キーエンスは理系採用に強い?理系人材を確保する方法を紹介

「日本一給料が高い企業」
キーエンスを調べると真っ先に出てくるキーワードです。

日本を代表する電子部品メーカーであるキーエンスは、理系採用に力を入れています。
キーエンスは理系学生からの知名度も高く、理系採用を有利に進めることができる企業の一つです。

本記事では理系採用市場で、キーエンスと対等に渡り合うための採用手法について解説します。

キーエンスの特徴

キーエンスは、センサを中心としたFA(ファクトリー・オートメーション)の分野で業界をリードしているトップメーカーです。
2022年2月現在、世界的に半導体不足の状況が続いており、オムロンや富士電機といった電子部品の大手メーカーさえも欠品で出荷ができない状況となっています。
半導体が不足する状態でも、当日出荷を死守しているのがキーエンスです。
キーエンスは、どのような特徴を持つ企業なのか、確認していきましょう。

圧倒的な営業利益

キーエンスは冒頭でも紹介したとおり、「日本一給料が高い企業」として有名です。
社員の高額な給料の源泉となるのが、圧倒的な営業利益だといえます。
キーエンスの2021年に公開している業績は、売上高5,381億円、営業利益2,768億円、営業利益率51.4%です。
参考:キーエンス経営情報より

競合であるオムロンの2021年度業績は、売上高6,555億円、営業利益625億円、営業利益9.5%なので、利益においてキーエンスが圧倒していることが分かります。
参考:オムロン業績推移より

オムロンも日本を代表する電子部品メーカーであり、営業利益率9.5%は決して悪い数字ではありません。
キーエンスの営業利益率51.4%は桁違いの数字であると認識しておきましょう。

合理的なファブレス経営

キーエンスは合理的なファブレス経営を行っていることで有名です。
ファブレスとは工場(fabrication facility)を持たない(less)という意味となります。

キーエンスは電子部品のメーカーですが、自社で工場を保有していません
製品の設計や開発に特化したビジネスモデルであり、生産は全て外部企業に委託しています。
ファブレス経営を行うことで、自社で保有する設備を最小限に抑えることが可能です。
多くの協力企業とのパイプがあるキーエンスでは、市場変化に対応しやすく、常に合理的な生産ができるのが最大の特徴だといえるでしょう。

またキーエンスは「業界初」や「世界初」の新商品の開発にこだわりがあります
他社が発売していない新商品を、いち早く市場に投入することで、ユーザーを獲得して、圧倒的な営業利益を確保しているのが特徴です。

キーエンスが理系採用に強い理由

圧倒的な営業利益を誇るキーエンスは、理系採用を積極的に行っています。
キーエンスが理系採用に強い理由を確認していきましょう。

知名度が非常に高い

今、キーエンスが理系採用に強い最大の理由は、知名度が非常に高いことだと言えるでしょう。
キーエンスはFA(ファクトリーオートメーション)機器のトップメーカーであり、基本的にBtoBビジネスを行っています。
工場で使用されるFA機器は、私たちが普段生活していても触れる機会が少ないものです。
一般的にはBtoCを行う企業の方が、知名度が高いといえるでしょう。

しかし、就職活動を行う学生の多くがキーエンスのことを知っています
「キーエンスは30代で家が建ち、40代で墓が立つ」というフレーズもインターネット上に流れており、内容はともかく知名度が高い証拠だといえるでしょう。
キーエンスは、圧倒的な知名度により、毎年多くの理系学生が応募します。

理系学生の母集団形成が自然とできるため、キーエンスは理系採用に強いと言って間違いありません。

平均給与が高い

キーエンスの魅力のひとつに、従業員の平均給与が高いことが挙げられます。

前述したとおり、キーエンスは他のライバル企業と比較して、圧倒的な営業利益を誇ります。
営業利益を従業員に還元しており、入社して間もない20代の従業員でも1,000万円を超える年収を手にすることが可能です。
ダイヤモンドや東洋経済などのビジネス雑誌が特集する平均給与ランキングでも、キーエンスは常に上位にランクインしています。

平均給与が高いため、キーエンスは激務のブラック企業だとイメージする人も多いかもしれません。
しかし、実情は圧倒的な営業利益を確保しているからこその高賃金だといえます。
合理的なファブレス経営と、無駄を省く徹底管理によって、圧倒的な営業利益の確保を実現してるのです。

キーエンスの理系職種

実際にキーエンスの理系職種について確認していきます。
キーエンスが求める理系人材が、どのようなタイプの人材かが分かるようになるでしょう。

商品開発

前述したとおり、キーエンスは高い収益性を確保するために、「世界初」や「業界初」の製品にこだわりを持っています。
「世界初」や「業界初」を生み出す要となるのが、商品開発職です。
キーエンスの商品開発職は、国内・海外を問わずユーザーから直接ヒアリングを行います。

実際に機器を使用するユーザーの声を聞き、一歩先の潜在ニーズを形にするのが、商品開発の仕事です。

技術営業

キーエンスにはCE(Consulting Engineer)と呼ばれる技術営業職が存在します。
営業職と開発職の特色をあわせ持つような職種であり、営業担当一人では解決の難しい案件の、技術支援や提案、サポートを行う職種です。

技術営業は担当する領域ごとに分かれており、プログラムに使用するソフトウェアの開発なども担当します。

生産技術

キーエンスはファブレス経営で有名です。自社で工場は持っていませんが、生産技術職も存在します。
キーエンスの生産技術職は、国内・海外の協力工場と連携し、生産ラインの構想から、生産設備の開発から立ち上げを行う職種です。

ファブレス経営を行うキーエンスでは、社内で開発した商品を、全て協力工場で生産します。
生産技術職は「世界初」や「業界初」の製品を量産化するために、キーエンスと協力工場の架け橋となることが重要です。

ICT職

ICTとはInfomation and Communication Technologyの略語であり、情報通信技術のことを指します。
キーエンスの理系職種であるICT職は、社内システムを支える仕事です。

合理的な経営を行うキーエンスにとって、社内システムは非常に重要な存在だといえます。
常に「世界初」や「業界初」を目指すキーエンスにとって、常に最新のデータを扱うことはとても重要です。

キーエンスのDXを支えるのが、ICT職だといえるでしょう。

キーエンスに負けない理系採用を実現しよう

理系学生からの人気も高いキーエンスに負けない理系採用を実現するためには、どうすれば良いのでしょうか?
理系学生を効率的に採用する手法であるTECH OFFERというサービスを紹介します。

ダイレクトリクルーティングでコア人材を確保

TECH OFFERは新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティングツールです。
オファー型の採用手法と言い換えれば分かりやすいかもしれません。
企業はTECH OFFERに登録している理系学生に対して、直接オファーを送ることが可能です。

知名度でキーエンスなどの大手に劣る企業でも、TECH OFFERを使うことで、将来のコア人材となる理系学生にアプローチすることができるでしょう。

ターゲットを絞った理系採用が可能

TECH OFFERは約40,000件の研究室の情報を独自にデータベース化しています。
また登録している理系学生は、約1,000,000件にものぼる技術キーワードと紐づけられていることも特徴の一つです。
企業は自社で必要とする技術を持った理系学生に対して、ピンポイントでオファーを送ることができます。
ターゲットを絞って採用活動することができるため、入社後のミスマッチも少なくなるといえるでしょう。

自社の魅力を直接伝えることが可能

採用広告や採用サイトで伝えきれない自社の技術や魅力は、TECH OFFERを通じて理系学生に届けることができます。
登録している理系学生に直接スカウトを送るスタイルであるTECH OFFERでは、理系学生が関心を持ちそうな内容を厳選して、スカウト文を送ることが可能です。
「知らない企業を知るきっかけとなり、TECH OFFERを通じて就職を決めた。」という理系学生も多く存在します。

TECH OFFERを活用することで、採用広告や採用サイトで募集をかける「待ちの採用スタイル」から、自らオファーを出すという「攻めの採用スタイル」に転じることが可能です。

まとめ

圧倒的な営業利益を確保するキーエンスは、理系学生に人気の企業の一つです。
知名度も高く、競争が激しい理系採用市場においても、キーエンスは存在感を示しています。
キーエンスに負けない理系採用を実現するためには、新卒理系採用に特化したダイレクトリクルーティングであるTECH OFFERのご活用をご検討ください。

独自のデータベースから、自社にマッチした理系人材が見つかるでしょう。
TECH OFFERに関心がある採用担当者様は、ぜひ一度テックオーシャンまでお問い合わせください。