エントリーシート選考を突破し、面接までたどり着けば、就活も最終フェーズです。「いよいよ明日は面接」となった時はもう一度、持ち物チェックをしておきましょう。
本記事では面接に必要なものをリストアップします。どんなものが必要なのか、なぜ直前チェックや自分自身のリスト作りが必要なのかも説明するため、これから就活に挑む人も参考にしてください。
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面接前日なぜ持ち物チェックが重要なのか?
人間は一般的に、心理的に余裕がない時に忘れ物をしやすいと考えられています。精神的にゆとりがない状態だと、注意がほかに回らず、忘れ物や落とし物をしやすくなってしまうためです。
就活での面接は、どうしても心理的に余裕がなくなってしまいます。普段ならするはずがないような忘れ物をしてしまうのも面接時です。改めて、面接前日に忘れ物チェックが必要な理由を整理しておきましょう。
忘れ物をすると、面接のフローが滞る可能性があるから
面接シート・履歴書・エントリーシートなど、面接が始まる前に提出する必要のある書類を忘れても、ほとんどの企業は別の紙に記入を求めるなどの救済措置を用意してくれます。また、成績証明書・健康診断書などは改めて持ってくるように指示されるところがほとんどです。
しかし、企業からすれば面接のフローが予定通りに進まず、忘れ物をした就活生のために別の業務が発生することになります。企業に迷惑をかけないためにも、企業から「自己管理に問題のある就活生」とみなされないためにも、忘れ物がないよう前日に最終チェックをする必要があります。
忘れ物に動揺して面接で十分な力が発揮できないから
忘れ物が原因で致命的な結果になるケースは、実際には多くありません。先述のように提出書類を忘れても、ほとんどの場合、救済措置は用意されています。
忘れ物をする最大の問題は、忘れ物をしてしまったことに動揺して集中力を欠いてしまうことです。人間は気になること・不安なことがあると、集中してものごとに取り組めません。面接に集中して臨むためにも、集中力を妨げる要素はできるだけ取り除いておきましょう。
面接に必要なもの10選
面接に必要なものを紹介します。ここで紹介するものを元に、自分なりのリストを作成してください。
- 企業指定の提出書類
ほとんどの志望企業は面接の日時を知らせるメールに、履歴書や成績証明書など必要な書類を指定して面接時の提出を求めます。メールに沿って、必要な書類は早めにそろえておきましょう。前日には、その書類がそろっているか、改めてチェックします。
- 提出書類のコピー
万一の際のバックアップとして、提出書類のコピーを取って持参しましょう。また、エントリーシートや履歴書のコピーが手元にあると、年度の確認など直前のチェックに便利です。
- 自作の企業研究資料
企業研究をする際に作ったノートなど作成した自作の資料は、努力や試行錯誤を視覚化したものにほかなりません。待ち時間に目を通し、最終チェックに活用します。
- クリアファイル
提出書類やコピーを整理し、しわにならないよう保護するのに便利です。提出用、手元保存用など複数用意しておきましょう。
- 筆記用具
企業によっては面接後に個人情報の同意書やアンケートなど、書類に記入を求められる場合があります。また、提出書類を修正する場合に備えて筆記用具を準備し、修正液などもペンケースに入れておきましょう。
また、面接会場で注意事項などメモを取る場合は、筆記用具とあわせてメモ帳・スケジュール帳なども用意が必要です。セキュリティの観点から会場内でスマートフォンの操作を禁じる企業もあります。普段スマートフォンでのメモに慣れている人も、メモなどを準備してください。
- スマートフォン
電車が止まったり、渋滞に巻き込まれたりしたときなどの緊急連絡手段として、スマートフォンは必需品です。また、乗換案内・ルート検索などのアプリも事前にインストールし、いざというときに備えましょう。
スマートフォンは出発前に充電を完了させるとともに、会場に入ったら機内モードに設定するか電源を切っておきましょう。
- 腕時計
スマートフォンでの時間確認に慣れている人は多いでしょう。しかし、会場内でスマートフォンの使用が禁じられている場合に備えて、腕時計の準備もしておいてください。
腕時計は、カジュアルな印象のないステンレスか黒革バンドのアナログ時計を選びます。
- 現金
交通機関のトラブルで、タクシーが必要な場合もあります。緊急時に困らないよう、5,000円程度の現金を小銭も含めて用意しておきましょう。
- 交通系ICカード
公共交通機関をスムーズに乗り継ぐためには、交通系ICカードやアプリがあると便利です。残高はあらかじめ確認し、余裕をもって入金しておきます。
- リクルートバッグ
必要品一式を入れるリクルートバッグは、就活の必需品のひとつです。色は黒、自立型でA4サイズの書類が入るものを選びましょう。
リクルートバッグについては次の記事で詳しく説明しています。参考にしてください。
面接であると安心なもの10選
誰にとっても必要とは限りませんが、人によっては必要なものや用意しておくと安心なものを紹介します。
- 印鑑
企業によっては面接会場までの交通費が支給される場合があります。署名押印が必要になるため、印鑑を持参しましょう。
また、履歴書などで訂正の必要が見つかった時、誤りの箇所に二重線を引き訂正印を押せば正式に修正したことになります。
- 学生証
面接会場がオフィスビル内にある場合、入館するために身分証明書が求められる場合があります。そのような場合に備えて、学生証を持参しておきましょう。
- モバイルバッテリー
スマートフォンの電池切れは避けたいもの。電池残量が厳しくなったときに心強いのがモバイルバッテリーです。モバイルバッテリーを1つ用意しておくと、今後も役立ちます。
- 折りたたみ傘
スーツやリクルートバッグを濡らさないためにも、天気が変わりやすい時期には折り畳み傘の用意をしておきましょう。
- 手鏡
ネクタイの曲がりや髪の乱れなど面接の直前チェックに備えて、1つ持っておくと便利です。
- 櫛・ブラシ
櫛やブラシなど、自分の髪形に合った、使いやすいものを用意しておきます。
- 携帯用歯ブラシ
外で昼食を取った後に面接がある場合は、携帯用の歯ブラシを用意しておきましょう。
- エチケットブラシ
ポケットサイズのエチケットブラシは、スーツの表面についたホコリやフケを簡単に払えます。
- メイク道具・ヘアゴム・予備のストッキング(女性)
直前にメイク直しをする場合に備えて、メイク道具は持っておきたいものです。また、セミロングやロングヘアはまとめるのが一般的です。肩にかかる髪の長さの人は、黒のヘアゴムを用意します。また、ストッキングは伝線しやすいため、予備を用意しておくと便利です。
- 自分にとって必要なもの
常備薬や目薬、コンタクトレンズの予備や眼鏡など、自分に必要なものを用意しておきましょう。
持ち物については、インターンシップに必要なものが中心ですが、次の記事も参考になります。
スマホに入れておきたい情報
移動の際や直前にチェックできるよう、情報をいつでも取り出せるように用意しておきたいものを紹介します。
企業情報
企業理念や最新の事業、新聞記事などはお気に入りに登録し、いつでも見返せるようにしましょう。
地図アプリ
地図アプリで企業や面接会場の位置を登録しておき、「最寄りの駅」「何番出口から出るのか」など、必要になったらすぐに確認できるようにします。
電車運行情報アプリ
電車運行アプリで面接会場までの路線を登録すると、事故情報や遅延情報をメールで知らせてくれます。いち早く情報をキャッチでき、対処できます。
忘れ物チェック!自分でメモを作るのがおすすめ
本記事で紹介した必要なものを元に、自分なりのリストを作り、前日にひとつずつチェックしましょう。なぜ自分でリスト作りとチェックが必要なのか、理由を説明します。
自分でメモを作ることで得られる心理的効果
自分でメモを作ることには、次のような効果があります。
①メモを作成することで、頭の中が整理される
②自分で書いたものを見て、視覚情報としてインプットされる
③紙に残すことで、いつでも見返せる
自分でメモを作成する場合、提出書類を入れたクリアファイルなど入れっぱなしにしておけるものと、スマホや財布など直前にしか入れることができないものを書き分けられます。メモを作成した日に用意しておけるもの・前日のうちに用意できるもの・直前まで入れられないものと書き分ければ、直前に慌てずにすみます。
自分でチェックすることの心理的効果
メモにチェックを入れれば、準備できたものを視覚化できます。準備しなければならないものが把握できるとともに、直前の入れ忘れを防げる点がメリットです。また、メモのチェックを確認すれば、家を出てから「持ってきたかどうか」という不安から解放されます。
面接に必要なものを忘れたら?
忘れ物はしないに越したことはありませんが、仮に何かを忘れたとしても致命的な失敗につながるケースはありません。まずは落ち着いて、対処法を考えましょう。
提出書類はすぐに担当者に伝える
提出書類を忘れてしまったら、面接官に謝罪の言葉とともに事実を伝え、後日持参すべきかなどの指示を仰ぎましょう。
忘れたことで採用が見送られるのではないかと不安になるかもしれません。しかし、謝罪とともに対処しようとする姿勢を見せることで、逆に評価される可能性もあります。
また、後日に持参した時や郵送した時には、先方に手間を取らせたお詫びの言葉を添えるようにします。
面接に必要なもの、自作チェックリストで備えよう
面接に集中し、自分なりに最上のパフォーマンスを見せるためにも、忘れ物には十分に気をつけてください。本記事で紹介した必要なものリストを参考に、自分なりに持ち物リストを作成して準備し、カバンに入れたものから順にチェックしましょう。
提出物はできるだけ早めにカバンに入れておくのが望ましいです。しかし、面接シートや志望動機などは、ギリギリまで煮詰めたい人もいるでしょう。
当日の朝、すべての項目にチェックが入っているかを改めて確認すれば「入れたつもり」で忘れるのを回避できます。
また、仮に忘れたとしても忘れたことだけが理由で不採用になることはありません。パニックに陥らず、面接官に率直に忘れたことを告げて対処法を確認しましょう。
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