こんにちは、理系学生情報局です!
どこからともなく聞こえてくる、「理学部は就職できない」という声。「そんなことない」と聞かないようにしても少し気になるところです。しかし、結果は就活の進め方次第だとも言えるため、理学部ならではの強み〜対策方法までをしっかりと理解しておきましょう。
今回は「理学部は就職できないと言われる理由と現状、強みを活かした対策方法」を解説します。理学部に在籍している方なら誰でも当てはまる内容であるため、就活時の参考としてぜひご覧ください。
【この記事のポイント】
- ・理学部の就職は不利ではなく、データ上も高い就職率を維持
- ・専門性を活かせる多様なキャリアパス(メーカー、IT、金融など)が存在
- ・論理的思考力や分析力は専門外の職種でも高く評価される
- ・大学院進学も有力な選択肢で、特に研究職は修士以上が有利
理学部は就職できない?

理学部での研究内容が活かせない
理学部生が抱く懸念点として、「研究分野の専門性が高すぎて、そのまま仕事に活かせる企業が少ないのではないか」という点が挙げられます。
専攻についても同様で大学で学んだ知識と具体的な業種・職種との繋がりがみえにくいことから、就職できないと思われています。
また、理学部は教員になる学生も多いイメージから一般企業への就職者が少ないという印象を持たれがちなことも、この懸念の一因です。
進学する理学部生が多い
大学で4年間を過ごし、その後大学院などに進学する学生が多いことも「理学部は就職できない」と言われている理由です。特に、研究職を目指す理学部生は大学院への進学にも一定のメリットがあり、修士号を取得する場合も少なくありません。文系に比べ理学部の学生の進学率が高いことも、懸念の原因となっています。
就職先があっても倍率が高い
理学部生の専門性を活かせる研究職や技術職は、企業の採用枠が限られているため、選考倍率が非常に高くなる傾向があります。
専門性に特化した職種はそもそもの企業採用数も少なく、応募条件が高い場合もあることが要因です。採用数の少ない研究職や技術職などは、希望しても入社できない学生も多いため、就職ができないと懸念されています。
就活に費やす時間が少ない
理学部生は研究に割く時間も多く、部活などをしている場合は研究・アルバイト・就活を並行して行う必要があることから就職に苦戦するケースがあります。研究室が厳しく自由に休めない場合や忙しいアルバイト先の要望で働き続ける必要がある場合などは、さらに就活できない状況です。このような要因で就活が上手くいかない理学部の学生も居ることが、就職できない印象に繋がっています。
理学部生の就職率と大学院進学率
理学部生は、大学によっても違いますが多くの学生が大学院へ進学してから就職する学生が非常に多いことが特徴です。
ここでは、国立大学の1つ東北大学理学部と、東京理科大学理学部一部の就職率を比較しました。
| 大学名 | 就職率 | 大学院進学率 | コメント |
| 東京理科大学理学部一部 | 87.1% | 63.5% | 私立大学のため大学院進学率は国立大より低め |
| 東北大学理学部 | 95% | 80% | 大学院への進学率が非常に高く、就職率は学部・修士・博士とも95% |
参考:東北大学「理学部進学率・就職率」
参考:東北大学「東北大学理学部・理学研究科卒業生の主な就職先」(2024年度(2025年3月卒)
理学部は就職できない訳ではない

理学部の学生は就職ができないと言われる理由をみてきましたが、しかし現実は少し違っています。就職ができないどころか、むしろ理学部学生は就活に有利である理由も沢山あります。ここでは、理学部学生の就活が有利である実情を解説します。
理学部の需要はむしろ高まっている
理学部の専門性への需要は、近年さらに高まっている状況にあります。例えば、ITの分野だけみても、組織内業務のデジタル化が推進されており、幅広い業務でDX化が進められている状況です。
経理や一般事務、人事・労務など、あらゆる業務のDX化が推進されているため、開発人員の需要が高まっています。DXの分野で活躍できるのが、まさに理学部の学生です。
DX化以外のITテクノロジーの分野、化学の分野、教育の分野においても専門知識を持った人材の確保が必要となっています。理学部の学生の活躍の場はまだまだ広く用意されています。
理学部の主な就職先

理学部の就職先は、多岐に渡ります。専攻別の代表的な業界などを一覧にまとめました。
| 学科 | 主な就職業界 | 代表的職種 | 想定年収帯(目安) |
| 数学科 | IT・情報通信、金融(銀行・証券・保険)、コンサル | システムエンジニア、データサイエンティスト、金融アナリスト、教員 | 350〜600万円(IT/金融系は30歳で700万円以上も) |
| 物理学科 | 電機・機械メーカー、エネルギー、IT、大学院進学多数 | 研究開発職、エンジニア、シミュレーション解析、教員 | 350〜600万円(大手メーカー研究職は30歳で700〜800万円) |
| 化学科 | 化学・製薬・素材メーカー、食品、化粧品 | 研究開発、品質管理、製造技術、営業(技術営業含む) | 350〜550万円(大手製薬・化学は30歳で700万円前後) |
| 生物学科 | 製薬・食品・化粧品、バイオ関連、病院・研究機関 | 研究職、臨床開発、品質管理、技術職 | 330〜500万円(製薬系は30歳で650〜750万円) |
| 地学・地球科学科 | 建設・土木、資源エネルギー、環境コンサル、官公庁 | 地質調査、環境アセスメント、研究職、教員 | 330〜500万円(エネルギー業界は30歳で700万円超も) |
実際に就職する企業の規模や事業内容・キャリアパスや職種・役職によって給与水準は違うため、あくまでも上記は目安です。
近年、新卒の給与が上昇傾向にあるものの、その後の昇給については企業によって制度が大きく違いますので、選考時に確認することも大切です。
理系に特化した就活サービスも増加
理学部学生を含む理系に特化した就活サービスが増加していることで、以前よりもさらに就職はしやすくなっています。就活生は自身の専門分野や研究内容を軸に、希望に沿った企業を探すことも容易にできるようになりました。また、企業側も必要な専門性を持った学生に、直接アプローチできる環境が整いつつある状況です。
理系に特化した採用活動がしやすくなったことで、TECH OFFERをはじめとする逆オファー型求人サイトを利用する企業は、以前よりもさらに増えてきました。就活生は登録するだけでも、声が掛かかりやすい状態に。理学生を後押しするサービスのリリースにより、内定の可能性は格段にUPしていると言えるでしょう。
学科別の就職先

理学部の各学科別に、非専攻転用スキル(就職活動で強調しやすい普遍的な能力)と、それが活かされた実例を整理しました。
数学科
| 非専攻転用スキル | 活かせる業界・企業 |
| ・論理的思考力、問題解決力・抽象化、モデル化の力・データ分析、統計処理能力 | ・金融業界:リスク管理(保険数理、金融商品開発) ・IT企業:アルゴリズム設計、データサイエンス・コンサルティング:業務効率化、シミュレーション分析 |
物理学科
| 非専攻転用スキル | 実例 |
| ・数値シミュレーションや実験設計の力 ・未知の現象を理論化する分析力・プログラミングや数値計算の応用力 | ・メーカーでの新素材開発や設計シミュレーション・エネルギー企業での発電効率解析 • IT分野でのAI・機械学習モデルの実装 |
化学学科
| 非専攻転用スキル | 実例 |
| ・実験計画能力、精密な作業力・安全管理、リスク評価能力・物質や現象を数値化、定量化する力 | ・食品、化粧品メーカーでの商品開発や品質管理・製薬企業での新薬開発サポート、環境分析企業での水質・大気分析 |
生物学科
| 非専攻転用スキル | 実例 |
| ・観察力とデータ記録の正確さ・複雑なシステムを整理、俯瞰する力・研究プロセスのPDCAサイクル実践力 | ・医療、バイオ関連企業での研究開発、臨床試験支援・環境コンサルでの生態系調査や保全計画・教育、出版業界での科学教材開発 |
地学学科
| 非専攻転用スキル | 実例 |
| ・長期的視点でデータを扱う分析力・地図、空間情報の読解や活用能力・フィールドワークで培う柔軟性と実地対応力 | ・建設コンサルでの地質調査や防災計画立案 ・資源、エネルギー企業での資源探査・気象、環境関連企業での気候変動リスク評価 |
理学部における学部卒就職と大学院の比較

理学部生にとって、学部卒で就職するか、それとも大学院へ進学するかは学費や将来かかった費用を回収できるのかといった点で非常に悩ましいところです。
まずは、学部卒と大学院卒で費用やキャリアにおけるポイントを表にまとめました。
| 項目 | 学部卒 | 大学院卒(修士・博士) |
|---|---|---|
| 就職のタイミング | 早く社会に出られる(22歳頃から収入あり) | 2〜5年遅れて就職開始(修士:24歳頃、博士:27歳頃) |
| 就職先の幅 | 一般企業の総合職・営業・技術職など幅広い | 研究職・専門職など学部卒では狭い職種に応募可能 |
| 年収・昇進 | 初任給は早く得られるが専門性は評価されにくい | 初任給は高めだがスタートが遅く、生涯年収は条件次第 |
| キャリアパス | 早く社会経験を積み、転職もしやすい | 高度専門職としてのキャリアを築きやすい |
| 研究職志望 | 原則不可(研究補助や技術職止まりが多い) | 修士以上で応募可能、博士は研究機関・大学教員候補も |
| 費用面 | 学費負担が少なく早期に自立可能 | 修士:国公立で2年間約250万円、私立は400万円以上。生活費含めると負担大 |
| 投資回収目安 | 即収入でローリスク | 修士進学で追加投資を回収できるのは「専門職就職」「研究職」など限定的 |
注意点として、研究職を志望する場合はは修士以上が条件となることが一般的です。企業にもよりますが、研究職(製薬・化学・バイオ・材料・環境系研究開発など)はほぼ修士以上が応募要件となります。
学部卒では、「研究補助」「品質管理」「営業技術職」などに配属されるケースが多いです。
また、理系の大学院は学費が高額なため奨学金を利用する学生が多く、卒業時点で返済総額が数百万円になるケースもあります。回収目安の考え方としては、修士卒の初任給は学部卒より月2〜3万円程度高く、生涯年収で見るとプラスに働きます。しかし、研究職に就けなかった場合は投資回収に時間がかかり、その後のライフイベントに影響する可能性も否定できません。
進学を選ぶ場合は「研究職に強く就きたい」「専門性を武器にする」など明確なキャリア戦略が必須です。
理学部の年収・企業例

コンサル業界
コンサル業界は1年目から入社難易度が非常に高い分、年収も一般的なメーカーと比べて高い傾向にあります。
例えば、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は、2026年3月卒業予定者の年収は学部卒で5,802,000円、大学院修士卒は6,001,200円と非常に高い水準です。
ただし、入社後の年収アップについては実力や成果で判断されるため、必ずしも上がっていくといいう保証はなく競争が激しいことに注意が必要です。
金融・保険業界
アクチュアリーを目指すなど、専門職を除くといったん総合職という形が一般的です、その後、適正により配属されていったり、キャリアコースを選択することもあります。
例えば保険大手の三井住友海上火災保険では、総合職の初任給(月給)は学部卒で300,000円、修士了で316,000円です(※賞与は別途支給)。
ただし、要項には今後の引き上げを検討する旨の記載もあり、金額が変更となる可能性があることに注意が必要です。
IT業界
IT業界も非常に人気が高い業界です。
就職ランキングで常に上位に位置するNTTデータを例に挙げると、新卒初任給(月給)は学部卒で300,000円、修士了で312,000円です(※賞与は別途支給)。
参照:NTTデータ新卒募集要項
理学部が評価される理由

論理的思考
理系学生が評価される理由として、研究などを通して身につけた論理的思考力の高さがあげられます。なお、就活で論理的思考力の高さを以下のSTAR法でアピールすると、採用担当者に話の内容を伝えやすくなります。
| STAR法の項目 | 具体例 |
| Situation(状況) | 研究室で、複雑な数式モデルを用いた課題に直面した。 |
| Task(課題) | データ量が膨大で、従来の解法では処理が難しかった。 |
| Action(行動) | 課題を小さな単位に分割し、数理モデルを組み替えてシンプルな形に落とし込んだ。その上で段階的にシミュレーションを行った。 |
| Result(結果) | 処理時間を従来の半分に短縮でき、研究室内の他メンバーにも応用可能な方法として共有された。 |
上記のように、複雑な問題を「分解→整理→解決」に導く過程を強調すると、企業における課題解決力として評価されやすくなります。
【例文】
研究室で大規模データを扱う際、従来手法では処理に時間がかかる課題がありました。私は課題を小単位に分解し、数理モデルを整理・再構築して段階的に検証を行いました。その結果、処理時間を半分に短縮し、研究室全体で共有できる方法を確立しました。複雑な問題を論理的に整理して解決策を導く力を、貴社でも新規課題の改善に活かしたいと考えています。
分析力
理系学生が評価される理由として、同じく研究を通して身につけた分析力があげられます。なお、分析力の高さをSTAR法でアピールすると、以下のとおりとなります。
| STAR法の項目 | 具体例 |
| Situation(状況) | 化学実験で、複数の条件下で生成物の収率が安定しない問題が発生した。 |
| Task(課題) | 原因を特定し、再現性のある結果を得ること。 |
| Action(行動) | 実験条件(温度・時間・試薬濃度など)を変数ごとに整理し、統計ソフトを用いて相関関係を分析した。さらに、異常値を除外して傾向を明確化。 |
| Result(結果) | 収率に影響する主要因を特定し、安定して90%以上の収率を達成。学会発表のデータとしても採用された。 |
示し方のポイントは、データを「集める→整理する→意味づける」プロセスを語ることで、数字を扱う力・客観性を示せます。
【例文】
化学実験において収率が安定しない課題に直面しました。そこで、私は温度・時間・濃度といった条件を変数ごとに整理し、統計ソフトを用いて相関を分析しました。その結果、主要因を特定し、安定して90%以上の収率を実現できました。数値を客観的に扱い、データから改善策を導く分析力を培いました。この力を活かし、御社の業務効率化や品質向上に貢献したいと考えています。
探究心
研究などで未知の技術や物質を発見するモチベーションにつながる探究心も、理系学生が評価される理由です。なお、探究心をSTAR法でアピールすると、以下のとおりとなります。
| STAR法の項目 | 具体例 |
| Situation(状況) | 生物学のゼミで、特定の環境下で細胞が示す挙動に未解明の部分があった。 |
| Task(課題) | 教員や既存文献でも答えが得られず、自分で仮説を立てて検証する必要があった。 |
| Action(行動) | 海外論文まで調査を広げ、異なる分野の知見を組み合わせて新しい実験方法を考案。追加の実験を自主的に行った。 |
| Result(結果) | 新しい発見には至らなかったが、独自の仮説検証プロセスが評価され、学会でポスター発表の機会を得た。 |
示し方のポイントは、結果だけでなく「課題を見つけ→粘り強く検証→学びを還元する姿勢」を語ると、仕事での成長意欲として伝わります。
【例文】
生物学ゼミで未解明の細胞挙動に取り組んだ際、既存文献では答えが得られませんでした。そこで海外論文まで調査範囲を広げ、異分野の知見を組み合わせた独自の実験を設計・実施しました。結果として新発見には至らなかったものの、仮説検証のプロセスが評価され学会で発表の機会を得ました。課題を自ら掘り下げて挑戦する探究心を、貴社の新領域開拓にも活かしたいと考えています。
成功しやすい就活の進め方

早期化スケジュールを意識する
理学部生の就職活動は、研究や実験に時間を取られるため計画的な準備が欠かせません。
近年は就活の早期化が進み、大学3年または院1年生の夏からインターンに参加し、秋以降の本選考直結型プログラムにつなげる流れが一般的になっています。
特に、理系人材を積極採用するメーカーやIT企業では、インターンへの参加経験が評価されやすい傾向にあります。そのため、研究と並行して早めに企業理解と自己分析を始め、インターンに参加することが重要です。
理系特化サービスを活用する
理学部生は、専攻知識の活かし方や企業選びに悩みやすいため、理系特化型の就活サービスを使うと効率的です。たとえば「TECH OFFER」は、専攻分野や研究テーマを登録するだけで企業からオファーが届く逆求人型サービスで、理学部の専門性を強みに変えやすい仕組みです。
さらに理系専用の合同説明会やOB・OG訪問サービスを組み合わせれば、情報不足を補いながら研究と就活を両立できます。
就職できていない理学部生が行うべき対策

理学部生は強みを活かし、就活を良い方向へ導きたいと考えている方も多いはずです。今からより一層就活を頑張る方へ向けて、理学部生の強みも弱みも把握したうえでの対策方法を解説します。できることから対策していきましょう。
企業の幅を広げる
理学部生におすすめしたい就活対策は、できるだけ幅広い企業を知ることです。専門性が高い理学生は進路の幅を狭く設定しがちな傾向にあります。好きな分野ややりたいことが明確であれば問題はありませんが、進路に迷っている場合は専門外の企業や職種をみてみることも良策です。
結果的に予想外の業界へ就職する人も、意外と少なくないものです。希望進路がわからなかったり、企業選定で行き詰まりを感じている場合はぜひ試してみてください。
第三者からのアドバイスを仰ぐ
就活を進めてみて上手くいかない場合は、第三者から客観的なアドバイスを貰うことも有効です。自分自身の評価は他社からの評価と、大きく異なることがほとんどです。悪い面は気にしすぎる必要はありませんが、特に良い面は自信にもなるので参考にすると良いでしょう。
また、就活が上手く行かない理由が自分では分からない場合も、他人ならすぐに原因がわかる場合も多いものです。信頼できる友人や先輩などに就活の方法や経緯を話し、アドバイスを貰うことも良い方法です。
自分の市場価値を知る
自分の専門分野が社会にどのくらい求められているのか、自身の可能性を知らない理学部生は非常に多いです。しかし、自分の市場価値が分かれば、企業の幅や進路の可能性を大きく広げられます。市場価値を知る簡単な方法のひとつが、「TECH OFFER」をはじめとする逆オファー就活サービスの活用です。
例えば、TECH OFFERの場合は、自身の専門分野や希望の進路などのプロフィールを10分程度登録するだけで手続きが済みます。企業は登録情報を閲覧し、必要とする人材にオファーを送るため、ニーズにマッチすれば幅広い企業から声が掛かります。自分が思っていなかった分野や業種からオファーが届くこともあり、現在の市場価値をリアルに知ることが可能です。企業選定をするうえでも、非常に有効なツールとなります。
理学部の就職に関するよくあるQ&A

Q理学部女子に人気の就職先は?
理学部女子は、理系知識を活かせる 製薬・化粧品・食品メーカー が特に人気です。研究や品質管理といった職種に加え、安定性のある 公務員・教育関係 を志望する学生も多い傾向です。近年はデータ分析やIT分野にも進出するケースが増えており、「理系×IT」のキャリアも注目されています。
Q学部卒と院卒の初任給差はどのくらい?
一般的に、学部卒より修士卒で月額2〜3万円程度高いとされています。ただし、生涯年収では「就職開始時期の遅れ」や「就職先の業種・職種」により逆転するケースもあるため、単純な差額だけで判断しないことが重要です。
Q研究が忙しい時期の就活はどう進めれば?
理学部生は実験やフィールドワークで時間が取りにくいため、早期から情報収集とスケジュール調整が必須です。3年次の夏インターンや秋の早期選考に参加し、主要企業の選考を前倒しで受けると安心できます。
研究が佳境を迎える時期は、TECH OFFERのような逆求人型サービスやオンライン面接を活用して効率的に進めるのが有効です。教授や研究室メンバーにスケジュール調整を相談しておくことも忘れないようにしましょう。
まとめ
この記事では、理学部生が就職できないと言われる理由や現状、就活成功に向けてできることを紹介しました。
理学部に限らず、理系学生の就活はいかに情報を集め、効率よく学業と両立できるかにかかっています。決して理学部だからと不利になることはないので安心してください。