はじめまして。理系就活情報局です。
何かとやることの多い就職活動を目前に控えて、理系就活生は改めて自分を見つめ直すことになります。
「何から手を付けていいかわからない……」
「ずっと好きな研究をしてきたけど、もしかしてほかにも向いてる職業があったりする?」
いざ自己分析をしようとして、そんな悩みに行きあって驚く人も少なくありません。
自分のことは自分が一番よく知っているつもりであっても、「こうと決めていたはずの選択肢」に不安を感じるのは、就活シーズンあるあるです。
今回は、「【志望企業を探す前に知っておきたい!】理系が活躍できる職種一覧」について説明します。
「自分にはどんな可能性があるかわからない」
「ずっとこの道に進むと決めていたけど、別の選択肢があるなら知っておきたい」
そんな悩みを抱える理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
可能性を狭めない!理系就活生が持つ選択肢
理系という言葉でくくっていても、その内訳は多岐に渡ります。学部はもちろん、同じ理工学部に所属していたとしても、学科によって研究内容が異なるのは当然のことです。
そのため、理系就活生を受け入れる職種の数も豊富です。
具体的な職種について知る前に、まずは、自分が職業を選ぶ基準を把握するところから始めましょう。
自分の望みを知ることが、就職活動をする上でもっともシンプルかつ重要な指針となります。
理系の専門性を活かす道
理系学生が職種を選ぶ第一の基準は、言わずもがな「専門性を活かせるか?」です。
理系学生であれば、それぞれ専門性という魅力を持っています。
これまで学生生活の間に打ち込んできた研究内容を活かして、さらに発展させていくことができる環境で働くこと。
これは、理系学生のほとんどが予め念頭に置いていた進路ではないでしょうか。
自分の適性を活かした道に進みたいと思うのは、理系就活生共通の望みです。
職種を選ぶ際はもちろん、実際に選考に参加する中でアピールしやすかったり、採用側から見ても志望理由が明確だというメリットもあります。
自分のやりたいことを軸にすることで、社会人になってからも成長しつづけたいという意欲がわいて、やりがいを感じることができる点も魅力です。
迷った時は、まずは研究で得た専門性が直結する職種を検討するところから始めてみましょう。
理系の素養を活かす道
第二の基準は、「理系として学んできた素養を活かすこと」です。
あなたが学生生活で得た人材としての魅力は、専門性だけではありません。
研究や勉強を通して培った論理的な思考やデータの分析力は、理系の中では普通のことかもしれません。「必要だからやっているし、周りはみんなできることだから……」と思うかもしれません。
ですが、こういった「理系が基本的に身につけている力」は就活市場で大きな武器となるのです。
そう考えると、職種の選択肢がぐんと広がってきます。
現代社会で働く上で、データや数値の解析は欠かせません。
理系就活生には、専門性の道とは別に、理系としての基本的な能力を活かす道があるのです。
第三の道をはじめから潰さない
第二の基準にも通しますが、理系就活生に覚えておいてほしいのは「自分の可能性をはじめから狭めすぎないこと」です。
理系だからといって、必ずしも専門性を活かす道に進まなくてはいけないという決まりはありません。
「自分にはこれしかないんだ」という強い信念を持つことは、あなたの魅力にもなりますが、自分で自分を雁字搦め(がんじがらめ)にしてしまうことにも繋がります。
理系の世界から一歩外に出てみると、あなたは自分が持っているポテンシャルが思いのほか大きいことに気づくと思います。
就職活動をするにあたって、少なからず心が折れそうになったり、気持ちが挫けるような出来事がふりかかるかもしれません。
でも、自分が持つ可能性を信じて就職活動をすれば、必ず内定を手にすることができます。
そのためにも、自分という可能性を信じて就職活動に挑んでください。
理系におすすめの職種と向いている人の特徴
まずは、理系就活生の職業選択の基準について確認しました。
次は、実際に理系就活生におすすめの職種について、向いている人の特徴と併せて説明します。
研究開発
研究開発職は、自分の専門性を役立てたい理系就活生に人気の職種です。
研究開発職は、将来的な実用化を目指して検証と解明を行う「基礎研究」と、基礎研究で得た成果を製品やサービスとして提供することを目指す「応用研究」の2つに分けられます。
それぞれ特徴が違うため、自分がどんな研究をしたいのかを明確にしておくことが必要です。
研究開発職は、高度な専門性が求められる仕事です。
プロジェクトや研究対象によっては、一つの研究に膨大な時間を費やすことも珍しくありません。そのため、「探究心」と「失敗にも挫けず研究を続けられる粘り強さ」を持っている人に向いています。
設計開発
設計開発職は、商品やサービスをゼロから創り上げる役割を担います。
研究成果をもとに実用化を目指したり、機械の設計図を作る仕事になります。
一口に設計開発と言えども、自動車や航空機、電化製品や精密機器をはじめ、担当する分野は様々です。就職する企業やプロジェクトによっても異なるため、企業研究にはじっくり取り組む必要があります。
また、研究開発職よりも、ものづくりの喜びを感じるという点も大きな特徴です。
個人での仕事というよりはチームでの仕事となるため、「コミュニケーション能力」と「スケジュール管理能力」が求められます。
生産技術・品質管理
生産技術・品質管理職は、メーカーにおいて製品の生産体制の計画立案から改良まで、生産に関わる業務を幅広く担当します。
企業によって仕事の内容が異なる上、生産現場だけでなく社内の他部門や社外との連携が必要な職種です。製品が世に出るためには欠かせないポジションであり、やりがいとグローバルに活躍できる機会に恵まれています。
そのため、生産技術・品質管理職には、「複合的な視点から物事を俯瞰する力」や問題解決を図るための「分析力」に加え、海外とのやりとりを円滑に進めるための「英語力とコミュニケーション能力」が必要となります。
技術営業
技術営業職は、技術や製品知識をもとに専門的な営業提案をする仕事です。
専門性が重視されるため、通常の営業とは任された役割が異なります。
セールスよりも技術力に根ざした業務に重きが置かれ、通常の営業のサポートやアフターケア、メンテナンスといった役割を担います。
専門的な知識をもとに、顧客の課題やニーズと社内を結びつけていくため、技術営業職には「顧客の要望を汲み取る聞く力」と「コミュニケーション能力」、「専門知識をアップデートしていく向上心」がある人が向いています。
システムエンジニア
システムエンジニアは、ソフトウェアやシステムを構築・開発する職種です。
ビジネスに関わるシステムや、業務効率化やサービスの拡充を図るシステムなどを構築する技術者の仕事内容は幅広く、所属する会社によってキャリアビジョンも様々です。
主に、システム構築に従事するスペシャリストと、プロジェクトを統括するマネジメントに二分されますが、目指したいキャリアによって身につけたい能力も異なります。
どちらも、ベースとしては日々移り変わる状況や変化に対応する「情報収集能力」と常にスキルアップを目指す「向上心」が重要となります。マネジメントを担当する場合は、部下の管理や他社との折衝を担当するため、「対話力」が必要になります。
データサイエンティスト・コンサルタント
データサイエンティスト・コンサルタント職は、統計データの解析やITスキルを使って、蓄積された膨大なデータを分析し、ビジネスに関わる様々な決定に活かす職種です。
アクセス数やサービスの利用履歴をはじめとするデータ分析は、現代ビジネスにおいて欠かせない仕事です。データの収集や分析はもちろん、どのようにデータを活用するかの方針を決めたり、実際にどのように業務を進めるかを提案する業務も含みます。
そのため、「コツコツと長期的に取り組む粘り強さ」と「物事を俯瞰し、分析する能力」、さらには「論理的な思考に根ざした提案力」が問われる仕事です。
MR
MR職は、医薬品にかかわる様々な知識を提供する仕事です。
製薬会社や医療機器メーカーなどに所属し、病院を訪問して自社の商品説明を行います。
また、現場で見つかったニーズを会社にフィードバックすることで、更なる品質向上を目指すことにも繋がります。
実際に医療の現場に繋がる実感とやりがいを感じられる仕事ですが、常に更新される薬についての知識をアップデートしていくことが求められます。
そのため、MR職には「常に知識を更新し続けていける向上心」と「現場と円滑な交流ができるコミュニケーション能力」、そして「誠実かつ正確な言動」が求められます。
志望企業を探す前に知っておきたい就職活動のコツ
ここまで、理系就活生が念頭に置いておきたい「職業選択の基準」からオススメの「職種」までを見てきました。
将来が見えなくて不安を覚えていた方も、自分に向いてそうな職種が見つかったことと思います。
最後に、理系就活生が志望企業を探す前に知っておきたい「就職活動のコツ」について解説します。
自分の限界を狭めないために自己分析をする
これまで順調に進路を選択してきた方も、壁にぶつかりやすいのが就職活動です。
もしかすると、中にはこれが初めての挫折だという方もいるかもしれません。
でも、決して自分の限界を自分で狭めないでください。
職業選択の基準でも述べたように、理系就活生には大きな可能性があります。
あなたが望んで行動を起こせば、必ず内定を獲得することができます。
そのためには、自己分析を徹底することが肝要です。
「自分のことは自分が一番知っている」という考えは、一度捨てましょう。
自己分析は、就活市場における自分の長所と短所を把握するためのものです。
自分の売りと改善点を把握することが、内定を掴むための一歩となります。
スカウトサイトは手持ちのカードを増やすのに最適
ここまで、くり返し理系就活生が持っている可能性について触れてきました。
自分の可能性を信じることができたら、次は将来の選択肢という可能性を増やしましょう。
就職活動は、たとえ順調に進んでいたとしても、最終面接の結果が出るまではどうなるか分かりません。最後の最後で不合格となる可能性も起こりえます。
選考時期はどの企業もおおむね同じであるため、理系就活生の将来は「手持ちのカードをどれだけ持っているか」に掛かっています。
そこでオススメしたいのが、スカウトサイトの利用です。
現在の就職活動は、企業からオファーが届くスカウトサイト経由の採用活動が活発です。
誰もが知る大手企業も、スカウトサイトを自社の採用と併用していることが珍しくありません。
プロフィールを登録しておくだけで、選考やインターンシップに参加できるオファーが届くのですから、利用しない手はありません。隙間時間を効率的に使えば、思いも寄らなかった憧れの企業からオファーが舞い込むかもしれませんよ。
オススメのスカウトサイトについては、下記のまとめでご紹介します。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【理系の就職】志望企業を探す前に知っておきたい!理系が活躍できる職種一覧」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系就活生が持つ可能性
➀理系の専門性を活かす道
②理系の素養を活かす道
・理系におすすめの職種
①研究開発
②設計開発
③生産技術・品質管理
④技術営業
⑤システムエンジニア
⑥データサイエンティスト・コンサルタント
⑦MR
・志望企業を探す前に知っておきたい就職活動のコツ
①自分の限界を狭めないために自己分析をする
②スカウトサイトで手持ちのカードを増やす
・活用するべき逆オファーサイト
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