こんにちは。理系就活情報局です。

理系就活生は選択肢が幅広いからこそ、進路に悩んでいる人もいると思います。

そこで、今回は理系就活生が進む職種の一つである「生産技術職」に注目します。

「生産技術職が気になるけれど、どんな仕事内容なんだろう?」

「生産技術職で求められる能力は?」

「生産技術職って優秀な人じゃないと無理?女性も働いている?」

以下では、仕事内容をはじめ、やりがいや向いている人の特徴などについて細かく解説していきます。

生産技術職が気になっている理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

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生産技術職の仕事内容 

生産技術職の仕事内容 

生産技術職は工場に欠かせない仕事

生産技術職は、ものづくりの要となる仕事です。

工場では、設計された製品を量産するために生産体制を整えます。

そこで必要となるのが、生産技術職です。

製品の受注から出荷まで、工場全体の流れを構築するため、生産技術職の仕事は多岐にわたります。

そのため、ものづくりが好きな方にとっては大きなやりがいを感じる仕事です。

会社にもよりますが、機械系や電気系の専門分野を出た理系就活生向けではありながらも、他の理系職ほど専門性に限定されない点も特長です。

学部卒での採用も多く、専門性に囚われず挑戦しやすい職種だと言えます。

生産技術職の平均年収

doda職種図鑑によれば、生産技術職の平均年収は480.3万円、年間ボーナスは110.6万円です。

ものづくりを仕事とする職種の中でも6位の平均年収で、最も多い年収帯である400万円台の中でも上位の金額です。

男性・女性ともに、ワークライフバランスの取れた生活を送りやすい年収帯と言えるでしょう。

生産技術職を構築する4つの要素

生産技術職の仕事は、主に下記の4つの要素でできています。

①製品を生産するシステムの構築

生産ラインの構築は、生産技術職の主要な仕事です。

品質の良い製品を、コストとスピードを兼ね備えながら生産する体制を整えるのは、簡単なことではありません。

生産ラインの構築なくして、優れた製品は生まれません。

すべてのベースとなるシステムを作る、とてもやりがいのある仕事です。

②各部門との連携・調整

いくら効率的な生産ラインが整っていたとしても、各部署との連携が取れなければ製品は完成しないものです。

生産技術職は、自分の部門だけでなく、製造や設計、研究や品質保証、さらには営業といった他部門に働きかけて、調整業務を行います。

③生産性向上のための改善

生産ラインの構築は、一度軌道に乗って終わりではありません。

いざ生産をスタートすると、作業を担当する人の負担が見つかったり、売上に合わせて利益率を上げていく必要が出てきたりと、改善ポイントが出てきます。

そうした問題点を一つずつ把握し、より良い生産ラインになるよう整備するのも生産技術職の大事な仕事です。

④新しい生産技術・設備の開発

生産技術職は、製品設計に合わせて新しい生産技術や設備の開発を行うこともあります。

既存のままではものづくりができなかったり、現状よりも生産性や効率を高めることは、製品の質を向上することに繋がります。

生産技術職のやりがいと魅力

生産技術職のやりがいと魅力

自分の手がけた設備や生産ラインが製品を作る

生産技術職の醍醐味は、自分が設計した生産ラインや設備で製品が作られていくことにあります。

一から生産ラインを立ち上げるとき、実際に製品が量産されるまでにはさまざまな苦労が生まれます。

関係各所との調整はもちろん、設備のトラブルや検証など、生産ラインが整うまでに想定される困難は、数えてもキリがありません。

ですが、その分製品の生産が軌道に乗った時の喜びは格別なものです。

ものづくりの幅広い工程に携われる

生産技術職は、一つの製品が世に送りだされるプロセスのほとんどに関わります。

幅広い領域の仕事に携わることで、ものづくりの面白さを味わえるのは生産技術職ならではの魅力です。

製品の生産にあたって、コストやスピード、品質といったあらゆる角度からアプローチをとり続ける仕事のため、ものづくりの過程を余すことなく味わえます。

海外出張や海外赴任でキャリアアップできる

生産技術職は、国内外で活躍できるポテンシャルのある職種です。

開発や設計は国内で賄えたとしても、実際の生産を国外で行う場合には、生産技術職が現地に足を運ぶ必要が出てくるのです。

そのため、海外拠点のある企業に就職すれば、海外への出張や赴任も珍しくありません。

グローバルなフィールドで自分の力を試すことができる上、キャリアアップのチャンスに恵まれている点も、生産技術職の特長といえます。

生産技術の求人動向

生産技術の求人動向

生産技術は、会社規模の大小を問わず、安定的に募集がある職種です。

安定的にニーズがある理由の一つは、業務の汎用性が高く、「会社を移っても生産技術として働き続けやすい」という生産技術の特性が影響しています。

生産技術は製品設計ほど経験領域が限定されることがないため、色んな企業で募集が出やすく、応募しやすい職種です。

そのため、生産技術職は、中小規模から大手企業に転職するチャンスも多い特徴があります。新卒で入社した会社にとらわれず、自分らしいキャリアを描いていけるのは魅力です。

また、生産技術の求人では「省人化」・「自動化」・「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が注目されています。

生産技術職の現場では、手作業で作っていたものを自動化したり、人を減らしてコストを下げたりすることが求められています。こうした分野で活躍できるスキルがあれば、企業が求める人材となれるでしょう。

企業から求められる人材になれれば、性別は関係ありません。

自分にとって働きやすい条件の企業を見つけて、自分らしく働ける企業に応募しましょう。

生産技術職に向いている人の特徴

生産技術職に向いている人の特徴

コミュニケーション能力が高い

生産技術職に向いている人の特徴1つ目は、コミュニケーション能力が高いことです。

生産技術職は、コミュニケーションで成り立っていると言っても過言ではありません

仕事をするにあたって、生産技術職は他部門の担当者や実際に生産を担当する人をはじめ、たくさんの人と関わることになります。

仕事をスムーズに行うためには、人間関係の構築が必要不可欠です。

そのため、採用担当者は専門性の高さよりも基礎知識を重視し、「コミュニケーションスキルがあるか」という基準で理系就活生を判断しています。

人と話すことが好きで、協力しながら一つの目標に向かって頑張れる方は、ぜひ生産技術職を検討してみてください!

課題の発見と解決力がある

生産技術職に向いている人の特徴2つ目は、課題の発見と解決力があることです。

生産技術職は、生産体制の効率化を常に考える仕事です。

効率化を図るためには、日々生産ライン・生産体制を見直して課題を発見し、解決のために行動しなくてはなりません。

課題を発見するためには、仕事を作業と考えず、小さな違和感・疑問を見逃さない姿勢が大切です。

マニュアル通りの作業をこなすのではなく、より効率的な業務にするべく、常に探求心を持って取り組む姿勢と、課題を解決する力を持つ方に向いています。

柔軟な発想力を持っている

生産技術職に向いている人の特徴3つ目は、柔軟な発想力を持っていることです。

生産の現場では、予想外の事態が発生することもあります。

不測の事態が生じた場合でも、生産技術は業務を進めていかなければなりません。

そのためには、マニュアルや経験則にとらわれない柔軟な発想力が必要です。

突発的なハプニングが起こっても、多角的な視点から課題を俯瞰し、柔軟に解決策を提案することが求められます。

自分の考えをわかりやすく説明できる

生産技術職に向いている人の特徴4つ目は、自分の考えをわかりやすく説明できることです。

いくら良い考えや提案を思いついたとしても、うまく人に伝えることができなければ生産性の向上に繋げることはできません。

そのため、生産技術職には、自分の考えを分かりやすく説明する伝達力が必要です。

生産技術職は、工場の中心的存在です。

周囲から信頼される立場として、そして責任ある立場として、「この人になら協力したい」と思ってもらう必要があります。

そのためには、自分の考えや気持ちを適切に伝えなければいけません。

より良い仕事をするためにも、伝達力を磨くことが大切です。

生産技術職の志望動機の例文

生産技術職の志望動機の例文

ここまで、生産技術職について解説してきました。

最後に、生産技術職の志望動機の例文を紹介します。これからエントリーシートを作成する理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください。

業界を選んだ理由にフォーカスした例文

私は以前からものづくりに対して興味があり、技術者として働きたいという想いがありました。

製造工場で長くアルバイトをしたことがきっかけで、工場の生産ラインに興味をもちました。いつか自分で生産ラインを考えたり、IT技術による業務の効率化に取り組んでみたいと思うようになったことが、生産技術職を志望する理由です。

貴社は、生産現場の自動化に積極的なメーカーであり、従来の枠にとらわれない柔軟な発想で、商品を生み出し続けています。貴社でなら、生産技術職として意欲的に提案をしながら、より良い生産ラインの構築が目指せると思い、志望いたしました。

やりがいにフォーカスした例文

私は機械好きが高じて、大学では機械工学を専攻しました。

当初は機械設計を目指していましたが、貴社のインターンに参加したことで仕事を通じて社会の役に立てるやりがいを感じられる仕事だと感じて、興味を持つようになりました。

生産技術職として製品単体ではなく、生産全体の流れやものづくり全体に携わり、仕事を通じてより良い社会に働きかけたいと考えています。

貴社を志望したのは、インターンに参加して事業を通じてSDGsや地域貢献にも熱心だと知ったからです。広く社会に役立つことを目指す貴社で、私はこれまで学んできた専門性や社会貢献への熱意をもとに、活躍したいと考えています。

まとめ

生産技術職を目指したい理系就活生は、併せて「TECH OFFER」へ登録しておきましょう。

「TECH OFFER」は、理系に特化した逆求人型サイトです。

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