こんにちは。理系就活情報局です。

薬学部や医学部は、国家資格を取得するために6年間大学に通うこともあって、就職先が限定的なイメージが強い学部です。

しかし、薬学部の理系就活生には調剤薬局や医療機関以外の道も拓かれています。

本記事では、これから就職活動を始める薬学部の理系就活生に向けて、薬学部の就職事情やスキル、薬学部で学んだことが活かせる就職先を紹介していきます。

薬局や病院以外の職種についても紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

▼もっと就活の情報を知りたい人はこちら▼
TECH OFFERで理系の就活情報をGET

薬学部の就職事情 

薬学部は、1〜2年次にまず薬学の基礎を学びます。3〜4年次ではより専門的な薬の知識を学び、5年次には病院や薬局で実務実習に参加します。段階的に実践的な知識を身につけ、6年次は卒業研究と薬剤師国家試験に取り組むといった流れで、薬学の専門性を高めていきます。

中には、4年制の学科を卒業してから大学院に進学して薬剤師国家試験の受験資格を取得する人もいますが、薬学部の就職活動は大学5年の3月頃から本格化するのが特徴です。

国家試験対策や卒業研究と並行して就職活動を進めるには、計画を立てて早めに準備をする必要があります。

以下では、調査データを見ながら薬学部の就職動向について確認していきます。

薬学部の就職率と薬剤師として就職した人の割合

薬学協議会「令和3年3月卒業生および大学院修了者の就職動向調査」によると、令和3年度に6年制の学科を卒業したのは全国で9,879名で、就職したのはその内6,305名です。

この調査からは、薬学部を卒業した学生の63.8%が就職していることが分かります。
※就職しなかった人には、無給実習・進学・調査時には就職先が未定だった人も含む

また同調査によれば、薬学部を卒業して就職した人のうち、保険薬局や医薬品販売業に従事している人は全体の50.5%を占め、医療機関で薬剤師として働いている人を含めると68.9%に達します。

薬剤師は国家試験の合否で内定状況が変わりますが、それでも卒業生の7割近くが薬剤師として薬局や医療機関で働いていることになり、なかなかの就職率だと言えるでしょう。

薬剤師以外の道もある

一方で、薬学部を卒業して就職した人のうち、32.1%が薬剤師以外の道を選択しています。

薬剤師国家試験に合格したとしても、必ずしも進路が薬剤師に限定されるわけではありません。

中には大学院に進学して薬学を追究する人や、薬剤師以外で薬学のスキルを活かせる職種を選ぶ人もいます。

薬学部のキャリアフィールドは、調剤薬局やドラッグストア、医療機関に留まりません。
化学・医薬品・化粧品・医療機器などの各種メーカーから治験や医薬品卸業、行政に至るまで、薬学部の卒業生はさまざまな領域で「薬と人の健康」に関われるのです。

薬学部で身につくスキル

薬学部で身につくスキルには以下の2種類があります。

  • 薬学部ならではの専門的知識
  • 専門知識を活かすコミュニケーションスキル

薬学部ならではの専門的知識

薬学部で身につく1つめのスキルは、高度な専門知識です。

薬は使い方や組み合わせによって命を左右します。
薬を正しく扱うには、深い専門的知識や業務の正確性、安全管理が必要です。

薬剤師として働くことは、人の命に関わることを意味します。
処方箋に書かれた処方内容が正しいか、似ている薬や違う規格のものと取り違えていないかといった点も気を配らなければなりません。

薬剤師国家試験に合格しても、そこで知識がストップしていては誰かの命を危険に晒してしまいかねません。

常に医療や健康にまつわる情報に目配りして、自分が持っている専門知識をアップデートしていくことが大切です。

専門知識を活かすコミュニケーションスキル

薬学部で身につく2つめのスキルは、コミュニケーションスキルです。
薬のスペシャリストとして薬剤師は薬を介してたくさんの人の健康に関わります。

薬剤師は、患者一人ひとりの症状や生活習慣に合わせた処方や服薬指導を行います。
薬学に詳しくない人にもわかりやすいことばで薬の説明をしたり、他の医療従事者と連携を取ったりする時に、コミュニケーションスキルは必須です。

どんなに高度な専門知識を持っていても、必要としている人に伝わらなければ意味がありません。

病気や体調に不安を抱えている人に寄り添い、安心してもらうためには、ことばの選び方や気配りを含めたコミュニケーションの取り方を学んでいく必要があります。

薬学部に人気の就職先

薬学部に人気の就職先には以下の4つがあります。

・調剤薬局
・医療機関
・製薬会社
・ドラッグストア

調剤薬局

薬学部の主要な就職先である調剤薬局は、2つのタイプに分類できます。

1つは、病院の近隣にある「門前薬局」です。特定の病院に近い位置にあることから、どのような病院が近くにあるかで取り扱う薬の種類や薬剤師の経験も異なります。

もう1つは、「面分業薬局」です。駅やショッピングモールの近くといった利便性の高い立地にあり、近隣の医療機関の処方箋を満遍なく扱います。

調剤薬局で働く薬剤師は、「地域のかかりつけ」として地域医療に貢献する存在です。

調剤薬局は、規模や利用者層もさまざまです。
そのため、調剤薬局に就職したい方は、自分に合う職場かどうかしっかり確認しましょう。

医療機関

医療機関で働く病院薬剤師は、その機関で使用する薬剤を管理し、患者に服薬指導を行うのが主要な業務です。

医療機関の規模によっては、病院薬剤師が管理する薬剤が1,000種を越えることもあります。薬剤の管理にはデータベースを使用して、在庫をコントロールします。

外来の患者に渡す薬剤を調剤するほかにも、院内で使われる注射薬などの薬剤を用意することも病院薬剤師の仕事です。

病院薬剤師の仕事量は、決して少ないとは言えません。
しかし、医療現場で治療に関われたり、自分が調合した薬がどのように役に立っているのかがわかったりとやりがいもあります。

製薬会社

薬剤師には、民間の製薬会社で働く道もあります。
製薬会社は、薬剤師としてのスキルを最大限に発揮できる場です。

製薬会社で働く薬剤師の仕事には、新薬を開発するための基礎研究に携わる「研究職」や、新薬を開発し世に送りだす役割を担う「開発職」、専門知識を活かして医療現場に製造された薬の情報を伝えフィードバックをもらう「MR(医療情報担当者)」があります。

また、製薬会社や医療機関は、新薬の開発にあたっては治験を専門企業にアウトソーシングしています。
治験がスムーズに行われるよう医師をサポートする「治験コーディネーター(CRC)」や、治験の進行を監督する「臨床開発モニター(CRA)」も、薬剤師としての専門性が発揮できる仕事です。

ドラッグストア

ドラッグストアで働く薬剤師は、処方箋に基づいて医薬品を渡すほか、セルフメディケーションをサポートする身近な相談窓口としての役割を担っています。

ただし、ドラッグストアで働く薬剤師は、薬剤師の仕事だけに従事できるわけではありません。店舗にもよりますが、レジ作業や品出し、ポップの作成といった業務も担当します。

そのため、調剤の経験を積みたいのであれば、調剤薬局が併設されている店舗を選ぶのがオススメです。

▼もっと就活の情報を知りたい人はこちら▼
TECH OFFERで理系の就活情報をGET

意外と知らない?薬学部が活躍できる職種

薬学部が活躍できる職種には他にも以下2つが挙げられます。

・公務員
・化粧品会社などの研究職

公務員

薬学部の進路には、公務員になるという選択肢も存在します。

国や地方自治体に所属する「公務員薬剤師」は、調薬や服薬指導を行う薬剤師とは異なるキャリア形成をしていくことになります。

薬剤師が公務員として働く場合、臨床の場であった薬局とは異なり、薬事行政をはじめとするデスクワークや調査が中心となることが多いです。

薬剤師が目指せる公務員は、主に下記の4種となります。

・政策の立案や実施、診療報酬の改定や薬剤師制度を検討する「国家公務員薬剤師」
・地方自治体に所属し、保健所・公立病院・衛生研究所などで働く「地方公務員薬剤師」
・厚生労働省地方厚生局麻薬取締部に所属し、薬物の乱用を防ぐ「麻薬取締官」
・学校で健康相談や保健指導を行う「学校薬剤師」

(参考:厚生労働省「薬系技官 採用情報」

公務員は安定性という意味では心強いですが、一方で部署移動が多いというデメリットもあります。また、所属先が異なるため、「国家公務員薬剤師」と「地方公務員薬剤師」の仕事内容は異なります。

薬学部から公務員として働く道を検討する際には、仕事内容や待遇についてしっかり確認することをお勧めします。

化粧品会社などの研究職

薬剤師は、化粧品会社や食品・化学・医療などの各種メーカーで薬学的なアプローチから製品の研究・商品開発に携わることも可能です。薬学の知識は、研究開発だけでなく安全性や品質管理の面でも役立ちます。

たとえば、化粧品会社では肌トラブルが起きにくい成分や安全性の研究、アンチエイジング効果のある商品やサプリメントの開発などを手がけます。

ただし、メーカーで働く場合は、調剤をはじめ医療従事者としての経験を積むことはできません。
また、薬学の専門知識以外に、メイクや調理、マーケティングなど所属するメーカーが必要とするスキルを求められることがあります。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【理系就活】薬剤師だけじゃない!薬学部の進路から意外な職種まで紹介」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・薬学部で身につくスキル
 ①薬学部ならではの専門的知識
 ②専門知識を活かすコミュニケーションスキル

・薬学部に人気の就職先
 ①調剤薬局
 ②医療機関
 ③製薬会社
 ④ドラッグストア

・意外と知らない?薬学部が活躍できる職種
 ①公務員
 ②化粧品会社などの研究職

・活用するべき逆オファーサイト
 「TECH OFFER」なら、薬学部のスキルが活かせる企業とマッチする!
 ➀TECH OFFER(テックオファー)
 ②OfferBox(オファーボックス)