理系女子は就職において有利だと言われており、ちまたでは「リケジョ」という愛称で呼ばれることも多く、近年理系学部を目指す女子学生も増えてきています。

しかし、そんな理系女子が就活に有利だという噂に疑問を持ち、本当に就活を成功できるか不安に思う理系学部の女子学生の方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、理系女子は本当に就職に有利なのかという点について解説し、理系女子が小収入を狙える職種についても合わせて紹介していきます。

現在就活中で、本当に理系女子が就職に有利なのか疑問に思っている方はぜひ参考にしてみてください。

理系女子は就職に有利なのか?

ここでは、本当に理系女子は就職に有利なのかという点について解説していきます。

結論から言うと、理系女子は他の就活生と比べて優位となる点が多数あります。

理系女子が企業から人気の理由

理系女子が企業から人気である理由として、以下の理由が挙げられます。

  • 理系職種においても女性の活躍を推し進める流れがある
  • 男性比の高い環境においても実力を発揮しやすい
  • 女性ならではの視点が活きる可能性があるため

理系職種においても女性の活躍を推し進める流れがある

日本では国として女性の社会進出を推進させる取り組みが行われており、男女共同参画局が発表している第5次男女共同参画基本計画によると、2020年代の早期時点で指導的地位にいる女性の割合が30%程度となるよう取り組みを進めるとしています。

この点において、もともと理系職種では女性比率の低い職場が多いため、理系職種を募集している企業においては女性の活躍を推進させるため、理系女子を積極的に採用する流れとなっています。

男性比の高い環境においても実力を発揮しやすい

理系女子は男性比の高い環境下においても実力を発揮しやすく、その点が企業から人気を集めています。

なぜがというと、理系学部では男性比率が元々高いため、男性が多い職場環境においても抵抗なく業務に当たれる可能性があるからです。

企業では女性を管理職に登用する流れが盛んである中、理系女子は男性管理職が多い環境下においても実力を発揮することが期待できます。

こうした企業側の女性管理職を登用する動きからも、理系女子は人気を集めています。

女性ならではの視点が活きる可能性があるため

企業において女性ならではの視点を活かせることは大きなメリットとなります。

例えば、女性の体の悩みを解決するための商品を製造する場合、女性にしかわからない悩みや経験などを商品開発に活かし、ニーズに応えられる商品を作り上げることができます。

理系職種で商品を開発する場合は、実際のものづくりを行うことが多く、女性ならではの視点をものづくりに取り入れられることは企業側の大きなメリットとなります。

理系女子が選ぶ人気の業界とは?

理系女子が選ぶ人気の業界としてどのようなものがあるのかについて解説していきます。

具体的には以下の観点から解説していきます。

  • 就職人気企業ランキングから見る理系女子に人気の企業
  • 理系女子におすすめの業界

就職人気企業ランキングから見る理系女子に人気の企業

それでは、実際にどのような企業が理系女子から人気があるのかランキングを見ていきましょう。

今回紹介するのは、ダイアモンド社が発表している「大学生が選んだダイヤモンド就職先人気企業ランキング」で、この中から理系女子のランキングを以下の表で紹介します。

【引用】ダイヤモンド社「理系女子の人気就職先企業ランキング、3位三井不動産、2位NTT都市開発、1位は?」

結果としては、1位が森ビル、2位がNTT都市開発、3位が三井不動産と大手デベロッパーが上位を独占する形となりました。

その他特徴的な部分としては、女性の活躍を制度として推し進めている企業である東京海上日動火災保険や損害保険ジャパンなどの大手金融機関がランクインしており、女性の活躍が見込める企業なども理系女子に人気のある企業となっています。

理系女子におすすめの業界

理系女子に人気のある企業を紹介しましたが、理系女子が特に活躍の見込める業界があるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで理系女子におすすめの業界を紹介しますが、具体的には以下3つの業界がおすすめです。

  • 食品業界
  • 化粧品業界
  • IT業界

食品業界

理系女子におすすめの業界として、まずはじめにあげるのが食品業界です。

食品は日常生活に密接に関わる、なくてはならない存在です。
食品は安定した需要があるため、経営も安定している企業が多く、理系女子以外の多くの学生からも人気を集めています。

大学で専門的な勉強を行っており、自分の専門分野を活かすと言う意味では、開発職や研究職などもあるため、活躍しやすいと言う点もおすすめのポイントです。

化粧品業界

化粧品業界も理系女子におすすめの業界として挙げられます。

化粧品は女性にとって日常的に使用する商品であり、必需品でもあります。
そして、化粧品は化学系の研究要素の強い分野でもあるため、理系女子には非常に相性の良い業界と言えます。

化粧品業界の主な就職先としては、大手となると資生堂やカネボウなどの化粧品メーカーが挙げられます。
しかし、近年では富士フィルムのように医療分野から化粧品業界に参入してくる企業もあるため、就職先の選択肢は非常に多岐に広がりつつあります。

また、化粧品開発では、開発職や研究職の人たちだけでなく、マーケティング部門など他部署との連携も多く行っていくため、コミュニケーション能力なども求められてくるでしょう。

IT業界

IT業界が理系学生全般に相性の良い業界として挙げられます。
また、近年市場も急速に拡大しているため、採用需要も伸びている業界であるため、理系女子にはおすすめです。

近年人気の就職先としては、IT分野の中でもソフトウェア開発の分野が挙げられます。
IT関連の職種は比較的年収も高めになっているなど、経済的な面においても非常におすすめです。
また、IT系の職種はリモートでの勤務環境も充実しているため、結婚や出産といったライフイベントにも対応しやすい職種で、女性の働き方の選択肢を広げることができます。

さらに、エンジニアとしてスキルを身につければ、フリーランスとして活動できるなど柔軟な働き方も選択できるため、自由度を求める理系女子にとってはおすすめの職種と言えるでしょう。

理系女子が高収入を狙える職種

ここでは、理系女子が高収入を狙える職種について解説していきます。

具体的には以下の職種が挙げられます。

  • アクチュアリー
  • 医師
  • 一級建築士

アクチュアリー

アクチュアリーは平均年収が非常に高い理系職種としてよく候補に挙げられる職種です。

アクチュアリーは保険数理士という名称でも呼ばれており、保険会社で保険料の計算を主な業務とする専門家のことを指します。
保険料の計算は、統計学などを駆使する難度の高い計算となるため、高度な数学の知識が求められる作業です。

そのため、理学部などで数学を専門的に学んでいた理系女子の方はおすすめの職種と言えます。

医師

医師も平均年収の非常に高い職種として人気です。
しかし、医師になるためには医学部に合格し国家資格を取得する必要があります。

医学部はどの大学も入学難易度が非常に高く、多くの医学部では東大並みの偏差値となっているため、狭き門と言えます。
また、私立の医学部に入学した場合、非常に多額の学費もかかるため、経済的な部分でも負担が大きくなります。

しかし、医師になればサラリーマンよりも高い金額を稼げる可能性が高くなるため、投資した分の金額はとり戻すことができます。

非常に難度の高い職種ではありますが、医師になれば安定した高収入が見込めるため、お金に困る場面は少なくなるでしょう。

一級建築士

一級建築士も高収入の期待できる理系職種として人気です。

建築士は建設業界にとって不可欠な存在であり、建物の設計などを主な業務としています。
建物の設計の際はデザイン面だけでなく、安全性についても配慮しなければなりません。
このように、建物の設計について総合的な観点から高品質なものを生み出す必要があるため、非常に難しい仕事となります。

1級建築士は企業に勤務している場合もありますが、設計事務所を設立して独立開業しているケースも多くあります。

1級建築士になるためには、2級建築士になってから実務経験を積むことで受験資格が得られるため、まずは建築事務所や企業等で実務経験を積む必要があります。

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

理系女子は就職で有利な部分も多く、女性の活躍を推進したい企業のニーズも非常に高いと言えます。

しかし、高収入の職種は非常に人気も高いため、就活での対策はもちろん、就職後も勉強し続けていく必要があります。

もし、高収入の職種につきたいと考えているのであれば、希望職種につくためにはどのような資格や勉強が必要かを十分い調べて対策していく必要があるでしょう。