こんにちは。理系就活情報局です。
「学生時代に頑張ったことって、改めて考えると浮かばない」
「頑張ったといえるような成果ってあったっけ……」
というように、「学生時代に力を入れたこと」=ガクチカがないと悩んでいる理系就活生は、少なくありません。
今回は、「ガクチカに書けるエピソードがない!」という方に向けて、今からでも間に合う自分らしいガクチカの見つけ方を解説します。
ガクチカで作業がストップしている理系就活生の方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
「ガクチカがない」人はいない

結論、「ガクチカがない」人はいません。
ガクチカは、就職活動のエントリーシートや面接で必ず質問されます。
留学していたわけでも、立派な研究実績があるわけでもない。
ボランティアに参加したこともなければ、サークル活動さえもしていない。
そんな風に、「自分にはみんなのようにアピールできるほど頑張ってきたことがない……」と落ち込んでいる理系就活生もいるかもしれません。
そんな方に向けて、ガクチカの本質を2つのポイントから解説します。
企業が知りたいのは結果に至るまでのプロセス
ガクチカを書く時、理系就活生は経験や実績の規模を気にしますが、企業の採用担当者が見るのは結果に至るまでのプロセスです。
もちろん、ガクチカに書かれた経験や実績が目を引くものの方が良いでしょう。
しかし、企業側は必ずしも華々しい成功体験を求めているわけではないのです。
企業側は、ガクチカから「その結果に至るまでのプロセスから見えてくる、理系就活生の人柄や価値観」を判断します。
ガクチカを判断するのは理系就活生ではなく、あくまで企業の採用担当者です。
そのことを踏まえた上で、ガクチカを考えてみましょう。
普段何気なくやっていたこともガクチカになる
実は、普段何気なくやっていたこともガクチカになります。
たとえば、理系就活生は、普段研究室で取り組んでいる研究や、授業で学んだ専門性という強みを持っています。
「学部でどんなことを学んだのか」「これまで学んだことをもとに、現在はどんな研究に取り組んでいるのか」、「研究結果」は、立派なガクチカです。
「大学がある日は毎日早起きして、弁当を作っていた」という継続的な習慣や、「Instagramで毎日発信して10万人フォロワーを達成した」という数字で評価が出る趣味も、十分ガクチカ足りえます。
その場合、「毎日お弁当を作り続けるためにどんな工夫をしたのか」や「Instagramの写真やリールの撮影には自然光にこだわっている」といった過程のプロセスを詳細に詰めましょう。
今からガクチカを作りたい理系就活生にオススメの方法

ガクチカの本質を確認した上で、「やっぱりもっとアピールできる何かがほしい」という方もいると思います。
そこで、今からガクチカを作りたい理系就活生にオススメの方法を3つご紹介します。
インターンシップに参加する
ガクチカを作る方法の1つ目は、インターンシップに参加することです。
この場合、スケジュールに余裕があれば、じっくり1つの企業で働く長期インターンシップをおすすめします。
インターンシップは就職活動のESや志望動機を固めるために役立つだけでなく、自分の働き方やキャリアビジョンを見つめなおす機会です。
就職活動をする上でもプラスになる上、自分に足りていないものや苦手なことも明確になります。
自分の中にある課題と目標を整理できるだけでなく、「苦手だったことを乗り越えた」「いままでにはなかった発見や経験が得られた」という成果も見つかるのです。
企業研究も兼ねて、ぜひインターンシップへの参加を検討してみましょう。
資格を取得する
ガクチカを作る方法の2つ目は、資格を取得することです。
中でも、将来仕事で役立つ専門性に直結した資格か、TOEICの受験をおすすめします。
資格を取得するには、試験まで計画的に勉強を進めなくてはなりません。
資格取得に至るまでの勉強の過程や工夫をガクチカにすることで、あなたの物事に取り組む姿勢をアピールできます。
もし資格が取得できなかったとしても、それまでのプロセスが無駄になることはありません。今後の展望を交えながら勉強の過程を説明できれば、目標のためにコツコツ頑張るあなたを評価してもらえるでしょう。
試験日程などの都合でめぼしい資格が見当たらない場合は、興味のある資格をめざしましょう。どういう経緯でその資格に興味を持ったのか、なぜ資格を取得しようと思ったのかを説明しながらガクチカに仕上げれば、十分あなたらしさを表現できます。
自分だけのガクチカの書き方

ここまで、ガクチカの本質と今からでも間に合う作り方を確認しました。
次は、実際にガクチカを書く作業に移りましょう。
以下では、自分だけのガクチカを書く方法を3ステップに分けて解説します。
自分の中にある学業・習慣・趣味の話題を書き出す
まずは、自分の中にある「ガクチカ」になる可能性がある話題をどんどん書き出してみてください。
これは、あなたが「何に取り組んだのか」=結論を見つける作業です。
詳しい説明には筆を割かず、一読して何が結論なのか伝わるよう、できるだけ端的に述べてみましょう。
結論を設定して動機・目標・取り組みを書いてみる
結論を書きだしたら、次は①「なぜその結論に取り組んだのか」②「どんな目標を掲げたのか」③「目標を達成するためにどんなことに取り組んだのか」の順で書き出してみましょう。
①の動機は、採用担当者があなたの熱意やモチベーションを見るポイントとなります。
②の目標から、採用担当者はあなたが仕事をする際の姿勢やモチベーションを読み取ります。
③の取り組みと結果は、あなたが問題を把握し解決するためにどんなアプローチをとるのかを示す手段になります。
そこから何を得たのかをまとめる
①動機・②目標・③取り組みの後は、そこから何を得たのか(④結果)をまとめてみてください。
結果には、「社会に出てからも活かすことができる学び」や、「その経験で活かされた人柄」を書くと良いでしょう。
以上を踏まえて、ガクチカのテンプレートをご紹介します。
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結論:私は学生時代◎◎◎◎に力を注いできました。
動機:私が◎◎◎◎を始めたきっかけは、◎◎◎◎です。
目標:◎◎◎◎という目標を掲げて、◎◎◎◎活動を始めた。活動の中で一番困難だったことは、◎◎◎◎だった。
取り組み:そこで◎◎◎◎という背景から、◎◎◎◎という対策をとった。
結果:その結果◎◎◎◎の目標を達成できた。この経験では◎◎◎◎が活かされ、最終的に◎◎◎◎に繋げられた。この経験から、◎◎◎◎が大切だということを学べた。
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このテンプレートにそって文章の構成をつくり、肉付けしていきましょう。
身近なネタをガクチカに!参考になる例文2パターン

これまで、「「ガクチカがない」人はいない」から「自分だけのガクチカの見つけ方」まで解説してきました。
「自分にはガクチカがない!」と思っていた理系就活生の方も、自分らしいガクチカが見えてきたのではないでしょうか。
最後に、「身近なネタをガクチカに!参考になる例文2パターン」を紹介します。
①普段何気なくやっていること「毎日の弁当作り」②今から作れるガクチカ「アルバイト」をテーマに、それぞれ例文を用意しました。
これからガクチカを作るときに、ぜひ参考にしてみてください!
弁当作りをアピールするガクチカ
私は、学生時代に一日も欠かさず弁当を作り続けるという目標を達成しました。
この日課を始めたばかりの頃は、私は包丁もうまく扱えませんでした。その上、早起きが苦手でした。目標の達成には、計画的な買い物と前日の下準備、それから規則正しい生活が重要であると分析しました。土日に計画的に買い物をすることで食費を抑え、一気に下ごしらえと冷凍をすることで料理に取り組む。うまくいかなかった料理は必ずおいしいと思えるまで作り直して、何が原因かを突き止める。
結果、いつしか危なげなく包丁を使えるようになり、あれだけ嫌いだった早起きも苦ではなくなって、料理のスピードも上がりました。実家に帰省したときは、両親に料理を振る舞えるまでになりました。
この経験から、私はコツコツと粘り強く一つのことに取り組むことの重要性と、目標のためには事前の計画と準備が必要なことを学びました。
アルバイト経験をアピールするガクチカ
私は、ホテルの配膳係のバイトに力を入れました。
ホテルには、日々さまざまなお客様がいらっしゃいます。従業員にとっては慣れ親しんだ毎日であっても、ホテルに来るお客様にとってはその一日は特別な日であることが多いです。何でもない一日なのか、ほかに替えがきかない一日なのか、私はお客様を注意深く観察するようになりました。そして、自分の仕事はただ料理を運ぶ仕事ではなく、お客様の人生に寄り添うものだと考えるようになりました。具体的には、常連のお客様の顔だけでなく記念日を覚え、何気ない所作を意識し、効率よりもお客様のペースを優先した配膳を心掛けました。時には、ベテランの配膳係の動きをまねするために家で練習もしました。
結果、私は心地よいサービスを提供した配膳係として表彰されました。この経験から、自分が相手に求められているニーズを理解し、自分がいったい何ができるのかを考えながら行動することが大切だと学びました。
関連記事:就活始めたての方必見!ガクチカ例文集
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系就活】ガクチカに書けるエピソードがない!今からでも間に合う自分らしいガクチカの見つけ方」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・「ガクチカがない」人はいない
①企業が知りたいのは結果に至るまでのプロセス
②普段何気なくやっていたこともガクチカになる
・今からガクチカを作りたい理系就活生にオススメの方法
①インターンシップに参加する
②資格を取得する
③アルバイトを始める
・自分だけのガクチカの書き方
①自分の中にある学業・習慣・趣味の話題を書き出す
②結論を設定して動機・目標・取り組みを書いてみる
③そこから何を得たのかを纏める
・身近なネタをガクチカに!参考になる例文2パターン
①弁当作りをアピールするガクチカ
②アルバイト経験をアピールするガクチカ
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