだから結局は変わらないんじゃないか」と思う人もいると思います。

そこで生涯年収に注目してみます。その場合でも、学部卒より院卒のほうが約4000万円高いということがわかっています。詳しい解説は以下の記事を読んでみてください。

参考:【理系必見】気になる新卒収入!院卒と学部卒を比べてみた

専門性の高い職種につける

学部卒よりも2年長く研究をしているのが大学院生です。そのため、企業側も大学院生にはスキルや専門知識があると期待しています。

そのため、研究職や開発職、スキルが求められるような技術職では大学院生のほうが有利となるでしょう。特に研究していたことを活かせるような職種では、自分が行ってきた研究テーマと絡めて選考にも臨めるため、学部卒よりも圧倒的に有利となります。

企業によっては、新卒からスキルを求めているところもあります。そのような企業ではそもそも応募条件に修士以上の課程を経ていることと書いてある所もあります。

つまり、学部卒の学生は応募できないため、大学院生の方が応募できる企業の数が増え,
より専門性の高い職種に就くことが出来るということです。

新卒からスキルや専門性を求めていない、入ってから学んでみにつけてもらおうと思っている企業でも高いスキルや専門性はより活かせるため、業界職種はより幅広く選べるのが大学院生の強みです。

院進が有利に働く業界・業種

先程のところから、大学院生は学部卒の人たちよりも有利に就活できることがわかります。

ここでは、院生が有利に働きやすい業界や職種を紹介していきます。

ぜひ自分の専攻や研究テーマと照らし合わせてみてください!

メーカー

メーカーといっても機械系などのメーカー、化学メーカーなどもあります。

様々な種類のメーカーがありますが、どこにおいても研究職または開発職があるでしょう。

このような職種は高い専門知識が必要となるため、大学院で研究を行ってきた学生は企業側からみても欲しい人材となります。

そもそも応募条件が「大学院を卒業していること」である場合も多いでしょう。

最初の方で記述した理系大学院生に人気な企業を見てみてもメーカー系の企業はたくさんあります。研究職や開発職に就きたい理由で院進した学生もいることを考えると、先程のランキングも納得がいきます。

まずは身についている専門知識に自信を持って、それを理系でない人にまでわかりやすく説明できると、就活においても選考で勝ち抜きやすくなるでしょう。

エンジニア

最近はIT業界の急成長もあり、またDX化が推し進められていることもあり、エンジニアの需要は高まってきています。

最近はシステムエンジニア職に文系でも就けます。人手不足であるエンジニアは、企業に入ってから勉強し、スキルを身に着けてもらうことで人材を補っている部分があるというのも事実です。

このような現実のなか、プログラミングを少しでも触れたことのある人というのは重宝されます。

そのような事実があるなか、大学院に進学し、何かの開発を行ったことがある、研究を行うにあたってコードを書いていたというのはとても有利になります。

研究・開発職

先程から何度も出てきていますが、研究開発職は大学院生が有利となります。

そもそも応募条件で学部卒は対象にしていないところもあり、これらの職種ではスキルや高い専門知識を求めていることがわかります。

また、これらの職種は仕事内容的にも入社してから覚えるには知識の専門性が高く、エンジニアのように文系採用はなかなかしません。

さらに、学部時代でも大学院に入ってからでも学んだことをそのまま活かしやすい職種といえます。そもそも研究を何年も行ってきているため、その時のレポート作成など、論理的思考力が試される部分もクリアしてきた人達だとみなされるため、大学院生は非常に有利となります。

自分が研究職に向いているのかどうかについては以下の記事で解説しています。ぜひ合わせて確認してみて下さい。

参考:【保存版】理系就活で、研究職に向いている人の特長5選【メリットやデメリットも】

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院卒で就職する際のポイント

院卒は学部卒よりも就活において有利になることがわかりました。

有利にはたらくとはいえ、他の大学の大学院生とも、また学部生の中にも優秀な学生はいます。

最初に記述したような人気企業に入りたいとなった場合、より有利かつ効率的に選考をすすめたい学生がほとんどでしょう。

ここではその助けになるよう解説していきます!

学校推薦の利用

まずはなんといっても学校推薦の利用です。

理系学生だけの特権であり、また、学部卒よりも大学院生のほうが優先的に枠を取れます。

ランキングにあがっていたような企業の推薦枠がある可能性も十分にあるため、就活をする際には一度学校推薦にはどんな企業があるのか確認しておくと良いでしょう。

この学校推薦は通常の選考に比べて選考フローが短い場合が多く、また合格率も高いです。

人気企業や有名企業はどうしても倍率が高くなってしまいます。その中で少しでも合格の可能性をあげるために学校推薦を確認しておきましょう。

学校推薦を使う事のメリットをより詳しく、またデメリットも以下の記事で紹介しています。合わせて確認してみてください。

参考:理系就活の特権は【推薦】!!

研究内容をわかりやすく伝える

先程まで紹介してきたエンジニアや研究・開発職の選考を受けている場合、つい面接官もある程度の知識は持っているものだと考えます。

しかし、複数の事業を行っている企業の場合、全ての面接官が同等の知識を持っているとは考えにくいです。

そのような人たちにも、研究内容を説明しなくてはいけません。大学院生はなおさら研究内容を聞かれます。

誰にでもわかりやすく研究内容を説明することがどの選考過程においても必要になってくるわけです。

エントリーシートの限られた文字数でいかにわかりやすく要約するか、面接という限られた時間内でいかにわかりやすく解説できるかが選考を勝ち抜く上での鍵となります。

そのためエントリーシートも面接も練習を重ねておきましょう。

まとめ

この記事では「理系大学院生の就職先」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・学部卒にはないメリットが強い

・大学院生のほうが有利となる業界・職種がある

・学校推薦を利用する

・自分の研究内容をわかりやすく伝えられるようにする