業界研究は自己分析や企業研究に並び、就活で欠かせない準備の一つです。
業界研究の方法は数多くあり、本に使った業界研究は一般的な方法になります。
一方で業界研究をテーマにした本は数多く出回っており、どの本を選べばよいのかわからない方も多いでしょう。
今回は業界研究におすすめの本と選ぶポイントを解説します。
的確に業界研究ができれば、自身に合う業界を見つけられます。
業界研究をするために、どの本を選べばよいのか困っている方は本記事を参考にしてください。
業界研究で本を使うメリットとは効率的に研究できる
業界研究でおすすめの本を紹介する前に、本章では業界研究が必要な理由と業界研究を本でするメリットを解説します。
業界研究をする理由や本を使うメリットを意識して、効果を高めましょう。
業界研究は自分にマッチする業界を知るために必要
前提として、業界研究がなぜ必要なのかと疑問に思っている方もいるでしょう。
業界研究は、数ある業界の中から自分に合う業界を探すために必要です。
闇雲に企業を探すよりも、まずは業界を絞ることで効率的に志望する企業を探しやすくなります。
業界研究で本を使うメリット①:業界について網羅的に学べる
業界研究にもさまざまな方法がある中で、本を使うメリットの一つに挙げられるのが網羅的に学べることです。
業界研究の本は、業界の市場規模や業界内の大手企業、一般的な業務内容や将来性など必要な情報が掲載されています。
自分で業界を調べる場合には、各々の項目を調べる手間がかかりますが、業界研究の本は既に整理されているため、一目で業界の情報が把握できます。
効率的に業界研究をしたい場合には、本での調査がおすすめです。
業界研究で本を使うメリット②:新しい業界との出会いがある
業界研究の本ではページをめくっていくと、お目当ての業界以外の情報も目に入ります。
たまたま、めくったページの業界に興味を引かれ、新たな"出会い"となる可能性は本ならではです。
ネット検索でも業界研究はおこなえますが、基本的にネットは検索した情報以外は表示されないため、思わぬ業界に出くわす確率は少なくなります。
【2024年最新】業界研究におすすめの本
業界研究ができる本は数多くあり、どの本で業界研究をすればよいのか悩んでいる方は多いでしょう。
本章では業界研究におすすめの本を5冊解説します。
業界を広く知りたい方におすすめ:会社四季報 業界地図
幅広く業界を勉強したい方におすすめなのが、東洋経済新報社が出版している「業界地図」です。
各業界の市場規模や業務内容はもちろん、各業界同士の関連性にも触れているため、業界研究が網羅的におこなえます。
多くの就活生に活用されており、売上No.1の実績を誇っています。
大手企業を知りたい方におすすめ:就職四季報
大手企業の情報を仕入れたい方には、同じく東洋経済新報社が出版している「就職四季報」がおすすめです。
各企業の業績や採用数、残業時間など詳細なデータが掲載されています。
より深く業界を知りたい方におすすめ:日経業界地図
就活はもちろん、投資にも活用できるレベルで各業界を解説しているのが「日経業界地図」になります。
日経業界地図の強みは、効率的な業界研究をサポートしてもらえる点です。
各業界の基礎知識や動向などの情報が1分でわかるほど、端的に情報がまとめられています。
また業界天気図に描かれた天候により、今後の動向が一目瞭然です。
忙しい理系就活生にとっては、心強い一冊です。
コンサル・SIer・商社などの志望者におすすめの本:図解入門 業界研究
各業界をより詳しく知りたい方におすすめなのが「図解入門 業界研究」です。
図解入門シリーズは各業界にフォーカスした本を出版しており、各業界の仕組みや現状、将来性が学べます。
最新情報を踏まえて各業界を解説しているため、業界の動向を追うのに相応しい本になっています。
デベロッパー・銀行・マスコミなどの志望者におすすめの本:業界大研究
図解入門シリーズの他に、各業界をより詳しく知りたい方におすすめなのが「業界大研究」です。
業界大研究のシリーズの著者は、コンサルタントやライターなど各業界に精通している人物が執筆しているため、深掘りされた業界の情報が手に入ります。
もちろん、基礎的な業界の情報も解説しており、初めて業界研究をする方にも安心して使える一冊になっています。
参考:産学社 業界大研究
業界研究に使える本を選ぶポイント
おすすめした本以外から、業界研究に使える本をどのように選べばよいのか知りたい方もいるでしょう。
本章では業界研究に使う本を選ぶポイントを3つ解説します。
ポイント①:業界が絞れているか
業界研究の本は、主に業界全般を学べる本と業界に特化した本の2種類に分かれています。
既に進む業界を決めているなら後者の業界に特化した本を選び、業界について深掘りを進めましょう。
反対に、まだ進む業界を決めかねているなら、前者の業界全般を学べる本を選んで業界探しをするのがおすすめです。
ポイント②:イメージが湧くように業務内容が書かれているか
単に業界の紹介だけでなく、どのような仕事をしているかも業界研究には必要です。
業界研究の本に、業務内容が必要な理由は以下のとおりです。
- ・業務内容から必要なスキルや知識が読み取れるため、自分に合う業界なのかが判断できる
- 。業務内容から日々の生活や数年後の将来像が描きやすくなるため、志望動機が書きやすくなる
ポイント③:キャリア像を作るために将来性が書かれているか
どのようなキャリアを辿るのかは、業界を決める上で大きなポイントになります。
自身のキャリア像を作るためにも、業界の将来が書かれている本を選ぶようにしましょう。
また苦労して進んだ業界に未来がなければ、就職後は険しい道を進むことになります。
自身の将来のためにも、業界の将来性は注目ポイントです。
業界研究の本を使った就活の進め方・やり方
業界研究の本のメリットは理解した一方で、どのように就活に用いればよいのかわからない方も多いでしょう。
本章では業界研究の本を使った就活の進め方・やり方を解説します。
業界研究の本を読んで広く業界を理解する
就活を始めたばかりで進む業界を決めていない場合には、業界研究の本を使って業界を広く見渡しましょう。
思わぬ出会いもあるため、自身に関係がなさそうと思える業界にも一旦は目を向けて、調査することをおすすめします。
気になる業界があれば、一旦メモをしておきます。
本を使った業界研究の後に自己分析をする
業界研究の本で一通り業界をチェックした後は本を閉じて、自己分析をしましょう。
過去の経験を振り返り、大事にしている価値観や活力の源泉となる経験を洗い出して、言語化します。自己分析をした後は、気になった業界を再確認します。
メモしていた業界が自身の価値観や目指す方向性にマッチしているのであれば、対象の業界を目指しましょう。
興味のある業界を本で深掘りする
興味のある業界が決まったら、深掘りをしてさらに業界への理解度を深めましょう。
最初に使用した業界研究の本、もしくは業界に特化した本で調査を続けます。
業界の市場規模や大手企業、業界構造や将来性を調べていき、理解を深めます。
ある程度の理解が進んだ場合には、実際に業界内の企業をチェックしましょう。
志望動機を固めてエントリーする
業界研究を経て、個別の企業研究を進めたら志望動機を作ります。
自身の価値観や経験と企業の特徴や方向性を結び付ければ、納得感の高い志望動機になります。
業界研究後におこなった自己分析の結果を役立てましょう。
志望動機が作れたら、あとは企業にエントリーをして選考に臨むだけです。
進みたい業界が決まっているならオファーサービスを使う
業界・企業が決まり次第、企業へ応募するのもよいですがオファーサービスの活用もおすすめです。
オファーサービスとは、学生の登録した情報を基に企業が学生に説明会や選考案内を送るサービスです。
数あるオファーサービスの中で、おすすめなのが理系学生に特化している『TECH OFFER』です。
『TECH OFFER』は理系学生を採用したいさまざまな業界の企業が利用しており、進みたい業界に所属している企業からのオファーも期待できます。
登録した情報を基に、思わぬ企業からのオファーが貰える可能性もあるため、ぜひこの機会に登録してみてはいかがでしょうか。
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業界研究の本を使う上での注意点
業界研究の本は非常に便利ですが、使う上でいくつかの注意点があります。
本章では、業界研究の本を使う上での注意点を解説します。
業界研究で使う本が中古の場合は情報の古さに気をつける
業界研究の本は決して安くないため、中古の本を使う方もいるでしょう。
節約にはなりますが、中古本は情報が古いため、注意が必要です。
ビジネスのスピードが加速している現代では、一年前の本であったとしても状況は大きく変化しています。
中古本では最新情報が載っていないため、情報を逃すリスクがある点に注意しましょう。
実績のある出版社から発行された本をできるだけ利用する
情報発信が盛んな昨今では、さまざまな方が情報を発信しています。
同様に業界研究の本も、さまざまな方や出版社が出版しており、情報の質は玉石混交の状態です。
偏った情報を基にすると業界研究が正しくおこなえないリスクがあります。業界研究の本は、実績のある出版社からの本を選ぶようにしましょう。
実績があり、信頼性の高い出版社から出ている本であれば、安心して利用できます。
まとめ
今回は業界研究におすすめの本と選ぶポイントを解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- ・業界研究の本を使うと網羅的に業界が学べる
- ・業界研究の本を選ぶ際には、まずは業界が絞れているかで選ぶ
- ・業界研究で使うおすすめの本は「業界地図」「就職四季報」
業界研究は、志望企業を探す上で重要な役割を果たします。
本記事を参考に、本を使った効果的な業界研究をしていただければと思います。