こんにちは。理系就活情報局です。

理系就活生なら、「プラントエンジニアリング」について聞き知っている方も多いと思います。

工場=プラントやインフラを建設するプラントエンジニアリングは、ここ数年理系就活生から熱い注目を集めています。

石油以外のエネルギーを作るための工場のニーズが増えたことで、プラントエンジニアリング業界は勢いを増しています。

日本国内での大規模な工場の建設は縮小傾向にありますが、海外での需要は今もなお成長中です。

グローバルなフィールドで活躍したいという理系就活生の希望ともうまく噛み合い、将来性のある業種として一定の評価を得ています。

そこで、本記事では「プラントエンジニア」の仕事にフォーカスしていきます!

知っているようで詳しくは知らない職種だという理系就活生も、プラントエンジニアにエントリーするのを検討している理系就活生も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

プラントエンジニアの仕事とは 

海外での需要が中心となりつつあることもあって、近年注目を集めるプラントエンジニアの仕事について、まだ詳しく知らないという理系就活生の方もいると思います。

プラントエンジニアは、理系就活生の多くが希望する「専門性が直結する仕事」の一つです。

国内での需要は既存のプラントの改修がメインとなりつつありますが、海外では仕事が増加しており、ニーズとやりがいが釣り合った職種です。

以下では、プラントエンジニアの仕事について解説していきます!

プラントエンジニアリングの工程

プラントエンジニアとは、石油や電力といったエネルギーから食品や医薬品まで、幅広い種類の工場の設計や保守を手がける仕事です。

プラントエンジニアリングの工程は、以下の5つから構成されています。

  • ①クライアントへ、製品の規模に合わせたプラントを提案する
  • ②プラント建設・設置にかかる金額を見積もりする
  • ③プラントの性能と設備を決めて設計する
  • ④プラントの建設に必要な資材や機器を調達する
  • ⑤プラントの建設および機器の工事

一つのプラントが完成するまでには、このような手順で建設が進められていきます。

プラントエンジニアが主に担当するのは、「設計」のフェーズです。

プラントエンジニアが携わる設計の仕事

「設計」には、それぞれ異なる専門性を持つエンジニアが多数関わります。

プラントエンジニアが行う「設計」の仕事は、以下の5つに分類できます。

  • ①「プロセス設計」:プラント全体の作業工程を設計する仕事
  • ②「土木・建築設計」:プラントの敷地の設計を手がける仕事
  • ③「配管設計」:プロセス設計をベースに配管と機器設計を行う仕事
  • ④「電気・計装設計」:プラント全体の電器屋通信装置に携わる仕事
  • ⑤「防消化に関わる設計」:散水節義やガス検知機などを設計する仕事

プラントの建設には、こういった各領域のスペシャリストであるエンジニアが共同して作業にあたることで、プロジェクトを進めています。

プラントエンジニアの職種

最初に、プラントエンジニアの仕事について解説しました。

「設計」の仕事の内容だけ見ても、工場を建設・保守するという事業がいかに規模の大きい仕事なのかということがよく分かりますね。

一つのプラントを造るにあたっては、様々な専門分野に特化したエンジニアが結集します。

次は、プラントエンジニアの職種についてもう一歩踏み込んでいきます。

プロセスエンジニア

プロセスエンジニアは、顧客のニーズを素地としたプラントの構想設計を担当します。
そのため、化学系や機械系の出身者が多い職種です。

プラント全体に目配りする仕事のため、全体像の構築だけでなく、完成後の性能試験や概念設計など、仕事の幅が広いのも特長です。

配管エンジニア

配管のレイアウト設計は、プラントの出来を左右する肝となる仕事です。
すべてのエンジニアと密接に関わりながら、プラントに一番適した配管レイアウトを設計するため、スケジュール管理力や責任感が問われる職種です。

機械系の専攻出身で、やりがいのある仕事に就きたい理系就活生にオススメです。

機器エンジニア

プロセスエンジニアが引いた設計図をもとに、プラントの主役となる機器類の詳細設計を行うのが機器エンジニアです。

設計から品質管理、機器の据え付けまで担当するため、機器への深い理解が求められる職種です。

計装エンジニア

計装エンジニアは、プラントの制御システムの設計を担当します。

プラント内の原料や製造工程を安定に保つために、プラント全体の設備を適切にコントロールすることで、プラントの効率的な運用を実現する仕事です。

計装エンジニアは、計装システムの計画立案から計器類の配置、メンテナンスまで一貫して手がけています。

電気エンジニア

プラントに電力を供給する発電設備や送電設備を設計するのが、電気エンジニアです。

照明や空調はもちろん、ポンプやコンプレッサーを動かす電気は、プラントを運用する上で欠かせないものです。

回転機エンジニア

回転機エンジニアは、電気が動かすポンプやコンプレッサー、ガスタービンなどをはじめとする動力装置の設計を担当します。

設計だけでなく、回転機の操縦やメンテナンスも行うため、プラント内の縁の下の力持ちとなる仕事です。

シビルエンジニア

シビルエンジニアは、建設地の造成から基礎工事の施工管理まで、土木系の業務を幅広く担当します。

限られたスケジュールの中で最良の設計を目指すシビルエンジニアは、地盤を改良したり鉄骨を設計したりと、プラントを建設するためになくてはならない存在です。
まさに、プラントにおける屋台骨的な職種だと言えます。

プラントエンジニアのやりがい

ここまで読んだことで、これまであまり深く知らなかった方も、プラントエンジニアの仕事について理解することができたのではないでしょうか?

プラントエンジニアと一口に言っても、担当するプラントや業務によって仕事内容はさまざまに異なります。しかし、やりがいという点では共通しています。

そこで、以下ではプラントエンジニアのやりがいについて解説します!

事業規模の大きさ

プラントエンジニアのやりがいの一つは、建築物から工期に至るまで規模の大きなプロジェクトに携われることです。

海外でのニーズが高まっているプラントエンジニアリング業では、建設に携わったプラントが地域の発展に貢献するという喜びも得られます。国内では既存のプラントを保守することに留まっていますが、海外では多額の資金を投じたプラント建設が盛んです。

自分の仕事がそこで暮らす人々の生活に貢献できる喜びを感じられるのは、プラントエンジニアならではです。

プラントエンジニアは、スケールの大きい仕事に挑戦して、自分の能力を発揮してみたい方にオススメの仕事です。

世界をフィールドに働ける

プラントエンジニアリング業界の現状を鑑みると、国内の企業に就職したとしても、海外出張・赴任となる確率は非常に高いです。

その分、英語力や異国での暮らしに慣れる必要はありますが、グローバルな領域で働けるという大きなやりがいが得られますよ。

プラントエンジニアは、仕事を通じて社会経済に貢献できる仕事です。
海洋開発やエネルギー開発が進む現在において、プラントエンジニアリング業界の需要は留まるところを知りません。

世界を股にかけて活躍しながら、自分自身を成長させたり社会に貢献したい。
そんな想いを持つ理系就活生は、ぜひチャレンジしてみてください!

プラントエンジニアに必要なスキル 

ここまで、プラントエンジニアの仕事内容からやりがいまでを解説してきました。

最後は、「プラントエンジニアに必要なスキル」について解説します。

プラントエンジニア志望の理系就活生は、エントリー前に以下を読んで、自分の強みと弱みを再確認しておくことをオススメします!

軸になるのは専門性と語学力

プラントエンジニアは、理系就活生が目指す職種の中で、最も「専門性と英語力が等しく求められる仕事」です。

プラントエンジニアにとって、仕事をする上で専門スキルは大きな武器です。

専門性が直結するのは理系就活生にとって嬉しいポイントではありますが、こうしたテクニカルな部分が弱いと、選考でほかの就活生に差をつけるのは難しいでしょう。

そこでオススメしたいのが、語学力を磨くことです。
前述したように、プラントエンジニアリング業界のニーズは海外プロジェクトに集中しています。技術的な部分に自信がなくとも、英語ができれば採用担当者の目に止まりやすくなりますよ。

入社後は高い確率で英語を使用することになるので、早いうちから語学力を養っておくと、後々焦ることもありません。

コミュニケーション能力が加われば最強

プラントの建設には、膨大な時間とお金、そして人が掛かります。

プラントエンジニアは、ただ設計を担当するだけではありません。
エンジニアもまた現場に出て、作業スタッフや職人と関係性を築くことが、建設をスムーズに進める秘訣なのです。

自分が設計した理想のプラントを造り上げるためにも、また、規模の大きな仕事だからこそ、人との関係を疎かにすることはできません。

技術力や英語力だけでなく、コミュニケーションが加われば、あなたは最強のプラントエンジニア候補になれるのです。

この3つの魅力を磨いて、プラントエンジニアへの道を掴みましょう!

これだけは知っておきたいポイント(まとめ)

この記事では、「【理系就活】目指すはプラントエンジニア!スケールの大きな仕事に携わりたい理系就活生にオススメ」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

・プラントエンジニアは国外で需要が増えている、今注目の職業!

・プラントエンジニアの職種
 ①プロセスエンジニア
 ②配管エンジニア
 ③機器エンジニア
 ④計装エンジニア
 ⑤電気エンジニア
 ⑥回転機エンジニア
 ⑦シビルエンジニア

・プラントエンジニアのやりがい
 ①事業規模の大きさ
 ②世界をフィールドに働ける

・プラントエンジニアに必要なスキル
 ①軸になるのは専門性と語学力
 ②コミュニケーション能力が加われば最強

・活用するべき逆オファーサイト
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