こんにちは。理系就活情報局です。

理系就活生なら、誰もが一度は「大学院進学」か「学部卒で就職」で悩んだことがあると思います。

どちらにもメリットとデメリットがあるからこそ、より悩んでしまいますよね。

「自分には進学と就職のどちらが合っているんだろう?」

「就活と進学を並行して行うことはできる?」

そんな悩みを持つ理系就活生向けに、今回は、進学と就職それぞれのメリット・デメリット・向いている人について解説していきます!

▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る

理系の大学院進学率は高い?

理系の大学院進学率は高い?

理系にとって大学院進学は身近な選択肢

令和3年の「学校基本調査」によると、大学卒業後に進学した人は卒業者583,518人中68,776人でした。全体の進学率は11.8%となります。

(参考:令和3年「学校基本調査」)

全体の進学率を確認したところで、次は理系の大学の進学率を見てみましょう。

ここでは、サンデー毎日実就職率ランキングにランクインしているほど就職に強い、芝浦工業大学を取り上げます。

芝浦工業大学「卒業生進路結果(就職・進学)(2022年3月卒業生)」によれば、学部ごとの進学率は以下になります。

・工学部:26.1%

・システム理工学部:40.7%

・デザイン工学部:26.7%

・建築学部:53.6%

全学部の進学率は38.2%となっており、芝浦工業大学では学年の4割近くが進学していることになります。

全国の学生の進学率が11.8%であることを鑑みると、理系の進学率は高いと言えるでしょう

理系が学部卒で就職する場合

理系が学部卒で就職する場合

学部卒で就職するメリット

理系が学部卒で就職するメリットは、院卒に比べて、2年早く社会経験を積めることです。

学部卒は大学院に進学する人よりも早く社会に出るため、2年間の社会経験の差が生まれます。

学部卒の場合、新卒採用では「今後のポテンシャル」を考慮して評価されます。

これから成長していく人材を採用するため、院卒よりも学部卒に求められる専門性やスキルは低くなります。

専門性にこだわらない人や、院卒を対象とした職種に就きたいと思ってない場合は、少しでも早く実務経験を積める学部卒での就職のほうがメリットがあると言えます。

また、大学院に進学しないことで、学費もかかりません。

給与も入るので、早く収入を得たい人にも就職がおすすめです。

学部卒で就職するデメリット

理系が学部卒で就職するデメリットは、院卒に比べて、専門的な職種に就く可能性が狭まる場合があることです。

研究職や技術職は、理系就活生が目指す職種の中でも、とりわけ専門的な知識や技術を求められる仕事です。

研究職の採用は、学部卒よりも大学院卒を求める企業も少なくありません。学部卒よりもより専門的に研究した人材の方が、即戦力となるからです。

研究職や技術職への就職を希望する人は、志望する企業の募集要項を確認してみることをおすすめします。

学部卒で就職するならこんな人

学部卒で就職する方が向いているのは、

・早く社会に出て、経験を積みたい人

・早く社会に出て、自分で収入を得たい人

・就職に専門的な知識や技術を重視しない人

・専門外の職業に就きたい人

です!

▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る

理系が大学院に進学する場合

理系が大学院に進学する場合

大学院に進学するメリット

理系が大学院に進学するメリットは、専門的な知識や技術が身につき、専門性が求められる仕事に就きやすくなることです

大学院では、学部よりも専門性が深く、高度な研究に取り組みます。

そのため、「もっと知見を深めたい!」「より詳しく勉強したい!」人にとっては、最高の環境です。

大学院で学んだ専門的な知識や技術を活かし、研究職や技術職のような専門性が必要とされる職業に就職する人も少なくありません。

また、企業にもよりますが、院卒の場合、就職時の初任給は学部卒よりも高い傾向にあります。特に、専門性を持つ人材を採用したい研究職をめざしたい場合は、進学した方が採用面・給与面でもメリットがあるでしょう。

大学院に進学するデメリット

理系が大学院に進学するデメリットは、学部卒に比べ、社会に出るタイミングが2年遅くなることです

社会に出る時間が遅くなる分、社会人経験という面で院卒は学部卒に遅れを取ってしまいます。学部卒で就職した人と比べて、社会人経験に差がでてしまうことを理解しておきましょう。

また、大学院には学費がかかります

理系の場合、文系よりも学費が高い傾向にあり、進学後は研究で忙しくなるため、学費を稼ぐためにアルバイトをするのも難しいでしょう。

奨学金も視野に入れながら、費用面で進学が可能な経済状況なのか、一度チェックしてみてください。

大学院は、理系就活生が思っている以上に時間のやりくりがハードです。

特に修士課程1年次は、単位の取得と研究を並行して行いながら、就活もしなければなりません。

進学してから後悔しないためにも、進学前に大学院の先輩に相談してアドバイスをもらってみることをおすすめします。

大学院に進学するならこんな人

大学院に進学する方が向いているのは、

・研究が好きで、より専門性の深い勉強をしたい人

・専門的が求められる職業に就きたいと考える人

・忙しくても研究と就活を両立するべく頑張れる人

です!

▼あなたに合った企業の情報が届く▼
TECH OFFERで優良オファーを受け取る

就活と進学を並行して行う時のポイント

就活と進学を並行して行う時のポイント

これまで、「理系の大学院進学率は高い?」から「理系が大学院に進学する場合」まで解説してきました。

進路に迷っている理系就活生に向けて、最後に就活と進学を並行して行う時のポイントについて解説します。

スケジュール管理を徹底する

就活と進学を並行して行う時のポイント1つ目は、スケジュール管理を徹底することです。

理系学生は忙しく、研究や授業などに追われる生活を送っています。

そのため「就活のための時間を作れない」と思ってしまいますが、卒業と就職をする時期は進学した時点で決まっています。

エントリーの機会を逃してしまうと、その会社の選考に参加する機会が失われてしまいます。

・どのくらいの時期に業界を絞るのか?

・どのくらいからインターンシップなどが始まるのか?

・本選考はいつ始まるのか?

など、就活スケジュールを確認して、エントリーのタイミングを逃してしまわないように気をつけましょう。

逆求人型サービスを活用する

就活と進学を並行して行う時のポイント2つ目は、逆求人型サービスを活用することです。

理系就活生は大手ナビサイトとは別に、理系に特化した就活サイトや逆求人型の就活サービスを利用してみましょう。

特におすすめしたいのは、理系に特化した逆オファー型のサイト「TECH OFFER」です。

「TECH OFFER」は、プロフィール情報を登録しておくだけで、自分とマッチする企業からのオファーがもらえます。

就職か進学かを決めるのは、自分の将来の選択肢を増やしてからでも遅くありません。

学部卒・院卒を積極的に採用したい企業も利用していますので、まずは登録して、企業からのアクションを待ちましょう!

========= 会員登録はこちら ========

就活の先延ばしで進学を選択しない

就活と進学を並行して行う時のポイント3つ目は、就活の先延ばしで進学を選択しないことです。

就職活動がうまくいかないと、気持ちが落ち込んできて、「大学院に進めば、就職浪人するよりもいいのでは……」と考える人もいるかもしれません。

就職活動がうまくいかないからという理由だけで進学を決めてしまうと、研究に熱意を持てないなど、進学後に後悔する可能性があります。

大学院進学は、費用も時間もかかります。

学部卒・進学それぞれのメリット・デメリットを比較して、その場しのぎの選択になっていないか、しっかり検討してみましょう。

まとめ

大学院進学が身近な選択肢だからこそ、理系就活生の多くは進路に悩みます。

中には、就職活動を始めて、研究への思いが深まった人もいると思います。

「自分が何をしたいのか」「将来どんなキャリアを作っていきたいのか」を考えて、自分に取って最良の道を選びましょう。