こんにちは。理系学生情報局です。

「マーケティングは文系の仕事」などのイメージを持つ理系学生は多いですが、実はデータ分析や仮説検証など理系で培った強みを直接活かせる場面が多くあります。むしろ企業のデジタル化が進む今、数字に強い人材はマーケティング職でも高い評価を受けやすい状況です。

本記事では、理系学生がマーケティング職で活躍できる理由や就活を有利に進めるためのステップをわかりやすく解説します。マーケティングの知識がなくても理解しやすいように職務内容から企業選びのポイントまで整理しているので、ぜひ参考にしてください。

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マーケティング職とは

マーケティング職とは

マーケティングとは、商品・サービスが売れる仕組みをつくる仕事です。企業が良い商品をつくっても、ターゲットとなる顧客に適切な方法で届けられなければ成果にはつながりません。マーケティング職は、商品・サービスの届け方をデータと顧客理解をもとに最適な形で設計します。

マーケティングの本質

マーケティングと聞くと、華やかな広告やプロモーションの企画など、文系職のイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、今日のマーケティング職はデータ分析と論理的思考をベースに商品やサービスが売れるための仕組みを設計・実行していく職種へと進化しています。

マーケティング職の目標は、顧客が思わず商品を買ってしまう状態を作り出すことです。具体的には、客観的なデータや顧客の動向を徹底的に分析し、「誰に」「どんな価値を」「どうやって」提供するかを導き出します。

かつてのマーケティングは、一部の経験や勘に頼る部分もありました。しかし、インターネットの普及、そしてECサイトやSNSを通じた購買行動の多様化により、すべての施策がデジタルで計測可能になりました。そのため、マーケティングはデータに基づいて仮説を立てて実行し、効果を検証して改善を繰り返す論理的で再現性の高いプロセスが求められる仕事となっています。

理系が求められるマーケティング

マーケティングで求められるデータ分析仮説検証・論理的改善のプロセスこそ、理系学生が最も強みを発揮できる領域です。

現代のマーケティング職は、高度なデータ処理能力や課題解決能力を持つ数字に強い理系こそ、論理的なアプローチによって大きく貢献し、やりがいを感じられる職種です。

具体的なマーケティングの仕事

具体的なマーケティングの仕事

マーケティング職の基本的な役割は、大きく以下の3つに分けられます。

  • ・市場調査(リサーチ)
  • ・販売促進(プロモーション)
  • ・企画(商品・サービスのアイデアづくり)

それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

市場調査(マーケットリサーチ)

マーケティング活動の基礎となる、最も論理的思考が求められる役割です。

業務内容

自社や競合の販売データ、Webアクセス解析データ、顧客アンケートやインタビューなどを収集・分析します。上記のデータから、「なぜ売れているのか・売れていないのか」、「顧客が求めているニーズは何か」といった本質的な課題を深掘りします。

理系スキルの活かし方

回帰分析や多変量解析などの統計的な手法を活かし、膨大な情報から客観的な事実と因果関係を見つけ出して仮説を立てる能力が直結します。

販売促進(プロモーション)

市場調査の結果に基づき、具体的なアクションプランを設計する役割です。

業務内容

ターゲットを明確にし、顧客に響く商品・サービス設計や販売戦略を立案します。例えば、データを分析した結果、「Aという顧客層には価格よりも利便性を訴求すべき」との仮説が出たとしましょう。上記の仮説に基づき、価格設定や商品パッケージの変更などを計画します。

理系スキルの活かし方

複雑な事象をシンプルにモデル化したり、論理的思考で最適な手順や構造を設計したりする能力は、施策立案で強みとなります。

企画(商品企画・サービス設計・イベント企画)

企画した戦略に基づき、実際に顧客へのアプローチを実行して成果に繋げる役割です。

業務内容

広告・プロモーション戦略の策定(オンライン広告、SNS、イベントなど)、営業・販売部門と連携した販売手法の設計を行います。実行した施策は必ず効果測定を行い、データを再度「市場調査」のステップに戻し、仮説の検証と改善を繰り返します。

理系スキルの活かし方

実行後のデータを収集し、「広告のクリック率」などの指標を用いて、施策の効果を客観的に評価し、改善点を見つけ出す能力は理系の得意とする分野です。

マーケティングは、文系より理系が向いている

マーケティングは、文系より理系が向いている

マーケティング職は、実は文系より理系の方が向いています。就活面接などで文系学生との違いを生み出せるよう、理系学生ならでは強みを把握しておきましょう。

数字やデータに慣れている

研究をする機会も多い理系学生は、文系学生に比べて数字やデータに抵抗がないこともマーケティング職を志すうえでの強みです。さまざまな場面で数字と向き合う必要があるため、数字やデータの扱いに慣れておけば、成果にも繋げやすいでしょう。

論理的にデータを読める

市場データを正確に読み取り、論理的に販売促進や商品企画に活かす能力も理系学生には備わっています。仕事と考えると難しい気がしますが、論理的にデータを分析するのは学生時代の研究を通して沢山経験してきた人も多いでしょう。データをフラットに読める能力も、理系学生の強みです。

仮説を立てられる

データを読めることと同様に仮説を立てられることも、理系がマーケティングに向いているポイントのひとつです。研究などを通して仮説立てしてきた経験は、企画や販売戦略の立案などにも役立ちます。

粘り強く思考できる

数字やデータと向き合って、粘り強く思考できるのも理系ならではの強みです。粘り強く思考できる人材は文系にももちろんいますが、数字をベースにした思考は勝手が違うもの。数字やデータに抵抗がない理系学生の方が、マーケティングの基礎となる思考能力は備わっている傾向にあるでしょう。

マーケティング職に就く前に身につけたい能力

マーケティング職に就く前に身につけたい能力

マーケティング職として活躍するために、就職までに身につけておくとよい能力を整理しておきます。就活にも入社後にも活かせる内容ですので、ぜひご参考ください。

PDCAを踏まえた実行力

マーケティングで必要となるPDCAをまわすことを、就職前に慣れておくことがおすすめです。PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(測定・評価)・Action(対策・改善)の略。計画を実行し、検証してブラッシュアップするサイクルを指します。研究などを通しても役立てられる内容ですので、普段から意識しておくとサイクルをまわすスピードも向上できるはずです。

柔軟な思考力・発想力

市場のニーズは年々幅広くなってきているため、通例に囚われない柔軟な思考力も育てておきましょう。また、データをもとに新たなもの・手法を生み出す発想力も必要になります。自身の得意分野以外にも興味を持ち、さまざまなサービスや沢山の作品に触れておくのが非常に大切です。

コミュニケーション能力

検証や企画実行の際にも必要になる、コミュニケーション能力も意識しておきたいポイントです。自分の考えが伝わるように話すことや、知らない人にわかりやすく伝えることは、普段から意識できます。早いうちから練習を始めて失敗を繰り返しておけば、おのずとコミュニュケーション能力は向上するでしょう。

マーケティング職を目指すうえでの、就活の進め方

マーケティング職を目指すうえでの、就活の進め方

最後に、マーケティング職を志望する理系学生に向けて、就活のおおまかな進め方を解説します。あくまで一例なので、自身に合った形にカスタムして進めていきましょう。

業界・職種について知る

もうすでにやった方も多いかもしれませんが、マーケティング職の概要・活躍できる業界を知るのが就活のファーストステップです。どんな業界のマーケティング職を目指し、どんなことをして行きたいかをできるだけ具体的に明確にしていきましょう。

必要な資格や能力を身につける

業界や職種についての研究を進めつつ、前章でご紹介したような能力やマーケティングに役立つ資格取得を進めるのもおすすめです。必ず取得が必要な資格はありませんが、マーケティング・ビジネス資格検定・Webアナリスト検定などなら、就職後に大いに役立ちます。

志望企業候補を見つける

マーケティング職を目指すうえでは、できるだけ早い段階から志望企業の候補を複数ピックアップしておくことが重要です。選択肢を広く持てれば、就活全体の流れがスムーズになって比較しながら自分に合う企業を見つけやすくなります。

志望企業を探す方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

就活サイトや業界研究サイトで、マーケティング職を募集している企業を調べる】
業界ごとにマーケティングの役割が異なるため、「メーカー」「IT」「広告」「コンサル」「消費財」など、幅広く見てみると自分の興味が広がります。

企業のコーポレートサイトや採用ページから、事業内容・サービス・顧客層を確認する
マーケティング職は「誰に・何を・どう届けるか」を考える仕事であるため、企業のビジネスモデルに共感できるかが重要な判断軸になります。

キャリアセンター、OB/OG訪問、先輩インタビューを活用する
実際に働く人から「マーケティング職のリアル」「入社後に身につくスキル」などを聞くと、志望度を判断しやすくなります。

企業説明会やインターンに参加し、視野を広げる
企業説明会やインターンに積極的に参加をしてみることでリアルな社風や環境を把握できます。マーケティング職の理解が浅い場合などは、インターンを通して仕事に触れてみるのも良い方法です。現場で働く人の声などを聞き、入社意欲を高めれば就活を有利に進められるでしょう。

早めに企業リストをつくっておくと、「どこを深掘りするか」「どんなスキルが必要か」が明確になるため、以降の選考準備にもつながります。

理系がマーケティング職で活躍できる企業と出会う方法

理系がマーケティング職で活躍できる企業と出会う方法

マーケティング職は業界ごとに求められるスキルが大きく異なるため、「どの企業なら自分の強みを活かせるのか」を見極めることが重要です。ここでは、理系ならではの視点を活かしながら、自分に合う企業と出会うための方法を紹介します。

1.理系が活躍しやすい企業の特徴を知る

まずは、理系が活躍しやすい企業の特徴を把握しておきましょう。マーケティング職といっても企業によって扱うデータ量や分析環境、意思決定のプロセスはさまざまです。

理系の強みを発揮しやすい企業には、共通する特徴があります。以下のポイントを押さえている企業は理系学生にとって働きやすく、評価されやすい環境である可能性が高いです。

特徴具体的な企業文化・環境理系出身者のメリット・評価ポイント
データを重視した意思決定(データドリブン)感覚や経験則に頼らず、Web解析やCRM、広告データなどの「数字」を共通言語として議論し、施策を決定する数字に基づいた論理的な判断が求められるため、理系特有の数学的・解析的思考がそのまま評価につながる
情報共有・ナレッジ管理の体系化研究室のように、仮説検証のプロセスや施策結果をドキュメント(Slack/Notion等)として蓄積・共有する文化がある実験記録などで培った言語化能力や、事実と考察を分ける論理的な報告スキルが重宝される
技術・プロダクト志向の事業モデルメーカーやBtoB SaaSなど、製品の構造や技術的な仕組みが複雑な商材を扱っている文系出身者が苦戦する複雑な仕様や内部構造をスピーディーに理解でき、マーケターとして代替不可能な武器になる特に、素材・化学・機械メーカーのBtoBマーケティングでは、製品の化学的特性や技術仕様を深く理解できる理系出身者が信頼されやすい

上記のような特徴を知っておくことで、「どの企業なら自分が伸びるか」をある程度絞り込みやすくなります。

2.自分の強みを企業視点で整理しておく

理系学生がマーケティング職に挑戦する際、次のようなアピールにつなげられます。

  • ・研究活動での分析・検証のプロセス
  • ・データを扱った経験(実験データ、統計ソフト、プログラミングなど)
  • ・論理的に説明する力
  • ・問題の切り分けや再現性のある改善プロセス

自身の強みを企業が求めている言葉に翻訳して伝えることが、マッチング精度を上げるポイントです。

3.自分の強みを理解してくれる企業と出会う

マーケティング職は人気が高く、応募者のバックグラウンドも文系・芸術系・総合職志望など本当にさまざまです。そのため、理系学生は「そもそも理系の強みを理解してくれる企業とどう出会うか」が大きな課題になります。

そこで役に立つのが、理系に特化して企業と学生をつなぐサービスです。例えば、TECH OFFERでは学生の研究内容やスキルをもとに強みが活かせるポジションを企業側が判断してオファーを送ります。

  • ・理系の分析思考を評価してくれるマーケティング職
  • ・技術理解を武器にできるデジタルマーケティング職
  • ・文系採用では出会いにくいBtoBマーケティング企業

自分では気づきにくい相性の良い企業を知るきっかけになるため、視野が大きく広がるのが特徴です。

4.企業とのマッチング精度を高める

オファー型サービスは「どの企業が自分のどんな点に魅力を感じたのか」がわかるため、自己分析や企業研究に活かせるメリットがあります。

  • ・どんな研究テーマに興味を示す企業が多いのか
  • ・自分のスキルが企業のどの部署で求められているのか
  • ・マーケティング職の中でもどの領域が向いているのか

上記のような情報は、通常の求人サイトだけでは見つけにくい裏側の情報です。
理系学生がマーケティング職を目指すうえで、自分に合う企業と効率良く出会う方法として活用できます。

理系の強みを適切に評価してくれる企業と出会えるかどうかは、就活の成果を大きく左右する要素です。企業研究に加えてオファー型サービスを併用しながら視野を広げれば、マーケティング職で活躍できる環境を見つけやすくなります。

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理系がマーケティング職を志望する際によくある質問

理系がマーケティング職を志望する際によくある質問

マーケティング職に興味がある理系就活生の多くが抱く疑問を取り上げ、回答を紹介します。

マーケティングは文系と理系どっちが向いていますか?

どちらも活躍の場があります。デジタルマーケティングなどは数字を扱う場面が多く、データ分析・仮説検証・論理的思考などのスキルが求められるため、理系の強みを活かせます。一方で、顧客理解や企画力など文系的な感性も必要になるため、学部に関係なく挑戦できる職種です。

マーケティング職に向いている学部はありますか?

「特定の学部でなければ採用されない」などの事態はありません。マーケティング職は文理問わず応募が可能であり、実際に理系出身のマーケターも多く活躍しています。理系なら、工学部・情報系・理学部などで学んだデータ分析力や論理的思考が強みとしてアピールが可能です。文系の場合は経営学部や商学部などが比較的親和性が高いとされていますが、どの学部でも実務で必要なスキルは入社後に身につけられます。

理系で一番稼げる職業は何ですか?

一般的には、AIエンジニアやデータサイエンティストなどのIT専門職、または大手企業の製薬・化学系研究職が高年収の傾向にあります。ただし、高度なデータ解析スキルを持つデータマーケターや大規模な広告予算を動かすポジションであれば、研究職以上の高年収の実現も可能です。理系出身者の年収ランキングや詳細な職種については、以下の記事もあわせて参考にしてください。

マーケティングを学べる学部は何学部ですか?

マーケティングは経営学部や商学部で扱われますが、最近は情報系学部やデータサイエンス学部でもマーケティング分析を学べます。とはいえ、企業側は学部よりもロジカルに考えられるかや数字を扱えるかを重視するため、特定の学部にこだわる必要はありません。

理系でマーケティングや経営学などの知識が全くなくても内定は取れますか?

はい、十分に可能です。マーケティングに必要な専門知識は入社後の研修や実務を通してスキルを身につけるケースが一般的です。

理系であれば、研究で培った分析力やデータを扱う経験がそのまま強みになります。企業によってはデータ分析に強い人材を積極的に求めているため、理系だから不利とはなりません。

まとめ

本記事では、理系学生がマーケティング職で活躍できる理由と就活を進めるうえで押さえておきたいポイントを解説しました。マーケティングの基礎や具体的な業務内容を知ることで、「理系でも挑戦できるのか」などの不安が払拭できたのではないでしょうか。

理系ならではの分析力や論理的思考は、多くのマーケティング業務で強力な武器になります。業界研究や企業探しを進めながら、自分の強みが活きる環境を見つけてください。今後の就活がより前向きに進むきっかけになれば幸いです。