就活面接で聞かれる「自分を動物に例えると」への回答は、傾向を覚えておくなど準備しておくことが大切です。評価の比重が少ない質問ですが、面接はトータルで評価されるもの。どのような回答をすればよいか方法を確認しておくだけでも、本番での回答の質が変わります。
本記事では、就活面接で役立つ「自分を動物に例えると」への回答方法と、犬・猫など代表的な動物での回答例もご紹介します。
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「自分を動物に例えると」の質問で面接官がチェックしていること
まずは、就活面接で聞かれる「自分を動物に例えると」の意図を解説します。チェックしている面接官の視点を理解すれば、答え方がおのずと見えてきます。
自分を客観視できているか
面接官は「自分を動物に例えると」の質問を通して、どのくらい自分を客観視できているかを確認しています。客観視は自分に向き合い、行動を改善する際に欠かせない能力のひとつです。
そのため、例えた動物と自分とのイメージがかけ離れているとマイナス評価となります。現実に即した自分を客観的にみれるか、例えの正確性も注視されていると覚えておきましょう。
論理的な伝え方ができるか
難しくない質問だからこそ、論理的に回答できているかにも注目しています。「自分のどこがその動物と共通しているか」を明確に示し、誰にでも伝わるように話すことが大切です。話の筋も考慮しながら、論理的な回答を心がけましょう。
入社への想いがどのくらいあるか
「自分を動物に例えると」という一見面接に関係なさそうな質問ですが、入社への意欲や思いもみられています。回答の最後に入社への思いや入社後のイメージを伝えれば、質問へ回答しながら入社意欲をアピールできます。「この会社だから入社したい」という思いを、回答を通してしっかりと伝えましょう。
「自分を動物に例えると」の質問に対する動物の選び方
では実際の回答時にはどんな動物から選べば良いのか、代表的な選定基準を3つ解説します。
自分の強みをイメージできる動物
自分の強みをイメージできる動物を選べば、アピールにつなげやすいのでおすすめです。たとえば、犬=「人懐っこくて、順応性が高い」など、仕事に活かせる自分の強みをベースに選ぶと簡単です。
内面をアピールできる動物
目に見えない内面をアピールすることを目的に、内面の特徴から動物を選ぶことも有効です。たとえば、以下のように内面の特徴が同じ動物を選定します。
- ・犬=「飼い主に忠実」
- ・パンダ=「マイペースで穏やか」
自分の内面を動物に例えて、さりげなくアピールできます。
説明がしやすい動物
ある程度みんながイメージできる動物の中から、自分のイメージに近いものを選定することが大切です。例えた動物自体の認知度が低いと、面接官に伝えたいイメージが伝わらないためです。面接官の立場での視点などを踏まえたうえで、適切な動物選びをすることが非常に大切です。
「自分を動物に例えると」の質問で使える動物のイメージ例
「自分を動物に例えると」の質問で使える動物のイメージ例は、以下の通りです。
動物 | イメージ例 |
犬 | 飼い主に忠実、主従関係がしっかりしている、人懐っこい |
猫 | マイペース、好きになったら従順、体がとても柔軟 |
ネズミ | 繁殖力が強い、すばしっこい |
羊 | 温厚で穏やか、攻撃的ではなく協調性が高い |
パンダ | 優しくて穏やか、動物園の人気者 |
ゴリラ | 筋肉質で力もち、凶暴にみえるが賢く繊細 |
キリン | 視点が高い、穏やか、あまり鳴かない |
カメレオン | 場所に応じて自分を変化させられる |
狼 | 凶暴なイメージだが面倒見が良い、自立型 |
「自分を動物に例えると」の質問に対する回答方法
ではここからは、「自分を動物に例えると」の質問に対する、基本的な回答方法について解説します。以下の構成に従って回答を作成すると、比較的まとまりのよい文章ができます。練習として一度事前に作成し、読み上げてみましょう。
結論から話す
就活のほかの質問でも同様ですが、結論から話すことは重要な要素です。「私を動物に例えるとすると◯◯だと思います」のように、どんな動物であるかということを最初に話しましょう。最初に答えを伝えれば、「なぜだろう」と相手に疑念を抱かせて興味をひく効果があります。まずは結論を話し、その後に補足説明をする流れで構成しましょう。
結論から話さず自分の特徴から話す方法もありますが、聞き手の立場に立って考えると想像以上にストレスがかかります。特に、面接のような目的や時間が決まっている場では、かかるストレスも大きくなる傾向があります。質問者の立場に立って、結論ファーストでの回答を心がけましょう。
理由を伝える
結論を伝えた後は、理由を伝えましょう。今回の質問で言えば、結論を伝えた後に「◯◯に似ている理由としては~」と動物に似ている理由を説明します。対象となる動物がなぜ自分のイメージに近いのか、わかりやすく伝えることが大切です。
具体例でイメージさせる
理由を伝えた後は、具体的なエピソードを交えて理由を裏づけます。該当する動物が自分と似ていると感じた時の話を、できるだけイメージしやすい内容で伝えましょう。
これまで自身がやってきたことや努力した経験などと絡めることもできるため、上手く構成すれば何倍ものアピールになるでしょう。
今後の展望につなげる
質問に対する回答の〆には、今後の展望を伝えます。「動物とよく似た特徴や強みを、入社後はどのように活かすのか」など、未来が想像できる内容にしましょう。話下手な方なら特に、最後の今後の展望には力を入れることをおすすめします。はっきりと展望を伝えて、強い入社意思を示しましょう。
「自分を動物に例えると」の質問に対する回答例
最後に、「自分を動物に例えると」の質問に対する回答例をご紹介します。今回紹介するのはあくまでも参考例ですが、ほかの動物にも応用可能です。構成や流れなどを参考に、作成時のイメージとして役立てください。
犬で答える場合
自分を動物にたとえるとすれば、犬だと感じます。
犬は有名な忠犬ハチ公を代表するように、飼い主に対して忠誠心を強く持つ動物です。この性格は私もまったく同じで、自分の大切な人やお世話になった方々には心を尽くして、できる限り力になりたい思いがあります。
特に、私がこれまで忠誠心を持っていたのは、研究室の先輩です。入学当初から指導やサポートを受け、お陰で◯◯を始めとする技術や◯◯の分野に関する知識を身につけられました。
先輩にまだ恩を返せていません。しかし、社会人となって活躍し、恩返ししたいと考えています。入社した際は諸先輩方のアドバイスを参考にしながら、1日でも早く成長できるように努めてまいります。
猫で答える場合
私を動物にたとえるとすれば、猫です。
猫はマイペースな生き物で群れることが無く、主体性が強い一面があります。私は自主性を尊重される環境が好きで、自立して主体的に仕事に関わりたいと考えているため似ていると感じました。
学生時代には◯◯部に所属していましたが、部は目標を目指すグループと怠けるグループに分かれた時期がありました。そのなかでも目標を目指し続けて個人成長し、リーダーとして両グループを目標に向かって1つにまとめ上げられた経験があります。チームを行動で引っ張ることができた経験は、仕事に活かせる私の財産です。
御社に入社後は組織のミッションを一番の目的として、達成のために組織を引っ張る行動をしたいと考えています。
キリンで答える場合
私は自分を動物にたとえるならば、キリンだと感じます。
首が長いことが特徴であるキリンは、ほかの動物よりも高い視点からみて物事を判断しています。自分も目標達成などが必要な場面では、高い視座を意識していることから似ているのではないかと感じました。
高い視座が活きたのは、高校の時に在籍していたサッカー部の時です。試合中戦術的に上手くいかない場面があった時期に「どうしたら上手くいくか」を常に考え、キャプテンという立場に捉われない行動を心がけました。
監督に許可を取って選手同士でミーティングをし、互いに納得のいく戦術を確率しました。そして、その戦術をもとに戦ったところ、これまで超えられなかったベスト8を突破し、ベスト4の成績を残せました。
この結果は許可頂いた監督やチームの協力によるものですが、高い視座を持って物事に取り組んで成果を出せた体験となりました。この経験を忘れず、入社後も常に「どうすれば良くなるか」を考え、組織貢献したいと考えています。
まとめ
今回は、就活面接で役立つ「自分を動物に例えると」への回答方法と、犬・猫など代表的な動物での回答例をご紹介しました。「自分を動物に例えると」の回答で使った文章構成は、就活のあらゆる場面で活用できます。基本をしっかりと押さえたうえで、自分らしさを積極的にアピールしていきましょう。
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