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「理系の人材不足で悩んでいる」「理系を採用したいが上手くいかない」
近年ますます求められるようになった理系の人材。一方で人材不足に悩まされている企業も多くあります。この記事では、理系の人材不足の解消法について解説しています。
理系の人材不足は企業の認知度向上と母集団形成が大切です。今回は人材不足の原因とともに成功事例とそれに基づいた対策を紹介します。
理系採用に強い『TECH OFFER』だからこその、実際の採用で活かせるものばかりです。ぜひ採用活動の参考にしてください。
理系が人材不足となっている理由
近年、採用の場面で理系の人材が不足していると言われてます。事実、採用において思うように理系の人材を採用できず、苦戦している企業が多くあります。
なぜ理系ばかりが人材不足となるのでしょうか。その理由は以下の4つが考えられます。
- 理系学生の数が少ない
- 大手志向が強い
- 就職活動にかけられる時間が少ない
- 大学や研究室からの推薦で就職している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理系学生の数が少ない
そもそも理系学生は文系学生と比べても少ない傾向にあります。少子高齢化もあり年々減り続けていることから、需要と供給のバランスが合っていない状態です。
全体の母数が減っているのですから、理系学生の数が減っているのも当然と言えるでしょう。また理系は文系と比べると学費が高いという特徴もあります。そのため、理系に進みたいけれど学費の都合で進学できないという層も一定数います。
まとめると、以下が理由です。
- 少子高齢化により子どもの数が減っている
- 理系を選ぶ若者が少ない
- 理系に進むには学費が必要である
一方でIT業界のように理系の強みを活かすことで高い収入を得られる職業もあります。そうした職業が注目されていることから、理系そのものへの人気は高い状況です。
しかし全体を通してみると、現在の日本が抱えている問題がそのまま理系学生の数に反映されていると考えて良いでしょう。
大手志向が強い
理系学生は文系学生よりも大手志向が強い傾向にあります。これは大手企業の方が、潤沢な資金力を持っているためです。自身の研究を活かせる環境を求めると、どうしても大企業が選択肢の筆頭となります。もちろん知名度の高さも関係しています。
一方で地方企業や中小企業は、上記の理由から理系採用の面では不利です。資金力や研究設備では大企業に勝てません。そのため自社がどれだけ魅力的なのかをどうアピールしていくかが、採用の面で重要になってきます。福利厚生や働き方改革など、内部からの改善も必要になるでしょう。
理系の人材を採用したい地方企業や中小企業は、自社の認知度向上とともに魅力的と感じる部分を作らなければなりません。採用において非常に厳しい状況だといえます。
就職活動にかけられる時間が少ない
理系学生と文系学生は、スケジュールが大きく違います。そのため就職活動にかけられる時間が少ないというのも、思うように採用できない理由の1つです。
文系学生が一斉に就職活動を始める期間、理系学生は研究をしています。研究は長い時間と労力がかかるため、就職活動は研究の空き時間で進めるのがやっとです。研究第一として考えなければいけないこともあり、遠方の説明会や面接にもあまり参加できません。
研究が一段落する頃にはほとんどの人が就職活動を終えているため、希望の企業が募集を修了している場合があるほどです。
これらのことから理系学生を採用する際は、理系学生に合わせたスケジュールを組まなければいけません。文系学生と同じ採用スケジュールでは、人材不足の解消は難しいと言えるでしょう。
大学や研究室からの推薦で就職している
理系学生の就活は求人情報掲載サイトを経由してのものだけではありません。大学や研究室からの推薦で就職を決めてしまう場合も多くあります。これは理系学生ならではといえます。
つまり企業が理系の人材を思うように採用できないのは、そもそも理系学生が就活市場に出ていないからなのです。そのため企業は市場に出てきた数少ない理系学生を取り合う形となり、ますます採用が難しくなっています。
大学や研究室から推薦されるのは、理系学生にとってもプラスです。推薦を受けることで以下のメリットがあります。
- 就活に割く時間が減り、研究に集中できる
- 信頼できる人たちからの推薦なので安心できる
- OB・OGからの推薦なら企業の内部が良くわかる
このように推薦を受けない理由がないほどです。そのため企業は、大学や研究室と接触してパイプを作っておく必要があります。
一朝一夕でできることではないので、中長期的なスパンで信頼を勝ち取っていきましょう。
理系の人材不足を解消できた事例2選
理系の人材不足に悩む企業は多くあります。しかし一方で、人材不足を解消できた企業もまた存在します。ここからはどうやって人材不足を解消したのかを事例を元に解説します。
- JCOM株式会社
- 株式会社NTTデータニューソン
どちらもそれぞれ理系学生の確保で悩んでいた企業です。ぜひ参考にしてください。
JCOM株式会社
JCOM株式会社は、地域の総合サービス事業者として、日本全国にケーブルテレビなどのインフラサービスを提供している企業です。CMも流れていたのでご存知の方も多いでしょう。
一方でJCOM株式会社は、理系職種のイメージがつきにくいという悩みを抱えていました。採用において母集団形成ができていなかったのです。合同説明会に参加しても理系学生の採用をしていることを知らない学生も多く、人数の集まりが悪い状態でした。何らかの接点を設けることで、ようやく事業内容が伝わるほど、学生には浸透していない実状です。
そこで導入したのが『TECH OFFER』。理系学生に特化したダイレクトリクルーティングで、直接学生へ採用活動をする方針に切り替えました。特に活用したのが、欲しい人材へ自動でオファーを贈って食える自動オファー機能です。
結果、自社が求めるボリュームゾーンの理系学生へ効率的にアプローチができ、採用に成功しています。
参考記事:「理系特化型で母集団形成に成功!自動と手動の良いとこどりで工数削減」
株式会社NTTデータニューソン
株式会社NTTデータニューソンは、NTTデータグループの一員であり、グループ企業の案件以外にも多くのプライム案件を手がけている企業です。エンジニアが多数在籍・活躍しています。
NTTデータニューソンは技術力を武器にしている企業であるため、理系人材の中でも特にしっかりした技術を持っている学生の採用を望んでいました。希望が高いことから採用が難航し、更に興味を持ってくれた学生がいても、NTTデータグループの別の企業に内定を決められてしまうといった事態に発展していたほどです。
そのためナビ媒体や人材紹介サービスでは自社が求める人材となかなか出会えず、理系学生の採用で苦戦していました。
そこで自社から直接希望の理系学生にオファーを送れる『TECH OFFER』を導入。自動オファー機能を使って、自社の魅力を直接学生に伝える方向に切り替えました。
結果、自社が望む人材の採用に成功しています。
参考記事:「マッチ度の高い学生にアプローチできたことで精度の高い採用活動を実現」
理系の人材不足を解消するための対策
理系の人材不足を解消するための対策はいくつか存在します。理系学生の場合、採用面でネックとなってくるのが知名度と就活スケジュールの違いです。
これらを解消するためには、以下の対策が有効といえます。
- 自社の魅力を積極的に伝える
- 研究結果を活かせるエントリー方法を作る
- ダイレクトリクルーティングを導入する
それぞれどのような対策か具体的に解説します
自社の魅力を積極的に伝える
大手志向の強い理系学生に対して、資金力や設備でどれだけアピールしても中小企業では難しい部分があります。そこで活用したいのが、自社の魅力を積極的に伝えてアピールすることです。
特に理系学生は、研究で就活のための時間をなかなか作れません。それなら企業の方から動きましょう。そうすることで理系学生が参加しやすい状況を作るのです。
具体的な方法としては、以下がオススメです。
- 大学で企業説明会を行う
- 面談のような気軽に話せる機会を作る
- Webを使って遠距離で対応できるようにする
重視したいポイントは、学生が参加しやすいかどうか。特に遠出の必要がなくなることは、時間の面でも費用の面でも学生にとっては嬉しいポイントです。
中でも大学の企業説明会はなるべく実施しましょう。学生への接点はもちろん、大学との関係性も構築できます。理系学生は大学・研究室からの推薦で就職を決めることが多いため、関係性作りは重要です。
研究結果を活かせるエントリー方法を作る
理系学生の採用において研究結果は大切な要素です。そのため研究結果を活かせるエントリー方法を作るようにしましょう。場所は自社のHPがオススメです。学生が就活にかける手間を大きく軽減させることができます。
学生が研究テーマを発表・提出する際、企業によってエントリー方法が違うと、それに合わせてデータや内容を加工しなければなりません。就活に本腰を入れようと考えている理系学生にとっては、それは大きな壁です。
そのため理系学生が応募しやすいエントリー方法を作ることで、煩わしいと感じる部分を取り払ってしまいましょう。そうすることで、他の理系学生が応募してくれる可能性も高くなります。
就活において他の学生の口コミは大きな効力を発揮するため、細かい部分にまで気を使うことで、思わぬ効果を発揮してくれます。
ダイレクトリクルーティングを導入する
理系の人材になかなかアピールできない場合は、ダイレクトリクルーティングを導入するのもオススメです。中でも理系採用に特化したものなら、効果的にアプローチができます。サービスによっては研究室や研究内容など、自社が求める人材を細かく設定することも可能です。
理系の人材に直接オファーしコンタクトを取れるため、認知度の低い企業であっても学生へアピールできるメリットがあります。母集団形成はもちろん、相性の良い学生へのアプローチもできるため、効果は期待できます。
他の求人方法と併用しながら効果的に活用しましょう。
理系の人材不足で困っているなら『TECH OFFER』
昨今、理系の人材不足は様々な企業が抱えている悩みの1つです。その理由は様々なものがありますが、少子高齢化や資金不足など環境に由来するものが大きく関係しています。
更に理系学生は大手志向が強いことから、地方企業や中小企業は採用面において不利な地点にいます。
そのため理系の人材不足を解消するには、自社の魅力を積極的に伝えることはもちろん、理系学生がエントリーしやすい環境を整えるようにしましょう。
中でもオススメなのがダイレクトリクルーティングです。理系学生に特化した『TECH OFFER』なら、自社が望む人材に直接アプローチができます。自動オファー機能を使えば、効率的な採用も可能となります。理系人材の採用で強い味方となってくれるので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。