企業に対して自分の強みを売り込むのが「自己PR」です。履歴書やES(エントリーシート)、職務経歴書などに書くこともあれば、面接の場で直接伝えることもあります。

自己PRの際に「自分の長所として責任感があることをアピールしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。しっかりとアピールポイントを押さえて責任感があることを伝えられたら、企業から高評価が得られることも期待できます。ただし、自己PRを行う際はいくつか注意しておきたいことがあります。大事な選考で失敗しないよう、どんなポイントに気をつけたら良いかチェックしておきましょう。

今回は、自己PRで責任感を伝えるための具体的な方法や注意点、エピソード別の例文などを徹底解説します。また、基本的な自己PRの書き方については以下の記事でもご紹介しているため、ぜひ参考にご覧ください。

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自己PRで強みになる責任感の重要性

自己PRで強みになる責任感の重要性

「責任感があること」は、就活を行う上で大きな強みになるといわれています。ここでは、責任感が重視される理由や、企業が評価するポイントなどを解説します。

なぜ責任感が重要か?

人の行動には責任が伴うものですが、社会人になった後は役職や業務に応じた責任が生じるようになります。自分の役割に沿った責任を果たせることは、社会人にとって重要な資質といえるでしょう。そのため、責任感を強みとした説得力のある自己PRを作成できれば、企業に好印象を与えることもできます。ただし、責任感の言葉の意味を深く考えずに安易に使用すると、マイナス評価にもなり得るため注意が必要です。

責任感を企業はどのように評価するか?

・ルールや規則を順守できる

責任感があることを示すと、ルールや規則を守れる人間だという印象を与えられることがあります。決まりを守れることは、企業が求める最低条件でもあります。また、ルールを順守できる人は業務効率を高めたり、チームの人と協力したりしながら、企業に貢献してくれる人材として評価されるでしょう。

・最後まで物事をやり遂げられる

責任感があることは、最後まで物事をやり遂げられる人材であることのアピールにもつながります。仕事を進める上でトラブルが起こったとしても、課題を改善しながら最後まで頑張り、成果を出せる人であると考えてもらえるでしょう。

・企業への長期的な貢献が期待できる

企業側は、採用した人材になるべく長く働いてもらいたいものです。責任感があることをアピールできると、途中で自分自身の仕事を投げ出さずに動き、企業へ長く貢献すると期待してもらえるでしょう。

企業が求める責任感の基準

企業が求める責任感の基準

ビジネスシーンにおいては、どのような人が「責任感がある」と評価してもらえるのでしょうか。以下では、企業が求める責任感についての主な基準をご紹介します。

「自責思考」があるか

自責思考とは、何か物事が起きた際に自分自身に問題があると捉える考え方のことです。例えば、自責思考の人はトラブルが起こったときに「自分のせいかもしれない」と考えて反省し、至らなかったところを発見して改善のために動こうとします。こういった考え方ができる人は、トラブルを自分の成長につなげることができ、同じミスを防げることなどが強みです。

自責思考の反対となるのが他責思考です。何か起こったときも自分に責任はなく、周りの人や環境に問題があると考えます。トラブルが起こったときに自分の責務を放棄する人は、責任感が欠けていると評価されるでしょう。

「当事者意識」があるか

当事者意識とは、「自分はその物事の関係者である」と自覚して行動できる意識のことです。当事者意識のある人は何事にも主体性を持ち、積極的に取り組むことができます。

また、当事者意識がある人は周囲に対しても責任感を持ち、チームワークを重視して動くこともできます。協調性があることのアピールにもつなげられるでしょう。

自己PRで責任感を効果的にアピールするポイント 

自己PRで責任感を効果的にアピールするポイント 

自己PRにおいて責任感をアピールしたいときは、どういったポイントに気をつけたら良いのでしょうか。ここでは、具体的なアピール方法や上手にアピールするためのコツなどをご紹介します。

自分の強みである責任感を具体的に説明する

責任感という言葉の受け取り方は人それぞれ違います。自分が伝えたい責任感とはどのようなことを指すのか明確にしましょう。「何事も最後までやり遂げられる」「簡単に諦めず、解決策を考えて実行できる」などの表現で言い換えることもおすすめです。

どのような場面で身に付けたのか明らかにする

面接官に対して「自分は責任感がある」と言うだけでは、本当に責任感が備わっているかを証明するには少々弱いでしょう。責任感をどうやって身に付けたか、どういった状況で発揮したのかを伝えることも大事です。具体的な根拠も明示することで、深みのある自己PRを実現しやすくなるでしょう。

「自ら取り組んだ」ということを伝える

責任感に関する経験を話すときは、主体性を持って取り組んだ点を伝えることがポイントです。受け身ではなく、自分の意思で試行錯誤したことを伝えられたら、向上心の高さや行動力があることのアピールにもなるでしょう。また、体験談では、どのような目標を掲げ、どんな行動をして、どんな成果を出したのかまで話すことも大切です。

仕事で責任感をどう活かすかイメージしやすいように伝える

自己PRは、企業に対して「自分が仕事でどんな風に役立てるか」を伝える場となります。自分が責任感を発揮することで、企業側にどういったメリットがあるのかを訴えましょう。相手がイメージしやすいよう、「スケジュールを厳守して予定を絶対に守る」「細かな仕事まで丁寧にこなす」など、具体的に伝えることがおすすめです。

自己PRで責任感をアピールする際のよくある失敗

自己PRで責任感をアピールする際のよくある失敗

責任感のアピール方法によっては、企業に対して悪い印象を植えつけてしまうことがあります。ここでは、自己PRを行うときに気をつけておきたいNG例や、失敗を防ぐためのポイントなどを解説します。

社会人として当たり前のことをアピールしてしまう

責任感をアピールするときに、「遅刻しないように時間を守る」「何か起こったときはしっかり連絡する」といったエピソードが選ばれることがあります。これらは確かに責任感のある行動といえますが、社会人としては当然の義務であるともいえます。できて当たり前のことを強調してしまうと、かえって意識が低いと思われてしまうかもしれません。

自己PRの際は、

・困難があってもやり遂げたこと
・役割を果たすために主体的に行動したこと
・期待以上となるプラスαの成果を出したこと

など、もう一段階進んだレベルで責任感をアピールすることが大切です。

他人と差別化できず印象に残りにくい

選考には新卒・既卒問わず、多くの就活生が応募してきます。他の学生たちと差別化できなければ埋没してしまい、印象に残らなくなる可能性があります。

自己PRのテーマとして責任感を取り上げるケースは、それほど珍しくありません。内容にオリジナリティを加えることを意識して、印象に残る自己PRを目指しましょう。自分ならではの経験は何かを考え、PRに取り入れることが求められます。

肩書の自慢になってしまっている

責任感があることを示すために、部活の部長やアルバイトのリーダーのような「肩書」を強調するパターンがあります。役職を任されたことは責任感のアピールに効果的といえますが、肩書を強調するばかりでは自分の強みはうまく伝わらないでしょう。その肩書をもって「どんな成果を出したか」「どんな努力や工夫をしたのか」について、しっかりと話すことが重要です。

「頑固」「融通が利かない」などネガティブな印象を与えてしまう

エピソードの伝え方次第では、「頑固な人である」「融通が利かなさそう」といった印象を与えてしまうことがあります。例えば、「何事も一人で責任を持ってやり遂げます」といったアピールは、「他人に頼れない頑固さがある」というマイナスイメージにつながってしまうことがあります。言い方や内容を工夫して、ネガティブな印象を回避しましょう。例えば、周囲の人と協力し、周りの意見を取り入れながら自分の役割を果たしたエピソードを採用すると、頑固な印象を与えにくくなるはずです。

責任感をアピールする自己PRの作成手順

責任感をアピールする自己PRの作成手順

効果的な自己PRを作成するためには、事前に作成のノウハウを理解しておくことが大切です。基本的な作り方を確認しておきましょう。ここでは、自己PRの作成方法をステップ別に解説します。

Step1:自己分析をして強みを整理する

自己PRを行う際に大切なのが自己分析です。自分の強みは何かを考えて書き出していきましょう。

強みが複数ある場合、企業や職種別に伝える内容を変えることがおすすめです。例えば、志望企業がメーカーか商社か、希望職種が営業職か研究職かによっても、アピールしたいポイントは変わってきます。「企業側が求めていること」と「仕事上で発揮できそうな自身の強み」に、ずれが生じないよう意識しましょう。そのためには、企業研究もしっかりと行うことが重要です。

Step2:強みの根拠となるエピソードを考える

説得力のある自己PRを行うためには、強みを裏付けるエピソードが求められます。自分の強みを裏付ける「根拠」や「過程」などについて具体性をもって示すことで、面接官に納得してもらいやすくなります。

Step3:強みや経験を企業でどう活かすか考える

自己PRでは、企業の事業内容において「自分の強みをどう活かすか」というポイントを伝えることが大切です。自分の持つ責任感で、企業にどのような方法で貢献できるかを考えましょう。具体的に伝えることができれば、採用担当者に入社後の活躍の様子をイメージしてもらいやすくなります。

Step4:キャッチフレーズを考える

自分の強みを簡潔に伝えられるキャッチフレーズを考えましょう。ただし、「私の強みは責任感です」とだけ伝えるのは抽象的すぎるかもしれません。「私はどんな困難に直面しても、責任感を持ってやり通します」といったように、物事への取り組み方を想像しやすいように具体的に説明しましょう。

Step5:PREP法を用いて組み立てる

PREP法とは、短時間で自分の意見をしっかりと伝えたいときに役立つフレームワークの一種です。最初に結論を話し、根拠の説明を行って具体的な事例を述べ、最後に再び結論を話してまとめます。PREPとはP=Point(結論)、R=Reason(理由)、E=Example(事例、具体例)、P=Point(再び結論)の頭文字です。

PREP法は話が冗長になるのを防いで相手にわかりやすく伝えられるのが魅力です。人に何かを伝えるのが苦手という人こそ、ぜひ意識して取り入れてみましょう。

責任感をアピールする自己PRの例文

責任感をアピールする自己PRの例文

作成手順を把握したら、実際に自己PRを作り込んでいきます。勉強やアルバイト、サークル活動など、学生時代に頑張った経験を活かし、責任感をアピールできる自己PR文章を作成しましょう。

ここでは、責任感をアピールしたいときに参考にできる自己PRの例文をご紹介します。また、上記でご紹介したPREP法に基づいた例文のポイントも記載するため、ぜひ参考にしてみてください。

ゼミや研究室のエピソード

私は目標達成を目指して物事をやり遂げられることが、自分の強みだと考えています。
現在大学の研究で自然言語生成AIについて研究を行っています。この分野の歴史は浅く、先行事例が少ないことが一番の課題でした。
そこで私は、自然言語AIの研究を行う企業に就職したOBを訪ねたり、同様の研究をしている他大学の学生と連絡を取ったりして、最新の情報が得られる環境づくりに取り組みました。
その結果、自然言語生成AIを企業で活用する仕組みの構築ができました。入社後も目標達成に向けて自分で考えながら解決策を導き出し、最後までやり遂げていきたいと思います。

【PREP法に基づく例文のポイント】

Point(結論):目標達成に向けて物事をやり遂げられる 
Reason(理由):AIの分野の歴史が浅く、先行事例が少ない 
Example(事例、具体例):OBや他大学の学生と交流し、自然言語生成AIを活用する仕組みを構築できた
Point(再び結論):企業でも自ら課題の解決策を導き出し、最後までやり遂げる

サークル活動・部活動のエピソード

私の強みは、成果を出すために力を尽くし、ときには仲間と協力しながら物事に取り組めることだと思っています。
私は大学で化学研究会に所属しています。年に1回、日頃の成果を発表する大会があり、それに向けてチームごとにさまざまな研究に取り組みます。メンバー同士の協力が不可欠でしたが、慣れないうちはぎくしゃくしてしまうこともありました。
そんななかで、私はリーダーシップを発揮して信頼関係を構築して活動を円滑に進めることができました。仲間の悩みを聞きながら不安を解消し、前向きに取り組めるようにサポートしたことも効果があったと考えています。
結果として大会では高評価をいただきました。入社後も、成果を出すためにチームの仲間と協力しながら役目を果たせると考えています。

【PREP法に基づく例文のポイント】

Point(結論): 仲間と協力しながら物事に取り組める
Reason(理由): メンバー同士の連携がうまくいかない
Example(事例、具体例):リーダーシップを発揮し、仲間の悩みを聞くなどして信頼関係を構築した
Point(再び結論): 入社後も成果向上を目指して同僚と協力しながら行動できる

●アルバイトのエピソード

私は問題解決力を発揮して責任を持って物事に取り組み、結果を出すことに自信があります。
私は学習塾のアルバイトで理科を教えており、生徒からもっと点数を上げたいと相談されていました。そこで、生徒の苦手要素を把握するために複数回の試験結果を分析し、テスト中の時間配分や文章問題を改善したほうが良いと判断しました。
これらを克服できる学習方法を提案し、実行してもらうことで、生徒の点数は向上していきました。結果として志望校合格につなげることができました。御社に内定をいただけて入社した後も、顧客のことを考えながら課題解決のために工夫を重ね、売上向上などの数字につなげていけると思っています。

【PREP法に基づく例文のポイント】

Point(結論): 問題解決力を活かして結果を出せる
Reason(理由): 生徒が点数を上げられずに悩んでいた
Example(事例、具体例):試験結果を分析して適切な学習方法を提案、生徒は志望校合格を果たした
Point(再び結論):入社した後も課題解決を行いながら成果につなげていける

自己PRで責任感をアピールするために各ポイントを押さえて準備を進めましょう!

就活の自己PRで責任感をアピールすることのメリットや、アピール時のポイント、具体的な作成方法のコツなどをご紹介しました。自己PRで責任感があることを効果的にアピールできれば、企業側に良い印象を与えられることがあります。そのためには、志望企業ごとに合った内容を考えて、説得力のあるPR文を考えることが大切です。ご紹介したポイントを参考にしながら魅力的な自己PR文を完成させて、選考に活かしましょう。

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