マイクロンメモリジャパン株式会社の内定を獲得した小田嶋 修さんに、就活のポイントやTECH OFFERの活用方法について伺いました。
▼この記事はこんな人におすすめ
・「進学か就職か」と進路に迷っている人
・自分の経験を活かせる分野の企業からオファーをもらいたい人
・研究を優先して就活に時間が割けない人
-まずは簡単な自己紹介をお願いします。
はじめまして、小田嶋 修と申します
大学では、「THz光検出に向けたMEMSボロメータデバイスの設計・評価」についての研究をしています。通信や医療などへの応用が提唱される新技術で、幅広い分野の発展に貢献することが期待されている内容です。
趣味は、映画鑑賞やゲーム、電子工作などが好きで、今でも時間を見つけて楽しんでいます。
電子工作には小さい頃から興味があり、マイコンを使ってプログラミングしたモーターを動かしたり、レゴブロックのようなものと組み合わせたりして良く遊んでいました。この頃の興味や楽しさが現在の研究にも繋がっているのだと、最近になって実感させられることも多いですね。
-国内でも有数の先端技術を扱う研究室だと伺いましたが、就活時の苦労はなかったですか?
在籍していた研究室では企業との共同開発や発表も実施していて、就活の開始時期を後ろ倒しにする必要がありました。丁度2022年の3月頃に、自分が担当している学会発表に向けての実験データをまとめないといけない時期が重なったんです。そのため、就活期間は若干短くなりました。
でも、これまでの先輩方も同じ状況でしたので、特に苦労とは感じていません。落ち着いたタイミングで研究の合間をぬった就活スケジュールを立て、一気に進めていったという感じです。
-就活期間は2022年5月~2022年7月で遅めの就活スタートだったと思いますが、学会発表があったこと以外にもゆっくりと開始した理由はあったのでしょうか?
研究を優先していたこと以外の理由としては、「進学か就職か」と進路に迷っていたことです。
博士課程に進むか就職をするかを考えているうち、企業との共同研究などを通して少しづつ「就職して人のために能力を使いたい」と思うようになりました。それが就職しようと思ったきっかけです。
自分の専攻に近い業界に従事するイメージはもっていましたが、就活を始めた2022年5月頃になってやっと、電子機器業界で生産技術の道を目指そうと決めました。だから当初は下調べも何もしていなくて、就活知識に関してもほぼゼロの状態で...。知識がないことで、最初のうちは流石に困ることもありましたね。
-はじめは進路に迷われていたんですね。就活知識が無い状態のなかで、具体的にはどんなことに困りましたか?
各企業の選考開始時期に開きがあり、選考方式(一般や推薦)や応募職種などによって募集窓口や対応が異なる点に翻弄されたことです。企業研究を進めてみると、興味のある分野の企業が選考をすでに終えていたりもしました。だからその都度調べながら就活の進め方を学び、できることからひとつひとつ進めて行った感じです。
-研究を優先しているので、就活知識を身につける時間がなかったのですね。知識がないことを、どのようにして解決したのですか?
少しづつ調べたこともそうですが、TECH OFFERを利用し始めて、色々な意味で解決できました。
「自分の能力を評価し、求めてくれる企業に入りたい」という自分の意思にも非常にマッチし、オファーを軸に効率よく就活を進められたと感じています。もともとは研究室に配布された広告チラシをみて利用してみたのがきっかけですが、結果的に非常に助けられました。
-なるほど、TECH OFFERで解決できたのですね!登録後のオファーはどのくらい届いたのでしょうか?
2022年5月にTECH OFFERに登録し、トータルで約70社から声を掛けていただきました。この春就職する、マイクロンメモリジャパン社もそのうちの一社です。オファーをいただいた企業の採用担当者様とやり取りをすることで、スムーズに選考の案内をいただき面接へ進むことができました。
-70社ものオファーがあるなかで、どのようにして企業を絞られたのでしょうか?
進みたい業種や職種に絞って、企業を一社一社調べて選定しました。候補がありすぎても研究の合間に面接を受けきれなくなるので、自分の場合は4社に絞ったんです。就活の軸を中心に、企業の将来性などにも重きをおいて選びました。
また、沢山のオファーの中から相性の良さそうなものを選んだのも事実です。入社するマイクロンメモリジャパン社からのメッセージは、経歴や趣味を含めた人間性の部分をしっかりと見て下さっている印象を受け、強く印象に残ったことを覚えています。
その後の選考についても、TECH OFFER経由で面接も優遇いただけたようで、選考も非常にテンポよく進みました。先方が自分を理解してくれていることも大きかったですね。そのため、選考中も迷うことなく、意思をブラさず進めることができたと感じています。
-プロフィールをしっかりと登録してたからこそ、企業側にも理解されたのだと思いますね。
オファー数が非常に多いのですが、自己PRの部分などで工夫されたことはありますか?
自分を必要以上に良く見せようとせず、研究に対する思いや内定者や技術者としての心持を素直に表現するようにしました。就活に限らず「技術者たるものこうあるべき」という自分の理想像については、これまでも考える機会が多かったので、内容には特に困ることはなかったです。
そのため、ESでも面接についても、セミナーや講座で教わるような形式ばった対策はせず、日ごろのありのままを伝えることでまったく問題ありませんでした。TECH OFFERの登録プロフィールにも、ありのままを丁寧に書いたことが、良い結果に繋がったのだと考えています。
▼オファー70件獲得した小田嶋さんのガクチカ・自己PR・研究概要
-日ごろから自己分析ができていたことが、就活期間の短縮にも繋がっていますね。ちなみにマイクロンメモリジャパン社の選考は、具体的にどのような流れだったのでしょうか?
オファーの際に指定されたWEBからエントリーし、その後、御二人の技術者の方との面接を経て内定をいただいきました。先程もお伝えした通り、TECHOFFER経由の優遇があったお陰で、非常に少ない面接回数で内定に至ったという印象です。
-非常に簡潔な選考ですね!内定が決まりましたが、入社後についてはどのような活躍をされたいとお考えですか?
半導体を中心とした最先端の技術や研究に触れ、グローバルに活躍することが目標です。外資系企業であるため、国内だけでなく海外の様々な国や地域に赴き、多くのエンジニアとの関わりを築きながら、自身のスキル向上や技術貢献に努めたいと考えています。
自分が学んできたことや努力してきた研究は、必ず人のためになるものだと確信しているんです。今後もさらに学びや経験を深めていきたい思いもあり、今から入社することを楽しみにしています。
-ぜひ優秀な能力を、将来的には日本にも還元して欲しいですね!では最後に、就活生の皆さんへ向けてメッセージをいただけますでしょうか?
私は「興味や関心のある分野や研究を一所懸命追求すれば、誰かきっと自分の存在を見つけてくれるもの」だと思っています。だからこそ研究に注力し就活を遅く始めることになりましたが、そんなに焦ることはありませんでした。人のためになる研究を深めれば、求められる場所はきっとあるので、落ち着いて着実に就活を進めて貰えればと思います。
一方で希望の企業や業界がすでにある場合は、ある程度早めに就活情報を収集しておく方が良いです。私自身もエントリーしようと思った企業の受付期間が終わっていたりと、情報不足によって多少翻弄されてしまう面がありました。結果的には希望する企業から内定をいただくことができましたが、皆さんはできる限り早めに情報収集し、後悔のない就活を進めて貰いたいと考えています。自分の経験が少しでも参考になり、就活の助けになると嬉しいです。