就活では多くの企業と接することから、学生同士とは違う社会人としてのやりとりを多く行うこととなります。

そんな時に重要となるのがマナーです。
特に就職面接の場では、企業に対して好印象を与えるためにも、きちんとしたマナーを身につけたいものです。

しかし、就職面接の場でマナーが重要だとわかっていても、どのようなマナーが適切なのかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系学生が就職面接で押さえておくべきマナーについて、好印象を与えるコツとともに紹介します。

理系学生で就職面接のマナーについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

就職面接に必要なマナーとは?

世の中にはその時々によって求められるマナーは異なってきますが、就活時の面接でもマナーが存在し、主にビジネスマン・社会人としての基本的なマナーが該当します。

就職面接の場では、理系学生のスキルや能力以外にも、こうしたマナーができているかどうかを通して、理系学生の人となりを判断しています。

そのため、就職面接時のマナーができているかも、採用可否の判断基準としてみられているため、しっかりと準備していく必要があるのです。

就職面接の大まかな流れとそれぞれの場面で意識すべきマナー

ここではまず、実際の就職面接の大まかな流れとそれぞれの場面で意識すべきマナーについて解説します。

企業や選考形式によって変わる場合もありますが、一般的な就職面接は以下の流れに沿って行われます。

・受付訪問
・待機室
・入室
・面接
・退室

受付訪問

まず面接会場についたら、受付訪問から始まります。

基本的に、時間に必ず間に合うように10分前には到着できるよう準備をしておきましょう。
逆に早く着きすぎるのも、先方が直前まで他のスケジュールを入れている可能性がありますので、迷惑となる可能性があります。
もし、事情があり約束の時間に間に合わない場合は、必ず電話で連絡し到着予定時刻を伝えておきましょう。

受付に到着したら、面接で来社した旨を伝えます。
その際には、以下のように用件を伝えましょう。

「本日◯◯時に一次面接の件でお約束をしております〇〇大学の〇〇と申します。人事を担当されている〇〇様にお取次をお願いできますでしょうか?」

主には、大学名、氏名、面接の種類(一次面接、二次面接など)、約束した時間を伝えれば問題ありません。

待機室

受付で用件を伝えると、多くの場合待機室に案内されます。

待機室ではスマートフォンなどは見ずに静かに席について、面接のタイミングを待ちましょう。
キョロキョロしたり、足を組みながら待つなども相手に悪い印象を与えてしまいます。

資料を読むなどして静かに待つことをおすすめします。

入室

待機室で面接の時間になると、面接室へと呼ばれます。

面接室に入室する際にもマナーがあり、主にノックとお辞儀に気をつけた方が良いでしょう。

まず、入室の前にはいきなり扉を開けるのではなく、ノックをしてから入りましょう。
ノックは3回行い、部屋の中から「どうぞ」と言われてから入室します。

そして、入室し扉を閉めた後に、面接官の方に向かい、椅子の近くまで来たら「失礼いたします」とお辞儀をします。
大学名と氏名を名乗った後に「よろしくお願いいたします」と再度お辞儀をしましょう。

面接官が「おかけください」といった段階で、椅子に座ります。

面接

入室し椅子にかけたら、いよいよ面接のスタートです。
事前に準備した内容をもとに、面接官の質問に答えていきましょう。

面接官は話の内容だけでなく、話し方や振る舞いなども見ています。
そのため、こうした部分も適切な対応を心がけた方が良いでしょう。

特に話している時の表情は、面接官の印象にも残りやすいため、意識しておくと良いです。
まず、目線は面接官の方を常に向けておきましょう。
うつむいたり視線をそらしてしまうと、面接官に自信がない印象を与えてしまうため、注意が必要です。
複数人面接官がいる場合、話している人の方に目線を向けることをおすすめします。

面接では緊張してしまうかもしれませんが、基本的にはリラックスした表情をした方が印象はプラスとなります。

退室

面接を終えたら、面接室から退室します。

「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」といって席を立ちましょう。

部屋を出る際に、お辞儀をして「失礼いたします」と述べて退室すれば、基本的にはマナーとして問題ないでしょう。

服装・髪型・カバンなどのマナーを解説

ここでは、就職面接に必要な服装・髪型・カバンに関するマナーを解説します。

服装

服装では「清潔感」と「TPOに適した服装であるか」が重要となります。

清潔感は、第一印象の中でも特に残りやすく、評価にも影響してしまう可能性があるため、最も気をつけた方が良いポイントと言えます。

清潔感がない状態で面接に臨んだ場合、相手にだらしない印象を与えるだけでなく、実際の業務をこなすのも難しいのではないかと疑問をもたれてしまうでしょう。
逆に清潔感がきちんと出せていれば、面接での高評価にもつながります。

服装においてはシャツやジャケットにシワや汚れがないかを確認しておきましょう。
しわや汚れがあると清潔感が損なわれてしまいます。

また、場に適した服装であることも重要です。
例えば、服装に特段指定のない面接があった場合、自由だからといって半袖短パンのカジュアルな格好で行ってしまうと、面接の場として不適切な印象を与えてしまいます。

あくまでも面接はビジネスシーンと同様のマナーが求められるため、スーツスタイルでいくことが望ましいです。
しかし、面接によっては私服を指定される場合もあるため、企業側が服装を指定している場合はそれに合わせた方が良いでしょう。

髪形

髪型も面接官に与える印象が非常に大きいため、整えた方が良いでしょう。

特に重要なポイントは服装と同じ「清潔感」があるかどうかです。
一般的には、前髪はまゆにかからない程度で、もみあげや横は耳にかからない程度の長さに整えます。
そして、襟足もスーツにかからない程度に黒色で仕上げれば、清潔感のあるすっきりとした印象を相手に与えられます。

カバン

面接においては、カバンも目に見える面積を大きく占めるため、印象に大きく影響しますので、常に綺麗な状態にしておきましょう。

色は基本的に黒がおすすめです。
派手な色のカバンを選択してしまうと、面接のシーンでカバンだけが目立ってしまい、相手に与える印象もよくありません。

また、カバンは地面に置く機会も多いため、置いた時に自立するタイプのものを選びましょう。
カバンが倒れるたびに直していては、面接に集中できなくなってしまう上、不恰好でんマイナスな印象を与えてしまいます。

企業に好印象を与えるには?

ここでは、面接で企業に好印象を与えるためのポイントについて解説します。

具体的には以下の2点を意識することで、相手の印象をあげることができるでしょう。

・御礼メールを送る
・面接官の顔と名前を覚える

御礼メールを送る

1点目が面接後に御礼メールを送ることです。

面接後に御礼メールを送るかどうかは特に決まりもないので自由ではありますが、メールを送ることで面接官や人事担当者にいい印象を与えられる可能性があります。

特に中小企業やベンチャー企業などの比較的規模の小さい企業では、大手と比較すると応募人数が少ないケースもあり、応募者一人ひとりの印象が強く残りやすいものです。
こうした場合、面接後に御礼メールを送ることで、好印象を持ってもらいやすくなります。

また、応募者の多い大手企業であっても、御礼メールを送ってマイナスな印象になることはありません。
むしろ多数の応募者の中でどの学生に内定を出そうか迷っている場合、御礼のメールを送ることで相手の記憶にも残りやすく、内定獲得に近づく可能性があります。

こうした細かい作業が、結果を左右する場合もあるため、自分が受ける企業の面接後はなるべく御礼メールを送るようにしましょう。

面接官の顔と名前を覚える

2点目は面接官の顔と名前を覚えることです。

逆の立場になって考えてもらったらわかりますが、応募者である学生が一度も名前を呼んでもらえず話が終わってしまった場合、「あまり興味がなかったのかも」と考えるのが一般的ではないでしょうか?

面接の場で面接官の名前を呼ぶ機会はあまりないかもしれませんが、先ほどの御礼メールを送る時などに相手の名前を入れて文章を作成すれば、「自分の名前を覚えてくれたんだ」と好印象につながります。

また、面接の場で学生側から質問する際にも「〜さん」と名前を入れて質問をすることで、印象はよくなるでしょう。

そのため、面接の際には相手が名乗った名前をしっかりと覚えておきましょう。

ここだけは知っておきたいポイント!(まとめ)

就職面接では、自分が話した内容はもちろんですが、全体的な印象や言葉遣い、さらにはマナーの面もよく見られています。

実際のビジネスシーンでも、今回話したようなマナーは当然のように守られているため、就職面接時にマナーを習得しておけば、入社後も役立つはずです。

今回の内容を参考に、就職面接時にふさわしいマナーを身につけましょう。