理系学生の新卒採用単価は高騰!採用単価を減らすポイントを紹介

近年は人手不足や少子化の影響もあり、新卒採用は売り手市場です。
特に理系学生は数が少ないので、より強い売り手市場の傾向となっています。
理系学生への強いニーズは採用難易度を上げると共に、採用単価の高騰につながっています。
高騰する理系学生への新卒採用単価ですが、採用担当者であれば少しでもコストを下げたいはずです。
しかし、実際にどうやってコストを下げるのか、わからないという方も多いでしょう。

今回は理系学生の新卒採用単価を減らすポイントを解説していきます。
また新卒採用にかかる費用や理系学生を採用すべき理由をあわせて解説します。
この記事を参考にし、理系学生の新卒採用単価を少しでも抑えていきましょう。

理系学生の新卒採用単価は高騰中!

2019年度のデータによると、新卒採用にかかった採用単価の平均はおよそ93.6万円です。
出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所「就職白書2020」
ただし、このデータは文系・理系が混合したデータになります。

しかし、理系学生の新卒採用単価は以下3つの状況から今後も上昇していくといえるでしょう。

  • 新卒の採用単価は高騰している(平成18年度は71.5万円)
  • IT・DX化やSDGsへの取り組みにより科学技術を扱える理系人材への需要増加
  • 少子化に伴う、さらなる理系学生の減少

ポイントは2つ目の科学技術を扱える人材です。

企業の発展や企業のDX化にはIT技術は欠かせないため、IT技術を専門とする理系学生へのニーズはまさにうなぎ登りです。
またSDGsといった環境への配慮が求められているため、エネルギーや環境科学といった分野を扱える学生の需要も増えています。
企業がIT技術や環境への配慮を必要とする流れは今後も変わらないでしょう。
そのため、IT技術やデータ分析、エネルギー、環境科学など扱える理系学生へのニーズは増え続けます。
ニーズが高まれば、必然的に理系学生の新卒採用単価は高騰し続けるでしょう。

新卒採用にかかる費用

この章では新卒採用にかかる費用の内訳を紹介します。
人件費や会場費、印刷代など新卒採用は私たちが想像する以上にコストがかかっています。

  • 新卒求人サイトへの掲載料
  • 合同説明会・イベント参加費
  • 会社説明会の実施費用
  • 人材紹介会社への成功報酬
  • インターンシップ中の報酬
  • 内定者の懇親会費・研修費

順番に解説していきます。

新卒求人サイトへの掲載料

インターネットでの就活が当たり前になっている時代なので、新卒求人サイトへの掲載は欠かせません。
特に多くの学生を集めて、採用にかけたい場合はうってつけの方法といえるでしょう。
新卒採用にかかる費用の中で一番コスト高になりがちなのが、この新卒求人サイトへの掲載料です。
掲載するための基本料金は100~150万円程度がかかります。
オプション機能を追加すれば、さらに費用がかかるので決して安い買い物とはいえないでしょう。
新卒求人サイトへの掲載に伴い、自社ホームページの改修も必要な作業になります。
学生が企業研究をするために、必ずホームページには目を通します。
洗練されたデザインとまではいかないまでも、

  • 企業理念
  • 事業内容
  • 会社概要
  • 社員の声

以上の項目はきちんと記載されたサイトにするとよいでしょう。

合同説明会・イベント参加費

大規模な会場で開催される合同説明会やイベントは、学生に自社を直接知ってもらうことができる貴重な機会です。
新卒求人サイトへの掲載料とまではいかないまでも、合同説明会・イベントに出展する費用も決して安くはありません。
地域によって値段の格差がありますが、およそ20~100万円前後の費用がかかります。
また合同説明会・イベントには会社案内のパンフレットは欠かせません。
会社案内の製作費用や印刷費も合同説明会・イベント出展時にはかかります。

会社説明会の設置費用

合同説明会・イベントでは自社をアピールする時間が限られているため、単独で会社説明会を開く企業もあるでしょう。
会社説明会はより時間をかけて自社をアピールする機会にもなり、目ぼしい学生をチェックする機会にもなります。
自社で説明会を開催できれば大きな費用はかかりませんが、貸会議室などを借りる場合には箱代がかかります。
地域によって差はありますが、50名程度が収容可能な会議室であれば、1時間で1~2万円前後です。200名程度が収容可能な会議室であれば、1時間で5~10万円前後が必要になります。

人材紹介会社への成功報酬

近年は中途採用のみならず、新卒採用にも人材紹介会社を使う企業が増えています。
人材紹介会社の仲介することで、より厳選された人材の採用につながります。
また人材紹介会社を利用した採用は成功報酬のため、初期費用がかからない点は大変魅力的です。
成功報酬は1人あたり50~100万円前後になります。
新卒求人サイトへの掲載料と比べると安価にみえますが、採用人数によっては人材紹介会社を利用した場合の方が割高となります。

インターンシップ中の報酬

採用前に一時的に企業で働いてもらう、いわゆるインターンシップも近年のトレンドです。
面接ではわからない言動や姿勢、スキルなどを確認できるため、採用のミスマッチ削減に役立ちます。
インターンシップとはいえ、労働には違いないので報酬は必ず支払う必要があります。
報酬の形態として日給や月給、時給がありますが、一番多いのは時給制です。
時給はおおよそ1,000~2,000円前後となるケースが一般的です。

内定者の懇親会費・研修費

内定後にかかる費用も新卒採用にかかる費用になります。
例えば、内定者懇親会や研修費です。
入社後に一日でも早く戦力となってもらえるように、内定後の研修に力を入れる企業は増えています。
外部に研修を依頼するのであれば、1人あたり1万円前後は見積もるとよいでしょう。

それでも理系新卒を採用に投資すべき理由

理系学生の新卒採用単価が高騰し続ける中、それでも理系新卒の採用に投資すべき理由は競争に打ち勝っていくためです。
インターネットが普及して以降、ビジネスのスピードはとてつもない速さで進むようになりました。
いかにビジネスのスピードが速くなったのかを象徴する表あります。
以下の表はサービス・商品が、ユーザー数5,000万人を獲得するまでにかかった時間を表しています。

商品・サービスユーザー数5,000万人を獲得するまでにかかった時間
飛行機68年
クレジットカード28年
テレビ22年
パソコン14年
YouTube4年
Twitter2年
ポケモンGO19日
出典元:steemit/@johnnywingston

注目すべきは、やはりインターネットの普及以降のスピードです。

飛行機が数十年かかったのに対し、近年登場したサービスはわずか数年・数日で人々にいきわたりました。
人々に商品・サービスが定着すると、次第に陳腐化していきます。
つまり、商品・サービスの登場から定着、陳腐化のサイクルが異常に速くなったのが現代です。
常に新しい商品・サービスを生み出していくためには、時代に対応するテクノロジーを扱える必要があります。

そのために理系人材が必要なのです。
理系新卒の採用単価が高騰し続ける中でも、競争に打ち勝っていくためには時代が必要とするテクノロジーを扱える人材が必要です。

理系新卒の採用単価を減らすには

この章では理系新卒の採用単価を減らすポイントを3つ紹介します。

採用単価は採用にかかった費用を採用人数で割った数値です。採用単価を抑えるには、採用にかかった費用を減らすか、採用人数を増やす必要があります。
新卒求人サイトへ募集要項を掲載し、会社説明会を開くという従来の方法も悪くはありません。
しかし、従来の方法を工夫しても採用単価が減らないという場合には、ぜひ紹介するポイントを実践していただければと思います。

成功報酬型の採用

理系新卒の採用単価を減らすポイントその1は、成功報酬型の採用です。

人材紹介会社を利用した採用は成功報酬で、1人あたりおおよそ50~100万円前後がかかります。
対して、新卒求人サイトへ募集要項を掲載し、会社説明会を開くという従来の方法は100~200万ほどかかります。
大量に理系新卒を採用したい場合には、従来の方法が採用単価を抑えられます。
しかし、少数であれば成功報酬型の採用の方が採用単価を抑えられるでしょう。
さらに従来の方法では良い人材が採用できると限りません。また人材が採用できないまま費用だけかかり、終わる可能性もゼロではないのです。
成功報酬型の採用であれば、確実な人材確保の場合のみ費用がかかるため、従来の方法よりおすすめです。

リファラル採用

理系新卒の採用単価を減らすポイントその2は、リファラル採用です。

リファラル採用とは自社で働く社員から人材を紹介してもらう手法で、近年注目を集める手法です。
リファラル採用は従来の方法や成功報酬型の採用に比べて、圧倒的に採用単価を抑えられます。
新卒求人サイトへの掲載や成功報酬など大きな費用がかかる部分がないため、採用単価が抑えられるのです。
また実際に働く人から会社の魅力やリアルな実情を知れるため、入社後のミスマッチが減少するメリットもあります。

ダイレクトリクルーティング

理系新卒の採用単価を減らすポイントその3は、ダイレクトリクルーティングです。

ダイレクトリクルーティングは理系学生へ企業が直接オファーするサービスです。
ダイレクトリクルーティングは学生と直接コミュニケーションが取れるため、入社後のミスマッチが格段に減ります。
入社後にミスマッチが発生し、早期で退職されるのは採用費用が無駄になってしまいます。
数あるダイレクトリクルーティング・サービスの中でおすすめなのが、TECH OFFERです。

TECH OFFERの特徴は大きく3つあります。

  • 新卒理系採用に特化している
  • 企業が必要とするスキル・知識を持った学生にターゲットが絞れる
  • 理系学生と直接コミュニケーションが取れる

企業が”今”必要としている理系学生の採用にフィットしているのが、TECH OFFERです。

まとめ

ここまで理系学生の新卒採用単価を減らすポイントを解説してきました。
理系学生の採用単価は今後、ますます高騰する傾向にあります。
その中でも理系新卒の採用単価を減らすポイントは3つあります。

  • 成功報酬型の採用
  • リファラル採用
  • ダイレクトリクルーティング

理系学生の採用は企業が競争に打ち勝つための必要な投資です。

採用単価を少しでも抑える工夫をしつつ、採用を続けるようにしましょう。