こんにちは。理系就活情報局です。
就活で一次面接に通過すれば、次は二次面接が待っています。
新卒の就活では、二次面接が山場だとも言われます。一次面接と比べて何歩も踏み込んだ質問をされるので、一次面接とは違う対策をしなければなりません。
今回は、理系就活生に向けて二次面接の目的や企業がチェックするポイント、二次面接を突破するための対策について解説します。
二次面接対策に不安を感じている就活生の方は、ぜひ参考にして自信を持って面接に挑んでください!
二次面接の位置づけは?
二次面接の攻略方法を考える前に、一次面接との違いや二次面接の目的についてしっかり押さえておきましょう。
企業によって違う
面接の回数は企業によって異なります。面接回数が2回の企業では二次面接が最終面接となり、3回だと一次面接と最終面接の間の面接となります。採用人数に対して多数の応募者がいる場合は、4回以上面接を行うケースもあるでしょう。
ご自身が受ける企業の面接回数について、事前に確認をしておきましょう。
本記事では、面接が3回ある場合の二次面接について解説します。
一次面接との違い
まず、面接官が違います。それゆえ、面接の場の雰囲気も全く異なります。
一次面接では、人事担当者や現場の社員が面接を担当することが多いです。一方、二次面接では、中堅社員や管理職が面接官であるケースが多いので、緊張感を感じるかもしれません。
合格率は企業によって違いはありますが、一次面接である程度絞り込んでいるため、一般的
には二次面接は一次面接より合格率が高い傾向です。とはいえ、二次面接の難易度は一次面接より高くなります。
関連記事:一次面接・二次面接・最終面接の違いを解説!対策法も紹介
関連記事:就活の二次面接の通過率は?二次面接突破のポイントを解説
二次面接の目的
一次面接と二次面接は、面接官が違うだけではありません。
一次面接では身だしなみやコミュニケーション力など基本的なマナーがあるかをチェックし、ふるいにかける目的があります。すなわち、落とす人を見極める場となります。
一方、二次面接は面接官があなたを「採用したいかどうか」を判断し、役員面接へとつなげる面接と言えるでしょう。
二次面接で企業がチェックする4つのポイント
次に、二次面接で企業がチェックする4つのポイントについて解説していきます。
- ・自社とのマッチ度を確認したい
- ・入社意欲・熱意はあるか
- ・自社が求めるスキルがあるか
- ・一次面接の回答と矛盾がないか
自社とのマッチ度を確認したい
二次面接では「自社に入社してほしい人」を見極める場です。したがって、人物像やスキルなどが自社にマッチするかがチェックされます。
人柄が企業の社風に合っているか、企業理念に合った価値観を持っているか、企業に貢献してくれそうかなどを、さまざまな角度から見られます。
「この人と一緒に仕事をしたい」と面接官に思ってもらえることがポイントです。
入社意欲・熱意はあるか
「入社意欲があるか」「熱意があるか」も大事なポイントです。
一次面接でも聞かれた志望動機を、二次面接でも聞かれることが多いです。
採用活動には時間やコストをかけているため、企業は学生の内定辞退を避けたいと思っています。そのため、「この企業にぜったい入社したい」という揺るぎない気持ちを持っている学生を見極めます。
二次面接では、一次面接以上に意欲が伝わるようにしておかなければなりません。
自社が求めるスキルがあるか
企業の理念や社風に魅力を感じていたとしても、その企業で仕事をする上で求められるスキルがない場合は、評価されないことがあります。
二次面接では主に以下の3点が見られます。
- ・企業が求めるスキルがあるか
- ・ポテンシャルがあるか
- ・自社で活躍できそうか
研究職志望で大学や大学院で学んだ内容と合わないなら、今まで経験してきたことをどう研究職として生かせるのか、具体的にアピールする必要があります。
一次面接の回答と矛盾がないか
一次面接と同じ質問をされても、ほぼ同じ答え方をしたり、逆に趣旨が異なることを答えるのはNGです。
二次面接では、面接官が一次面接での学生の受け答えの内容を把握しています。
一次面接と同じ回答では、発展性を感じません。二次面接対策をしていないと思われてしまうかもしれません。
また、回答に矛盾があると信頼を失い評価が下がってしまうリスクがあります。
関連記事:二次面接で一時面接と同じ質問をされたら?対応のコツを解説
二次面接に落ちてしまう人のパターン
二次面接がいつも通過しない就活生は、二次面接のための対策ができていないことも原因の一つと言えます。二次面接に落ちてしまう人のパターンを見て、二次面接対策のヒントにしてください。
業界・企業研究が不十分
一次面接対策と同じ対策で二次面接に臨むと、準備していなかったことを質問される場面が出てきます。
1つの質問に対して答えた内容をもとに、「なぜ」「どのように」などと掘り下げた質問が続きます。
「なぜこの業界なのか」「自社で何をどのように取り組みたいのか」といった質問がされることがあります。
業界・企業研究が不十分だと言葉に詰まり、面接官に「業界や企業のことをあまり研究していない」と受け取られかねません。
自己分析が不十分
自己分析がしっかりできていないと、自分のアピールポイントが絞られていないため面接官に伝わらない結果に終わってしまいます。
自分の強みを明確にできていれば、他の学生にはない自分ならではの魅力を伝えることができます。
自己PRやガクチカ、自分の強み・弱みの質問など、二次面接を受けるライバルの中でも印象に残る受け答えをしなければなりません。
弱い自己PRは次のようなものです。
- ・具体的なエピソードがなく抽象的なもの
- ・内容が多すぎて、印象に残りにくいもの
- ・本当の自分の強みが見えてこないもの
志望動機が弱い
一次面接では、無難な志望動機を話しても突破できたかもしれません。ところが、二次面接ではそうはいきません。
志望動機が弱ければ、入社意欲が低く熱意に欠けると受け取られます。その場合は「内定を出しても辞退されるかもしれない」と思われかねません。
具体的に「弱い志望動機」とは以下が該当します。
- ・他の企業でも使えるあいまいなもの・マニュアルどおりのもの
- ・なぜその企業なのかは明確だが、そこで何をしたいのかが見えないもの
- ・抽象的な表現が多く、具体性がないもの
キャリアプランがあいまい
入社意欲がうまく伝えられたとしても、長期スパンのキャリアプランがあいまいだとプラス評価につながりません。
「人に信頼されるような社員になり、企業の発展に貢献したい」といった抽象的な受け答えしかできない場合は、役員面接に進むのは難しいでしょう。
企業にマッチしていない
企業にはそれぞれの雰囲気や社風があり、求めている人物像があります。自社に合わないと企業が判断すれば、次の選考に進めなくなります。
また、企業の理念や目指す方向性と、学生のやりたいことが合わない場合は、たとえ優秀な学生であっても早期離職につながってしまうことも考えられるため、二次面接を突破できない理由になります。
OBOG訪問やインターンシップを活用したり、企業の求める人物像や社風をよく研究し、自分にマッチして長く働ける企業を探すことも大事です。
二次面接を突破するための4つの対策
「二次面接を突破するのは無理かも」と、ますます不安になった就活生もいるかもしれません。しかし、二次面接で必要な対策をすることで必ず合格に近づいていきます。
面接官が就活生の何を見ているか、どんな人を採用したいと思っているのかという視点を持ちながら対策を立てていきましょう。
では、「二次面接を突破するための4つの対策」を解説していきます。
- ・企業研究を深掘りしよう
- ・自己分析を深掘りしよう
- ・発展的な受け答えを
- ・キャリアプランを具体的に
企業研究を深掘りしよう
「なぜその企業なのか」を面接官に明確に伝えられるよう、競合他社との違いを確認しておきましょう。
企業理念や経営理念、企業が力を入れている事業、職種、その企業の特徴などをしっかり押さえます。その企業でどのような仕事に携わりたいのかを思い描きましょう。企業の最新情報、経営計画なども確認しておきたいポイントです。
「入社したらどんな仕事をしたいか」の問答のあとにも、「なぜですか」「その事業を成功させるにはあなたは何ができますか」…と質問が続くことが考えられます。
「他の企業でもいいのでは?」と質問されるかもしれません。そのときこそ、志望度の高さや熱意を伝えるチャンスです。
企業研究を深掘りしていれば、その企業ならではの魅力や取り組みに自分がマッチすることを具体的にアピールし、面接官に「採用したい」と思ってもらえるよう熱意を伝えられるでしょう。
自己分析を深掘りしよう
自己PRや強み・弱みなどについても踏み込んで聞かれるため、もう一度しっかり自己分析をしておきましょう。
二次面接では、「学生の強みや今までの経験を、自社の仕事で本当に活かせるのか」という観点から評価されます。
企業研究と同じように、「なぜ」を繰り返して回答を掘り下げていくことが欠かせません。
自身の歴史の中で、自分の価値観を大きく変えた出来事や、その経緯などについて振り返り、エピソードとともに整理しておくことをおすすめします。そうすることで、どの角度から質問がきても、面接官を納得させる受け答えができるようになるでしょう。
発展的な受け答えを
すべての質問に対して、掘り下げた受け答えができるようにすることが大事です。
1つの受け答えに「なぜ」を繰り返し、深めていくことを重ねましょう。自分の本当に大切にしている価値観を再認識し、面接官にどう伝えれば心に響くかが見えてきます。
一次面接より深く発展させた受け答えができるよう対策を立ててください。深掘りして問われる質問にも臆せず答えられるようになり、プラス評価につながる可能性があります。
キャリアプランを具体的に
企業は、自社で長く貢献してくれる人材を採用したいと思っています。そのため、長期的なビジョンを持っているかどうかを下記のような質問で確認します。
「あなたのキャリアプランを聞かせてください」
「5年後(10年後)にはどのような社員になっていたいですか」
このような質問は一次面接でもあったかもしれませんが、二次面接でも再び聞かれることになります。しかし、一次面接と同じ答えでは面接官をうならせることはできません。
企業研究、自己分析を通して、その企業でどんなふうに働き、5年後、10年後には具体的にどのようなポジションで仕事をし、どのように企業とともに成長していきたいのか、自分の言葉でキャリアプランを語ってください。
選考が進むにつれ、企業側のチェックがシビアになってきます。具体的なキャリアプランを描き、生き生きと言葉にできる学生は面接で好印象となります。
企業研究や自己分析を深掘りして、二次面接のための対策を
「採用したい」と思ってもらえるよう、自分を飾って受け答えをしても面接官に見抜かれてしまいます。
二次面接対策は一次面接を振り返り確認することに加え、今までにしてきた企業研究や自己分析を再度深く掘り下げ、具体的なキャリアプランを描くことが大事です。
しっかりと二次面接のための対策をして自信を持って臨んでください。