トヨタの学校推薦廃止は理系採用に影響する?今後の理系採用を解説

トヨタの学校推薦廃止は理系採用に影響する?今後の理系採用を解説

日本を代表するカーメーカーであるトヨタ自動車。トヨタは2022年卒の採用活動から「学校推薦制度を廃止する」と発表しました。

新卒理系採用の手法として定着していた学校や研究所の推薦が、トヨタの廃止発表により大きく変わっていく可能性があります。

本記事ではトヨタが学校推薦廃止をすることによる理系採用への影響を解説していきます。今後の理系採用の流れを理解するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

トヨタの学校推薦採用とは?

トヨタの学校推薦採用とは?

理系学生の採用手法のひとつである学校推薦採用は、大手メーカーの多くが活用しています。まずは学校推薦採用の概要を確認していきましょう。

大学や研究室の推薦での採用枠

学校推薦採用とは、大学や研究室の推薦で学生を採用することです。

トヨタを初めとする大手メーカーは、技術的な基礎を学んできた理系学生を採用するために学校推薦採用をこれまで重視してきました。

企業側のメリットは、特定の研究室から採用を行なうので、一定レベル以上の理系学生を採用できることです。推薦される理系学生のことを、同じ研究室に所属していた先輩社員に確認することもできるので、リファラル採用的な要素もあります。

一方でデメリットは、特定の研究室による派閥のようなつながりがてきてしまうことでしょう。新しい技術を発展させていくためには、この関係がしがらみとなってしまう可能性もあります。

トヨタは2022年入社の採用から廃止

これまで学校推薦採用を活用してきたトヨタは、2022年入社の採用から同制度を廃止することを決定しました。これにより、全ての採用を自由応募に一本化させることになります。

トヨタが学校推薦採用を廃止する狙いは、幅広い人材を採用してグローバルでの競争力を高めていくためでしょう。自動車業界は自動運転機能や電気自動車の登場により、大きな変革期に突入しています。これまでの枠組みに捉われない柔軟な開発が必要となってきており、改革の意味も込めて、従来の慣習を打破しようとしているのです。

トヨタの学校推薦廃止が理系採用に及ぼす影響

トヨタの学校推薦廃止が理系採用に及ぼす影響

日本屈指の自動車メーカーであるトヨタが学校推薦採用を廃止することは、理系採用の市場にも大きなインパクトを与えています。トヨタの採用手法変革が理系採用に及ぼす影響について考えていきましょう。

他の企業も学校推薦廃止に追従する

トヨタと同様に他の大手メーカーが学校推薦採用を廃止することが考えられます

インターネットが急速に普及したことにより、家電など私たちが使うものも大きく変わりつつあります。この動きは自動車業界と同様です。つまり、企業はこれまでの技術から一歩先を考える必要が出てきたと言えるでしょう。

学校推薦採用で先輩社員と同じ研究室出身の理系学生を採用すれば、ある一定以上の技術力は確保できます。しかし、全く違うジャンルへの挑戦というのは難しいかもしれません。

自動車だけではなくどの業界もグローバル競争で勝ち抜くために、変革を続けていく必要があります。採用手法もこれまでの手法から脱却する必要があり、トヨタに続く企業はこれから増えてくるでしょう。

理系採用の市場がより活発になる

学校推薦採用を廃止する企業が増えてくると、理系採用の市場はより活発になることが予想されます。

学校推薦採用を経て企業に入社していた理系学生は、これまで理系採用の市場に登場していませんでした。企業が学校推薦採用を廃止し、自由応募での採用を重視することによって、理系学生を採用する競争は激化することが明白です。

自由応募にシフトした大手企業は、これまで採用してこなかった分野の理系学生にも手を出すようになるでしょう。技術のイノベーションを起こすためには、新分野の開拓が必要なためです。

技術のある中小企業にとってはチャンス

トヨタを初めとする大手企業が学校推薦採用を廃止することで、技術のある中小企業にも優秀な理系学生を採用するチャンスが生まれます。これまで大学や研究室とのつながりで採用市場に表れなかった理系学生が、市場に登場してくるためです。採用予算に多額の投資ができる大手企業と同じ採用市場で戦うのは、中小企業にとっては分が悪いことです。しかし、自社の技術力をアピールすることに成功すれば、優秀な理系学生を採用できるチャンスだと言えるでしょう。

新卒の理系採用を成功させるポイント

新卒の理系採用を成功させるポイント

トヨタが学校推薦採用を廃止したことにより、新卒理系採用市場は競争が激化することが予想されます。無事に成功させるためには、一体どうすればよいのでしょうか?成功させるためのポイントを紹介します。

理系学生の特徴を理解する

まずは就職活動を行なう理系学生の特徴を正しく理解することが必要です。理系学生の特徴には下記などが挙げられます。

  • 大手志向である
  • 授業や研究室が忙しく就活に充てる時間が少ない
  • 仕事内容に研究してきたことが活かせるかどうかが気になる
  • 大学院への進学と就職の選択で悩んでいる

多くの理系学生は大手志向ですが、これは将来的な安定を求めること以外にも理由があります。それは就活に充てる時間が少ないほど、多忙であるということです。

文系学生が就活を本格化させる大学3年生後半から大学4年生にかけて、理系学生は授業と研究室の活動が忙しくなります。また大学院への進学と就職の選択肢に悩む人が多いのも特徴でしょう。

就活に充てる時間が少ないため、中小企業の研究や応募まで時間を割くことができていないことが現状です。

トヨタなど大手に負けない魅力を伝える

大手志向である理系学生に振り向いてもらうためには、トヨタを初めとする大手企業に負けない魅力を伝えることが大切です。

理系学生の中には仕事内容に研究してきた分野が活かせるかどうかを重視する人も多くいます。これらの学生に魅力的なコンテンツを届けることで、関心を持ってもらうことが可能です。

しかし、採用に充てられるコストが大手企業より少ない中小企業にとって、魅力的なコンテンツを理系学生に届けるのは至難の技と言えるでしょう。適切な採用手法について、しっかりと検討する必要があります。

理系学生に考慮したスケジュールを組む

多忙な理系学生に考慮したスケジュールを組むことも、理系採用を成功させるためのポイントです。

選考スケジュールが合わないために、優秀な理系学生から辞退されてしまうのは、本当にもったいないことだと言えるでしょう。決められたスケジュールの中で採用活動を行なうことは大切です。しかし、理系採用を成功させるためには、理系学生の希望に沿ったスケジュールとなるよう柔軟に対応していく姿勢が大切でしょう。

オファー型ツールTECH OFFERという選択肢

オファー型ツールTECH OFFERという選択肢

競争の激化が予想される新卒理系採用を成功させるために、ダイレクトリクルーティングであるTECH OFFERという採用ツールを使う方法があります。

TECH OFFERの特徴を確認してきましょう。

理系学生に特化したオファー型ツール

TECH OFFERは新卒理系学生に特化したダイレクトリクルーティングツールです。いわゆるオファー型の採用ツールであり、企業はTECH OFFERに登録している学生に対して、直接オファーを出すことができます。

サービスに登録している理系学生のメリットは、応募をしていなくても企業からオファーを受けることができる点でしょう。一般的な就職活動をしていたら出会わなかった企業と出会える可能性が増えるため、年々理系学生の登録者数も増えています

強力なデータベースから理系学生を検索

TECH OFFERは約40,000件の研究室データベースと約1,000,000件の技術キーワードという強力なデータベースが特徴的です。

企業は採用活動時に、10件以上の技術キーワードを選定します。その技術キーワードに関連する理系学生を、強力なデータベースからマッチングすることが可能です。

技術キーワードにマッチングした理系学生にのみアプローチができるため、自社への関心度も上げやすく、仕事内容にも興味を持ってもらいやすいと言えるでしょう。

自社の魅力を伝えてミスマッチを防ぐ

TECH OFFERはオファー型の採用ツールであり、理系学生と直接やり取りをすることが可能です。

採用サイトや求人広告だけでは伝えきれない自社の魅力や勤務条件などを細かに伝えることができるので、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

まとめ

トヨタが学校推薦採用を廃止することになり、各企業の採用活動にも変化がありそうです。

IT技術の発展や各企業のDX推進により、新卒理系採用の競争は激化が予想されます。新卒理系採用を成功させるためには、これまで以上に自社の魅力を理系学生に伝えていくことが大切でしょう。

TECH OFFERを活用すれば、ターゲットとなる理系学生にダイレクトに情報を伝えることが可能です。自社の熱い想いや未来への考えをコンテンツによって伝えることもできるでしょう。

TECH OFFERは使って新卒理系採用を成功させましょう。気になる方はテックオーシャンまでお問い合わせください。