第一三共株式会社は、がん領域をはじめとする革新的な医薬品の創出に注力する国内トップクラスの製薬企業です。研究職の選考では、志望動機や挑戦したいことを問う定番設問に加え、研究内容の動画説明や自由形式のシート提出など、個性と思考力を多角的に評価するユニークな選考が特徴的です。
この記事では、TECH OFFERに寄せられた実際の通過ESや選考体験談をもとに、第一三共の研究職選考で評価されるポイント・設問傾向・各ステップの対策を詳しく解説します。これから選考に臨む理系就活生の方はぜひ参考にしてください。
第一三共の本選考ES(エントリーシート)
実際に選考を通過した先輩のESをもとに、第一三共の研究職で問われる設問の傾向と、回答で評価されるポイントを解説します。
研究職の本選考ES
【27卒】大阪大学の方の本選考ES
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業年度 | 27卒 |
| 大学名 | 大阪大学 |
| 学部学科・専攻 | 基礎工学研究科 |
| インターン参加 | インターンシップには参加していない |
| 最終選考結果 | 書類選考通過 |
【エントリーシートの内容】
設問
「研究テーマ」または「研究概要の表題」を入力してください。(~30)
回答
効率的な粉体の空気輸送条件解明に向けた数値シミュレーション…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
設問
なぜ第一三共の研究職を志望したのか、その理由をご記入ください。(~200)
回答
研究で培った知見を活かし、薬剤製造の効率化に貢献したいと考え志望しました。私は「流体と粉体のパイプ輸送」に関する研究を通じて生産プ…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
設問
『第一三共株式会社』の一員として新たに『挑戦』したいことを、これまでの経験をふまえて具体的にご記入ください。(300~500)
回答
第一に、薬剤に関する知見を取り入れた流体シミュレーションに挑戦し、流れの中で生じ…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
【選考通過ポイント】
製薬会社の研究職に対して「流体・粉体シミュレーション」という一見異色の専門性で挑んでいる点が、この回答の最大の特徴です。医薬品製造における粉体の空気輸送という切り口は、製剤プロセスの効率化という実務的な課題に直結しており、「研究で培った知見を薬剤製造の効率化に活かす」という志望理由に説得力を与えています。また、動画提出や自由形式のA4シートなど多様な提出物に対し、「身の回りの現象→産業応用→解析内容」という順序で話す構成や、学会ポスター形式でのビジュアル表現を工夫している点は、研究内容を非専門家にも伝える能力の高さを示しており、製薬企業が重視するコミュニケーション力のアピールとしても機能しています。専門分野が直接一致しない場合でも、自身の技術の応用可能性を丁寧に説明することで書類選考を通過できることを示す好例です。
【27卒】神戸大学大学院の方の本選考ES
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業年度 | 27卒 |
| 大学名 | 神戸大学大学院 |
| 学部学科・専攻 | 理学研究科・生物学専攻 |
| インターン参加 | インターンシップには参加していない |
| 最終選考結果 | 書類選考通過 |
【エントリーシートの内容】
設問
なぜ第一三共の研究職を志望したのか、その理由をご記入ください。
回答
ADCをはじめとする高い技術力を持つ貴社であれば、革新的な医薬品を通じて多くの人々の健康に貢献できると考え志望する。私は現在、AといったB解析において、データ品質の根幹を支える技術開発に取り組んでいる。多様なモダリティを駆使して新薬開発を推進する貴社であれば、自身のC技術を最大限に活かすことができ、創薬に新たな強みをもたらすことがで…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
設問
『第一三共株式会社』の一員として新たに『挑戦』したいことを、これまでの経験をふまえて具体的にご記入ください。
回答
より精度の高い薬効評価やバイオマーカー探索を通じて、新薬創出の効率化に挑戦したい…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
【選考通過ポイント】
この回答の強みは、自身の研究領域(データ品質を支える技術開発)と第一三共の多様なモダリティ戦略を接続し、「自分のスキルが創薬に新たな強みをもたらす」という貢献の具体性を示そうとしている点です。第一三共はADC技術で世界的な注目を集めており、その技術力を正面から評価したうえで自分の専門性を重ねる構成は、研究職の選考で重視される「研究力の高さ」を伝えるうえで有効なアプローチです。また、「挑戦」設問では薬効評価やバイオマーカー探索という具体的なテーマを掲げており、入社後のビジョンが明確に伝わります。本人が意識した「製薬会社が抱える課題に対して自分の研究経験からどう貢献するか」という視点は、研究職ESで差別化を図るうえで重要なポイントであり、書類選考通過につながった要因と推測されます。
【27卒】京都大学の方の本選考ES
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業年度 | 27卒 |
| 大学名 | 京都大学 |
| 学部学科・専攻 | 薬学研究科 |
| インターン参加 | インターンシップには参加していない |
| 最終選考結果 | 内定承諾(入社決定) |
【エントリーシートの内容】
設問
なぜ第一三共の研究職を志望したのか、その理由をご記入ください。(200文字以内)
回答
治療選択肢が限られるがん患者に新たな治療薬を届けたいからだ。貴社のADC技術、特にエンハーツはHER2低発現患者にも効果を示し、従来救えなかった患者の治療を実現している。抗体とペイロードの組み合わせにより多様ながんへの適応が可能であり、私はこの技術を最大限に活用したい。また、貴社は若手が研究テーマを立案しリーダーシ…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
設問
『第一三共株式会社』の一員として新たに『挑戦』したいことを、これまでの経験をふまえて具体的にご記入ください。(300~500文字)
回答
私は貴社で「ADC技術の価値最大化」に挑戦し、「従来救えなかった患者層への治療拡…(続きは会員登録後にご覧いただけます。)
【選考通過ポイント】
この回答が高く評価されると考えられる最大の理由は、第一三共の中核技術であるADC(抗体薬物複合体)を単に「魅力的」と述べるのではなく、エンハーツのHER2低発現患者への適応という具体的な臨床的意義まで踏み込んで論じている点です。企業研究の深さが一目で伝わり、「この学生は本当に自社の技術を理解している」と採用担当者に印象づける構成になっています。また、本人が気をつけた点として「入社後の自身の働いている姿を具体的に想像できるように書いた」と述べており、「やりたいこと」の羅列に終わらず、自分がどう貢献するかという視点を加えている点も評価につながったと推測されます。京都大学薬学研究科という専門性の高さと、若手に裁量権を与える企業風土への共鳴を組み合わせることで、志望動機と自己PRが有機的に結びついた構成になっている点も見逃せません。
第一三共の本選考体験談
実際に第一三共の選考を経験した先輩の体験談から、選考フローの流れや各ステップで意識すべき点を紹介します。
研究職の本選考体験談
【27卒】京都大学の方の本選考体験談
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業年度 | 27卒 |
| 大学名 | 京都大学 |
| 学部学科・専攻 | 薬学研究科 |
| インターン参加 | インターンシップには参加していない |
| 最終選考結果 | 内定承諾(入社決定) |
選考フロー
- ・ES・タフネスシート提出
- ・WEBテスト(TG-web)
- ・一次面接
- ・最終面接
【この方の選考の特徴】
製薬業界の研究開発力と福利厚生・人材重視の姿勢を軸に企業を選んだ方で、第一三共を第一志望として内定承諾に至っています。対策としてはTG-webの参考書学習と大学のキャリアセンターを活用した面接練習を実施。一次面接では結論ファーストで話すことの難しさを実感し、実験内容の基礎的な質問への対応が求められたと述べています。最終面接では幼少期の体験を問われるなど人格形成に踏み込んだ質問があり、声の大きさや視線・表情など非言語コミュニケーションを意識して臨んだことが特徴的です。一次は論理性・人柄、最終は熱意・人格形成が評価軸と推測されます。
【26卒】早稲田大学の方の本選考体験談
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業年度 | 26卒 |
| 大学名 | 早稲田大学 |
| 学部学科・専攻 | 人間科学研究科 |
| インターン参加 | 参加していない |
| 最終選考結果 | 最終選考通過(内定) |
選考フロー
- ・ES提出
- ・WEBテスト
- ・一次面接(研究発表含む)
- ・最終面接
【この方の選考の特徴】
業績の安定性と将来性を軸に製薬企業を選んだ方で、研究力のアピールを最重要視した対策が特徴的です。研究内容を記載した発表用スライドの作成に特に時間をかけており、面接では研究の詳細について深く掘り下げられたと推測されます。一次面接では結果の解釈が曖昧な場合に無理に断定せず、誠実に回答することを意識。最終面接では英語力に関する質問があり、論文を原文で読んでいることをアピールしたと読み取れます。書類選考には運の要素もあるとしつつ、面接では研究力をしっかり示すことが重要と後輩へ伝えており、研究内容の深い理解と丁寧な準備が内定につながったと考えられます。
第一三共のES(エントリーシート)の過去項目
過去に出題された設問を整理しました。準備の際の参考にしてください。
本選考ESの過去項目
- ・第一三共の研究職を志望した理由
- ・第一三共の一員として新たに挑戦したいことを、これまでの経験をふまえて具体的に記述する
- ・研究テーマまたは研究概要の表題
- ・研究概要(A4縦2枚)
- ・あなたの研究の面白さを知識のない方に向けて1分間で説明する(動画提出)
- ・これまでの人生で経験した最も困難なこと(受験・学業・研究を除く)とその乗り越え方を、写真・絵・文章などを活用して自由に表現する(A4縦1ページ)
第一三共の研究職ESでは、志望動機と「挑戦したいこと」の2本柱が毎回問われる傾向にあります。さらに研究概要の書類提出に加え、研究内容を一般向けに説明する動画や、困難な経験を自由形式で表現するシートなど、表現力・独創性・コミュニケーション力を多面的に評価する設問が特徴的です。事前に十分な準備時間を確保することが重要です。
第一三共の本選考フロー・選考対策
ESから面接まで、第一三共の研究職選考の各ステップで押さえておきたい対策ポイントをまとめています。
ES(エントリーシート)
志望動機は「なぜ製薬業界か」「なぜ第一三共か」「なぜ研究職か」の3層構造で整理し、200字という制限の中で端的に伝えることが求められます。「挑戦したいこと」は自身の研究経験と第一三共のパイプラインや強みを結びつけ、入社後の具体的な貢献イメージを300〜500字で描くと説得力が増します。研究概要(A4縦2枚)は専門外の審査担当者にも伝わる平易な表現を心がけましょう。
動画・自由形式課題
研究内容を1分間の動画で説明する課題では、専門知識を持たない視聴者を想定し、研究の「面白さ・社会的意義」を軸に構成することが重要です。自由形式のシート(A4縦1ページ)では、困難な経験とその乗り越え方を写真・絵・文章を組み合わせて表現します。独自の見せ方で個性をアピールしつつ、論理的な思考の流れが伝わるよう工夫しましょう。
面接
研究職の面接では、ESや提出書類の内容を深掘りされることが想定されます。研究の背景・目的・手法・成果を簡潔に説明できるよう準備するとともに、「第一三共でなければならない理由」を自分の言葉で語れるようにしておくことが大切です。体験談データが限られているため詳細は公表されていませんが、論理的思考力と研究への熱意を一貫して示すことが評価につながると推測されます。
第一三共のESに関するよくある質問
第一三共の選考に関してよく寄せられる疑問に、データをもとにお答えします。
第一三共のESの通過率は?
通過率は公式には公表されていません。製薬大手の研究職は競争率が高い傾向にあります。志望動機・挑戦したいこと・研究概要・動画・自由形式シートと提出物が多岐にわたるため、各課題を丁寧に仕上げることが通過への近道と考えられます。
第一三共のESの締切は?
締切日は年度・採用区分によって異なり、公式の採用サイトで案内されます。提出物の種類が多く準備に時間がかかるため、締切の1〜2週間前を目安に着手し、余裕を持って仕上げることをおすすめします。
第一三共のESの提出方法は?
公式採用サイトのオンラインフォームからの提出が一般的と推測されます。動画提出や自由形式シートなど特殊な形式の課題もあるため、提出方法・ファイル形式・容量制限を事前に採用ページで確認しておくことをおすすめします。
第一三共の選考フローは?
掲載データから、ES・研究概要・動画・自由形式シートの提出が選考の入口となることが読み取れます。その後、複数回の面接が実施されると推測されますが、詳細なステップ数や順序は公式採用サイトや説明会で最新情報を確認することをおすすめします。
まとめ
第一三共の研究職選考では、志望動機と「挑戦したいこと」を問う定番設問に加え、研究内容の動画説明や自由形式のシート提出など、多角的な表現力が求められます。それぞれの課題で「なぜ第一三共か」という軸を一貫させながら、自身の研究経験と入社後のビジョンを具体的に結びつけることが選考突破のカギです。提出物が多いため、早めに準備を始めることを強くおすすめします。
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