こんにちは。理系就活情報局です。

社長面接では、逆質問をするきかいがあります。しかし、まったく準備なしに当日その場で質問することは、学生にとって至難の業です。

「社長面接で一体何を聞けばいいの?」

「社長面接で逆質問する際、どんなことに気を付けておけばいいのか知りたい」

今回は、社長面接をこれから受ける予定のある理系学生や、就活を始めたばかりの理系学生に向けて、社長面接がどんなものなのか、逆質問で何を聞けばいいのか解説します。

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社長面接とは?

社長面接とは?

一般的には最終面接として位置付けられることが多い

一般的に、社長面接は就活の最終段階として位置付けられています。

今までの選考で筆記試験、グループディスカッション、一次面接~二次面接では、人事担当者や各部署の責任者などが面接官として選考して自社に合った学生かどうかふるいにかけているからです。

人事担当者や各部署の責任者などが「自社に合った人材だ」と判断した学生が最終面接に進み、社長または役員の目から最終的に確認する場となります。

社長だけでなく役員が同席する場合もある

最終面接には、社長だけが参加するとは限りません。

企業規模などにもよりますが、人事部責任者、役員が同席することも多く、複数の目から厳しく学生の熱意や自社に合っているかを判断することになります。

経営層の目から判断した結果、自社に相応しいとなれば内定が出るのです。

中小企業やベンチャー企業では最初から社長自ら選考を行うこともある

中小企業やベンチャー企業の場合は、最初から社長自らが会社説明会や面接を行うこともあります。

大企業と違って人事部があっても規模が小さかったり、そもそも担当者がいなかったりすることもあり、採用業務などのバックオフィス業務を社長が行うことがあるからです。

企業担当者が役職を名乗らない限り、学生が企業の担当者の役職や部署を判断することは困難なため、選考では常に緊張感をもって臨みましょう。

社長面接は学生にとっても企業に対する不安や疑問を払しょくする最後のチャンス

社長面接は学生にとっても企業に対する不安や疑問を払しょくする最後のチャンス

社長面接は、志望企業に対して持っている疑問や不安を払しょくできる最後の機会です。

内定をもらった後でも質問は可能ですが、内定後は人事担当者とのやりとりとなるため、現場レベルの内容や経営方針などの具体的な質問についてはダイレクトな答えがもらいにくくなる可能性があります。

社長や経営層と話せる機会が次にやって来るのは、入社式や研修になるかもしれません。

聞きたいことがある場合は、あらかじめしっかりと質問を準備して、不安などが残らないようにすることが求められるでしょう。

社長面接をやる理由は?

社長面接をやる理由は?

内定を出す前に社長など経営層の視点で学生を見定めたいから

今までの選考で、自社が求める基準をクリアした学生が最終面接に臨みます。

その中で、経営層の視点から最終的に学生を見定め、内定を出す学生を決めるために社長面接または役員面接を行うのです。

採用担当者や、各部門の責任者とはまた違う視点で学生を選考していると言えるでしょう。

自社に相応しい学生かどうか最終判断したいから

いくら今までの選考で基準をクリアしていても、本当に自社に相応しい学生かどうかを社長や経営層の視点からも判断する必要があります。

今までとは違う視点から選考し、最終的に決裁を下す立場から学生を見て判断しているのです。

学生に自社をより知ってもらうために社長が説明したいから

学生にとって、会社のことを社長自ら説明することで学生に対するアピールになることも珍しくありません。

学生にとっては「社長が自ら経営方針や社風などについて話してくれた」と印象に残り、内定が複数出た場合の決め手となることもあるからです。

学生に企業として新卒採用に賭ける熱意をアピールしたいから

近年、採用環境は新卒も含めて厳しさを増しています。ごく一部の人気企業を除き、内定を出しても辞退されて充分な採用ができない企業も珍しくないのです。

企業が学生に対し、採用後に期待していることや自社の魅力などを語り、新卒採用に賭けている思いをアピールすることも増えています。

学生としても、社長や経営層から直に話を聞くことで内定を受けるかどうかの判断とすることができるでしょう。

社長面接で評価されるポイント

社長面接で評価されるポイント

入社の熱意があるかどうか(志望度が高いかどうか)

自社に入社する熱意があるかどうか、志望度が高いかどうかを見ています。特に同業他社よりも自社を志望する理由を明確に語れるかどうか、自分の言葉で志望動機を話せるかどうか、学生の話をしっかり聞きたいと考えていると思って間違いないでしょう。

自社の社風と合っているかどうか

どんなに優秀な学生だったとしても、自社とミスマッチだった場合は学生にとっても企業にとっても不幸な結果となります。

今までの選考で自社に合った学生かどうかのチェックは終わっていますが、最終的に経営層の目から判断し、本当に自社の社風と合った学生なのかを判断しているのです。

入社後どう貢献するのか具体的に語れるかどうか

実際に入社した後、どのように貢献したいと考えているのか、どう活躍できるのかを自分なりに語れるかどうかを見ています。

職種研究や自己分析から、どれくらい具体性を持って説明できるかどうかが、内定が出るかどうかの分かれ目となるでしょう。

自社のことをどれだけ理解しているか

しっかりと業界研究や企業分析を通じて、どれだけ自社について理解できているかを見ています。どこでも通用しそうなうわべの志望動機や自己PRは、即座に見抜かれます。

自社についてしっかりと研究し、理解している学生は評価が高くなるでしょう。

社長面接の逆質問で聞いていいことと悪いことは?

社長面接の逆質問で聞いていいことと悪いことは?

【聞いていいこと①】今後の経営方針

今後の経営方針は、採用担当者よりも社長や経営陣がよく知っているため、「差支えのない範囲で教えてください」と聞くといいでしょう。

企業側も、自社で働きたいという思いがあるからこそ出てくる質問だと捉え、前向きに答えてくれるはずです。

【聞いていいこと②】企業の風土や文化

社長や経営層から見た企業風土や文化について聞いてみるのもおすすめです。

採用担当者や、現場責任者とはまた違った視点で答えてもらえるため、入社するかどうかの判断材料として有益な話が聞けるでしょう。

【聞いていいこと③】人材登用について

どんな人材を評価し、どのように登用しているのかについて聞いてみると、人事担当者とはまた違った話を聞くことができます。

人事担当者はあくまでも評価基準や役職制度に基づいた話がメインになりますが、経営層目線の話を聞くことで、よりどのような人材が評価されているのかを判断できます。

【聞いていいこと④】経営理念

経営理念は、採用担当者以上に経営層が一番理解している部分です。

どのような思いを持って企業を運営しているのか、生の話を聞ける機会はそうありません。

内定時の入社を決める材料として聞いてみることをおすすめします。

【聞かないほうがいいこと①】現場業務について

現場業務については、逆に経営層はあまり把握していない場合が大半です。

ベンチャー企業や、小さな企業であれば社長も現場について把握していますが、大企業になるにつれて、現場業務は各部門に裁量があることも多く、細かいことまでは把握していないのが一般的なので、質問するなら採用担当者に個別で確認しましょう。

【聞かないほうがいいこと②】残業や休日・福利厚生

残業や休日・福利厚生についても、聞かない方がいいでしょう。

精度的なことは人事や総務部門が担当となるだけでなく、入社前からプライベートを大事にしたいという姿勢が透けて見えるので「しっかり働く気があるのか」とマイナス評価を受けかねません。

どうしても気になる場合は、内定後に人事担当者に確認しましょう。

【聞かないほうがいいこと③】調べたらすぐわかること

調べたらすぐわかることを聞くと、一気に評価が下がります。

最終面接に限りませんが、調べたらすぐ割るようなことを聞くと「企業研究ができていない」「本当に自社に入りたいと思っているのか」と思われるからです。

最終面接前に、今一度志望企業の情報を確認しておきましょう。

【聞かないほうがいいこと④】配属について

配属については、内定が出ていない時点では答えられない企業もあります。

職種別採用や、ジョブ型雇用の場合は勤務地や職種があらかじめわかっていると思いますが、総合職採用など職種を限定しないコースでの採用では内定後の配属決定となります。

頑なに希望を主張した場合、逆にマイナス評価となって内定が遠のく恐れもありますので注意しましょう。

社長面接における逆質問の具体例

逆質問の具体例

今後の経営方針

「今後、御社では○○の事業について拡大していくと○○の記事で読みました。差し支えない範囲で、どのような経営方針をお持ちかお聞かせ願えますか?」

など、根掘り葉掘り聞くのではなく「差し支えない範囲で」と前置きして聞きましょう。

企業側も、明かせる話とそうではない話があります。

しつこく聞くと、逆にマイナス評価になるので気を付けてください。

企業の風土や文化

「御社の選考でお会いした社員の方々を見ていると○○な方が多く、▲▲な雰囲気を感じました。社長の目から見た御社の特徴や風土を教えてください」

とまず、自分が感じたことを述べた上で「社長(または経営層)の目から見た企業風土や文化」について聞きましょう。

人材登用について

現場での登用については、人事部や管理部門が担当となりますが、どのような人材が評価され、登用されやすいかを経営層の目から教えてほしいと聞くことは問題ありません。

ただし、具体的な評価ポイント等は採用担当者に聞いたほうがいいでしょう。

経営理念

経営理念は、経営層が最も意識しているところです。

どのように考えて日々経営しているのか、社長や経営層の考えを尋ねてみると思いがけない答えが聞けるかもしれません。

ただし、細かい項目だけをピンポイントに聞くのはおすすめしません。あくまでも大局的な考え方を聞くようにしましょう。

逆質問は最後に自分をアピールできる機会!絶対に有効活用しよう

逆質問は最後に自分をアピールできる機会!絶対に有効活用しよう

社長面接の逆質問は、最終選考で自分をアピールできる最大の機会です。

くれぐれも当たり障りのない質問に終始するのではなく、積極的に質問できるよう事前に複数準備しておきましょう。

「特にありません」と何も聞かなければ、一気に評価を下げ内定が遠のきます。

今までの選考の中で感じたことなどから、経営層にだからこそ聞けることを質問しましょう。

逆スカウトが受けられるテックオファーにも登録しよう

逆スカウトが受けられるテックオファーにも登録しよう

テックオファーのようなスカウト型サイトに登録しておくことも大切です。

理系学生は学業などで忙しいため、どうしても就活に割ける時間に限りがあります。企業側からオファーしてくれることで、就活の窓口が増え可能性を広げられます。

ぜひ登録しておきましょう。

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まとめ

この記事では、社長面接で逆質問をする場合のポイントや評価されるポイント、具体的な質問例を解説しました。

社長面接は、最終選考であると同時に、その企業について質問できる大きな機会です。

ぜひ、積極的に質問して企業についてより理解が深まる機会として活用してください。