こんにちは。理系就活情報局です。
今回は、学部卒の理系女子の就職活動事情について解説していきます!
大学のキャリアセンター主催のガイダンスに参加したり、有名な就活サイトに登録したり……。いよいよ間近に迫った就活シーズンを前に、将来について考える機会も増えたと思います。
「自分にはどんな会社が合っているかな?」
「結婚してもしなくても、子供を産んでも産まなくても働きやすい環境がいいな……」
そんなふうに理想の職場について考えるとき、「自分が志望している業界で働くロールモデルとなるような人のキャリア設計を知りたい」と思うかもしれません。
しかし、理系女子の数が少ない現状では、参考になりそうな就活情報を集めるには、検索方法を工夫したり、伝手が必要になってきたりします。
そこで、本記事では、学部卒で就職をめざす理系女子に注目します。
理系女子の方は、是非参考にしてみてください!
リケジョ=希少性の時代はもう終わり
理系に進んだことで、あなたはこれまで「理系女子」と言われてきたことと思います。
そこまでは良かったとしても、「リケジョ」としての扱いに何とも言えない気持ちになったことがあるかもしれません。
もしかすると、「理系女子」「就活」といったワードで検索したときに、同じ思いをするかもしれません。インターネット上には、相対的に数の少ない「リケジョ」には希少性があるから就職活動が有利だという意見が散見されます。
確かに、理系女子の数は未だに少ないのが現状です。
でも、本当のところはどうなのでしょうか?
まずは、理系女子の就職活動について、基本的な点から解説していきます。
理系の就職活動は男女が同じラインに立っている
就職活動を始めると、様々な就活サイトやニュースサイトでランキングを目にすることになります。
人気の企業やインターンシップ先など、様々なランキング結果が公開されていますが、「男女別」「文理別」の情報を見ることができるという特徴があります。
こちらで詳しく解説していますが、23卒の就職先人気企業ランキングを見ると、理系は男女共に「自分の専門性を活かして働きたい」という思いを抱いていることが分かります。
その点で、理系の就職活動は男女ともに同じスタートラインにあると言えます。
業種や企業によってはまだジェンダー意識が行き届いておらず、女性であることで不利になっているのではと感じることもあるかもしれません。そのくらい、日本のジェンダー意識は世界的にも低いものです。
しかし、そんな社会においても、理系女子は純粋にその専門性や能力を評価されやすい傾向にあります。
男女で違うのは長期的なキャリア形成と待遇への関心
理系女子は、志望企業を決める際に、より具体的なキャリアビジョンを思い浮かべるのではないでしょうか?
すべての差を性別に紐づけるわけではありませんが、女性の場合、キャリア形成は男性と比較して大きな悩みに直結しやすいものです。
もしあなたが将来家族を作りたいと思うなら、産休・育休と復帰後の待遇が気になるでしょう。また、女性の役員や幹部の割合も気になってくるはずです。
つまり、男女の差があるとすれば、「もし同じ会社で働き続けた場合、女性であることで将来に不利益がもたらされないか?」と慎重に判断しようとする点です。
そのような判断をする上で慎重にならざるを得ない社会構造の問題も捨ててはおけませんが、仕事のキャリアも個人としての幸せも諦める必要はありません。
「これってわがまま?」と心配せず、多様性を尊重する社風の会社や、社員の生活をサポートする支援が充実している会社を選びましょう。
「女性ならではの視点」を求める企業は避けたほうがいい
理系女子の方は、就職活動をするにあたって「まだ女性の割合が少ない業種で、女性特有の視点が活かせる」といったアドバイスを受けるかもしれません。
しかし、選考の場で「弊社であなたの女性らしい視点を活かしてほしい」と告げられた場合、できればその会社は避けた方がいいでしょう。
そうした発言は、採用側があなたという個人を見ているのではなく、「リケジョ」という属性でしか見ていないことを意味します。
理系女子は、確かにまだ数としては多くない存在です。
ですが、いくらその仕事にやりがいがあったとしても、あなたが貴重な女性だから価値があるという見方をする企業であれば、のちに苦しい思いをすることになるのは想像に難くありません。
企業と同じように、就活生のあなたにも自分が働く場所を選ぶ権利があることを忘れないようにしましょう。
たとえ結婚してもしなくても、子供を産んでも産まなくとも、男女の区別無く適切な評価が得られるか?
自分の中の優先順位を決めて企業を選ぶことが、将来の安定に繋がります。
厚生労働大臣による女性活躍推進の認定「えるぼし認定・プラチナえるぼし認定」や、女性管理職の割合や平均勤続年数などを参照できる「女性の活躍推進企業データベース」を活用して、自分のキャリアビジョンに合う企業を選びましょう。
学部卒の理系女子が進む3つのルート
ここまで、理系女子の就職活動の基本的なポイントについて確認してきました。
次は、理系女子がキャリア選択をする上で持っている3つのルートについて解説します。
研究を活かす専門分野への就職
第1のルートは、専門性を活かす就職です。
理系就活生の場合、3つのルートの内、このルートを選ぶ人がもっとも多いと言えるでしょう。
これまで頑張ってきた研究内容をより発展させることができる現場で働くのは、理系にとって憧れの将来像ですよね。
この場合、大学の成績や研究実績、資格が就職活動に関わってきます。
就きたい職種で役立つ資格の勉強に励んだりすることで、自分の専門性をより確固たるものにしていきましょう。
文系就職で理系の素養を発揮する
第2のルートは、文系就職です。
「理系出身なのに?」と思うかもしれませんが、理系女子には能力を活かせるフィールドが幅広く存在します。
研究をする上で当たり前のように行ってきたデータ分析をはじめとする理系の知識は、一歩大学の外に出てみれば「あなたの強み」と化します。
現に、理系の就職先として人気を得ているコンサルタント・データサイエンティストは、そうした理系としての素養を活かした仕事です。
また、専門分野とは別に、可能性の1つとして文系企業の選考を残しておくことで、残りのカードが少なくなったと焦ることもなくなります。はじめから自分の可能性を狭めすぎず、就職活動のカードの1つとして検討してみるのもオススメです。
有利になるなら大学院への進学もあり
第3のルートは、大学院への進学です。
もしあなたが専門分野での就職を目指しているのなら、大学院進学は有効です。
理系にとって大学院に進むのは珍しいことではなく、就職活動において「院卒枠」が設けられていることも少なくありません。
理系だからこそ、進学して自分の強みを伸ばして実績を積むことが就職の有利に繋がります。特に、院卒を採用条件に掲げることも多い研究職志望なら、進学はあなたの将来にとって有力な手段となりえます。
理系女子が学部卒で就職するために必要なこと
ここまで、理系女子のキャリア選択について確認しました。
第3のルートに挙げたように、専門性を磨くためには大学院進学も有効ですが、一方でキャリアを早く積むことができる学部卒の就職も魅力的です。
そこで、次は「理系女子が学部卒で就職するにあたって必要なこと」を見ていきます。
「リケジョ」で終わらない自分の魅力を見つける
まずしてほしいのが、自己分析によって「リケジョ」というガワだけでは覆い尽くせない「あなただけの魅力」を見つけることです。
あなたが理系に進んだ女性であることは、客観的な事実であるかもしれません。
でも、あなたの価値は「リケジョ」であることではありません。
4年間学んできたあなたの魅力は、とても「リケジョ」という言葉だけでは言い表せないものです。
どうしてこの道に進んで、この分野を研究してきたのか。それを考えるだけでも、あなたにしかない長所が見つかってくるはずです。
自己分析をして、自分という存在を見つめ直してみてください。
就活市場におけるセールスポイントが見つかるのはもちろん、これから積み重ねていくキャリアビジョンを描くことにも繋がりますよ。
堅実な選考対策は何よりも有効な手立て
結論を言うと、就職活動で受ける選考に文理も男女の区別もありません。
エントリーシートも面接もすべて、等しくすべての就活生に訪れるものです。
あなたが専門分野を活かすルートに進むにせよ、文系就職のルートに進むにせよ、選考対策は必要不可欠です。就活生の誰もが等しく受けるものであるからこそ、堅実な選考対策が他の就活生との差をつけるポイントとなります。
あなたがどんなに企業にとって魅力的な存在だとしても、選考を突破することができなければ直接アピールする機会はありません。
コツコツと選考対策をするのは一見地味なアドバイスのように思われますが、内定を獲得するためにはこの段階で周囲と差を付けておくことが何よりも有効です。
就職活動する上で理系女子が押さえておきたいポイント
これまで、「理系女子の就活事情」から「理系女子が学部卒で就職するにあたって必要なこと」まで紹介してきました。
最後に、就職活動する上で理系女子が押さえておきたいポイントについて説明します。
自由応募だけではなく学校推薦という道もある
エントリーをして選考に参加する自由応募のほかに、理系には学校推薦というルートが存在します。
企業は優秀な学生を採用するべく、パイプを持つ研究室や学校に推薦枠を設けています。
自由応募に比べて選考期間が短く、採用までのステップも短縮されていることが多いため、このルートに乗ることができれば焦ることなく就職活動を終えることができます。
研究室や学校経由の就職は、専門性に直結した仕事に就くことができるため、ぜひ検討したい道ですね。推薦を受けるためには成績や日頃の評価などが必要なため、コツコツ真面目に頑張っておくことが必要です。
ただし、学校推薦は、基本的に内定を辞退することはできないという点に注意が必要です。もし内定辞退をした場合、翌年以降の推薦枠がなくなる可能性があります。
専門性を活かしたいならスカウトサイトを利用する
専門性を活かした仕事に就きたい理系女子にオススメしたいのが、スカウトサイトの利用です。
企業からあなたにオファーが送られてくるスカウトサイト経由での採用は、特に理系においては珍しくありません。
何故かというと、スカウトサイトに登録された学生のプロフィールは専門性や能力を判別しやすく、採用側としても他の同業他社に取られる前に優秀な人材を確保するのに有効な手段だからです。
理系女子にとっては、リケジョではないあなたの純粋な「強み」によりフォーカスしてもらえる採用形態でもあります。
他の就活サイトと違って自分からアクションを起こす必要もなく、隙間時間に登録するだけでいいので、ぜひ登録しておきましょう。
オススメのスカウトサイトについては、下記のまとめで紹介します。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【実際どうなの?】学部卒の理系女子の就職活動事情」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・「リケジョ」では終わらない「あなた」の魅力を評価する会社に就職しよう!
・学部卒の理系女子が進む3つのルート
➀研究を活かす専門分野への就職
②文系就職で理系の素養を発揮する
③有利になるなら大学院への進学もあり
・理系女子が学部卒で就職するために必要なこと
①「リケジョ」で終わらない自分の魅力を見つける
②堅実な選考対策
・就職活動する上で理系女子が押さえておきたいポイント
①自由応募だけではなく学校推薦という道もある
②専門性を活かしたいならスカウトサイトを利用する
・活用するべき逆オファーサイト
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