就活をしていると、ネット上で就職企業ランキングを目にすることが多くあります。

理系学生が応募企業を選ぶ際の参考として、就職企業ランキングを見る方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系学生に人気な就職企業ランキングを紹介し、理系就活生が就活を成功させるポイントを3つ紹介していきます。

理系学生でどのような企業に応募しようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

理系就職ランキングを紹介!今理系就活生に人気の企業は?

ここでは、理系就活生に人気のある理系就職ランキングを紹介していきます。

ここで紹介するランキングはキャリタスが公表している「発表!2022年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?〜就職希望企業ランキング:大学生編〜」で、以下の表の通りとなっています。

【引用】キャリタス「発表!2022年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?~就職希望企業ランキング:大学生編~」

このランキングでは、大学生を対象としたランキングとなっており、首位はトヨタ自動車という結果となりました。

2位にはソニーが名を連ねており、トップ10には清水建設や大林組、大成建設、鹿島建設といった大手ゼネコンが多数ランクインしています。

また、大学院生については以下の表の通りとなっています。

【引用】キャリタス「発表!2022年卒の就活生が選ぶ人気企業とは?~就職希望企業ランキング:大学生編~」

大学院生が選ぶランキングとしては、1位にソニーがランクインしています。

他には日立製作所や味の素、パナソニック、トヨタ自動車などトップ10の内8社がメーカーとなっており、各業界を代表する大手企業が名を連ねています。

理系が就職活動に強い理由

理系学生はかねてより就職活動に強いと言われていますが、ここではその理由について解説していきます。

具体的には以下の点が挙げられるでしょう。

  • 文系よりも選択肢が豊富
  • 大手に就職できる可能性が高い
  • 学生時代の研究分野を活かしやすい
  • 不況に強い業界が多い
  • 実務に即した能力が身についている

文系よりも選択肢が豊富

理系学生が就職活動に強い1つ目の理由は、文系よりも選択肢が豊富であるからです。

文系は総合職採用など、理系文系問わずに応募できる職種で就職するケースが多いのに対し、理系では研究や開発といった理系出身限定の職種に応募することができます。

トヨタ自動車や川崎重工といった大手の企業では、採用者のほとんどが理系出身であり文系の場合は逆に文系出身限定で求人を出しているケースはほとんどないのが現状です。

また、仕事内容の選択肢に関しても理系の方が選択肢が多いと言えます。

例えば、マーケティングの仕事につきたいと考えた場合、理系学生は論理的思考力に優れていたり、数値やデータの分析に強いといった特徴があります。
そのため、企業側からすると即戦力になりやすいと判断され、理系学生の方が採用される可能性も高くなると言えるでしょう。

大手に就職できる可能性が高い

2つ目は大手に就職できる可能性が高いという理由です。

理系学生の場合は、研究に携わっていた分野で専門的な知識やスキルを習得しているため、一定の能力があると判断されやすくなります。
そのため、就職活動においても自分の専門としていた分野に関連する仕事を探すなど、自分の知識やスキルを活かした職業を見つけやすいと言えるでしょう。

たとえ自分が専門としていた分野に就職を希望したとしても、「自分には〜の分野で専門的な知識やスキルを有している」とアピールできるため、企業側に対して希少性を示すことができます。

専門分野での知識やスキルを有していることは、就活だけではなく、将来的に転職活動をする場合でもアピールポイントとして活用できます。

学生時代の研究分野を活かしやすい

学生時代の研究分野を活かしやすいというのも、理系学生の大きなアドバンテージです。

文系学生の場合は、大学で学んだ内容をそのまま企業の業務に活かせるケースはなかなかありません。
一方で、理系学生の場合は、研究していた内容に関連する分野の業務につくことができれば、学んだ専門的なスキルや知識を活かして業務上の成果をあげることができます。

そして、学生自身が学んできたことやそのような活動をしてきたかという点は、そのまま選考面接でのアピールとしても活用することができます。
特に新卒採用ではポテンシャルや人間性などを評価されやすい部分もあるため、学生時代の活動内容を多くアピールできる理系学生の方が有用だと見なされやすく、採用もされやすいでしょう。

不況に強い業界が多い

不況に強い業界が多いというのも、理系学生が就活に強い理由の1つです。

働く業界によっては、経済状況や自然災害といった環境要因などの影響で、経営状況が厳しくなるケースも多くあります。
特に最近ではコロナ禍の影響で多くの企業が減収減益となってしまいました。

しかし、理系学生が志望する企業では、日用品や医薬品、食品、インフラといった日常生活に欠かせない商品やサービスの提供に関わっているケースが多くあります。
そのため、たとえ不況下であったとしても、需要が落ちにくい傾向があり、安定した経営を続けやすく、採用状況も安定しやすいと言えるでしょう。

実務に即した能力が身についている

理系学生は実務に即した能力を多く身につけています。

例えば、企業の業務では売り上げデータをはじめとして数値やデータを扱う機会が数多く存在します。
理系学生は、学生時代の研究において数値やデータ管理を日常的に行っているため、企業の業務に対応しやすいというメリットがあります。

また、理系学生は研究において仮説検証を行う機会が多く存在します。
この仮説検証は、企業内で新しい物事に取り組む際には必須の能力と言え、どの職種に対しても活用できる能力です。

上記のような能力を自然と身につけている理系学生は、企業側からも即戦力になりやすいと評価されるため、就職活動においても優位に立てると言えます。

理系が就職しやすい業界はある?

理系学生が就職しやすい業界としてまず挙げられるのが、IT業界と言えます。

IT業界は、インターネットを活用した製品やサービスを提供している業界全般を指しており、こうした業界では理系学生のお力を活かしやすいエンジニア職を多く募集しています。

そのため、理系学生が就職しやすい業界であるとともに、近年インターネットの急速な発達から需要も伸びており、将来性も期待できる業界と言えます。

また、食品業界や自動車業界といったメーカーも理系が就職しやすい業界と言えます。

こうしたメーカーでは、ほとんどが理系出身者を採用しており、理系学生の能力を活かしやすい研究職や開発職を募集しています。

メーカーは古くから理系学生に人気の就職先と言えますが、それだけ理系学生が就職しやすい先とも言えます。

理系就活生が就活を成功させる3ポイント

ここでは理系学生が種かつを成功させるポイントについて解説していきます。

具体的には以下の3つのポイントが挙げられるでしょう。

  • 視野を広く活動する
  • 幅広くエントリーをする
  • 積極的にインターンに参加する

視野を広く活動する

まずは視野を広く活動するというのが大きなポイントとなります。

理系学生は、自分が研究に従事していた分野に関連する企業や職種のみに絞って就活を行いがちです。
しかし、最初から選択肢を絞りすぎてしまうと、応募できる企業が限られてしまう上に、就活がうまく進まなかった時に他の選択肢を取れないなどの大きなリスクを背負ってしまいます。

「この分野で必ず成功する」という強い決意があれば話は別ですが、こだわりがないようであれば、専門分野以外の企業も視野に入れて、幅広く就活を行った方が良いでしょう。

幅広くエントリーをする

上記ポイントに関連して、幅広く企業にエントリーすることも重要です。

理系学生は専門分野での知見があることが大きなメリットとなりますが、研究活動と就活を両立しなければならないこともあり、エントリー数としては少ない傾向があります。

実際に内閣府が公表している「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査報告書(令和2年11月30日)」を見てみると、大学4年生のエントリーシート提出の数は理系学生で11.5社となっています。
この数値は、文系学生の18.1社と比較すると少ない数値です。

エントリー数を絞ればその分企業への選考対策も行いやすいですが、内定が得られない場合に他の選択肢を取れなくなってしまうため、幅広くエントリーしておいた方が良いでしょう。

積極的にインターンに参加する

積極的にインターンに参加することも理系学生が就活を成功させる上で非常に重要なポイントです。

インターンに参加することで、インターンでの活動を選考時にアピールできるなど、就活において大きなメリットが多数存在します。
また、企業によってはインターン参加が選考を受ける条件となっているケースもあるため、志望企業のインターンには積極的に参加しておきましょう。

また、就職後の企業とのミスマッチを防げるという点もメリットです。

インターンでは実際に企業の業務を体験できるため、企業との相性を判断しやすくなります。
就活だけでなく、就職後の企業で理想の活動を行うためにも、インターンになるべく参加しておくことをおすすめします。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

理系学生において、就職先としては自身の研究活動を活かせるメーカーの研究職や開発職への就職が人気です。

理系学生は就活において、専門的な知識やスキルを有していることから、企業側から高い評価を得やすいです。
しかし、研究と就活を両立させる必要があるため、効率的に就活を行っていく必要があります。

インターンへの参加など、限られた時間をうまく使い、就活を成功に導きましょう。