理系学生の方は、できれば自分の専攻に近い業種や職種の企業に勤められればと考えている方も多いでしょう。
しかし、自分の専攻だけで企業を絞ってしまうと、応募できる企業の数にも限りが出てきてしまいます。

そんな時には、専攻外の企業も志望先として検討することとなりますが、専攻外の企業で自分の実力が発揮できるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系学生が専攻外の企業に就職しても問題ないのかについて、就職の実態や面接での対処法も解説していきます。

理系学生の方で専攻外の企業に就職しても問題ないのか不安な方はぜひ参考にしてみてください。

理系学生は専攻外の就職でも問題ないのか?

ここでは、実際に理系学生が専攻外の企業に就職や応募しても問題ないかについて解説します。

結論から言うと、専攻外の就職をする理系学生は実は多く、その後活躍している方も多いため問題ありません。

実は多い専攻外での就職

理系学生では、意外と専攻外の分野で就職するケースが多くあります。

下記では、キャリタスが行った「キャリタス就活2022 学生モニター調査」の結果を表示しています。
この結果によると、専攻した分野での就職が59.9%だったのに対し、専攻外の分野での就職が30.4%文系就職が9.6%と約4割が専攻外での就職をしています。

【引用】キャリタス「専門分野以外で活躍する!理系学生の就職」

上記の結果からもわかるように、非常に多くの理系学生が自分の専攻外の企業で就職をしているのが実情です。

専攻に特化した就活はリスクが高い

逆に自身の専攻に特化した就活は就活の成功確率が下がるなどリスクも多くあります。

まず、専攻分野で企業を選んだ場合、受けられる企業が非常に限られてしまいます。
受けられる企業の数が少なくなってしまえば、それだけ内定を獲得できるチャンスも減ってしまうため、結果的に就活の成功率も下がってしまいます。

また、専攻分野での知識は直接関連性のない企業でも活かせる機会があります。

例えば、農学部で水産学を学んでいる理系学生の場合、直接学習した知識を活かせる水産品を扱うメーカーや研究所などが志望先として候補にあがるでしょう。
しかし、魚類の栄養に関する知識などを習得していれば、その知識を活かして製薬企業などの医療関連分野や食品メーカーなどでも活かすことが可能です。

上記のように大学での研究に直接関わらない企業でも、自身の研究内容が活かせる場合もあるのです。
直接関係する分野だけではなく、一見すると関わりがなさそうな業界にも目を向けることで、自分自身が本当に興味のある業界や職種に巡り会える可能性があります。

専攻分野に絞らず、企業候補の選択肢を広げることで、自分自身の力を活かす場所を見つけることができるでしょう。

そのためにも、さまざまな業界について自分自身の手で調べることが大切です。

理系学生の就活はどのように行うべきか?

ここでは、理系学生の就活をどのように行うべきかについて解説します。

具体的には、以下の点を重視して行っていくのが良いでしょう。

・理系学生としての強み・武器を見つける
・自分のやりたいことと企業の求めることを明確にさせる
・面接では会話や質問などのコミュニケーション力がみられる

理系学生としての強み・武器を見つける

理系学生が就活を成功させるポイントとして、理系学生としての強み・武器を見つけることが挙げられます。

理系学生の1番の強みは、研究を行う上で鍛えられた能力で、論理的思考力やプレゼンテーション能力、文章力などが挙げられ、どれもビジネスにおいて汎用的に活用できる能力と言えます。
また、研究に自主的に取り組む学生が多いため、自己管理能力に優れている点も理系学生の強みと言えるでしょう。

上記の強みは一例で、他にも以下の視点から自分自身の独自の強みや武器を見つけていきましょう。

・自分がやりたいことはどんなことか?
・自分がやりたいことが実現できる企業や業界はどんなところか?
・企業に提供できる価値には何があるか?

自分のやりたいことと企業の求めることを明確にさせる

自分のやりたいことと企業が求めることを明確にさせることが、就活を成功させる上で重要となります。
特に自分のやりたいことや理想の企業を明確にすることは、就活の場面のみならず、転職を含めた今後の仕事選びにも重要な事柄と言えます。

もちろん、内定をとるための選考対策などは十分に行う必要がありますが、それ以上に自分のやりたいことが企業にあるかを見極めることや企業の求めることに自分が応えられるかを見極めることは重要です。
そこが見極められなければ、内定を取れる確率は低くなりますし、仮に入社できたとしても組織に馴染めず辛い日々を送ることとなってしまうでしょう。

そのためにも、綿密な企業研究や業界研究が欠かせません。
企業や業界が成り立っている仕組みを理解した上で、どのように自分が貢献できるかが明確になれば、自分のやりたいことを企業内で取り組める可能性も増えてきます。

こうした企業研究や業界研究をする際にも、研究を通して身につけたリサーチ能力などが生きてきます。
論理的思考を活かして企業や業界を分析し、志望先の企業の見極めを行っていきましょう。

面接では会話や質問などのコミュニケーション力がみられる

選考における面接では、主に会話や質問などのコミュニケーション力がみられます。

就活においては、これまでの学生生活で取り組んだ内容をいかに企業にアピールするかが重要です。
そして、このアピールは特に面接の場で必要となります。

例えば、研究職や開発職などの面接の場では自身の研究内容や成果について話す機会があるかと思います。
そうした中で、単純に研究内容は企業の取り組んでいる領域と似ているからといって評価されるわけではありません。
研究を行う中でどのような力を身につけ、どう企業で活かすことができるかを伝えて人材としての有用性を評価してもらう必要があります。

また、面接の場では積極的に質問をすることも重要です。
自分がどれだけ企業に関して関心があるのかという姿勢を伝えることができるのはもちろん、企業活動の詳細について情報を引き出せれば、企業で働くイメージもつきやすくなり、入社後もスムーズに業務に取り掛かることができます。

このように、面接の場では自分のことを相手に伝えるコミュニケーション力が重要となります。
自分が取り組んできた内容や成果を明確にすることはもちろん、それをうまく相手に伝える練習もしっかりと行う必要があります。

専攻外の企業を受ける時のポイント

ここでは、専攻外の企業を受ける時のポイントについて解説していきます。

具体的には以下のポイントを重視して取り組んでいくと良いでしょう。

・専攻内容と専攻外の知識を繋げられるようにする
・業界研究と自己分析は徹底的に行う
・実績だけでなくポテンシャルもアピールする
・失敗から学んだことも自己PRに活かす

専攻内容と専攻外の知識を繋げられるようにする

専攻外の企業を受ける場合は、専攻内容と専攻外の知識を繋げられるようにすることが重要です。

近年では、食品メーカーが化粧品事業を営んだり、アパレル企業が素材事業を営んだりと、新規分野に参入する企業が増えてきました。
そのため、企業が専門とする分野以外の知識や技術のニーズも増えてきています。

専攻外への企業に対してはそうしたニーズに応えられるよう、以下の点をアピールしていくと良いでしょう。

・自身の研究内容を一般の人にもわかりやすく伝えられる
・これまでの知識や経験を活かして新しい発想を生み出せる

業界研究と自己分析は徹底的に行う

業界研究と自己分析は、どの企業を受ける場合にも非常に重要です。

業界研究を行えば、業界の動向や自分がどのような業務を行っていくのかを明確にでき、それらに合わせたアピールポイントを考えることができます。

また、自分自身がどのような専門知識を有しているのかや企業にどのような貢献ができるのかを面接で伝えるためには、自己分析が必須となります。
先ほど述べた理系学生としての強みや武器を見つける際に、自己分析を徹底していきましょう。

実績だけでなくポテンシャルもアピールする

専攻外の企業を受ける場合には、自身の実績だけでなくポテンシャルもアピールすることが重要です。

企業によっては、これまでの経験や知識を活かすことよりも、企業の業務を通して成長し、会社に貢献できる人材となってほしいと考える企業もあります。

固定観念にとらわれない発想力や成長し続けられるポテンシャルがあることをアピールできれば、面接での高評価につながるでしょう。

失敗から学んだことも自己PRに活かす

成功したことだけではなく、失敗から学んだことも自己PRに活かすと面接での高評価につながります。

失敗から学んだことを面接官に伝えることで、企業で同じように課題にぶつかった時に乗り越えられる人材として採用ニーズを高めることができるでしょう。

また、成功だけでなく失敗した経験も伝えることで、よりリアルな人間性を伝えることができます。

これだけは知っておきたいポイント!(まとめ)

理系学生の多くは専攻分野だけでなく、専攻外の企業にも就職し活躍をしています。

専攻外の企業を受ける場合は、これまでの知識や経験はもちろん、発想力や柔軟性といったポテンシャル面も重視されるため、ポテンシャル面をうまくアピールできるようにしておきましょう。