SHIONOGIの強みは“人材” 
一人ひとりのチャレンジを尊重することで企業としても常に成長

1878年に誕生した薬種問屋をルーツに、医薬品を中心に様々なサービスを展開しているSHIONOGI。時代や社会に合わせて、進化し続ける企業の強みである“人材”について、採用担当者にインタビューさせていただきました。

シオノギビジネスパートナー株式会社

塩野義製薬株式会社

「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という基本方針のもと、革新的なヘルスケア製品・サービスを創出している。
医療用医薬品を中心に、OTC医薬品や診断薬等の研究開発、製造、販売活動を行っている。

公式採用サイト:https://www.i-note.jp/shionogi/recruiting/top.html

ーまずは、御社の事業内容について教えてください。

SHIONOGIは、常に人々の健康を守るために必要な最も良い薬を提供するという基本方針を私たちのHeritageとして掲げています。この基本方針のもと、世界中の患者さまや社会の困りごとをより包括的に解決するため、革新的なヘルスケア製品やサービスを継続的に創出すべく、医療用医薬品を中心にOTC薬品や診断薬など研究開発、製造、販売を行っています。
研究開発では、低分子創薬に強みを有しており、これまでに数多くの医薬品の創製とグローバル開発をおこなってきました。最近では低分子の強みをさらに発展させたペプチドや核酸等の中分子創薬や、抗体、組換えタンパクワクチンなど高分子の医薬品開発にも取り組んでいます。また、これら薬剤の製造法や製剤改良についての研究もおこなっており、世界トップクラスの生産性の実現と、グローバル市場への迅速な提供を目指して研究開発を進めています。
加えて、アカデミアや他産業等のパートナーとの連携を深め新規技術の獲得を進めることで、イノベーションのさらなる進化に積極的に取り組んでいます。

そして、これからのSHIONOGIは医薬品の提供に留まりません。以前より、他社から導入した治療アプリの開発を進めていましたが、2021年7月にDX推進本部という新しい本部を立ち上げ、デジタルトランスフォーメーションの加速に力を入れており、治療アプリやAI診断などのデジタル医療分野への挑戦を開始しています。

就職活動中の学生さんにとっては、SHIONOGIが昔から掲げてきた「人々の健康を守るため」という考え方がマッチしてくるのかなと思っています。人々の健康に対するニーズや社会からの要請も刻々と変化していきますので、「健康を守るため」のソリューションにゴールはありません。
そういう意味でも、創薬研究・開発をしたい方はもちろんですが、人の健康を守りたいと思っている学生さんで、かつ、ITスキルを持っている方にも興味をもってもらえればいいなと思います。

ーそうですね。学生の指向性というところは、年々、お金などの条件よりもやりがいとか意義というところに見出されている傾向が出ているので、まさに御社の社会貢献の存在自体がすごく魅力的だなと感じます。

シオノギを支える強みは“人材” 研究職でも社員の主体性を重視

シオノギビジネスパートナー株式会社

ー社風や制度、例えば社員の働きやすさについて、社内での取り組みや社風など、教えていただけますか?

シオノギを支える強みの一つとして“人材”をアピールしており、“人が競争力の源泉”と言う人材育成理念のもと、グローバルな競争に勝ち抜ける強い個人の育成と組織の構築を進めています。
例えば、人事制度の部分ですと、社員にとって“評価”はかなりモチベーションに繋がるところかと思っていて、一人ひとりの貢献度を相対的に評価する貢献度制度だけではなく、シオノギが求める行動を絶対的に評価する行動評価というのを組み合わせた評価制度にしているんです。これによって、結果として成果に繋がらなかったとしても、目標とするチャレンジングな行動ができた場合には評価される仕組みになっています。

ー行動評価というのは具体的にどのような内容なんですか?

行動評価に関しては、マネージャーと社員の中で、半期ごとにどのような行動していくか目線合わせをして、計画書に起こしていきます。そして、それがどれぐらいの達成レベルであったかというところで評価をつけています。こういった制度からも、一人ひとりの行動を促す社風を感じて頂けるのではないでしょうか。

実は、研究職に関しては、研究員が、一定の裁量を持って自ら提案した研究を進められる自律型研究制度というのも導入されています。
会社から与えられた研究テーマではなく、自分がどんな研究をしたいかということが重要で、そのような研究をおこなうための時間が設けられています。これに関しては、チーム編成や、誰がリーダーとなって進めるかについても、研究員個人に任されていて、多様な専門分野の研究員が連携して主体性を持って研究を進めています。

人事制度を大幅見直し やりたいことに挑戦できる自由な環境

医薬研究センター

ー働きやすさのほかに、スキルアップの制度など、他にも制度はあるのでしょうか?

人が競争力の源泉という人材育成理念のもと、いろんな活動をしていて、詳細は公表していませんが「Shionogi Way」というシオノギの新たな人材像というものを定義しているんです。それが、「他者との差である尖った強みを持ち、新しいことにチャレンジを続ける人」という定義になります。
新しいことにチャレンジを続ける人というところでは、従来、全社員に対して様々な制度を用意していましたが、これを廃止して、自己投資支援という、将来自分が何をしたいかというのを定めて、その実現のために必要となるものに対しては自由に使っていい支給金が付与されるといった制度が導入されました。つまり、自己投資のために使わなければ、その分の金額は支給されないので、チャレンジをし続ける人、前に進む人に、報酬が流れるような仕組みに変わってきています。

ーとても魅力的な制度ですね。このような大きな方向転換には、何か新しいことをやっていきたいという社風があらわれているんですね。

大きく変革しているということで、働く制度もどんどん変わってきています。
もちろん他社もされているように在宅勤務は導入しておりますし、2022年4月からは副業も解禁され、週休3日制も選べます。また、従来7時間45分であった所定労働時間を7時間に短縮し、この短縮した時間(15時間/月)を従業員の裁量に委ね、社員それぞれが有効に活用することを推奨しています。これらの導入背景も一貫していて、いろいろな取り組みに参加してみたり副業と掛け合わせてみたり、様々なことを学んで、とにかくチャレンジして、それを会社に持ち帰って欲しいという想いです。
SHIONOGIでは、自己研鑽や新たな業務への自主的なチャレンジに充ててもらうことを目的に、前向きな制度がどんどん拡充されてきています。

ーそのような自分と向き合うとか、整理する時間は、アウトプットの質を高めるために、すごく重要なことだと思います。そのようなところも、業界をリードするような御社がイチ早くやられてるってことがすごいな、と思います。

採用したいのは「他社と差をつける尖った強みを持ち、新しいことにチャレンジを続ける人」

ー人材に対する手厚いサポート、教育育成や人事制度に力を入れておられますが、採用に関してはどのような学生を採用したいという人物像はありますか?

先ほどお話したSHIONOGIの社員にも求められている人材像「Shionogi Way」を、新卒採用にも求めているところがありますね。なので、“他者と差をつける尖った強みを持ち、新しいことにチャレンジを続ける人”、こういったところを全体的には求めています。
特に研究員については、学部学科問わず、博士・修士または6年制学部以上の理系研究科修了者という枠組みで幅広く募集しています。というのも、企業として「予防、診断、治療、重症化抑制というすべてのステージにおける健康への取り組みが有機的に統合されて、健康な人から重症者まであらゆる人を病の不安から救う」という究極の目標を設定しているわけですから、やはり薬学、工学、バイオサイエンスだけではなくて、様々な研究分野の専門家による知恵と経験を集結した総合科学力というものが必要になってきます。さらに、長期にわたるイノベーションにあたっては、粘り強いチャレンジ精神が必要になってきますので、この点についても学生の皆さんに期待をしている部分です。

学生のみなさんも、製薬会社だからというところで、薬学系や医療系学部の方に興味を持たれることが多いと思っています。でも、そういう方だけではなくて、デジタルに精通された方や工学部の方なども、是非、SHIONOGIで一緒に働くことを目指していただきたいと思います。

ーDXに関連する部門でも、採用したい学生像はあるのでしょうか?

DXでは、データサイエンス職として募集もしますが、やはり統計の部分、プログラミングやITスキルなどに高いスキルを持つ方は貴重な人材だと思っています。専門性をある程度持っている方がきてくれたら嬉しいです。ただ従業員の構成を見ると、必ずしも情報系の出身者が一番多いわけではなく、新しい部署でもまだ薬学出身の社員が多いです。
チームワークや柔軟性はもちろん大事ですが、やはり尖った人材、何か秀でている人の集団は強いと思うので、コミュニケーションが苦手だなという人がいたとしても、何か尖っているものがあれば、当社としては欲しい人材になってきますので、チャレンジをしていただきたいです。

チャレンジしたい学生は研究分野に関わらず活躍できる!

ー採用活動をされている中で魅力的に感じるのはどういった学生ですか?

研究の部分に関しては、尖った専門性など、何か強みを持たれている方はもちろんですが、先入観にとらわれず、目的達成に最善なアクションとは何だろうと自問自答して、必要な最新情報や最先端テクノロジーについて、継続して自律的に学んで自己研鑽につなげている学生はすごく魅力的に感じますね。
マインド面では、自分の手で世界に貢献できる医薬品や、他のソリューションを生み出したいという情熱に溢れた研究員が多いので、学生の皆さんでもそういう熱い想いを持って、どんどん挑戦していける人は魅力的です。
また、個人的な感覚が入ってきますが、何かに熱中している人、理系学生さんには特にこういった人がいると感じますが、自分の中でその原動力を見つけて動ける人もいいですね。

ー入社後の活躍の場、将来像はどのように考えていますか?

理系人材の活躍できる職種はたくさんあります。創薬研究職からCMC研究職、生産技術職、データサイエンス職、統計解析職など色々ありますね。
例えば、創薬研究で入られた方が実際、DX推進本部とコラボレーションするような形で、デジタル治療品を生み出したような事例もあるので、各事業本部で業務連携はできていると思います。研究から開発に移られる方もいらっしゃいますし、研究からDXに移られる人もいますよ。

ー最後に学生に向けてメッセージをお願いします。

SHIONOGIは、チャレンジしてみたいという社員の想いに対して、すごく寛容に温かく受け止めてくれる会社だと思っています。なので、自分が何か成し遂げたい、チャレンジしたいという想いがあれば、ぜひ応募いただきたいです。

従来は創薬型の製薬企業として医薬品を中心にビジネスをしてきましたが、薬の枠にとらわれずヘルスケアサービスという広い視点で、あらゆる手段を使ってチャレンジをしています。今回はDXや研究中心に話しましたが、例えば製造もあります。薬を作る工程では、機械工学などの知識やスキルも必要となります。機械工学を学ぶ学生さんはおそらく、製薬を真っ先には思い浮かべないと思うのですが、「人々の健康のために何かできないかな?」と少しでも思われる人、自分の夢を我々に託してくれるような人がいるのであれば、一度どんな職種があるのか見てもらうと、意外といろいろなことをやっていて、能力がマッチする可能性があります。ですので、ぜひ一度興味を持って見て頂きたいです!