生産管理での新卒入社を目指す皆さんにとって、自己PRは数少ないアピールのチャンスです。まずは、基本的な自己PRの書き方を把握することをおすすめします。そのうえで評価をUPする方法に取り組んでいきましょう。
本記事では、生産管理での新卒入社を目指す皆さんに向けて、自己PR例文と書き方のポイントを解説します。
生産管理とは

生産管理とは、生産工程やプロセスの管理や、製品の品質管理などを担当する業務です。自動車、電気機器、食品、医薬品、化学製品をはじめとして、電子部品や半導体の製造などにおいて配置されます。生産管理とひと口に言っても、3つの役割にわけられることが一般的です。
ここでは、生産管理のそれぞれの役割について確認しておきます。
品質管理
品質管理は、生産した製品の品質管理を担当する業務です。完成した製品の品質だけではなく、仕入れた原材料などの品質チェックも厳重に行い、基準に沿った品質を保つことを目指します。品質が基準に満たない場合や不良品がでた場合は、事象から原因を特定して再発しないよう防止策を実行することも、品質管理の大切なタスクです。
品質管理業務には、品質データの取得や分析、データを基にした改善活動を行う能力が必要となります。品質を一定に保つとともに、品質向上に向けた製造工程の改善提案なども実施。品質の管理を通して、自社のイメージや競争力の強化を図る、大切な役割のひとつです。
生産計画
生産計画は、製品ごとに生産可能な量を割り出し、生産活動の計画を立てる役割です。卸先の要望や市場の需要、自社製造ラインの生産能力などを加味して製造計画を立て、材料の言入れ量や作業量の調整までを行います。中長期的な企業の方針に従って、安定的かつ効率的な生産体制の確立が求められます。
生産実施
生産実施は、あらかじめ決めた生産計画に従い、生産活動を実施する役割です。生産プロセスを把握するとともに生産設備の保守なども行い、問題なく生産できるよう注意を払います。生産工程をチェックしながら必要に応じて調整し、効率良く品質の高い生産活動を目指す業務です。
生産実施は、生産管理部門が担当する場合と、別の製造部門が担当する場合があります。企業によってどこが担当するかは異なるため、生産実施業務に就きたい場合は、事前に体制を調べておくとよいでしょう。
【新卒向け】生産管理の自己PRの書き方

ではここからは、生産管理での新卒入社を目指す皆さんに向けて、基本的な自己PRの書き方を解説します。
能力や強みを端的に伝える
自己PRの冒頭では、自身がもつ能力や強みを端的に伝えます。自己PRのタイトルのような役割もあるため、端的で印象に残る能力や強みがベターです。インパクトのある内容であれば、自己PRを聞く面接官の興味を惹くこともできるでしょう。
また、自己PRで伝える能力や強みは、志望する企業にあわせて選定することが基本です。志望企業とかけ離れた内容やまったく役に立たないものであれば、アピールにはつながりません。自己PRの〆から逆算して、企業の特性にあわせた能力や強みを端的に伝えましょう。
能力を裏付けるエピソードを語る
自身がもつ能力や強みを裏付ける、具体的な経験やエピソードを伝えます。たとえば、自身の強みが「コミュニケーション能力」であれば、学生時代でのリーダーシップに関するエピソードや、サークルなどでメンバーを引っ張った経験などを話すと効果的です。強みや特徴が説得力を増すよう、できるだけ具体的なエピソードを探しましょう。
また、数字など定量で伝えられるエピソードであれば、できる部分は数字で伝えると説得力が増します。必要に応じて数字で内容を伝えることで、実績や大変さを面接官に伝えることが可能です。一度作成した自己PRに説得力が感じられない場合などは、表現方法を工夫してみることをおすすめします。
入社後に発揮できることをアピールする
自己PRの最後には、入社後に発揮できる能力や特徴をアピールします。具体的には、リーダーシップ能力の高さが特徴であれば、「組織を引っ張っていきたい」や、継続力が強みであれば「コツコツと実績を積み上げて成果を還元したい」といった内容です。能力や特徴を活かして将来どう貢献したいかをしっかりと伝えることは、入社意志の高さを印象付けることにもつながります。
入社後にできることのアピールは、志望企業にあわせて語ることで、説得力を増すことが可能です。「現在注力されている〇〇事業に貢献できるよう〜」など、具体的な取り組みや事業領域などを挙げると、ほかの就活生との差別化を図ることもできます。アピールを印象的なものにするためにも、しっかりと事前準備を行うことをおすすめします。
【新卒向け】生産管理の自己PR例文

では生産管理での新卒入社を目指す皆さんに向けて、具体的な生産管理の自己PR例文を解説します。以下の例文を参考に、自身のオリジナル自己PRを作成してみましょう。
アルバイト経験がベースの自己PR
私の強みは常に常識を疑い、より良い方法をみつけて改善できる点にあります。大学時代を通してファーストフード店でアルバイトしており、私はホールリーダーを担当していました。サービスの品質を守ることは当然ですが、スタッフの適正な配置や効率の良いホール運営も任されており、その際の経験が私の強みとなっています。
人件費が決まっているなかでの、平日と休日のスタッフ調整が長年の課題となっている店舗でしたが、主婦層などのパートタイムを積極活用した改善案を提出し、その結果課題を解決することができました。効率の良いホール運営に伴って売り上げが上がり、本部より表彰を受けられたことも自信になっています。入社後はより良い方法をみつけられる能力を活かし、生産管理部門での力になりたいと考えています。
・解説
生産管理部門に必要な、改善能力をアルバイト経験からアピールする自己PR文です。自身の改善によって与えた店舗への好影響や、提案に伴って表彰された実績なども提示し、強みをしっかりと裏付けています。さらに長い自己PR文にする必要がある場合は、苦労したエピソードや壁に当たった経験などを伝えると、より深い内容となるでしょう。
研究がベースの自己PR
私は学生時代を通して培った、計画力と実行力が強みです。大学時代に在籍した研究室ではプロジェクトリーダーを任され、プロジェクトの計画から実行・報告までを担当していました。研究の目的に応じて人員を配置し、運営チームの仲間と協力してこれまで7つのプロジェクトを成功させることができました。
企業との共同研究なども経験し、いつもよりレベルの高い計画実行に携われたことも良い経験になっています。〇〇の研究では研究室として表彰を受けた実績もあり、チームの連携を図りながら計画実行に導く力は、自身の強みだと自身を持っております。入社後は計画力と実行力を活かして生産管理に携わり、目標とする成果を目指したいと考えています。
解説
生産管理の適正でもある、計画力と実行力を研究経験をベースにアピールする自己PRです。数字で関わったプロジェクト数などを提示しているため、強みに説得力があります。また、大学内だけなく企業との研究実績も提示することで、対応力や適応力も表現できています。企業名など具体的にだせるのであれば、具体名をだすとより説得力のある内容になるでしょう。
生産管理の自己PRで評価を得る方法

最後に、生産管理の自己PRで面接官から評価を得る、3つの方法を解説します。
企業研究と自己分析を丁寧に行う
生産管理に限らずですが、自己PRで評価を得るためには企業研究と自己分析を丁寧に行う必要があります。自己PRの文章がどれだけ立派で素晴らしい内容でも、テンプレートであればアピールにはなりません。志望企業に向けて、自分の強みや特徴をオリジナルの文章で伝えることが非常に大切です。
企業研究はさまざまなやり方がありますが、企業の特徴を把握して、どんな人材が求められているかまでを理解する必要があります。企業の特徴にあわせて自身の強みをどのように活かしていきたいか、どんな貢献ができるかを提示すれば、志望意欲もしっかりと伝えることができるでしょう。
何度も書いてみる
アピールにつながる自己PRにするためには、何度も書いてみることが大切です。相手に伝わる自己PRの作成は、自分で書いた文章を客観視することでしかできません。一度作成したら面接官の視点でチェックしたり、第三者に読んでもらって修正を繰り返すことをおすすめします。何度も何度も書き直したり、修正を繰り返せば、アピールにつながる自分だけの自己PRを作成できるでしょう。
自己PRを企業に評価してもらう
評価につながる自己PRを作成するためには、面接や選考を実際に経験することが大切です。複数社の企業からフィードバックを受けることで、最短距離で自己PRの質をあげることができます。面接を効率よく経験するには、TECH OFFERをはじめとした逆オファー型就活サイトの活用が良策です。
たとえば、TECH OFFERであれば、WEB上で簡単なプロフィールを登録するだけで、企業からのオファーを受け取ることができます。インターンや説明会、本面接などのオファーが届いたら、簡単なメッセージのやり取りを通して、実際に参加する流れです。登録しておくだけで企業からのオファーを受け取ることができるため、効率良く面接・選考を経験することができます。自身に合った企業をみつけるきっかけにもなり得ますので、未登録であれば早めの登録をしておくとよいでしょう。
まとめ
今回は、生産管理での新卒入社を目指す皆さんに向けて、自己PR例文と書き方のポイントを解説しました。生産管理は企業の生産活動を守る、非常にやりがいのある役割です。本記事を参考に自己PRの質を高めて、就活を有利に進めましょう。