インターンシップに参加するか悩むとき、気になるのは「短期と長期どちらに参加するのか」という点です。
1dayから数日間の短期インターンシップは、気になる業界・企業を知る機会となり、複数参加しやすいというメリットがあります。
一方、3カ月以上同じ会社で働く長期インターンシップはより実務的な仕事に携われるという魅力があります。
今回は、長期インターンシップに注目します。
「長期インターンの特長」から「長期インターンが探せるサイト」、参加する前に知っておきたいポイントまで解説します。
【この記事はこんな人におすすめ】
- ・研究と長期インターンを両立できるか不安な理系学生
- ・理系歓迎の長期インターンの探し方やおすすめサイトを知りたい方
- ・自身の専門性やスキルを活かせる職種・業界を見つけたい方
長期インターンシップを検討している理系就活生の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
理系が長期インターンに行くのは無理なのか?

研究などで忙しい理系学生の多くは「長期インターンは文系のもの」と感じてしまいがちです。理系が長期インターンに行くのは本当に無理なのか、一つひとつ確認していきましょう。
研究が忙しく無理だと感じる学生は多い
理系学生の多くが長期インターンを避ける最大の理由は、研究室における「コアタイム」の存在です。特に実験系の研究室では、朝から晩まで拘束されることが珍しくありません。そのため、週に2〜3日のフルタイム勤務が必要な一般的な長期インターンへの参加は、物理的に不可能に思えるのも無理はありません。
また、学会発表前や論文の執筆など特に忙しい時期には、数ヶ月単位を必要とするインターンはスケジュール管理のハードルが高いのが現実です。
実際に、「平日昼間のミーティングが研究室のコアタイムと重なってしまい、どちらも中途半端になってしまった」といった失敗談もよくあるケースです。
このような背景から、興味はあっても「自分には無理だ」と諦めてしまう学生が少なくありません。しかし、最近では理系特有のスケジュールに理解のある企業も増えており、全ての理系学生にとって不可能というわけではなくなっています。
大学院進学をするなら無理に行く必要はない
もし、大学院への進学を確定させており、将来的に研究職や高度な専門職を目指しているなら無理をして長期インターンに行く必要はありません。大学院進学者が評価されやすいのは、学部時代の研究成果や自身の専門分野に対する深い知識があるためです。
長期インターンに時間を割きすぎて、卒業論文の質が下がったり、院試の対策がおろそかになったりしては本末転倒といえます。内定に専門性の高さが必要な職種を目指す場合は、まずは専門知識の土台を固めることが得策です。長期インターンは、専門性を深めるための手段であって目的ではないことを忘れないようにしましょう。
就職を目指すなら研究との両立を目指す
学部卒業後や大学院修了後に就職を見据えているのであれば、研究とインターンの両立に挑戦する価値は十分にあります。
ビジネスの現場では学術的な正解だけでなく、状況に応じた対処や専門性の活用が求められることが一般的です。また、長期インターンで専門知識の活かし方や課題を早く知ることは、研究への意欲向上にもつながります。
週1日参加や成果報酬型など両立しやすいインターンから始めることで、将来の選択肢を無理なく広げられます。
理系が長期インターンに行くべき理由

実践経験を積める
理系学生が長期インターンに参加する最大のメリットは、大学の講義や研究室では得られない、社会における技術や知見の活かし方を体験できる点にあります。
たとえば、情報系の学生であれば、自分が書いたコードが実際のサービスとして数万人に利用され、売上に貢献するプロセスを経験できます。最新技術やチーム開発、プロジェクト管理など、現場で得た実践的なスキルは将来の大きな財産になります。
また、同じように高い志を持つ他大学の優秀な理系学生や、第一線で活躍する社会人エンジニアとの人脈形成・仲間づくりができることも、長期インターンならではの大きな魅力です。
就職活動でアピールできる
就職活動における長期インターンの経験は、実際に非常に強力な武器になります。多くの理系学生が「研究内容」をアピールする中で、実際の業務に触れた経験や実績を語れる学生は稀少であるためです。
特に、「研究室で培った論理的思考力をビジネスでどう活かし、成果につなげたか」は、面接で説得力を持ちます。
また、長期にわたって組織に属し、責任を持って仕事を完遂した経験は、社会人としての基礎力やストレス耐性の証明にもなります。長期インターンは就業に近い評価を得られるため、早期内定や選考の優遇に直結するケースも少なくないのが事実です。
給料がもらえる
現実的なメリットとして、長期インターンの多くが給与支給がある点も見逃せません。
忙しい理系学生は、アルバイトに時間を割くのが難しい傾向にあります。しかし、長期インターンであれば、自分の専門性に関連する業務を行いながら、時給1,200円〜2,000円程度の報酬を得られます。
アルバイトの時間をインターンに充てれば、収入を得ながら実践的なスキルも高められます。
研究とインターンどう両立させる?

リモートやフレックス制度があるインターンを探す
理系学生が研究と両立させるためには、働き方の柔軟性が高い企業を選ぶことが非常に大切です。特にITベンチャーやWeb系の企業では、フルリモート勤務やフレックスタイム制を導入しているケースが多く、研究室の合間や夜間の時間を有効活用できます。
「実験の待ち時間にオンラインでタスクをこなす」「午前中は研究室、午後は自宅からリモートで勤務」といった柔軟なスタイルが可能です。求人探しでは業務内容だけでなく、「リモート可」や「週○日OK」など勤務条件も重視すると両立しやすくなります。
初めから長時間勤務が不安な場合は、週1日や短時間から始め、両立に慣れてから徐々に増やすのがおすすめです。
【両立に成功した先輩の事例】
ある情報系専攻の先輩は、平日の研究室のコアタイムを避けて水曜日の午後(4時間)と土曜日(6時間)を組み合わせ、週10時間のフルリモート勤務でWeb開発の長期インターンに参加していました。
限られた時間でも実務にコミットすることで、最終的には第一志望のIT企業から早期内定を獲得しています。このように、柔軟な働き方を選べば理系学生でも十分に両立が可能です。
自宅や大学から近いインターンを探す
出社が必要なインターンの場合、移動時間を最小限に抑えることが両立の鍵になります。大学のキャンパスや自宅から30分圏内にある企業を選ぶことで、研究室とオフィスの往復によるタイムロスを防げるでしょう。
特に忙しい理系学生にとっては、物理的な距離の近さは精神的な余裕にもつながります。都市部の大学であれば周辺にオフィスビルやスタートアップが集積していることが多いため、地域を絞って検索してみるのも良策です。もし近くに希望の企業がない場合は、主要駅からのアクセスが良い企業を選ぶだけでも、毎日の負担は大きく変わります。
【具体例】理系学生の1週間スケジュール(週10時間稼働の例)
研究室のコアタイム(例:平日10:00〜17:00)があっても、リモートワークや週末を活用することで両立は十分に可能です。以下は、実際に両立している理系学生の一般的なスケジュール例です。
- ・月曜: 10:00〜18:00(研究)
- ・火曜: 10:00〜17:00(研究) / 19:00〜22:00(自宅からリモートインターン:3時間)
- ・水曜: 10:00〜18:00(研究)
- ・木曜: 10:00〜17:00(研究) / 19:00〜21:00(自宅からリモートインターン:2時間)
- ・金曜: 10:00〜18:00(ゼミ・研究)
- ・土曜: 13:00〜18:00(まとまった時間で出社またはリモート:5時間)
- ・日曜: 完全オフ(リフレッシュやプライベートな時間)
このように、平日夜に2〜3時間、週末午後をインターンに充てれば、研究に大きく支障なく週10時間の実務経験を積めます。まずはこの程度のペースから始められる企業を探してみましょう。
研究室の教授や先輩に事前に相談する
長期インターンを始める前には、研究室の教授や指導教員、先輩に相談しておくことが重要です。
周囲の理解なしに勝手に活動を進めると、研究室内の人間関係に支障をきたす恐れがあります。相談する際は、「なぜインターンに行きたいのか」「研究にはどう影響が出ないようにするのか」を論理的に説明しましょう。
たとえば、将来進みたい業界での経験を研究に活かしたいと前向きに伝えれば、応援してくれる教授も多いはずです。過去にインターンを経験した先輩がいれば、両立のコツや時間の作り方について相談するのも良い方法です。
長期インターンの探し方

長期インターンの探し方は以下の3通りです。
- ・就活サイト・インターン専用サイトで探す
- ・大学のキャリアセンターで紹介してもらう
- ・逆求人型サイトに登録する
就活サイト・インターン専用サイトで探す
長期インターンシップは、就活サイトやインターンシップ専用サイトで探すのがおすすめです。
就活サイトは幅広い業種のインターンシップ情報が集まるため、必要に応じて理系特化型のサイトと一般の就活サイトを使い分けると良いでしょう。
後述するインターンシップ専用サイトは、目的や対象別にさまざまな種類がありますので、自分に合ったサイトを見つけることが大切です。
大学のキャリアセンターで紹介してもらう
長期インターンシップは、大学のキャリアセンターで紹介してもらえます。
大学のキャリアセンターで紹介される長期インターンシップの開催企業の中には、過去に大学のOB・OGが就職した実績があるかもしれません。また、大学から推薦をもらうことでインターンシップ選考に通りやすくなる可能性もあります。
大学経由で参加することで、何か困ったことがあっても相談しやすいため、まずは気軽に相談してみましょう。
逆求人型サイトに登録する
長期インターンシップを探す時は、逆求人型サイトへの登録も併せてしておくことをおすすめします。
逆求人型サイトでは、プロフィール情報を充実させておけば、自分から探しに行かなくとも企業からのアクションをもらうことが可能です。
選考へのオファーだけでなく、インターンシップのオファーも届くため、自分が知らなかった優良企業と出会えることもあります。
ぜひ、空き時間を活用して、登録しておくことをおすすめします。
理系就活生が登録するのであれば、理系に特化した「TECH OFFER」の利用が最適です。理系学生を求める企業が多く利用しているため、志望業界や能力をプロフィールに記載しておけば、効率的にオファーを受け取ることが可能です。
オファーを集めるためには早期登録が必須です。
簡単なプロフィール登録のみで利用できますので、まずは下記リンクより登録しておきましょう。
理系の長期インターンは何社に応募すべきか
長期インターンシップへの応募数は、学業や研究との兼ね合いを考慮すると1〜2社程度に絞るのが現実的です。
長期インターンは短期のものと異なり、選考段階から複数回の面接や課題選考に時間がかかることが多く、就業開始後もまとまった時間のコミットが求められます。
複数社を同時に並行するとスケジュールが破綻するリスクがあります。そのため、まずは自分の目的や条件に最も合った企業を厳選して挑戦し、無理のない範囲で進めるようにしましょう。
長期インターンが探せるサイト

ここまで読んだことで、長期インターンシップへの参加意欲が増してきたのではないでしょうか。
以下では、長期インターンシップを探すのにおすすめのサイト4つについて説明します。
【おすすめサイト4選の特徴まとめ】
- ・理系インターンナビ:理系に特化しており、専攻別の検索が可能
- ・インターンシップガイド:全国47都道府県の求人を網羅。地方在住者にもおすすめ
- ・ユアターン:エンジニアや研究職などのハイレベル求人が豊富
- ・COMPUS:地方学生向けのリモート特化型。学年不問でサポートが手厚い
理系インターンナビ
「理系インターンナビ」は、理系の長期インターンシップに特化した情報サイトです。
理系に特化した就活サイト「理系ナビ」が運営する情報サイトで、先輩たちの体験談も豊富に掲載されています。
プログラム内容だけでなく、会社の事業内容や企業理念、「こんな人に来てほしい」という企業側の要望についても詳しく書かれているのが特長です。
メーカー業界・IT業界・金融業界・コンサル業界と理系就活生が興味のある業界別に検索できたり、自分の専攻別にソートしたりできます。
インターンシップガイド
「インターンシップガイド」は、全国47都道府県のインターンシップ情報が掲載されたインターンシップ総合サイトです。
首都圏だけでなく全国のインターンシップ情報が網羅されているので、地方在住の理系就活生の方も一度見てみてください。
知名度の高い企業のインターンシップも掲載されており、オンラインで参加できるインターンシップもわかりやすく表示されています。
ユアターン
「ユアターン」は、長期インターンシップでスキルアップしたい大学生向けにおすすめのインターンシップを紹介しているサービスです。
エンジニア・コンサル・製造、開発・建築土木、施工管理、研究職で絞り込めるため、理系就活生のインターンシップ探しに向いています。
その中でも、エンジニアの長期インターンの掲載率が高めですので、エンジニア志望の方は一度覗いてみてください。
「一部リモート可」やハイレベル求人も掲載されていますので、実力を試してみたい方やレベルアップしたい方におすすめです。
COMPUS
「COMPUS」は、地方の学生を対象としたリモート・長期インターンシップ特化型の求人サイトです。
「首都圏在住でなくとも、地方にいながら長期インターンシップに参加できる」「学年に制限を設けていない」などの点が特徴です。そのため、住んでいる場所や学年の縛りなく参加できるインターンシップと出会えます。
登録後・企業面談前・採用〜勤務開始後にいたるまで、個別面談できめ細やかなサポートが受けられる点も魅力です。
理系学生から人気の職種・業界

理系学生の論理的思考力や専門知識は、ビジネスの現場で高く評価されます。ここでは、特に人気の高い3つの職種とその特徴を紹介します。
【理系学生に人気の主な職種と活かせる強み】
- ・エンジニア職:情報・機械・電気系の知識や、独学のプログラミングスキルが直結する
- ・研究職:大学院での研究テーマや高い専門性を、新製品開発などに活かせる
- ・コンサルタント職:研究で培った「仮説検証能力」や「論理的思考力」で企業の課題を解決する
エンジニア職
理系学生、特に情報系や電気・電子、機械系の学生から支持を集めているのがエンジニア職です。IT・ソフトウェア業界のシステムエンジニアや、製造業における設計・開発職など、自身の専門知識を形にできる点が最大の魅力だといえます。
最近では、専攻を問わず論理的思考力を評価するIT企業の採用も活発です。独学やインターンでプログラミングを学んだ、非情報系の学生が挑戦するケースも増えています。特にAIやデータサイエンスの領域では、高度な数学的素養や統計学の知識が不可欠であるため、理系学生の人気職種のひとつです。
研究職
高い専門性を仕事で活かしたい学生にとって、メーカーや製薬会社、化学・材料関連企業の研究職は人気の高い職種のひとつです。特に大学院で修士・博士号を取得した学生からの人気が根強く、自身の研究テーマに近い領域で社会貢献できることに大きなやりがいを感じられます。
採用枠は他職種に比べて決して多くはありませんが、専門性の高さがそのまま選考の優位性に直結します。そのため、研究室での活動を最優先してきた学生にとっては、最も実力を発揮しやすいフィールドです。次世代のイノベーションを担う責任と誇りを持てる仕事だといえるでしょう。
コンサルタント
近年、理系学生の間で急速に人気が高まっているのが、各種コンサルタント職です。企業の経営課題を分析し解決策を提案するコンサルタントでは、研究で培った仮説検証力や論理的思考力が高く評価されます。
近年は、製造業のDX支援やIT戦略の立案など、テクノロジーの理解が欠かせないプロジェクトが増えている状況です。そのため、技術とビジネスをつなぐ架け橋としても役割が期待されています。研究室で培った考える力を武器に、ビジネスの最前線で勝負したい学生に適した選択肢のひとつです。
まとめ
本記事では、「理系が長期インターンに行くのは無理?研究との両立や探し方」について解説してきました。どのような進路を目指すかにもよりますが、インターンは今や就活に欠かせないアピールの場となりつつあります。
忙しくて参加できないと判断しがちですが、インターンの探し方などを少し工夫すれば、意外と参加のハードルは高いものではありません。ぜひ本記事の内容を参考にして、研究と就活の両立を目指してみてください。
