こんにちは、理系就活情報局です。

今回は、理系学生の就職先について解説していきます!

現在、日本国内には約400万社の企業が存在しています。

これら全ての企業を一つ一つ調べ、自分とマッチするのか考えることは現実的ではありません。

となると、多くの理系学生の方が取る選択は「自分の研究内容とマッチする企業を見ること」ではないでしょうか?

一見、自分の学びを活かすことができ、効率的で良い方法なのではないかと思えますが、実はこれこそ「理系学生が陥る落とし穴」なのです。

自分の可能性を最大限引き出すため、是非参考にして頂きたいと思います!


理系就職の状況

まずは理系学生の就活状況について知りましょう!

大学進学と就職、どちらの方が主流なのか?理系学生の需要はどうなのか?


状況を理解することは就活の第一歩として重要になります。

大学院進学?or就職?

就活シーズンが近づくと増える理系学生の悩みの一つが「学部卒就職をするor大学院に進学する」だと思います。

半数以上の学生が大学院に進学するほど、進学率が高い理系学生ならではの悩みですね。

大学院進学が定番というイメージが大きい理系学生ですが、最近では学部卒での就職割合が増加しています。


【関係学科別卒業者に占める就職者の割合の推移】

調査時期理学学科の就職率工学学科の就職率農学学科の就職率
平成29年49.6%58.4%68.4%
平成30年50.0%59.1%69.3%
平成31年51.9%59.9%70.9%

参考:文部科学省 学校基本調査 - 令和元年度結果の概要

上記記載の3つの学科全てで就職率が上がっています。

大学院進学だけではなく学部卒就職も一つの選択肢として定着しつつあることがわかります。

どちらにも素敵なメリットがあるので、自分の今後の理想の人生や大切にしたいことなどを考えた上で選択しましょう!

理系学生の需要は増加

そして、理系就職の状況を理解する上で重要なポイントがもう一つあります。

それは・・・理系学生の需要!今までの常識が通用しないコロナ禍だからこそしっかりと押さえておきましょう。

現代社会においてテクノロジー分野は急激に発展を遂げています。

また、2020年から始まった新型コロナウイルス蔓延の影響により、企業のリモートワークが増加しました。

そのため、企業のDX化や社内インフラを整える需要が増え、IT人材を中心に理系学生のニーズが高まっています。

実際に文部科学省と厚生労働省が共同で調査したデータからも理系学生の需要の高まりが見て取れます。

【文理別就職率】

時期理系文系
平成31年4月98.4%97.4%
令和2年4月98.5%97.8%
令和3年4月95.9%96.0%

参考:令和2年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)

文系と負けず劣らずのパーセンテージの高さを保っています。

業種別理系就職先人気ランキング

ここから就職先を決める際に参考になる情報にいてお話していきます!

「人気のある企業から就職先を決める」というのも一つの方法として多くの就活生が選択しています。

今回は業種別にまとめた理系就職先人気企業をランキングでまとめました!

機械・電気・電子

1位ソニー
2位日立製作所
3位パナソニック
4位富士通
5位三菱電機

化学・素材

1位旭化成グループ
2位富士フイルムグループ
3位花王
4位東レ
5位カネカ

建設・住宅・不動産

1位三井不動産
2位三菱地所
3位鹿島建設
4位清水建設
5位大林組

通信・情報

1位楽天グループ
2位野村総合研究所
3位NTTデータ
4位Sky
5位NTTドコモ


参考:キャリタス就活2022

就職先を決める際は、このランキングを参考にするのも一つの手です!

学部ごとの主な就職先

また、人気企業ではなく自分が所属している学部の主な就職先も参考になります。

自分が取り組んでいる研究を活かすことができる可能性が高いです。

理学部

・IT業界
・金融
・保険会社
・製薬会社
・機械メーカー
・化学メーカー

工学部

・IT業界
・機械メーカー
・鉄鋼メーカー
・自動車メーカー
・設計、開発エンジニア
・生産管理

農学部

・食品メーカー
・化学メーカー
・エネルギー企業
・公務員
・農家
・農協

情報学部

・IT業界
・自動車メーカー
・機械メーカー
・食品メーカー
・マスコミ業界

その他にも研究室の先輩が就職した企業なども参考になります。

身近な人ほど自分の状況と近しい部分が増えますので、ぜひ話を伺ってみましょう!

理系学生が陥る落とし穴「就職先の絞りすぎ」

ここまで就職先を決める参考方法をお伝えしましたが、ここで注意して欲しい点があります。

それは「就職先の絞りすぎ」です。

知らず知らずのうちに自分の可能性を狭めている理系学生は少なくありません。
解決方法を知り、自分が持つ最大限の可能性を引き出し、良い就活を目指しましょう!

研究内容=就職先の固定概念

膨大な数の企業から就職先を決める時に、上記で紹介した人気就職先ランキングや学部ごとの主な就職先を参考にする理系学生は多いかと思います。

また、自分の研究内容を活かそうと思って、メインの事業が一致している企業だけを見ていませんか?
分かりやすく、調べやすいこともあり良い方法だと思いますが・・・

実は「就職先の絞りすぎ」が起きているかも知れません。
自分の研究内容=就職先と考えるとすごく狭い業界や企業しか見ていないことになります。
しかし、皆さんの研究は様々な業界や企業で求められています。

実際の興味深い例を紹介いたします。
学生時代に分光研究をしていた学生が内定をもらった企業はなんと防災関連の企業でした。
分光と防災?研究で得た知識を無視して就活をしていたのか?
と疑問に思う方も多いと思います。
実際はそうではありません。
火災報知器の開発にあたって、赤外線の研究が必要だったからなのです。

その学生はしっかりと今まで学んできたことを活かした就活を行いました。
このように今まで考えもしなかった企業と自分の研究内容や学んできたことがマッチする可能性は大いにあります。

では、その可能性を見つけ出す良い方法はあるのでしょうか?

【おすすめ】TECH OFFERで意外な就職先との出会い

そこでおすすめなのが理系に特化した就活サービス「TECH OFFER」です。

年々人気を博しているオファー型就活サービスは、企業が学生にスカウトや声がけをおこなう新しい仕組みです。
TECH OFFER以外にも理系学生専用就活サービスはいくつかあります。
しかし、それらのサービスとTECH OFFERには異なる点があります。

それは研究内容や今までの学びをキーワード化することです。
画像の~部分にある「機械学習」「データマイニング」「材料力学」などの単語が技術キーワードというものです。
(技術キーワードは2021年10月現在150万語以上存在)
テックオファー利用学生は所属している研究室の情報などを元に自分にぴったりのキーワードを自由にカスタマイズすることができます。

一方でテックオファー利用企業様にも弊社のコンサルタントと話し合いを重ね、求めている人材にぴったりのキーワードを設定していただいています。
理系学生と企業、両者の技術キーワードがマッチングした時に、企業から学生にオファーが届く仕組みになっています。

技術キーワード以外にも、性格的特徴や経験、求める就職条件などをもとに、マッチングをおこなうことも可能です。

まだ研究テーマが決まっていないなど、技術キーワードでのマッチングが難しい場合でも、これまでの経験やパーソナリティを軸にオファーを受け取ることが可能です。
理系学生は自ら業界を絞り、企業を調べていくのではなく、ただ待っているだけで今までの学びを活かせる企業に出会うことができます。

そのため意識していなかった、業界を絞りすぎて見ることがなかった企業と出会うことができるのです!

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「就職先絞りすぎていない?理系学生が陥る落とし穴」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・人気企業ランキング
・学部ごとの主な就職先一覧
は就職先を決める際の参考にしやすい情報です。

しかし、意識してほしいのは「自分の研究内容=就職先」ではないということ。

最大限の可能性を持って就活をするには研究内容や今までの経験をキーワード化し、オファーを受け取る就活サービス:TECH OFFERがおすすめ!

自分の可能性を絞りすぎず、広い視野を持って就活を進めていきましょう!