こんにちは。理系就活情報局です。
理系には、専門性を活かして公務員として働く道もあります。
インターンシップ=企業で行われるものという印象がありますが、市役所でもインターンシップが開催されています。
今回は、理系から公務員を目指したい方のために、市役所でのインターンシップについて解説します!
市役所で働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!
理系就活生には公務員という道もある

理系公務員は専門知識を行政に生かせる
理系就活生の多くは、専門性を活かした仕事をしたいと思っているのではないでしょうか?
そんな理系就活生には、専門性と直結する企業で働くほかにも、理系公務員という道があります。
理系公務員は、専門知識をもとに国や地方自治体で行政をより良くしていく仕事です。
中には、公的研究機関で研究する仕事もあります。
理系公務員になるには、大きく2つのルートがあります。
①国家公務員
国家公務員試験の「技術系区分」を受験し、各省庁の採用試験を通過する。
もしくは国家公務員総合職試験に合格し、各省庁に属する研究機関の採用試験を通過する。
②地方公務員
地方公務員の理系区分に合格する。
理系公務員の職種

インターンシップについて説明する前に、まずは理系公務員の仕事について紹介します。
建築職
建築職は、主に建築物の新築・増改築・改修を担当します。
国家公務員の建築職は、大使館・領事館・刑務所・拘置所などの建築に携わります。建築物の耐震基準を決定するのも、建築職の仕事です。
地方公務員の建築職は、公共施設の災害対策工事や、景観や文化財の維持に取り組むことになります。
土木職
土木職は、インフラを整える仕事です。
国家公務員の土木職は、空港や港湾の整備といった規模の大きな仕事にも取り組みます。また、省エネや新エネルギーの開発なども土木職の領域です。
地方公務員の土木職は、道路や上下水道の整備保全、建築物の耐震工事を担当します。
機械職
機械職は、機械やシステムの操作・運転を担当する仕事です。
国家公務員の機械職は、国が有する空港や国道、ダムなどの設備管理やメンテナンスを担当します。税関での検査機器の運用も、機械の仕事です。
地方公務員の機械職は、公共施設や公共交通機関、上下水道などの設備点検・修理を担当します。仕事を通して、地域社会の整備保全に取り組みます。
電気・電子・情報職
電気・電子・情報職は、電気や情報通信機器に関する研究や企画立案を行う仕事です。
国家公務員は、電気や情報通信の基準を設けたり、規制を行ったりします。
官公庁などの電気設備の設置から修理だけでなく、国が保有する大量のデータを管理することも仕事の領域です。
地方公務員は、自治体のデータベースやネットワークの効率化を図ったり、施設の電気設備の点検や修理、保全を担当します。
化学職
化学職は、環境問題や衛生問題に携わる仕事です。
国家公務員の場合は、化学物質が人に与える影響や廃棄物などが環境を汚染する程度について研究・調査します。調査の結果、使用量などを規制するのも仕事です。
地方公務員の場合は、上下水道や河川の水質検査、地域での食品の衛生監査を行います。インフルエンザや食中毒といった病気の予防を呼びかけることも、化学職の重要な仕事です。
市役所のインターンシップに参加しよう
開催時期は主に7~9月
市役所のインターンシップは、主に7月〜9月に開催されています。
配属される部署によっては、大学生の夏休み時期以外にインターンシップを行うこともあります。
期間としては1〜3週間程度で実施されている場合が多く、実習期間は受け入れ部署によって異なります。
中には1日だけのインターンシップや、横浜市の「学生と若手職員とのオンライン座談会」のように、学生が市役所の仕事について知る機会を設けている場合もあります。
(参考:横浜市「横浜市インターンシップ」/北九州市「北九州市インターンシップ」)
また、国土交通省の総合職技術系サイトには、WEBセミナーや座談会、インターシップなどのイベント情報が公開されています。7〜9月以外にも開催されるイベントもあり、市役所でのインターンシップと時期をずらして参加も可能です。国家公務員か地方公務員か悩んでいる人は併せてチェックしておきましょう。
申込書は大学から提出する
市役所のインターンシップは、個人で応募するのではなく、大学を通して参加を申し込む必要があります。
大学から「申請書」や「協議書」を提出してもらう必要があり、参加の可否についても大学を通して連絡が届きます。
また申込みにあたっては、守秘義務などにかかわる誓約書の提出が求められる場合もあります。応募前に必要な書類をしっかり確認しましょう。
実際の業務を体験して適性を見よう
これまでは、市役所に行く機会が少なかったという理系就活生の方も多いと思います。
いざ進路として意識したとしても、具体的に仕事をイメージするのが難しい人もいるはずです。
市役所の仕事は幅広いため、部署ごとの業務内容もさまざまです。
働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、実際の業務を体験して「ここで働いていけそうか」「自分に合っている職場なのか」をチェックしましょう。
インターンシップに参加する前に知っておきたいこと
ここまで、「理系就活生には公務員という道もある」から「市役所のインターンシップに参加しよう」まで解説してきました。
最後に、市役所のインターンシップに参加する前に知っておきたいことについて解説します。
希望する部署で参加できない場合もある
市役所によって、インターンシップの募集の詳細は異なります。
応募しようとしても、希望する部署では応募を受け付けていない場合もあり注意が必要です。たとえ受け付けていても、希望とは別の部署に配属されてしまう可能性も十分あります。
応募前には要項を確認し、希望とは別の部署に配属される可能性を加味した上で申し込みましょう。
もしインターンシップで別部署に配属されたとしても、意外と自分に合っている仕事と出会えるかもしれません。
インターンシップの報酬はない
長期インターンシップには報酬が支給されるものもありますが、市役所のインターンシップは基本的に報酬や交通費の支給はありません。
交通費も自己負担となっていることがほとんどのため、バイトをしながら生計を立てている理系就活生の方は注意が必要です。
市役所のインターンシップに参加する時は、期間中にかかる費用を考慮した上で参加しましょう。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
理系就活生の専門性を活かせるのは、一般企業だけではありません。
理系公務員となって、市役所などで専門性を活かす道もあります。
今回は市役所でのインターンシップを中心に紹介しましたが、国家公務員のインターンシップでは部署ごとの募集もあります。志望する仕事や目標に合わせて、まずはインターンシップで適性を見てみましょう。