こんにちは。理系就活情報局です。

選考が進むにつれて出てくる就職活動の悩みの一つに、「就活御礼メール」があります。

「就活御礼メール」とは、文字通り選考中の企業に宛てた御礼のメールのことですが、果たして送ったほうがいいのか悩むところですよね。

また、現在はSNSでのやりとりが主流のため、あまりメールになれていないという不安を持っている方も多いと思います。
ビジネスメールには決められた様式があるため、逐一調べる必要があるのも、送るかどうか迷う理由の一つかと思います。

そこで、今回は実際に使えるテンプレートを紹介しながら、「理系就活生が使える!「就活御礼メール」について解説していきます。

御礼メールを送るかどうか悩んでいる理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!

意外と見落としがちな御礼メールは最後の「一押し」 

結論を言えば、就活御礼メールは必ずしも必要なものではありません。

企業の採用担当者は日々たくさんの就活生と連絡を取っていますし、送ったとしても一つ一つ丁寧に確認して返信する余裕はありません。

そのため、御礼メールを送らなくとも就職活動で不利になる心配はないのです。

しかし、「なくてもいい」ものである一方で、就活御礼メールを送っておくとプラスに働く場合もあります。

企業に熱意を伝えることができたり、採用担当者の印象に残ったりという可能性も少なからずあるのです。

以下では、そんな就活御礼メールについて解説していきます。

御礼メールは就活マナーの一つ

選考の度に送る機会が訪れる御礼メールは、いわゆる就活マナーの一つです。

とはいえ、必ずしも必要なものではありません。また、送った場合も、取りたてて分かりやすいメリットがあるものではないことも認識しておきましょう。

一方で、御礼メールが「選考通過の最後の一押し」になることもままあります。

たとえば、あなたと別の就活生のどちらか一人を次の選考に進ませるかどうかで悩んでいる場合、御礼メールの有無や内容が最後の決め手となるのです。

きちんとした御礼メールを作成できるということは、下記のスキルを備えている証です。

・ビジネス的なマナーを押さえている
・マナーを踏まえた適切なメールが送れる
・ただのテンプレート的な内容ではなく、気持ちや感謝を伝えられるメールが書ける

これらは一見地味なことのように思えますが、社会において大切なものなのです。

そのため、余力があれば御礼メールを送っておくことをオススメします。

ベストな送信タイミングは「直後」

御礼メールを送るタイミングに悩むかもしれませんが、結論はシンプルです。

御礼メールのベストなタイミングは、直後です。

面接を終えて一歩外に出たときに送ったとしても、気味悪がられることはありません。三日も経ってから御礼メールを送るよりも、ずっと自然です。

むしろ、「御礼メールを送るまでがその日の選考」と考えておくのがいいでしょう。
事前にメールの下書きを済ませておき、帰宅する電車の中で送信する……といったように、自分の中でルールを決めておくと忘れることもなくなります。

就活御礼メールの基本構成

御礼メールの基本を押さえたところで、実際にメールを書く段階に移りましょう。

ビジネスメールには一定のルールがあり、共通するルールに添って書くことが求められます。

御礼メールを送ったとしても、あまりにも誤字脱字が多かったり、ルールに適っていないないようだったりすると、かえって悪い印象を与えてしまいます。

せっかく送るのですから、ポジティブなアクションにしたいですよね。

そこで、以下では御礼メールの基本構成を解説します。

一読して内容を把握できる件名

最初に気をつけたいのは、件名です。

メールを受信したとき、まずは送信者とメールの件名だけを見ることになります。

企業の採用担当者に不審がられず、またすぐにメールを開いてもらうようにするためには、「ぱっと見たときに内容が分かるもの」かつ「誰が送っているのかが分かるもの」にしておくのがベストです。
以下は、OKとNGそれぞれの例です。

・OKな件名:本日の面接のお礼/◎◎大学 ◎◎◎◎
・NGな件名:本日はありがとうございました

OKの件名では、一見した時に「誰が」「何のメールを送ってきたのか」が分かるものになっていますね。

御礼メールは推理小説ではないので、中身を隠す必要はありません。
「実際に読まなければ、内容が判別できない件名はNG」と覚えておきましょう。

御礼メールの必須項目

御礼メールの構成要素は、とてもシンプルです。

  • ①宛先
  • ②挨拶と名乗り
  • ③選考の御礼
  • ④選考に参加した感想や印象に残ったこと
  • ⑤締めの挨拶
  • ⑥署名

この構成を守れば、御礼メールとしての体裁が完成します。
各項目の詳細については、後述のテンプレートをご参照ください。

簡潔ながらも思いを伝える感想を忘れない

御礼メールは、テンプレートを用いて時短・効率化を図ることができます。

ですが、「④選考に参加した感想や印象に残ったこと」については、必ず自分の言葉で綴るようにしましょう。

企業の採用担当者も、ビジネスメールのテンプレートがあることはよく知っています。
だからこそ、マナーを押さえながら「わざわざ時間をかけて想いを伝えようとしている」メールが効果をもたらすのです。

文章は長くなくて構いません。
簡潔でわかりやすい文章で、自分の気持ちが伝わるような感想を添えましょう。

署名は事前に登録しておこう

就職活動が本格化する前に、メールの署名を登録しておくと便利です。
署名には、①大学名 ②氏名 ③住所 ④連絡先 を記しましょう。

・署名例
======================
◎◎大学◎◎学部◎◎学科4年
(名前)/ (名前のローマ字表記)
mail :sample@address.com
tel:000-0000-0000
address :
〒000-0000 東京都◎◎区◎◎◎0-0-0 ◎◎◎
======================

一度登録しておけばタップ一つで呼び出せるので、逐一入力する手間や誤入力を避けることができますよ。

(参考:Googleヘルプ「Gmail の署名を作成する」)

【パターン別】就活御礼メールテンプレート

御礼メールの基本や構成要素を押さえたところで、実際に書いてみましょう!

以下では、3つのパターン別にテンプレートを掲載しています。
テンプレートをほとんどいじらずに送ることもできますが、自分ならどうするのかを考えながら一度練習をしておくと、いざというときに迷うことがありません。

説明会やインターンシップ後の御礼メール

件名:(会社説明会 or インターンシップ)のお礼/◎◎大学(名前)

◎◎株式会社
◎◎部 (会社説明会 or インターンシップ)ご担当
◎◎◎◎様

お世話になっております。
◎◎大学◎◎学部の(名前)と申します。

本日は貴社の(会社説明会 or インターンシップ)に参加させていただき、 ありがとうございました。

(会社説明会 or インターンシップ)では、貴社の事業について理解を深めることができ、嬉しく思っております。

また、仕事内容だけで無く、社風や職場環境についての話も詳しく伺うことができ、貴社に入社したいという思いがいっそう強くなりました。

御礼をお伝えしたいという思いでメールを送らせていただきましたが、お返事はどうぞご放念ください。

引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

======================
◎◎大学◎◎学部◎◎学科4年
(名前)/ (名前のローマ字表記)
mail :sample@address.com
tel:000-0000-0000
address :
〒000-0000 東京都◎◎区◎◎◎0-0-0 ◎◎◎
======================

面接後の御礼メール

件名:◎月◎日 採用面接の御礼/◎◎大学(名前)

◎◎株式会社
◎◎部 ◎◎◎◎様

お世話になっております。
◎◎大学◎◎学部の(名前)と申します。

本日はお忙しい中、面接をしていただき、誠にありがとうございました。

◎◎様とのお話を通じて、貴社の魅力や仕事内容への理解が深まるとともに、就職活動へのアドバイスまでいただき、大変感謝しております。

私の緊張をほぐすように話しかけてくださるなど、優しくご配慮くださったお蔭で、かねてより抱いていた貴社への志望動機を自分の言葉でお伝えできたように思っております。

本日の面接を通じて、貴社で働きたい気持ちが、よりいっそう強くなりました。

面接の御礼を申し上げたく、メールを送らせていただきました。
ご多用かと存じますので、ご返信は不要です。

この度は貴重な機会を頂きまして、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

======================
◎◎大学◎◎学部◎◎学科4年
(名前)/ (名前のローマ字表記)
mail :sample@address.com
tel:000-0000-0000
address :
〒000-0000 東京都◎◎区◎◎◎0-0-0 ◎◎◎
======================

内定通知の御礼メール

件名:内定のご連絡のお礼/◎◎大学(名前)

◎◎株式会社
◎◎部 ◎◎◎◎様

お世話になっております。
◎◎大学◎◎学部の(名前)と申します。

この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。
かねてより志望しておりました貴社から内定をいただくことができ、大変嬉しく思っております。

ご多忙の中、これまで選考の機会をくださり、心より感謝申し上げます。
入社後は少しでも早く貴社の戦力となれるよう、精一杯精進させていただく所存です。

今後ともご指導のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

まずは略儀ながら、メールにて御礼申し上げます。
改めまして、この度は本当にありがとうございました。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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◎◎大学◎◎学部◎◎学科4年
(名前)/ (名前のローマ字表記)
mail :sample@address.com
tel:000-0000-0000
address :
〒000-0000 東京都◎◎区◎◎◎0-0-0 ◎◎◎
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好印象を残すために送信前にチェックしたいこと

これまで、「意外と見落としがちな御礼メールは最後の「一押し」」から「【パターン別】就活御礼メールテンプレート」まで紹介してきました。

最後に、「好印象を残すために送信前にチェックしたいこと」について解説します。

ビジネスメールの基本ルールを押さえているか

理系就活生にとって、ビジネスメールは馴染みのないものだと思います。

本記事では、御礼メールの構成要素やテンプレートを紹介しましたが、前述したように「自分の言葉で想いを伝える部分」については、自身で考える必要があります。

たとえば、文章で相手側の会社を指す場合は、「貴社」を使用します。
対面の会話では「御社」と言いますが、混同しないように気をつけましょう。

その他にも、ビジネスメールでは丁寧語・敬語を使用します。
何にでも「お」や「ご」という接頭語を付ければ丁寧な表現になるというのは、大きな間違いです。

理系就活生が馴染みのある論文の文章とは表記ルールが異なります。
理系でお馴染みの「。」を「.」で表記する方法は、世間では一般的ではありません。
不安な方は、ビジネスメールの書き方を一度確認しておくことをオススメします。

丁寧かつ長すぎない文章になっているか

御礼メールは、ルールに則った丁寧な文章で書くのが基本です。
しかし、長すぎるのもいけません。

あまりに長すぎると、ビジネスマナーを逸脱しているとみられてしまう場合があります。

どんなにたくさん伝えたい感想や熱意があったとしても、できるだけ簡潔にまとめましょう。

理系就活生の方は、簡潔な文章を書くことには慣れていると思います。
前述のテンプレートを参照しながら、丁寧かつ長すぎない文章で御礼メールを綴ってみてください。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【テンプレート付き】理系就活生が使える!「就活御礼メール」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・意外と見落としがちな御礼メールは最後の「一押し」になる!

・就活御礼メールの基本構成
 ①一読して内容を把握できる件名
 ②御礼メールの必須項目
 ③簡潔ながらも思いを伝える感想を忘れない
 ④署名は事前に登録しておこう

・【パターン別】就活御礼メールテンプレート
 ①説明会やインターンシップ後の御礼メール
 ②面接後の御礼メール
 ③内定通知の御礼メール

・好印象を残すために送信前にチェックしたいこと
 ①ビジネスメールの基本ルールを押さえているか
 ②丁寧かつ長すぎない文章になっているか

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