理系学生が就活を始めると、内定を勝ち取るためにも志望先の企業を数多くエントリーすることとなります。
しかし、いざ就活を始めてみると、具体的にどのくらいエントリーすれば良いのか迷う理系学生も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、理系学生が一般的にどのくらい企業にエントリーするのかについて、エントリーなどの就活を効率化する方法も含めて解説します。
就活を開始したものの、どのくらいエントリーすればいいかわからない方はぜひ参考にしてみてください。
一般的な理系学生の就活エントリー数
ここでは、一般的な理系学生の就活エントリー数を紹介していきます。
理系学生の平均エントリー社数は「10社以上」です。
実際にエントリーする企業が10社以上なので、説明会やインターンには20社以上参加しておきたいところです。
TECH OFFERの理系学生を対象とした調査によると、企業説明会・企業イベントへの参加社数は、対面とオンラインでそれぞれ以下の割合が最も多くなっています。
・対面:1〜5社(40.1%)
・オンライン:21社以上(28.3%)
上記の結果からも、20社以上を目安に企業説明会やインターンに参加しておきたいものです。
エントリー数は業種や職種、学部などによっても異なる
上記で一般的な理系学生のエントリー数について解説しましたが、当然ながらエントリー数は志望する業種や職種、所属する学部などによっても異なってきます。
例えば、自分の専攻外の企業を志望する場合は、どうしてもマッチする企業の割合が少なくなるため、エントリー数が多くなることもあるでしょう。
このように、エントリー数は大体の相場を表しており、自身の就活の状況によって大きく変わるため、あくまで目安としてとらえておくことをおすすめします。
就活エントリー数はどう決めたらいい?
ここでは、就活エントリー数をどのように決めたらいいのかについて解説します。
結論から言うと、志望先企業は数社にエントリーし、研究や学業に負担のない範囲でエントリー数をなるべく増やしていくことがおすすめです。
理系学生は、大学内での研究活動などが多忙を極めるため、文系学生と比べても就活にあまり時間を避けないのが現状です。
とはいえ、エントリー数を絞りすぎてしまうと、エントリーした企業から内定がもらえなくなるリスクが上がってしまいます。
確実に就活を成功させるためにも、志望先企業は最低限エントリーし、その他の企業も余裕がある限りエントリーしていくことで、内定を取れる確率も向上するでしょう。
適切なエントリー数は断言できませんが、先ほどのデータも参考にすると、第1志望郡の企業は5社程度受け、第2志望群以下の企業は10〜20社ほどエントリーするのが無理なく主活を行えるエントリー数だと考えられます。
あとは、自身の大学での研究活動などの状況に応じてエントリー数を調整していきましょう。
エントリーする志望企業の選定方法
ここでは、エントリーする志望企業の選定方法について解説します。
具体的には以下の視点から、エントリー企業を選定していくのが良いでしょう。
・プレエントリーの時点では企業を絞りすぎない
・志望企業の優先順位をつける
・早期内定を取れるような企業も受ける
プレエントリーの時点では企業を絞りすぎない
1つ目の選定方法として、プレエントリーの時点ではあまり絞らずに、なるべく多くの企業に応募するようにした方が良いでしょう。
プレエントリーとは、選考応募などの本エントリーの前段階として、学生の基本情報の登録などを行うものを指します。
プレエントリーをしないと、そもそも選考に応募するなどエントリー自体ができなくなってしまうため、受けられる企業の選択肢がとてつもなく少なくなってしまいます。
そのため、プレエントリーは実際にエントリーするかどうかに関わらず、なるべく多くの企業でエントリーしておくのがおすすめです。
プレエントリーをなるべく多くしておけば、そこから本当に自分がいきたい企業に絞り込むなどの選択肢も増え、内定が全く取れないなどのリスクも軽減できるため、プレエントリーは逃さないように注意しておきましょう。
志望企業の優先順位をつける
2つ目は、エントリーする志望企業を選定する際に、志望企業の優先順位をつけることです。
プレエントリーが一通り完了したら、実際にどの企業を受けるか絞り込んでいく必要があります。
そのために、志望企業の優先順位づけは非常に重要で、具体的には以下のような形で優先順位をつけていくと良いでしょう。
- 行ければいきたいハイレベル企業
- 絶対にいきたい第一志望企業
- 第一志望の次にいきたい第二志望群
- 入れる確率が高く、興味のある企業
上記のように優先順位をつけたあとは、それぞれのカテゴリーの企業数がバランス良くなるように志望企業を決めていきます。
理想はそれぞれのカテゴリーで1〜2の企業を選び、合計4〜8社程度応募すれば、選考対策もしっかりと行える上に、リスク分散にもなります。
現在では、コロナ禍の影響もあり、面接は基本的にオンラインで受けられる企業が多いです。
そのため、スケジュール管理をうまく行えば、効率的に志望企業の選考を受けられるでしょう。
早期内定を取れるような企業も受ける
3つ目は、早期に内定を取れるような企業も受けることが挙げられます。
内定がなかなか取れずに就活が長期間に渡ってしまうと、モチベーションを維持するのが難しく、就活を続けること自体が困難となってしまうからです。
また、コロナ禍になってから企業の採用活動も早期化の傾向が進んでいるため、なるべく早めに内定を取れておいた方が良いでしょう。
早期に内定をとるためには、競争率の高い企業だけでなく、幅広い企業に応募することも大切ですが、逆求人サイトを活用することも非常に有効です。
逆求人サイトとは、サイト内に自身のプロフィールを登録することで、興味を持った企業からオファーがくるタイプの就活サイトです。
こうした逆求人サイトを活用すれば、企業に応募する手間を省けるだけではなく、興味を持った企業からオファーがくるためマッチ度も高く、内定を取れる確率も上がるでしょう。
エントリーシートの作成時間を抑えるには?
ここでは、エントリーシートの作成時間を抑えるためのコツについて解説します。
就活を成功させるためには、ある程度複数の企業に応募する必要がありますが、そうなるとエントリーシートの作成にかかる時間も増え、就活の負担が大きくなってしまいます。
研究などで忙しい理系学生が効率よく就活を進めるためには、エントリーシートをなるべく時間をかけずに作成する必要があるのです。
具体的には、以下の3つのポイントを重視していく必要があるでしょう。
・自己分析や企業研究でエントリー企業を絞る
・エントリーシートが不要な企業も検討する
・就活エージェントの利用
自己分析や企業研究でエントリー企業を絞る
1点目は、自己分析や企業研究をしっかりと行い、エントリー企業を絞ることです。
理由としては、自己分析や企業研究を行わずに応募する企業を決めようとすると、自分の就活の軸がわからないまま企業に応募することとなり、結果として自分にあった企業がわからないまま闇雲に企業を選んでしまうことが挙げられます。
そのため、なかなか応募する企業が絞りきれないと感じる方は、自己分析や企業研究が不十分である可能性が高いです。
もしくは、就活の軸を設定していても、その軸がどの企業にも当てはまるようなものになってしまっている可能性があります。
例えば、「早期から裁量権の多い仕事ができる」であったり、「人を笑顔にさせられる仕事」などは非常に多くの企業に当てはまるものです。
エントリーシートを出すか迷う企業がある場合は、自己分析と企業研究の精度を高めてみることをおすすめします。
エントリーシートが不要な企業も検討する
2つ目のポイントは、エントリーシートが不要な企業も応募先として検討することです。
比較的若いベンチャー企業に多い傾向がありますが、最近ではエントリーシートを提出せずに応募できる企業も出てきています。
大手企業では、エントリーシートが不要なケースは少ないですが、もしエントリーシートを提出せずに応募できる企業で興味のある企業があれば、候補としてあげておくことをおすすめします。
こうした企業を活用することで、手間をかけずに多くの企業を受けることが可能です。
就活エージェントの利用
3つ目のポイントは、就活エージェントを利用することです。
就活エージェントとは、就活のサポートを専門としているアドバイザーが、さまざまなお手伝いをしてくれる無料サービスのことです。
この就活エージェントでは、面接などの選考対策はもちろん、エントリーシートの添削や応募企業の選定などもサポートしてくれます。
うまく活用すれば、自分にあった企業だけに応募できるため、エントリーシートの提出枚数を抑えることができるでしょう。
これだけは知っておきたいポイント!(まとめ)
就活の成功率をあげるためにも、第一志望群の企業はもちろん、それ以外の企業も学業に影響しない程度に多く受けることが大切です。
そのためにも、就活を効率化し、なるべく時間をかけずに内定を取れる形を模索していくことが重要となるでしょう。
今回紹介したエントリーシートの効率化も参考に、効率的に就活を進めて、早期に内定を勝ち取りましょう。