研究職を目指すに当たり、つらいことも事前に知っておきたいものです。つらい理由を知っておけば、まだまだ方向転換も可能です。研究職のやりがいと共に、両方の面を理解しておきましょう。
本記事では、「研究職でつらいと言われる理由とやりがい。つらさを乗り越えるための方法」を解説します。そもそもつらさを感じないためのポイントもご紹介しますので、ぜひご参考ください。
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研究職がつらいと言われる理由
まず初めに、研究職がつらいと言われる代表的な理由について確認していきましょう。
成果主義
企業での研究職は、研究を通して利益を生み出すことがミッションとなります。そのため、任された成果が出なければ、別の役割を任されることもあるのが実情です。他部署・プロジェクトに異動となることが一般的ですが、企業によっては専門外の研究に異動となる場合もあります。
理不尽な異動があれば申し立ても必要ですが、社会人としての自覚や責任が必要な仕事です。成果を求められ続けることは、時にはつらく感じることもあるでしょう。
労働環境に馴染みづらい
チームで研究するか個人で研究するのかは、組織によって大きく異なります。また、研究方針やスケジュールの決め方も企業ごとに違うため、場合によっては労働環境に馴染めない場合もあります。例えばもくもくと研究したいタイプだが、他部署との連携がかなり必要であったり、じっくり研究したいがタイトなスケジュールで研究を進める必要があったりすることなどです。
社会人として環境に順応することも、非常に大切なスキルのひとつ。環境への順応が苦手な方は、研究職がつらいと感じるケースもあります。入社前には労働環境や方針の確認も、しっかりしておくことが大切です。
転職が難しい
研究職は誰でもできる仕事ではないですが、その分専門的な経験に特化してしまい、転職が難しい現実もあります。比較的長いスパンのプロジェクトに関わることも多い研究職は、提示できる実績が少ない傾向にあるのも一因です。将来を見据えた時に、場合によってはつらいと感じるポイントとなるでしょう。
企業や部署によって大きく左右される
研究職がつらいと言われる代表的な理由をご紹介しましたが、企業や部署によって左右されるため、一概に共通とは言えません。先程の3点以外にも理不尽な上司が居たり、やりたくない仕事ばかりやっていたりすると、誰でも仕事はつらくなるものです。
つらい理由はどんな職場にもありますので、どちらかと言えば研究職になる強い理由を持っておくことをおすすめします。実際には良い面も沢山あるのが、研究職です。良い面もつらい面も把握したうえで、しっかりと対策を立てていきましょう。
研究職は意外とつらくない理由
研究職はつらい面ばかりではなく、働きやすい部分もあります。ここからは意外とつらくない3つの理由について解説します。
研究職は意外とつらくない3つの理由
研究職は意外とつらくない3つの理由は、以下の通りです。
給与や待遇が良い傾向にある
研究職の平均年収は約500万円前後。大手企業であればさらに高い報酬があり、他の職種に比べて給与水準は高い傾向にあります。また、研究職を雇用できる規模の企業ですので、福利厚生や手当など待遇も充実していることがほとんどです。将来を見据えて安定して働ける給与が整えられているため、研究にも集中して取り組めるでしょう。
労働環境も比較的整っている
研究職を雇用できるのは、大手をはじめとした安定企業が中心です。そのため、研究に必要な機材やスペースなど環境もしっかりと整えられています。企業規模によっては食堂や購買などもあり、リフレッシュしながら効率的に研究を進めることが可能です。
また、大手であれば勤務時間や残業などにも配慮した勤務となるため、無理なく長く働き続けられます。安心して研究に励める環境は、つらい仕事を乗り越える助けにもなるはずです。
もともと研究してきているからつらくない
多くの研究職は大学在学中から研究に励んできた訳ですので、仕事自体はつらくないケースも多いでしょう。。学生時代に培った知識や経験が活かせる仕事は、研究職以外には非常に少ないと言えます。研究をそもそも楽しめる方であれば、少々の外部要因は気にならないでしょう。
好きな分野なら尚更働きやすい
好きな分野ややりたい研究を仕事にすれば、さらに働きやすくなるのが研究職の良さです。興味があることを仕事にできると、楽しみながら報酬を得ることができ、やりがいを感じながら研究し続けられます。好きなことを仕事にできれば、多少のつらいこともまったく気になりません。
研究職のやりがい
研究職がつらいと感じるときには、やりがいが助けになります。ここでは研究職のやりがいについて確認します。
優秀な研究者と一緒に仕事ができる
大手企業や人気の研究分野を中心に集まる、優秀な研究者と仕事ができることは研究職のやりがいになります。優秀な人材と競い合って成長できることはもちろん、一緒に協力し新しいものを生み出せることも研究職の喜びです。わからないことがあっても優秀な先輩にアドバイスを貰える環境なので、日々の勤務を通して成長できます。
スケールの大きな研究もできる
大手企業や先端技術を扱う企業の研究職に就けば、スケールの大きな研究に携わることも可能です。自動車・ロケットなど世界に向けた製品に関する研究まで、就職する企業次第ではやりがいのある研究にも携われます。
社会に貢献できる
研究職は、社会に貢献できる仕事が多い点もやりがいになるはずです。研究を通して生活を便利にしたり、困っている人を助ける技術を開発できるのは、まさに研究職の醍醐味と言えます。大きなプロジェクトに関われば、社会貢献の範囲もよりグローバルになる可能性があるのも、将来的なやりがいに繋がるポイントです。社会貢献を目指すことは、研究職の仕事を進めるうえでの原動力にもなるでしょう。
研究職でのつらさを乗り越える方法
最後に、万が一研究職でつらさを味わった際の乗り越え方を覚えておきましょう。
他人と比べない
研究職に限らず仕事でつらく感じることの多くは、人と比べることによって起こります。「彼よりもできない」「自分だけ怒られている」など、大方の悩みは比較していることが原因です。仕事を通してつらいと感じたら、まずはこの感情に気づくことが大切です。
研究職としては企業人でもありますが、研究のプロでもあります。任された成果をあげるためには、外部要因に左右されず、自分をブラさない強いメンタルが必要です。はじめから上手くできる人はいませんので、まずは気づくことから始めましょう。他社と比べる自分に気づいたら、少しずつ思考の癖を変えていくことを心掛けてください。
学生時代のプライドを捨てる
研究職に就くと、プライドが邪魔をしてつらく感じる人も多いものです。学生時の研究室ではトップであっても、企業に入れば一番経験の少ない新入社員になります。時には先輩からの厳しい指導がある場合もありますが、基礎教育においては当然です。入社時は学生時代の栄光を一旦忘れて、謙虚な姿勢で仕事に望むことをおすすめします。
プライドを捨てきれないデメリットは、周囲のアドバイスを受け入れられないことです。素直にアドバイスを取り入れる新入社員とそうでない社員とでは、大きく成長に差がつく場合があります。最終的に周囲に誇れる研究をするためにも、不要なプライドを捨てておくことが非常に大切です。
周囲に頼る
研究職に携わってみて万が一つらいと感じた時は、周囲に頼ることも非常に大切です。仕事がつらくなる人の多くは、ひとりで抱え込んでしまうから。周囲に迷惑を掛けたくないと思いがちな、真面目な方は周囲を頼るのが苦手な傾向があります。
周囲に頼るのが苦手な方は、相談することを迷惑を掛けると勘違いしがちです。でも、自分が周囲から相談されたらどんな気分になるでしょうか?多くの方は頼られたり、相談されたりすることは迷惑どころか嬉しく感じるものです。特に新卒の仕事でのつらさは、みんな同じ思いを抱えていることも多いです。時には周囲に頼ることも、入社時は特に大切であると覚えておきましょう。
上司に相談してみる
業務上の仕組みを変えると解消できる内容などは、上司への相談も効果的です。同僚に相談するのが苦手な内容も、上司になら話しやすいこともあります。良い上司なら自分の若い頃を振り返ってアドバイスしてくれることもありますので、状況にも配慮しながら相談してみることも良策です。
また、上司に相談しにくい部分は近しい先輩に相談するのも良い方法です。先輩も同じ思いを抱えていることも少なくありません。違う意見を持っているなら納得いく回答を得られる場合もありますので、まずは気兼ねなく相談してみることをおすすめします。ひとりで抱え込まず周囲に声を掛けることは、つらい時にぜひ心掛けたいアクションのひとつです。
企業選定を丁寧にしておく
そもそも入社して「研究職がつらい」と感じる前に、就活時の企業選定を丁寧にしておくことが最も効果的です。自己分析の後に沢山の企業をみて、自分自身に合った企業を選ぶことが、研究職を長く楽しく続けていくことにも繋がります。
企業選定を効率的に行うためには、「TECHOFFER」などの就活サイトの活用がおすすめです。TECHOFFERは、プロフィールを登録しておくだけで企業からオファーが届く、逆オファー型の就活サイト。説明会やインターンだけでなく本面接へのオファーも届くため、自分に興味を持ってくれる企業を効率的に知ることができるツールとなっています。早期の登録が企業からのオファーを増やすことに繋がりますので、ぜひ早めの登録をしておきましょう。
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まとめ
本記事では、「研究職でつらいと言われる理由とやりがい。つらさを乗り越えるための方法」を解説しました。つらさを乗り越えることも大事ですが、なによりつらさを感じないための就活を行うことが最大の予防策になります。TECHOFFERを活用し早期に企業選定を始めることで、後悔のない就職を実現しましょう。