理系就活情報局です。
今回は、文系・理系で人気の職種について解説していきます。
多くの学生が高校時代に「文系or理系」を基準に志望大学・学部を決定した方は決定していると思います。就活も同じように自分が進んだ専攻の学びに沿って企業・業種を決めていきます。
企業研究や就活の準備を効率的に進めるために、大学の専攻がどの業種で生かすことができるのか知っておくことが重要です。
そこで、この記事では文系と理系で人気な業種をまとめ、それぞれの強みについて解説します。
文系の強み
ここでは文系学生の特徴・強みについて解説していきます。
文系の学部は非常に多様な学部があり、代表的な例を出すと法学部、商学部、外国語学部、文学部が挙げられます。これらの学部に所属する学生に共通する強みとは何でしょうか?
コミュニケーション能力が比較的に高い
まず一つ目として挙げられるのはコミュニケーション能力が長けていることです。
文系学部は受講型の授業もありますが、グループディスカッション・グループ発表といった周りの生徒と交流したり協力しながら進めていく授業が多いです。こうしたアクティブラーニングの授業の影響から、自然とリーダーシップ能力が身に付き、協調性や周りの状況を見渡す能力を得ることができると思います。
枠にとらわれない柔軟な思考を持っている
文系の学部では自分の専攻以外の授業も取ることが可能なので、学生時代に自分の興味に沿って幅広い教養を身に着けることができます。自分の専攻以外の分野について知見を持っておくことで、社会人となりビジネスで不測の事態が起きた場合でも柔軟な思考で解決策を練ることができます。
このように文系学生は、学生時代に大学の専攻とは別に興味のあるテーマについて学びを深める機会が多いため、枠にとらわれない柔軟な思考を持っている方が多いです。
理系の強み
次に理系の強みについて解説していきます。
理系の学部と言っても幅広い学問があり、主な学部としては理学部や工学部、また医学部が挙げられます。
今回は一般企業に就職する可能性が高い理系学部に絞ってまとめていきます。
論理的思考力を持っており、忍耐力がある
理系学生は実験課題や研究に向き合う機会が多く、「筋道を考えて考えること」「失敗した部分を分析し改善する」といったことを日常的に行っています。
このようなPDCAのサイクルを普段から回しているため入社後困難な場面に対峙した時に問題に対して論理的な思考で解決策を考えられると思います。また長期間に及ぶ研究を行い、1つの目標に向かって努力する力を備えているので、このような人材は文理関わらず、どの企業も欲しい要素です。
数字に強い
授業や課題等で数字を扱う機会が多いため、非常に数字に強い傾向があります。数字に強いということは、全体を数字で把握する力が長けているということです。よって経営戦略部や財務部といった企業全体の収益や細かい支出等を管理する部署で活躍する可能性があります。また営業部でも目標設定や業務の効率化を目指す際に、数字の強さを生かした効果的な施策を考えることができると思います。
文系・理系が活躍する業界・職種とは?それぞれまとめてみました
理系・文系がそれぞれ持つ強みや特徴について理解することができました。
しかしながら希望の業界・業種を絞り込む時に「自分の学部はどの職種に就く人が多いのだろう」と疑問に思う方も多くいらっしゃると思います。次に文系・理系がそれぞれ活躍する業界・職種について解説していきます。
文系が活躍する業界・職種
①金融
文系の学生に人気な業界と言えば金融業界でしょう。金融は主に直接金融と間接金融の2つに分けられます。直接金融であれば、企業の株式・債券を購入する投資家や法人に対して銀行が融資を通してサポートするシステムなので、証券会社や投資銀行が挙げられます。
一方で、間接金融とは預金者と借りたい人の間を取り持ち利息で利益を得ているシステムであるためメガバンクや地方銀行が挙げられます。金融業界の仕事内容については事務職・営業・ファイナンシャルプランナー・証券アナリストがあります。このように学部は問わず活躍することができる業種もありますし、学部で学んだ専門知識を生かせる業種もあります。
②商社
商社も文系学生の間では根強い人気があります。
また語学を活かしグローバルな範囲で活躍する機会もあるため、特に外国語学部や国際系の学部の生徒に人気だと思います。商社は「総合商社」と「専門商社」に分けられます。総合商社は国内だけではなく世界中のメーカーと取引し、その商品を小売店に卸す仲介の役割をしています。専門商社は1つの分野に特化した商品を扱っており、製品の開発・製造・販売を自社で行っています。総合・専門商社に共通する仕事は営業と事務職が挙げられます。
どちらも文系の学生が活躍できる職種ですが、営業に関しては国外のメーカーと取引する場面が多いので語学力が求められてきます。
理系が活躍する業界・職種
①精密機械メーカー
精密機械メーカーは主に測定機器、電子機器、医療用機器、半導体製造といった非常に高度な技術を要する製品を販売しています。生産ラインや素材の調達だけではなく新製品の開発を行っているので、理系学生は技術職として学部で学んだ知識をフルで応用しながら活躍できる業界です。就職する学生の割合としては機械工学を学ぶ学生が最も多いですが、近年は作業効率の向上を目指しIT化が進んでいます。したがって情報系の学生でITに関する専門的な知識を持つ人材が注目されています。
②IT業界
情報・数学系の学生が活躍する業界として、情報処理・ソフトウェア開発があります。IT業界はハードウェア業界・ソフトウェア業界・web業界・情報処理サービス業界・通信インフラ業界が挙げられます。企業のDX化やIotを活用した産業を支える基盤として、IT業界は今後さらなる成長と高品質のサービスが期待されています。理系学生が活躍する職種に関してはシステム構築、ソフトウェア・アプリの開発等を担当するため、システムエンジニアやプログラマーが挙げられます。
③素材・繊維メーカー
素材・繊維メーカーはあらゆる産業を支える土台として日本のモノづくりに必要不可欠な存在です。主に繊維・紙・鉄鋼・金属・石油のように商品の原材料となるものを加工し製造メーカーに販売しています。昨今繊維関連では、企業のSDGs取り組みが影響し再生紙や環境に配慮した素材づくりが期待されています。
またエネルギー関連では石油といった化石燃料以外に再生エネルギーの開発が推進している現状があります。よって素材・繊維メーカーでは、化学・エネルギー系の素養を持つ理系学生が、新製品開発に関連した技術職や生産管理を専門とした総合職として活躍する可能性があると考えます。
学生時代に「自分の強み」を見つけるには?
文理問わず業界・企業を決める前にまずやっていただきたいのは「自分の強み」を見つけることです。自分の強みとは大学で身に着けた知識だけではありません。学問以外で見つけることも可能です。
ここでは自分の強みを見つけるために具体的にどのような行動をすればいいのか解説していきます。
部活動・サークル活動に力を入れる
大学生は課題やテストで忙しい期間もありますが、高校時代と比べると比較的に自由な時間が多いです。この時間をどう使うかは皆さん次第ですが、部活動・サークル活動に取り組むことをおすすめします。
理由は2つあります。
1つ目は社会性を磨くことができるからです。違う価値観を持った人と協力する活動は、コミュニケーション能力を高めるとともにリーダーシップ能力を派育成することができるからです。
2つ目は精神力を養うことができるからです。これは体育会系の部活に限ってかも知れませんが、大会優勝に向けて仲間と協力し厳しい練習に耐える経験を積むことができます。
この経験は後に社会人として必要な忍耐力や精神力を育むことに繋がります。
バイトや長期インターンに挑戦
バイトを経験することも部活動と同様にコミュニケーション能力や社会で働くことに対して理解を深めることができると思います。またバイトを長期間続け、バイトリーダーとして他のアルバイトをまとめる役割を経験すれば、そのまま採用面接でアピール材料になる可能性があります。そして長期インターンシップは「組織の一員」として働くビジネスマンの精神を早い時期から学ぶことができます。最近では1,2年生から挑戦できるインターンシップもあるので是非挑戦してみてください。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「文系と理系で就職に有利なのはどっち?人気の業種まとめてみました。」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・文系の強みはコミュニケーション能力が高く、枠にとらわれない柔軟な思考を持っていること
・理系の強みは論理的思考力と忍耐力があり、数字に強い特徴がある。
・文系が活躍する業界として商社や金融が挙げられる。
学生時代に培ったコミュニケーション能力は営業や事務職で発揮できる。また専門的な知識を活かすことができる職種もある。
・理系が活躍する業界はメーカーやIT業界が挙げられる。
学生時代に専門分野に特化して学んできた学生は技術職や生産管理部門の総合職等で活躍する可能性がある。
・自分の強みを知る方法は2点あげられる。
①部活動・サークル活動に力を入れる
②バイトや長期インターンに挑戦すること
このように文系・理系の学生にはそれぞれ強みがあり、強みを発揮することができる業界・職種も多く存在することが分かります。
今回取り上げた例以外にも、自分の強みを軸に様々な業界を知り視野を広げていくことが重要です。
また学生時代に余裕があれば課外活動やインターンシップなどこれまで挑戦したことがなかったことに取り組んで、自身を成長させるチャンスを掴んでみてください。